09.4.25UP
これは私の友人の体験談です。

軽くこの友人の事を紹介しておきましょう。
彼の名前を仮にK田とします。K田には奥さんと子供が5人います。
そしてK田の妹、Y下。Y下も結婚し、子供が2人います。
K田とY下は私の若い頃からの友人だったのですが、
最近になって色々な話を聞かせてくれるようになりました。
まずK田ですが、彼はよく霊の存在を感じ、時々見えたりもするそうです。
その子供である長女と長男はK田よりもはっきりと霊の存在を感じるそうです。
そしてY下ですが、彼女はK田よりもはっきりと霊の姿や声を聞き取れるそうで、
その血を受け継いだ、長男、長女もK田家よりも強くその力を持っているそうです。

今回は彼らの体験の中でY下の事で私繋がりの事を書こうかと思います。

私はY下から頼まれて長男の(仮名)カイト(当時中3)の勉強を見てやった時期がありました。
私の自宅の離れ部屋で夕方から9時ぐらいまで雑談を交えて教えていました。
教えた甲斐があったのか見事に高校に合格。
その頃Y下は息子の送迎をする程度で、霊の話など一切しなかったのです。

ある日私の弟からY下が離れ部屋の奥におばあさんが立っていると言ったのを聞きました。
確かにその部屋は祖母の部屋だったのを祖母が亡くなった後、私の部屋にしていました。
Y下は一度も我が家に上がった事はありませんし、私の家に祖母がいた事も彼女は知りませんでした。
ですから仏壇の写真を見る事もないので、彼女は祖母の容姿は知らないのです。
私はY下に何の説明もせずにどういう人物だったのか聞いてみました。
Y下は見事に祖母の特徴を言い当てました。
そして彼女がカイトを迎えに来ていた時、いつも見ていた事と、
カイトが座っている隣に祖母が座って覗き込んでいる姿を見ていたのです。
カイトも霊を感じるという事を聞いた私は彼に思い当たる節があり尋ねてみました。
彼は時々勉強の最中気だるそうにしている事がありました。
私は疲れているからだろうぐらいにしか思っていませんでしたが、
彼がそのような時には隣に祖母がいるのを感じていたそうです。

二人とも私に何も言わなかったのは、その霊が邪悪なものだと感じなかったからだそうです。

そしてY下は玄関に初めて入った時、玄関の廊下に祖母が座っているのを見ているそうです。
来るたびに必ず目撃するので慣れてしまったと言っていました。
そして更に廊下の奥の突き当たりにもう一人男の人が立っていると言いました。
私の一番下の娘(まだ3つぐらいの時)は来客があると直ぐに廊下に出て来ていました。
その奥にいる霊は娘の姿を優しそうな目で追いかけているそうです。

昨年の村祭りの時、準備を私の家の前で行いました。
その時Y下を含め10人程が準備の手伝いに来ていました。
Y下は離れ部屋の前に置いてある縁台に祖母が座っているのを見たそうです。
祖母は驚いた顔をして我々の方を見ていたそうです。
そしてその日初めてY下を離れの部屋に上げPCで打ち合わせをしていました。
その時私の脇に祖母が立って私のしている事を
「何してるんだい?」というような感じで見つめていたそうです。

今年になって消防団の主催で子供を連れての夜警を行いました。
その時の話も色々あるのですが、それは別の機会にして。
私の家の前で皆で休憩をとる事になっていました。
いい機会なのでY下に離れ部屋を見てもらう事にしました。
もうその部屋は私の部屋ではなく息子の部屋になっていました。
見てもらったところ、もう見る事も存在を感じる事もないそうです。