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SMALLVILLE(スモール・ビル)
邦題:ヤング・スーパーマン
このエピソードはプロローグ部分までです.
#206 Redux
プロローグ
スモールヴィル高校のプール。クラークがプールに飛び込んで泳ぎ始める。隣りのレーンではピートも泳いでいる。クラークが先にプールの端にたどり着き、体育教師が笛を吹く。
体育教師「よし、5分休憩。ケント、ターナー、お前たちは決勝進出だ」
ピート(クラークに)「もう1回やったら、絶対お前に勝てるぜ。飛び込む時に足がすべって、リズムが崩れたんだ」
クラーク「へえ。単に遅いだけかと思ってたよ」
二人は笑ってプールから上がる。
ラナとチアリーダーの一人(クリッシー・パーカー)が、観客席に座って、「スピリット・ウィーク(元気週間)」のポスターを作っている。
クリッシー「彼っていい男よね。ほら、見て」
ラナ「誰? クラークのこと?」
クリッシー(笑って)「ラナったら、とぼけないの」
ラナ「クリッシー、あたしとクラークはただの友達よ」
クリッシー「あっそう」
ラナはポスターを描き終える。ポスターには「スピリット・ウィーク2002 がんばれ、クロウズ」と書いてある。
ラナ「これでどうかしら?」
クリッシー「最高。カフェの真ん中に掲示してもいいかどうか、新しい校長にきいてこなくちゃ」
ラナ「あなたって、ほんとにスピリット・ウィークに一生懸命なのね。驚いたわ」
クリッシー「今が人生最高の時だもの。そう言うでしょ?」
ラナ「はっきり言って、こんなに楽しいものだなんて、忘れてたわ。すごく楽しみにしてるの」
トロイという男子生徒が水着姿で近づいてくる。
トロイ「クリッシー。よう、ベイビー」
トロイは身をかがめるが、クリッシーはトロイを押しのける。
クリッシー「ちょっと、トロイ! ポスターが水で濡れるじゃないの! まだレースがあるんじゃないの?」
トロイ「次は決勝さ。幸運のキスをもらおうと思ってね」
クリッシーはラナを見る。
ラナ「いいわよ。あたしが描いておくから」
クリッシー「ありがと。 (トロイに) こっちに来て」
二人は歩き去る。
トロイ「よろこんで」
ラナは「クロウズ」という単語の下にアンダーラインを引く。一方、クラークが飛び込み台の上にあがり、体育教師が笛を吹く。
体育教師「ようし、みんな。このレースで勝った者は自慢していいぞ。この学校で一番速いんだからな。 (クリッシーがトロイにキスをする。トロイはプールに向かって歩き出す) おい、ターナー、早くしろ! (トロイはめまいがしたかのように頭を左右に振って、クラークの隣りの飛び込み台に立つ) よし、位置について。用意。スタート!」
体育教師が笛を吹く。決勝レースの泳者が飛び込み、観客が歓声をあげる。トロイが息をあえがせ、水中に沈んでいく。クラークは気づかずに泳ぎ続ける。
クリッシー「トロイ? ねえ、ちょっと! トロイ!」
クラークがクリッシーの悲鳴に気づく。トロイは水面に顔を上げるが、再び沈んでいく。
クリッシー「誰か助けて! トロイ!」
クラークは水中に潜ると、超スピードで泳いで、プールの底に沈んだトロイのもとに近づく。クラークはトロイをプールの端まで運び、体育教師たちがトロイをプールサイドに引き上げる。トロイはうつ伏せになったまま気を失っている。だが、トロイを仰向けにした時、その場にいた全員がショックを受ける。トロイは老いさらばえ、老人と化していたのだ。
[オープニング・タイトル]