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SMALLVILLE(スモール・ビル)
邦題:ヤング・スーパーマン
シーズン5.03HIDDEN
ガブリエルという名前の青年が拳銃を警備員に向けています。
ガブリエル:キーを出せ。
警備員:気でも狂ったのか。
ガブリエル:お前に言われたくないね。おい、キーを出すんだ。
床に倒れているもう一人の警備員はキーを出すのを見ます。
警備員#2:止めろ!
ガブリエル:早くしろ!
警備員#2:トム!
ガブリエル:次に何をするか分かってるよな。
ガブリエルはキーをスロットに差し込みます。
警備員#2:止めるんだ、トム。
トムが頭を振るとガブリエルは銃を警備員#2に向けます。
ガブリエル:奴を殺すぞ。
警備員#2:言うことを聞くな!そんな事してはダメだ!
トムはキーをスロットに入れるために動きます。
警備員#2:トム、止めろ!
ガブリエル:3で回すんだ。1!2!3!
トムはキーを回します。
ガブリエル:ご苦労。
ガブリエルはトムと呼ばれた警備員を撃つと振り向き、もう一人の警備員を撃ちます。
それからキーボードで何かを入力すると、モニターには「アクセス承認」と表示されます。
タロン。
日中。
クロエは携帯電話で話をしながら車に歩いて行きます。
クロエ:ねえ、ガブリエル!こんなに早くMITがあなたにMet U-ersの話を持ちかけて来るなんて驚いてるよ。
ガブリエル:クロエ、町から出るんだ。
クロエ:昨日から準備してるんだけど。荷造りするのがこんなに大変だなんて。
ガブリエル:話を聞いてくれ、クロエ。すぐに街を出るんだ。
クロエ:お別れぐらい言わせてよ、でもスモールビルがサイバーウィザードがいなくても何とかやってけそうだね。
スターのリポーターがいなくてもさ。
ガブリエル:クロエ、君は僕がどうしてこんな事をしなきゃいけなかったのか分かってくれるただ一人の人なんだ。
僕が選んだ方法を理解してくれ。これが唯一の方法だったんだ。
クロエ:ガブリエル、何の話?
ガブリエル:僕が君の大スクープを追いかけるのを助けて何年トーチで過ごしてきたと思ってるんだ?
じゃあ、後1時間でわかることになる。
クロエ:何が1時間なの?
ガブリエル:スモールビルは永遠に消滅するんだ。
ガブリエルは電話を切るとコンピュータのボタンを押します。
壁のデジタル時計は1時間を表示します、そしてカウントダウンが始まります。
コンピュータ:カウントダウン開始。
「デフコン1」がモニタに点滅します。
窓が開き発射体勢に入ったミサイルが見ます。
ケント農場。
日中。
クラークの部屋ではクラークが眠っていました。
アラームが鳴るとクラークは寝返りを打ちます。
クラークの脇にはラナが隣にいました。
ラナ:おはよ。
クラーク:おはよ。
ラナ:この数週間で初めて熟睡したわ。
ラジオのアナウンサー:朝から聞いてくれてありがとう。6時半…
クラーク:あっ!
ラナ:大変だわ!
クラーク:どうして寝ちゃったんだろ?
ラナ:タロンに行くって言ったでしょ!
クラーク:あっそうか、でも…ウッ!ウッ!
彼は何かに足をぶつけました。
クラーク:ウッ、痛いな!
父さんが起きるまであと15分はある、その前にここからでないと手遅れになる。
ラナ:ほんと?
朝食を一緒にできて嬉しそうに聞こえるわよ。
クラーク:えっ?!
ラナ:靴をとって。
「寝てません」って、朝の三時に何をするって言うの?
クラーク:ねえ、おかしくなってないよね?
ラナ:怒るわよ。
彼らはキスします。
クラーク:さあ。
彼らは階段の下にこそこそと降りてきます、しかし彼の両親はキッチンにいました。
ジョナサン:おい、クラーク。何…
ラナ:ケントさん。
クラーク:説明するよ。
ラナ:クラークと二人で決めたんです。
だから怒るんなら私も一緒です。
マーサ:怒ってはいないわ、でも、これは…はじめての事だから。
ジョナサン:ラナ、これは君だけの事じゃない。
悪いんだがクラークと話をさせてくれないか。
ラナは去ります。
ジョナサン:座りなさい。
クラークは座ります。
クラーク:僕はもう18だ、それに7歳の頃からラナが好きだったんだ。
突然こんな事をしたわけじゃないよ。
マーサ:何もなかったと誓える?
クラーク:うん、母さん。
ジョナサン:何もなかった?それとこれは関係ないだろ。
特に家で一つ屋根の下でこんな事をするとは。
クラーク:じゃあ、父さんはそんな事しなかったって言うの?
ジョナサン:クラーク!
こんな事言う必要がないと思って、今まで何も言わなかったが。
クラーク:おかしいよ、僕が普通じゃないって思ってるんだろ。
マーサ:違うわ、それは…あなたは力がなくなって普通の人間になったんだもの。
クロエ:コンコン!失礼します!
さっきここから飛び出していったラナを見かけたけど。
朝の6時から何が…あら。
マーサ:クロエ。今日Met Uに行くってクラークが言ってたけど。
早く行くことになったのね。
クロエ:そうだったんですけど、
ガブリエル・ダンカンから謎めいた電話をもらったんで。
クラーク:トーチの?
クロエ:ええ、今日は私の門出のはずなのに、
彼ったらスモールビルはあと53分間で幕を閉じるって。
ジョナサン:アダムス保安官には話したのか、クロエ?
クロエ:私が言ってももう信じてもらえないから。
ジョナサン:君はガブリエルを見つけてほしい。私が保安官に連絡する。
タロン。
日中。
ラナはアパートに入ります。
レックス:おはよう、それとも朝帰りか?
ラナ:ここで何をしてるの?
レックス:君のスケッチを見ていたんだ。
家捜しに来たんじゃない。
ラナ:もちろんそうでしょうけど。
私が言った事を真に受けなかったくせに。
ここに入らないでもらえる!
レックス:ラナ、脅かすつもりはなかった。
答えがなかったんで心配だったんだ。
ラナ:レックス、私は平気よ。
レックス:それはよかった。
なあ、君があの日見たものについて話がしたいんだ。
ラナ:悪いけど。この前は私が宇宙船の事を言ったら幻覚を見てるんだって言わなかった?
彼女はドアを開き彼を帰そうとします。
レックス:ラナ、あの時は俺も懐疑的だった、だが今は信用している。
それで専門家をクレーターに派遣した。
そのクレーターは流星でできた物じゃなかった。
この事を誰かに話したか?クラークとか?
ラナ:あなたが宇宙船やエイリアンの事を話しだすと変に思えてくるわ。
レックス:君が思っている事を俺も信じる。君はおかしくなんかないんだ。
彼は去ります。
ハイウェー。
日中。
車が近づいてくると警察が道を封鎖しています。
ジョナサンは降りて歩いて行きます。
ジョナサン:アダムス保安官、話をしたいのですが?
アダムス:構いませんよ、ケントさん。
ただの検問ですから。
ジョナサン:これは単純な検問じゃありませんね?
ミサイルに関する事じゃありませんか?
アダムス:トラックへ戻って結構ですよ、ケントさん?
ジョナサン:政府がこの辺りに何十もの設備をしたのは公表されています。
しかし冷戦の後、閉鎖したと思っていました。
アダムス:ケントさん。ありがとう。
我々がそれを対処します。
どうもありがとう。
リラックスしてください。
我々に仕事をさせてもらえませんか?
ミサイル基地では。
ガブリエルがコンピュータにタイプしています。
時計は「00:43:48」を標示しています。
ミサイルサイロのホールに軍人たちが入ります。
彼らは武装しています。
彼らは空である事を知り制御室に入ります。
アダムス保安官も一緒に入ります。
アダムス:全員退却よ。
ミサイルもここにはないわ。
誤警報ね。
軍人:それは正確ではありません。
信号はここからじゃありませんでした。
国内でまだ活動中の15のサイロを通して送られてきたものでしょう。
彼ならそのぐらいの事はやってのけるのでは。
ガブリエルはコンピュータに「スモールビル」と打ち込んでエンターキーを押します。
クラークとクロエは家に近づきます。
日中。
クラークはドアをノックします。
クラーク:ガブリエル!
クラークが取っ手を引くとドアは鍵が掛けられていました。
クラーク:鍵がかかってる。
クロエはクレジットカードを取り出します。
クロエ:素手で金属を壊せない以上、ブランBに変更ね。
クロエはクレジットカードをドアの隙間に差込み開けると中に入ります。
クロエ:すみません?ガブリエル?誰かいますか?
彼らは軍服を着たガブリエルの父親の写真を見ます。
クロエ:何か見つかった?
クラーク:[何通かの文書を見て]ガブリエルの父親は退役軍人なのかな?
これからだと2、3週間前のものだ。
クロエ:航空宇宙工学の学位を持った大佐?
彼が田舎の核ミサイル施設のために止めたと思ってるの?
彼らはいくつかの両開き戸を開きます。
クロエ:わお。超常現象の壁よ。
部屋の隅から隅まで写真で覆われていました。
クラーク:ガブリエルは君の残した財産で何かしてるみたいだな。
クロエ:うーん、少し彼をなめてたわ。
どうして流星群のフリークに取りつかれたんだろ?
ああ、ジャーナリズムとしてもあるだろうけど、
でもお金のためだとしたらまた別の話よ。
クラーク:クロエ、これって警告じゃないのか?
クロエ:もしガブリエルが流星群フリークのためにそれほど決心したとしたら、
どうして彼のお父さんが止めなかったのかしら?
クラーク:止めたみたいだよ。
ガブリエルの父親の遺体が床に倒れ撃たれていました。
ルーサー・コープ
日中。
チームが宇宙船に取り組んでいます。
レックス:もう結果が出てもいい頃じゃないのか。
科学者:このレーザーは軍にさえない最先端技術なんです。
あらゆる事をためしました。
レックス:ルーサー・コープは、有限解を信じない。
科学者:あなたには理解できるとは思えません。
我々は現存するあらゆる化学薬品、金属合金、あらゆる方法を使用しました。
レックス:それならこの宇宙船はこの世界の物じゃないという事か。
それなら独自の見解を聞こうじゃないか。
科学者:説明は…
レックス:この宇宙のあらゆる問題には必ず答えがある。
もしできないと言うのであれば人を変えるぞ。
レックスは宇宙船の下を覗こうと身をかがめます。
底から滴っている黒い液体を見つけます。
レックス:何だこれは。待てよ…前にはなかったはずだが。
科学者:そうですね、前にはありませんでした。
Zとよく似たシンボルがあります。
通りを歩いて来ているクラークとクロエ。
日中。
クラーク:あと40分で15のサイロをチェックするなんて無理だ。
クロエ:あなただって無理でしょ、クラーク。
普通の生身の人間ていうのはこんなもんよ?
クラーク:めげないんだな。
スモールビル中の人間の中で彼が警告を出したのは君一人だけだ。
クロエ:彼の話では私を出て行かせようとしたわ。
クラーク:いずれにしても彼は君を信用してる。
多分、全てのサイロを捜す必要はないかもしれない。
ガブリエルの携帯電話が鳴ります。
ガブリエル:もしもし?
クロエ:ガブリエル、やあ。私、あなたの助けが必要なの。
あなたに言われたとおり町を出ようとしたんだけど、
運転してたら幻覚を見たのか、犬が道路に走ってきたの、そして私…
ガブリエル:クロエ、ゆっくり話してくれ。何があったんだ?
クロエ:そしたら溝に車が落ちちゃって、車を動かせないのよ。
本当に参ったわ。助けに来てくれる?
ガブリエル:どこにいるんだ?
クロエ:えーと、オールドミルの近くで、87号線よ。
ガブリエル:分かった、ちょっと待っててくれ。できるだけ早く行くから。
ライオネルのいる独房。
レックスはライオネルを壁に投げつけます。
レックス:シンボルが何を意味するのか話せ!
親父はあの場にいたはずだ。
この数週間、強迫観念に囚われてきた。
宇宙船と同じシンボルだ。
ライオネル:開ける事はできない。彼だけが開けることができる。
87号線。
日中。
クロエが道のそばにいます。
オートバイが到着すると、それはガブリエルでした。
クロエ:ガブリエル、ごめん!
急いでたから。誰に連絡していいかわからなかったの。
ガブリエル:いいよ、俺と一緒に戻ろう。そこなら安全だ。
クラークがどこからともなく現れます。
クラーク:ガブリエル!どのサイロを起動させたんだ?
ガブリエルはクロエに振り向きます。
ガブリエル:君を信用てたのに。
クラーク:君の気持ちは分かる、でも皆を殺すことが答えじゃないだろ。
ガブリエル:それは違うぞ、クラーク!
これしかもう手はないんだ。
ガブリエルは銃を取り出してクラークの胸を撃ちます。
クロエはヒステリックになります。
クロエ:クラーク!クラーク!
いやーっ、こんなはずじゃ!だめよ!クラーク!クラーク!
ガブリエルは彼女を強引にオートバイに乗せます。
ERに運ばれるクラーク。
EMT:弾丸を87号線で発見。男性、18歳、胸部への銃弾による傷。
出血が多くてバイタルは不安定です。
医師:直ぐに開胸だ。手術室にすぐ彼を運んでくれ。
マーサ:クラーク!
ジョナサン:一体どうなんです、先生?
医師:開胸するまで何とも言えません。
しかし、弾丸が彼の肺を打ち抜いているようです。
ジョナサン:弾丸?
医師:申し訳ありませんが、皆さんは待合室でお持ち下さい。
制御室内では、コンピュータが「デフコン1」を点滅させています。
クロエ:ガブリエル、クラークが死んでしまうわ。
ガブリエル:後20分でその心配はなくなるよ、クロエ。
コンピュータ:ミサイル軌道はロックしました。
クロエ:あなたはスモールビルの皆を殺すつもりなの!
どうしてそんな事できるのよ?
ガブリエル:そんなに難しくなかったよ。
1979年のプログラムをちょっといじったんだ。
それを迂回させるのは簡単だったよ。
君の父親だってこの10年会ってないんだろ、会ったとしても1,2回ぐらいなもんだろ。
そんな目で見ないでくれよ、クロエ。
君は安全なんだから?
それに君がいつも望んでいた事じゃないか。
クロエ:本気なの、私が本気でそう思ってるとでも?
ガブリエル:心配だろ!最後の流星群は前に起きた時の10倍もの隕石を残したんだ、皆が感染する。
この町を我が物顔で走り回っている精神異常者がいるんだ。
これしか方法がないんだよ。
それにヒーローになれるチャンスだし。
クロエ:それじゃ、あなたはたった数人のフリークをやっつけるために、
何でもない人達まで犠牲にするの?!
ガブリエル:何でもない人達だって?
どんなフリークでさえ流星群が来る前は普通の人だった。
でも隕石が人間をフリークに変えるからって、
父さんはいつも僕に隕石には近づくなって警告してたんだ。
クロエ:お父さんが?壁の写真はお父さんが?
ガブリエル:父さんは皆に警告しようとしたんだ。
流星が町を破壊しているって。
誰も聞かなかった、そして最後には父さん一人だけになってしまったんだ。
クロエ:あのね、ほとんどの人は特殊な力は天性のものだと思ってるの。
普通じゃないからって殺す必要はないじゃない。
ガブリエル:僕に聞いてたよ。そんな風に生きていたくないってな、クロエ。
近いうちに皆そうなる。
病院内では、クラークが病室のベッドに寝ています。
ラナが入り彼のそばに座ります。
ラナ:聞こえてるかどうか分からないけど、
あなたに初めて会ったときから、私のことを幸せにしてくれるのはあなたしかいないと思ったわ。
でも、あなたは決して変わらないのは分かっていた。
あなたはいつでも人を助けるために走り回っていたわ。
いつしかこんな日が来ることは分かっていた。
クラークは目を開き彼女を見ます。
すると心臓の鼓動が停止ました。
医者と数人の看護婦が入ってきます。
医師:[ラナへ]あなたはここから出ていてください。
看護婦:お願いします、病室から離れていてください。
ラナが病室から出ると、医者と看護婦はクラークに手当てを始めます。
医者は除細動器を使います。
医師:クリア!
独房で体を起こすライオネル。
病室では医者たちがクラークの肺に酸素を送り込みます。
ライオネルは独房の窓ガラスをなぐりつけます。
すると窓ガラスは粉々に掲載され超スピードで独房からいなくなります。
病室では、クラークはまだ蘇生していません。
医師:手遅れのようです。死亡確認、午前7時18分。
ラナはすすり泣きながらクラークに駆け寄って彼の顔に触れます。
医者がクラークの顔に布をかぶせると看護婦は穏やかに彼女を引き離します。
ジョナサンとマーサは手を握り合い待合室で待っています。
二人は泣きながら廊下を歩いてくるラナを見つけすると、立ち上がります。
マーサ:そんな!
医者がやってきます。
医師:ケントさん、できる限りの手は尽くしたのですが。
マーサ:そんな!
医師:残念です。
マーサはすすり泣き始めます、そしてジョナサンは彼女を抱きしめます。
看護婦:先生、ケントさんに問題が。
病室にはクラークの姿がありませんでした。
コントロールルームでは。
コンピュータ:発射まで後2分。
クロエは床に横たわる警備員の死体をいます。
彼女はなんとか戒めを解くと警備員の銃を取ります。
ガブリエルはコンピュータのボタンを押します。
クロエは彼を後から殴り床に倒します。
彼女はキーボードを死にもの狂いでタイプし始めます。
コンピュータは「アクセス拒否」を表示します。
彼女は窓に駆けつけミサイルを見ます。
ミサイルはもう発射態勢に入っていました。
クロエ:ああ、ああ。
ガブリエルは銃を彼女に向けます。
彼女は振り向いて彼を殴り、お互い争います。
ガブリエル:君には分からないのか?これしか方法がないんだ!
銃が暴発し血が飛び散ります。
ガブリエルが撃たれ、床に倒れます。
コンピュータ:5、4、3、2、点火。
ミサイルは発射します。
クラークは青っぽい照明の場所で横たわっています。
彼は彼の目を開いて立ち上がります。
彼は孤独の要塞にいました。
少し離れた場所に人影が見えます。ライオネルでした。
ライオネル:こんにちは、カル・エル。
クラーク:どうしてその名前を知っているんだ?
ライオネル:お前は私の息子だから。
クラーク:ジョー・エルか?
ライオネル:私は父と呼んで欲しいと思っている。
クラーク:僕は…病院にいたはずだ。
どうやってここに僕を連れてきたんだ?
ライオネル:洞窟の入口を通って。
クリスタルを通してこの体を使って運んできた。
そしてお前の必要とするクリプトンの知識を持った場所へと。
ジョー・エルはライオネルの体から離れます。
ジョー・エル:時は来た。
クラーク:僕は死んだんじゃ?
ジョー・エル:その通り、お前の死を免れない旅は終わっった。
しかし、お前の優れた運命を犠牲にするにはあまりにも大きい。
お前は全ての力を取り戻したのだ。
残念だが、この事には代償が付き物だ。
お前の親しい者の運命は変わる。
クラーク:そんな、そんなことは求めてない。
ジョー・エル:お前はもう既にやってしまったのだ。
お前が力を放棄して私の言う事を聞かなかった時に。
それがお前の選んだ運命だ。
クラーク:僕を元に戻せ!
ジョー・エル:もう遅すぎる。
自然界にはバランスと言うものがある。
お前の愛する者の誰かから…選ばれるのだ。
お前は最も暗黒の時間に立ち向かおうとしている。
だが、覚えておくがいい、我々は痛みから学び、我々を強くすることを。
ジョー・エルはクラークを抱きしめると手からエネルギーを発します。
ジョー・エル:私は常にお前を愛してる。
ハイウェイでは。
クラークが超スピードで走っています。
彼はミサイルが飛んでいるのを見ます。
彼はミサイルの方向に急ぎジャンプをします。
彼は空中に飛び上がりミサイルをつかみます。
そしてミサイルの装甲を引き裂いて核をつかみだし宇宙空間に投げ出します。
そして爆発します。
一方、クロエはコントロールルームで泣いていました。
彼女がモニタを見るとそこには「ミサイル故障」と表示されています。
彼女は微笑みます。
クロエ:クラーク。
ケント家。
ジョナサンは電話中です。
ジョナサン:病院で息子がいなくなった!
見当がつけば、警察に連絡なんかしないでしょう?
聞いてください、お願いしたいのは、アダムス保安官に…
クラークはボロボロになりながらも生きて玄関から入ってきます。
ジョナサン:また後で電話します。
マーサ:ああ、クラーク!
彼女は彼を抱きしめます。
ジョナサン:クラーク、医者はお前が死んでいると。
彼とクラークは抱き合います。
クラーク:そうだったけど。
ジョナサン:ジョー・エルか。
クラーク:うん。
マーサ:あなたに力を返したのね?
クラーク:僕はもう人間的じゃなくなった。
僕が生き返るにはこれしかなかったんだ。
ジョナサン:ミサイルの故障の事を聞いた。
お前が止めたんだな?
他の人間を救うために自分を犠牲にするのは簡単な事じゃない。
私たちはお前をとても誇りに思うぞ、クラーク。
クラーク:犠牲はまだ起きてなかった。
ジョナサン:ジョー・エルはお前を生きかえらせた。
そして力を返した。
その見返りは言っていなかったか?
クラーク:いや。
ドアがノックされラナが入ってきます。
ラナ:ケントさん?
クラークはラナと会うために廊下に出てきます。
ラナ:クラーク。
彼女は彼の腕の中に飛び込みます。
レックスの屋敷。
夜。
レックスが書斎にいるとラナが入ってきます。
レックス:ラナ、クラークが生き返ったことを聞いた。
俺は今まで奇跡なんて言うもの信じていなかった。
だが今日それを聞いたとき信じる気になったよ。
ラナ:私もよ、でも他に違った理由があるのかもしれない。
彼女はハンドバッグを開けて青いフォルダを取り出し彼にそれを手渡します。
ラナ:クラークの医療ファイルよ。
レックス:それは持ち出し禁止のはずだ。
ラナ:あなたが病院でそれを求めてるの聞いたわ。
彼の結果の全て普通よ。
これでもまだあなたが彼を疑うの、レックス?
レックス:君は本当に信じてるのか、
それともクラークと一緒にいたいために自分に言い聞かせているのか?
君はクラークに疑いも持った。それは否定できないぞ。
ラナ:私が間違っていたわ。
信じて、クラークはどこもおかしくない。
彼は除外して。
レックス:君は何か忘れているな、ラナ。
クラークが君に例えどんな嘘をついたとしても、
一度は死んだんだ、普通の人間なら蘇ることはない。
ラナが出て行くとライオネルが入れ替わり中に入ります。
ライオネル:父親を抱きしめてはくれんるのか?
レックス:ベル・リーブからいなくなったと聞いたが。
分からないな。
ついこの間まで精神分裂症だったのに。
ライオネル:私はお前が一日中奇跡を探していたという事を聞いたが?
私のためじゃなかったのか。
レックス:多分な、親父はどうしてクリプトンとかカル・エルなんて事を言っていたのか、
話してくれるか?
ライオネル:クリプトン、カル・エル。
知らんな。
覚えているのはここに立ってお前と話をしていた。
レックス:それは数週前の事だ。OK、これならどうだ?
レックスは床の敷物を持ち上げ模様をさらけ出します。
それは何週間か前にラナが見ていたライオネルのイタズラ書きでした。
ライオネル:洞窟の模様に似ているな。何だ?
レックス:親父がコルク抜きで刻んでいたものだ。
ライオネル:私がか?
お前の質問に答えられればいいのだが、残念だ。
レックス:元の親父に戻ったらしいな?
残念なもんか、どちらかといえば嬉しいよ。
ケント納屋で。
クラークが一人で座って考えているとクロエが入ってきます。
クロエ:カンザスが今日オクラホマと合併しなかったのは、あなたが関係したから?
クラーク:君の思ってる通りだよ。
クロエ:あまりガッカリしてないようね、死んだっていうのに。
病院の事聞いたわ。
力を取り戻したのね?
クラーク:僕には選択の余地がなかった。
クロエ:あなたが極普通のありふれた生活を夢に見てたか分かってるわ。
普通なのは過大評価だと思うな。
それにあなたがスーパーパワーをごまかすんなら私がその手助けするぐらい簡単よ。
今日あなたが打たれて私が誘拐されなかったらいいチームだったのにって事よ。
それで、どんな風に治ったの?
クラークは癒やされた銃弾による傷を見せるためシャツを持ち上げます。
クロエ:わあ。
彼女は胸に触ります。
クロエ:全く消えてるのね。
この下もって事よね、クラーク?
クラーク:もう逃げ出す事はできない。
誰もこの傷を見たいって言わないといいんだけど。
クロエ:ラナね。
クラーク:ラナの事は今まで話してなかった…
クロエ:話す必要がないからよ、クラーク。
私はもう大人だよ。
白状するわ、私、あなたの秘密を知ってるたった一人って言うのがよかったんだ。
話してくれなかったからそれはもっと特別な事になったわ。
でもあなたがラナに正直に言わないんなら、あなたは自分を欺いてる事になるんだよ。
クラーク:僕には選べないよ。
彼女が君と同じように接してくれると思えない。
クロエ:でも彼女に借りがあるでしょ?
クラーク:そんなリスクは冒せないよ。
僕はもうあまりにも多くのリスクを冒してきた。
そしてまた今度は他の誰かがその代償を払わないといけなくなりそうなんだ。
クロエ:クラーク、一体何があったの?
クラーク:僕は自分の力を諦めてはいけなかったんだ。
僕はどうして話を聞かなかったんだ?
クロエ、僕はひどい間違いをしたんだ。
フェイドアウト。
おしまい