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SMALLVILLE(スモール・ビル)
邦題:ヤング・スーパーマン

シーズン5.04AQUA(アクア)

クレーターレイク。
日中。
クラークとラナは浜辺に座っています。
クラークは背中に日焼けローションを塗っています。

ラナ:塗り残しがあるわよ。
クラーク:どこ?

ラナは自分の唇を指さします。
そして彼らはキスします。
クロエとロイスが歩いてきます。

ロイス:この夏あなたが何をしてたのか分かってるわよ。
クラーク:ロイス?
ロイス:ああ、そんな目で見ないでよ、クラーク。
    もうそろそろ求愛ダンスをしてもいい頃なんじゃない。
クラーク:どうして戻ってきたんだ?
ラナ:あなたは今年いっぱいヨーロッパにいると思ってたわ。
クラーク:期待してたんだけど。
ラナ:クロエの家にいるの?
ロイス:実は、さっきタロンでマーサさんと会ったの。
    そしたら家に来ないかって聞かれたわ。
クラーク:本当か?
ロイス:分かってるって、そんなに甘くないわよ、心配しないで。
    あなたがウサギみたいに小さくなることはないから。
    私が小さくなって眠るから。
    泳ぎにいってくるわ。
クラーク:彼女を枕にすれば僕が目を覚まさず眠ることができると思う?
ラナ:そんなに日向にいない方がいいわ。
   干からびちゃうわよ。
クロエ:まだラナに言ってなかったんだ、クラーク・ケントの秘密の事を。
クラーク:クロエ、僕の秘密を隠しておいてくれないか?
     この事は知られたくないんだ。
クロエ:ヒーローが必要な世界は求めてなかったけど、今は違うでしょ、クラーク。

泳ごうとロイスは桟橋から飛び込みます。
そして水に入ると同時に彼女は頭をぶつけ溺れます。

浜辺ではクロエとクラークが水を見ています。

クロエ:何か間違ってるわ。
    彼女とはあんなに長く付き合っていたのに。
    行ってくれば!

クラークはロイスを助けに走ります。
水に飛び込むと、水の中で誰かがクラークの後ろからやってきてクラークを追い抜きます。
青年は腕にロイスを抱えると人間離れしたスピードで岸に向かって泳ぎだします。
クラークは彼を一目見ます。

青年は浜辺にロイスを運ぶと砂の上に彼女を寝かせます。

ラナ:大丈夫かしら?

青年はアーサー・カリー「A.C.」です。
(訳者注:DCコミックのアクアマンというヒーロー)

A.C.:今すぐに助ける。

彼がマウス・トゥ・マウスを開始すると彼女は意識を取り戻します。

A.C.:おい。

二人は笑みを交わすと、ロイスは用心深く体を起こし頭を押さえます。

A.C.:もう少し浅いところで泳ぎを覚えた方がいいな。
ロイス:ミントの息はあなただったのね。

A.C.は笑います。

A.C.:僕の名前はアーサー・カリーだ。
   友達はA.C.って呼んでる。
ラナ:(ロイスへ)さあ。農場に送っていくわ。
クロエ:わあ、このボビー・ベイウォッチはどこから来たの?
クラーク:分からない、でも物凄い早く泳いでたんだ。
クロエ:オリンピックの金メダリストか、じゃなきゃ隕石のフリークね。
クラーク:これは何か他の者だ。
     僕よりも早く泳げたんだから。

中央カンザス大学。
日中。

ファイン教授:世界中で最も優秀なスーパーコンピュータがどこにあるか知ってるかね?

彼は頭を指さします。

ファイン:ここさ。それは人間の脳だ。
     それでも、我々は十%しか使っていない。

クラークは遅れてクラスに入ります。

ファイン:おはよう、ケント君。
     君が遅いんで早く始めてしまったようだね?
クラーク:申し訳ありません、道に迷って。
ファイン:他にも遅刻してきた者がいたようだったな、
     ここは世界史の教室で、私はミルトン・ファイン教授だ。
     ギリシア、ローマ、スパルタンの講義を行う前に、
     君たちはもう知っていると思うが、
     世界史を見てみようじゃないか。
     歴史とは正確ではない。
     誰かが語り継いできたものの蓄積だ。
     なら歴史とはなんだね?
     君の歴史とは何だね、ケント君?
     どうやって君は今の世代に繋がってきたと思う?
クラーク:18歳でその事が分かるはずありませんよ。
ファイン:アレキサンダーに話してみたまえ、それとも家に帰ってレックス・ルーサーに。
     君と大して変わらない年齢だが、彼は父親の農業ビジネスを軍事産業へと変えた。
     彼は人々に食事させる事から殺す方へ変わっていった。
     にも関わらず彼の歴史ではこの小さなカンザスでは有名な白い騎士になった。
     白い騎士、注意したまえ。
     この騎士はドラゴンを倒すわけではない。
     自分の邪悪な目的のために鍛えているのだ。
     ヒトラー、スターリン、ナポレオンを思い出してみたまえ。
クラーク:レックスは聖人じゃありません。
     でもレックスをその人たちと同じ系列で語らない方がいいと思います。
ファイン:素直な意見だ。そういう意見は好きだ。

タロン。
日中。
ロイスはカプチーノの機械の前に立ってコーヒーを入れています。
A.C.が近づいてきます。

A.C.:もういっぱいだろ。
ロイス:お客は多い方が好きなのよ。
    それよりセンスない格好ね。
A.C.:センスはあるだろ。
ロイス:えっ?
A.C.:ほら。
ロイス:センスがあるならやってみなさいよ。
    (彼女はお客に注文を受けます)
    お持ちください。
    (彼女は、A.C.に戻ります)
    オレンジ色と緑色が?
    イルカが跳ねているような物が。
A.C.:じゃあさ、俺にそのセンスとやらを教えてくれよ。
   俺は君に泳ぎ方を教えるから。
ロイス:泳ぎ方ぐらい知ってるわよ。
A.C.:そうですか、でも次に君が溺れたとき、俺はいないかもしれないぞ。
ロイス:ねえ、あなたに助けてもらわなくても平気だったのよ。
    ちょっと水を飲んだだけじゃない。
A.C.:真っ青になってたくせに。
ロイス:それは私の色よ。
    確かに変わった事故だったわ。
    でも水の中でも生きていたでしょ。
A.C.:でも俺は泳げる。
ロイス:だから私は、泳げるって言ってるでしょ。
    魚みたいに泳げるんだから。
A.C.:じゃあ証明してくれよ。

中央カンザス大学。
日中。
ファイン教授が建物から出てくると、クラークが彼に追いつきます。

クラーク:教授、申し訳ありません。
     初日から遅刻してしまって、お詫びします。
ファイン:何も謝ることはないさ。
     君は遅刻しようとも、少なくとも授業に出ようという気があるんだ、ケント君。
クラーク:どうして僕の名前を知っているんですか?
ファイン:君はオリエンテーションの日に何をしたね?
クラーク:写真を撮ってもらいました。
ファイン:その写真のデータベースを新学期が始まる前に確認しておいたんだ。
     だから私は学生を名前で呼ぶことができる。
     特殊学習法さ。
     ところで君はレックス・ルーサーとはどの程度の友達なんだね?
クラーク:友達?友達って言いましたか?
ファイン:何、ちょっとした推測さ。
     どうして農家の者があんな男を守ろうとしたのかね?
クラーク:話せば長い話なんです。
     でもレックスはあなた思っているような男じゃありません。
ファイン:知っているかね。グルーチョ・マルクス(喜劇俳優)は、
     人が正直かどうか知る方法は一つだけがあると言った。
     もし彼に聞いてイエスと言うなら彼は不正直者という事だ。
クラーク:教授はカール・マルクスを引合いに出しているんじゃないんですか、グルーチョじゃなく。
ファイン:ドイツの哲学は簡単だ。
     だがコメディは難しい。
     なあ君、私と一緒に仕事をしないかね?
     ルーサー・コープの本を書くために新しい助手が必要だったんだ。
     君もレックス・ルーサーの真実を知ることができるぞ。
クラーク:ありがとうございます、教授。
     でも今は仕事は探してないんです。
ファイン:君は真実を話す以上の悪いことを知っているかね、ケント君?
     それは発見することを恐れることだ。

クレーターレイク。
日中。
ロイスとA.C.が湖に泳ぎに来ます。

ロイス:私の勝ちよ。
    早くきなさいよA.C.。待ってるわよ。
    水が好きなんでしょ。
    もう降参するの。
A.C.:風景を見てるんだ。
ロイス:へえ、そう。
    それで競争しようって言ったのは何で?
A.C.:君は俺より早いと本当に思ってるのか?
ロイス:ええ、そうよ。いい?
A.C.:わかった。

ロイスが飛び込むと、A.C.はしばらく待って「三」と言ってから飛び込みました。
ロイスが水面から顔を出すと彼は桟橋の上に座っていました。

A.C.:やあ。
ロイス:えっ!どうして?
A.C.:汗もかかないさ。俺は魚だ。

彼は桟橋の上へ彼女を引っ張りあげます。

ロイス:ありがとう。
A.C.:まあ、かなりうまい泳ぎだったよ。
   どこで覚えたんだい。
ロイス:かなり練習したからね。
    私の水泳の先生は海軍の特殊部隊だったから。
A.C.:俺も特殊部隊で泳いだよ。すごかったな。
ロイス:少年兵じゃないわよね?
A.C.:いや、違う。

彼らは微笑みあいます。
彼は彼女の目にかかった髪を払いのけます。

ロイス:あなたは何をしてるの?

彼は彼女にキスするために前に傾きます。
しかし突然大きなノイズが彼の耳を襲い彼は耳を押さえます。

A.C.:うわーっ!!
ロイス:A.C.、何なの?どうしたの?
A.C.:聞こえないのか?
ロイス:何を?
A.C.:うわーっ!

彼は桟橋から水の中へと落ちます。

ロイス:A.C.

水の中に音の発生源である装置があります。
A.C.は岸へと泳ぎます。

ロイス:A.C.!

彼女は彼に走り寄ります。
彼はうつ伏せで倒れて、彼女は彼を仰向けにします。

ロイス:OK、シッ、楽にして。

彼女は彼の耳から出血しているのを見ます。
そして湖に目を転じると魚が水面に浮かんで死んでいるのを見ます。

レックスの屋敷。
日中。
科学者とレックスは何かを調べています。

科学者:サイトの不可解な妨害を除いては、今日の試験は完全な成功でした。
レックス:すごいな、テープを送ってくれ。
     俺の夢が現実になる仕事の一部だ。
     目標はどれくらだ?
科学者:3キロ先です。
レックス:3キロ?計画の500mより遠くだな。
科学者:ええ、リバイアサンは全面的にすべての予想を上回っています。
レックス:これが明日うまくいけば、
     ペンタゴンの仲間はリバイアサンを艦隊のあらゆる船に付けたくなりそうだ。
科学者:海洋生物はどうですか?
    我々は、まだ、どのように保護するべきかわかりませんでした…
レックス:海には魚なんて沢山いるんだ、博士。
     誰も逃がさないさ。
     リバイアサンを研究室に戻すぞ。

水をコップに汲むロイス。
彼女はA.C.にコップを手渡しソファーに座ります。

ロイス:ほら。
A.C.:ありがとう。

彼は水を飲みだします。

ロイス:ねえ、本当に病院にいかないと。
A.C.:いや、俺は大丈夫だ。
ロイス:耳から血を流したのにそんなのサーファーにあるの?
    陸では普通いい事じゃないんだよ。
A.C.:多分、外耳炎かなんかだろ…それか…この話は終わりにしないか?
ロイス:ええ、いいわよ。

彼らは立ち上がります。
彼女は彼の額にさわります。

A.C.:何をしてるんだ?
ロイス:熱を見てるの。
A.C.:本当に話を聞かないんだな?
ロイス:聞いてはいるけど、気になって。
A.C.:じゃあ、診断は、先生?
ロイス:少し冷えてるんじゃない。
A.C.:それは怪しいな。
   今は暖かいぐらいに感じてるよ。
ロイス:そのセリフ、他の人にも言ったんでしょ?
A.C.:10回に一回ぐらいだよ、でも君にはリスクを冒す価値があるな。
ロイス:私のこと知りもしないのに。
A.C.:そんな事もわからないのか?
   君はがさつで、皮肉っぽくて、絶対に黙らない。
ロイス:ええ、それが私の長所よ。

彼は彼女にキスします。

ロイス:私が本当に溺れてあなたが助けてなかったら、私にキスする事なんてできないんだからね。
A.C.:ごめん。
ロイス:あなたがいてよかったわ。

彼女は彼にキスします。
クラークが中に入ります。

クラーク:ロイス!

ロイスとA.C.は離れます。

ロイス:あら、クラーク。

ケント納屋。
日中。

クラーク:ロイスはそいつと一緒にいるんだ。
     僕が知っているのは僕よりも早く泳げるって事だけだ。
クロエ:じゃあ、彼を調べた結果ね。
    彼はマイアミ大学の二年生で、海洋生物学を専攻してるわ。
    そして、驚くべきは水泳競技の全てに出てるわ。
クラーク:前科があるのかい?
クロエ:うーん…ええ。去年オーシャン・ヴィレッジ・リゾートに押し入ったわ。
クラーク:何を盗んだんだ?
クロエ:八匹のイルカよ。
    囲ってあるオリを壊して海へ解放したの。
    分からないわ、クラーク。
    FBIが追いかけるような事じゃないもの。
クラーク:多分、彼の秘密の一部なんじゃないか。
クロエ:多分ね、でも、今まで彼はスモールビルに来たことさえなかったんだよ。
    それだと隕石のフリーク論と違ってくるわ。
クラーク:彼が初めてじゃないんだ。
     彼は隕石から力を得たわけじゃない。
クロエ:本当に?
クラーク:去年、僕よりも早く走るやつがいたんだ。
クロエ:まあ、これまでのところアーサー・カーレーはロイスが溺れているところを助けただけだし。
    クラーク、自分以外にヒーローが現れた事に動揺してない?
クラーク:僕には彼が何者なのか分からないよ、
     でも悪い予感がするんだ。

タロン。
A.C.は水を飲んでいます。

ロイス:みんなも見にくればよかったのに。
    すごかったのよ。
    あんなに早く泳ぐ人って見たことなかったし、こんなに水を飲む人もね。
A.C.:皮膚を潤わせないとな。
クラーク:それで、そうしてマイアミ大学に?
ロイス:マイアミに行ってるの?
A.C.:ああ。(クラークに。)どうして分かったんだ?
クラーク:コラージュ競泳の大ファンなんだ。
ラナ:本当に?いつから?
クラーク:アーサー・カーリーがスポーツを支配し始めてからさ。
     それで、どこでそんなに早く泳げるようになったんだ?
A.C.:分からない。
   俺の家系だと思う。
   親父は南の方でライトハウスを経営していてカナヅチなんだ。
   だからお袋の方なんだろうけど、俺が赤ん坊の頃死んだからな。
ロイス:A.C.、それは残念ね。
A.C.:そんなつもりで言ったんじゃないよ。
   でも、水の中で育ったようなもんだ。
   多分、外よりも水の中で過ごす時間が長かったんじゃないかな。
クラーク:どうして陸で囲まれた町に着たんだい?
A.C.:クレーターレイクさ。
   数ヵ月前、たくさんの魚が次々に死んでいった。
   EPAは温度変化だと言っていたが、俺にはそれが偽りだと思っている。
クラーク:スモールビルに温度変化を確認しに来るにしても遠いだろうに。
A.C.:自分の住む世界を気にしてないならな。
   人間が生きるためには海と湖が不可欠だ。
   それはつながっているんだ。
クラーク:本当に信じているのか、それとも女の子へのウケ狙いか?
ラナ:クラーク!
ロイス:クラーク、ちょっといい?
    話があるの。

彼女はクラークを連れていきます。

ロイス:何のつもりなの?
    過保護なパパだけでうんざりなのに、
    その上過保護な兄弟、それも実の弟じゃないのは必要ないの。
クラーク:僕だけが彼を怪しんでいるのか?
ロイス:ええ!すぐにバカな事はやめて。

ロイスは歩いて戻ります。

ロイス:(A.C.へ)ごめんなさい。
A.C.:いや、気にしてないよ。もう行かないと。
ロイス:一人で?
A.C.:ああ、自分の事は自分でできるから。

彼は去ります。
そして、ラナとロイスはクラークを見ます。

クラーク:分かったよ。僕がバカだった。
     謝ってくるよ。

彼は出て行きます。

ロイス:よくあなたは我慢してたわね、ラナ。

クレーターレイク。
日中。
A.C.が洞窟に入るとクラークは超スピードでやってきます。
そして彼の後を追い彼が入るのを見ます。

床の穴からA.C.は研究室に入ります。
彼はそこのテーブルの上のルーサー・コープの社文書を見ます。
彼はバッグに手を入れ、爆破装置を取り出します。
彼はそれをセットすると床穴を通って出始めます。
しかし彼は研究室でクラークに会います。
クラークは爆弾を見ると体で抱え込み研究室を守ろうと体の内で爆発させます。
彼は穴に目を向けA.C.が消えたのを知ります。
A.C.は水の中からクラークと顔を合わせます。
彼は力を使い始めます。
そしてクラークを狙って水のボールを撃ちます。
クラークはかろうじてそれを避け彼を押します。
それからA.C.はクラークを狙って水のもう一度ボールを撃ちます。
そして水から浜辺へと彼を打ちます。

ケント農場。
日中。

ロイス:原爆をデート中に落としてくれてありがとう。
    A.C.にちゃんと謝った?
クラーク:チャンスがなかったよ。
ロイス:どうして?
クラーク:彼はテロリストに夢中でね。
     ロイス、彼はある種の研究室を爆破しようとしていたんだ。
ロイス:あなたって本当に彼が嫌いなのね?
クラーク:そういう事じゃない。
ロイス:違うの?
    A.C.が爆破するなんて嘘をついて。
    なにも知らない人が聞いたら、嫉妬してるって思うわよ。

ロイスは出て行きます、そしてA.C.がどこからともなく来ます。

A.C.:彼女は素晴らしいな?
クラーク:アーサー。
A.C.:A.C.って呼んでくれ。
   仲間だとは思わなかった。
   君があのC4を押さえ込んだのを見た。
   すごいじゃないか、兄弟!
クラーク:僕はあの爆弾を止めただけだ、兄弟。
A.C.:まあ、いい仕事だ。
   君のおかげで、海は墓場になる一歩寸前だ。
クラーク:君がやろうとしていた事は、死んだ魚と関係があるのか?
A.C.:いや、何かわからない。
   リバイアサンと呼ばれているソナー武器だ。
   それは何らかの集中する波を噴出します。
   潜水艦を真っ二つにするには十分なな。
クラーク:どうしてその事を知ってるんだ?
A.C.:研究室で何通かの文書の見たんだ。
   それにはルーサー・コープの印が押してあった。
クラーク:何だって、レックスが武器を作ってるって?
A.C.:それに偶然巻き込まれた海洋生物は死んでしまうんだ。
   それが待機しているときでも。
   あと4時間で奴はペンタゴンへリバイアサンのデモをすることになる。
   もし奴らがそれを買うことになって水の中に落としたら自然破壊になる。
   奴を止めないと。
クラーク:僕がレックスに話してみる。
A.C.:時間はないんだ!来てくれスーパーボーイ!
   俺と君とでなら止める事ができる。
クラーク:彼の研究室を爆破することでか?
A.C.:俺はこんな事はしたくはなかったんだ、クラーク。
   俺は生まれつき驚くような力を授かってきた。
   だから俺は地球を守るためにこの力を使うつもりなんだ。

彼は立ち去ろうとしますがクラークは超スピードで彼の前に立ちふさがります。

クラーク:君の純真な命を危険にさらすつもりはない。
A.C.:君の仲間のレックス・ルーサーのように?
クラーク:彼は仲間じゃない。
     だけど、説き伏せる事はできると思う。
A.C.:君は奴がどう思っているのか分かってないな?
   奴は気にしてなんかいない!
クラーク:君と一緒にやろう、そしてレックスの事も片をつける。これは取引だ。
A.C.:そうか、君の方法でやってみよう。

レックスの屋敷。
日中。
レックスはノートパソコンで何かを見ています。
クラークとA.C.が入ります。

レックス:クラーク、速かったな。
クラーク:会ってくれてありがとう、レックス。
レックス:2、3分しか時間がないぞ。出かけるんでな。
A.C.:ああ、知ってるよ、兄弟。

レックスは顔を上げます。

レックス:どこかであった事があったか?
クラーク:レックス、こっちは町の外から来た友達で、アーサー・カリー。

レックスは手を伸ばしますがA.C.は拒否します。

A.C.:止めてくれないか。
レックス:止める、何を?
クラーク:君がテストしている武器を知ってる、レックス。
     君は農業から得る数10億じゃ十分じゃないって言うのか。
レックス:クラーク、俺の取り組んできた事は飢えだ。
     俺のチームは成長の早い、高いタンパク質のケルプの重圧に取り組んできた…
A.C.:リバイアサンは飢えを満たすものじゃないだろ、ルーサー!
   水中に生きとし生ける者達を全て殺してしまう武器だ!
レックス:悪いが、君は誰だ?
A.C.:俺は世界を愛する者だ。
クラーク:リバイアサンをシャットダウンしてくれ。
     この国を守るには他の方法があるはずだ。
レックス:クラーク、俺にアドバイスするのはもう終わったはずだ。
クラーク:レックス、僕らの違いがどうであれ、君が怪我をするのを見たくはない!
     君を止められるんなら何でもするぞ。
レックス:もし俺が特殊な戦術兵器を作るつもりだと思ってるなら、
     俺の事をよく知らないな。
A.C.:だから時間の無駄だと言っただろ。

A.C.は去ろうと動きます。

クラーク:アーサー。

A.C.は戻ります。

A.C.:あんたが本当にお人よしだって聞いてたけどな、レックス。
   あんたにふさわしい事をするのを望むぜ。
   俺はここから出たらするべき事をする。
レックス:お前の友人は少し起こっているようだな。
クラーク:彼は愛するものを破壊されないようにしようとしているんだ。
レックス:クラーク、俺は何も破壊するような事はしていない。
クラーク:レックス、ウソはつかないでくれ。
     君の口からのでまかせはもう信じてない。

レックスはクラークが出て行くのを見送るとノートパソコンを開きます。

クレーターレイク。
日中。
A.C.は吹き矢で首筋を撃たれ地面に倒れます。

研究所でA.C.は台に縛り付けられ誰かに採血されています。

A.C.:どうして俺にこんな事をするんだ?

レックス:一つは、俺をお人よしと言った事、
     もう一つはダイビング用具を使わずに水の中に潜れる奴を知りたくてな。

A.C.は非常に弱々しそうに、そして乾操していました。

A.C.:俺は息を止めるのが得意なんだ。

レックスは水の入ったグラスを持ちA.C.の脇に来ます。

レックス:そうか、俺は君がどんなに変わっていても気にならないがな。
     なにしろ君はクラーク・ケントの友人だからな。
A.C.:クラークは何の関係もない。
   水を飲ませてくれないか?
   少しのどが渇いた。
レックス:俺もだ、知りたい事への、決して渇く事のない。
     お前は何に属してるんだ?海の守護者か?
A.C.:俺は一人で行動している。お願いだ、水をくれ。
レックス:いつもなら客に飲物をだす。
     だがコップの水がなくなる前に俺に話せばその渇きを癒してやろう。
     もう一度聞く、お前は水の中で息ができるのか?
A.C.:リバイアサンを止めるんだ。
   そしたら俺の知っている事を全部話す。
スピーカーからの声:ルーサー様、リバイアサンを水に入れます。
          お客様が視聴覚室に来ています。
          全てのシステムは準備完了です。
レックス:じゃあ、また後で聞くとするか。
A.C.:お願いだ!あんたはあの武器が一体何なのか分かってない。
レックス:ほう。なるほどな。
     俺が便所に一億ドルを流せば、この国の艦隊は危険にさらされるってわけか。
     お前が水に関しては大物なら、俺はサメだ。

レックスはA.C.のすぐ脇の床に水をこぼし立ち去ります。

A.C.:うわーっ!

彼は気を失います。

研究室に超スピードで入ってくるクラーク。
A.C.は意識を取り戻して彼を見ます。

A.C.:水。

クラークはスプリンクラーをオンにすると水がA.C.かかり彼は復活させます。
そして彼は戒めから抜け出します。

クラーク:ここに捕まっているんじゃないかと思ったよ。
     大丈夫か?
A.C.:奴は動き出した。警備を突破するには間に合わない。
クラーク:君が手を貸してくれれば間に合うさ。

A.C.は微笑みます。

レックスがプレゼンテーションをしています。

レックス:皆さん、私は海軍の力を永遠に保ち続けられるテクノロジーを開発しました。
提督:それは少しオーバーじゃないか。
レックス:その目で見れば分かる事です。
     ショーを始めろ。
科学者:変動システムを起動。
    モジュレータ始動。
    一体どうしたんだ?!
レックス:どうした?
提督:ルーサー君、私にはその奇跡的な武器が自爆したように見えたが。
科学者:提督!

彼女は彼の後を追いかけ、レックスはコンピュータスクリーンを見つめています。
彼は窓に近づき何かが湖の向こうへ疾走するのを見ます。

レックスの屋敷。
夜。
レックスは電話中です。

レックス:そうです、提督。
     分かってます。
     時間を無駄にさせた事は詫びます。

クラークが入るとレックスは電話を切ります。

レックス:クラーク!
     次にお前に会うのは、ルーサー・コープの外で抗議デモに参加していると思ったよ。
クラーク:なあ、レックス。
     君が取り組んでいると言った高タンパク質のケルプの紙に書くと思っていたよ。
     新しい情報は?
レックス:どうしてお前が聞くんだ、おかしいな。
     プロジェクトは数人の心無い者によって失敗した。
     あれは修理できないほどのダメージを受けた。
クラーク:多分、そうなるはずじゃなかったんだ。
レックス:多分。教えてくれないか。お前の友達はどうした?
クラーク:アーサーか?知らない方がいい。
     彼には会わない方が。
レックス:じゃあ、もし奴に会う事があったら、もう一度俺が会いたいと伝えてくれ。
クラーク:レックス、自分の生き方についてじっくり考えたことはないのか?
レックス:いつもさ。複雑だがな、クラーク。白黒の世界だ。
クラーク:知ってるかい、この前僕の教授が。
     教授はルーサー・コープを悪だって攻め立てたよ、
     君が悪魔になり始めてるって。
レックス:俺を陥れるような事は言ってないよな?
クラーク:僕は君を弁護したよ。
     僕は世間知らずだった。

彼は出て行きます。

ケント納屋。
夜。
クラークが入ります。

A.C.:ものすごい仲間をもったな、兄弟。
クラーク:ああ、海の底が面白く感じたよ。
A.C.:君のおかげでそれは今も無事だ。
クラーク:僕は少し手伝っただけさ。
A.C.:俺たちはいいチームになれそうだな?
   俺たちでJrライフガード協会か何かを始めないとな。
クラーク:今すぐには無理だと思うよ。
     君が吹き飛ばすのを止めるのを約束しない限り。
A.C.:ルーサーが陸地から離れない限り、俺は干渉し続けるさ。
   海の底は俺のものだからな…
クラーク:なあ、リバイアサンは二度と使い物ならないよ。
     でもレックスならもう一度やるかもしれない。
     レックスは君の力を知った。
     君を探し出すために世界中をめちゃくちゃにするだろうな。
A.C.:世界の3/4は水だ。私を見つけられたら運がいい。
クラーク:マイアミの学校は?
A.C.:スイミングチームの別のハンサムな生徒を見つけるだけさ。
クラーク:トラブルからどうやって身を守るんだ、A.C.?
A.C.:もう行かないと、クラーク。
   元気でな、兄弟。

彼らはお互いの拳をぶつけ合います。

A.C.は去ります。

中央カンザス大学。
日中。
クラークが誰もいない教室に入るとファイン教授がノートパソコンを操作しているのを見つけます。

ファイン:私の授業を落したくなくて謝りに来たのかね。
クラーク:教授はレックスの事で正しかったです。
ファイン:もちろんそうだとも。決して嘘はつかないよ、ケント君。
     結局、私は教育者だ。真実の追究が私のライフワークだ。
クラーク:もう遅いかもしれませんが、研究助手のポストに空きがありますか?
ファイン:あるにはあるが、私は皆のように服を着替えるようには考えを変えようとは思わないのでね。
クラーク:教授、僕は落ち着けなくてもう見ていることができません。
     あなたの本がルーサー・コープの真実を暴こうとするなら、
     僕ものそ一員になりたいんです。
ファイン:私の研究助手はかなり激務でどの授業にも必要だぞ。
クラーク:僕はやります。
ファイン:わかった。
     歴史とはあらゆる人間が決定する誰かの人生に影響を及ぼすことを我々に明らかにるんだ。
     君は正しい決定をした、ケント君。

クレーターレイク。
日中。

ロイス:センスがないわね?オレンジに緑、本当に変よ。
A.C.:君が来るとは思わなかった世。
   君にさよならを言いたかったんだ。
ロイス:マイアミに帰るの?
A.C.:いや、しばらく休みを取って回りを見直そうかと思う。
   流れが俺をどこに連れて行くのか。
ロイス:もしその流れがスモールビルに戻る事になったら…
A.C.:それはないだろうな。しばらくは。
ロイス:あっ。

彼らはキスをします。

ケント農場。
日中。
クラークが何か書き物をしているとロイスが入ります。

ロイス:今週開いた本はバーテンダーの案内だけよ、それだけ。
クラーク:まあ、僕らは違った種類の学生だと思うよ。
ロイス:そうね、あなたにとってはね。
    ねえ、クラーク、あなたがA.C.に危険信号を出したのを覚えてるんだけど。
クラーク:僕はちょっと君に気を使ったんだ。
ロイス:感謝するわ。
    私にはこれまで誰もいなかったの、自分で何でもできるけどね。
クラーク:僕はA.C.を誤解していたよ。
     彼の事を少し間違って解釈していた。
     彼の心は正義と平和にあふれていた。
ロイス:ええ、彼ってとてもユニークだったわ。
    世界を征服したいって人はたくさん見てきたけど、
    世界を守りたいだなんて人はいなかったから。
    またいつか会えるかな?
クラーク:ロイス、約束するよ、いつか君の前にもっと特別な人に出会う事になる。

彼は彼女の肩に手をおきます。

フェイドアウト。

おしまい。