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SMALLVILLE(スモール・ビル)
邦題:ヤング・スーパーマン

シーズン5.05THIRST(渇き)

デイリープラネット。
日中。

カーン:いつもなら、大学一回生の研修期間のために時間は割かないんだけど。
クロエ:それは、ありがとうございます、カーンさん。
カーン:ビッターマン!

青年が入ります。

ビッターマン:はい、チーフ。
カーン:ジェニングズ上院議員の記事はどこ?
ビッターマン:今僕がタイプしています。
カーン:あなたの指が動いているのを見てないわよ。
    後20分で仕上げて、じゃなきゃ求人欄でも見るのね。
ビッターマン:分かりました、チーフ。
カーン:どこまで話したっけ?
クロエ:研修のことです。
カーン:ああ、そうね、そうだったわ。
    受け入れられないわ。
クロエ:えっ?だって、それならどうしてここに呼ばれたんですか?
カーン:好奇心よ。
    優秀なレポーターなら興味を持つものよ。
    あなたにもあるでしょ、サリヴァンさん?
クロエ:ええ。
カーン:あなたは数年前、ここでコラムを書いていたわね?
クロエ:高校生の時です。
カーン:ひよっ子だったあなたにとっては自分の名前が入ったコラムは大変な成果だと思うわ。
    だけどねリポーター、本当のリポーターっていうのは長い時間が下積みが必要なの。
    そういった苦労をしないでチャンスを掴んだあなたに会って見たかったのよ。
クロエ:ありがとうございます。
カーン:ああ、感謝する事はないわ。
    感謝はライオネル・ルーサーにすることね。
    あなたみたいな子供をこの新聞のコラムに採用するため、
    優秀な編集者のクビを切ったことにね。
クロエ:私がライオネルさんにそう頼んだわけじゃありません。
カーン:でも、あなたもノーとは言わなかったんでしょ?
    でもあなたをクビにしたんだから、ライオネルを怒らせるような事をしたんじゃないの。
    あの日を覚えてるわ。皆でケーキを食べたぐらいだから。
クロエ:カーンさん、私はあの時みたいにまたコラムをやらせてもらえるとは思ってません。
    一から出直して、どんな苦労してでもやり遂げるつもりなんです。
    私がしたいのは、私自身を証明するチャンスなんです。
    デイリー・プラネットで働いて、この世界の一員になるのが私の夢なんです。
カーン:いつかは誰でも目を覚まさないといけないのよ、そうでしょ、サリヴァンさん?

彼女は眼鏡をかけて働き始めます。
クロエは立ち上がり帰ろうとしますが、振り向きます。

クロエ:あの、カーンさん?
    あなたが今、編集長になったのだって私みたいに一から始めたんだと思います。
    だから私はそのチャンスがくるまでやめるつもりはありませんから。
カーン:私はリポーターから始めたの。
    少し期間を置いてから話を私に持ってきて。

クロエの声:OK、少し止めるわ。
       話ができない事を念頭にいれて、
        私はゾッとしたわ。

ベッドに座ってノートパソコンにタイプしているクロエ。

クロエの声:ポーリーン・カーンは反発したの。
        彼女は二回ピューリッツァー賞を受賞、
       そして私は高校生賞を取りましたが、そんな気は毛頭ありませんでした。
       気づきませんでした、10ブロックはなれた場所で噛みつかれるなんて。

女子学生クラブハウス。
夜。

クロエの声:まあ、クビにね、でもその話は後で。
         クラブハウスにようこそ。
        ビキニや女やビールで分けわかんないわ。

デリバリーボーイ:ピザピザです。28分でお届けできますが…

彼はクラブハウスの女の子たちがビキニを着ているのを見ます。

女の子1:お腹が減ったわ。
女の子2:ジャグジーに入るわよ。

彼女達は彼を家に入れます。

ジャグジーの中に女の子と彼が入っています。

デリバリーボーイ:僕は、そのー、他にも行かないといけないから。
女の子3:いてよ、少しぐらいいいでしょ。
デリバリーボーイ:まあ、しばらくは。ピザはいらないのかい?
女の子4:あなたってピザよりおいしそうね。

女の子たちは突然牙をむいて彼を噛みます。
至る所に血が飛び散ります。

タロン。
日中。
ラナはアパートで荷物をまとめています。
クラークがドアをノックします。

クラーク:お届け物です。

ラナはドアを開きます。

クラーク:やあ。
ラナ:クラーク、まあ。

彼らはキスします。

クラーク:驚かせようと思って立ち寄ったんだけど…。いったい何事だい?
ラナ:荷物をまとめているのよ。
クラーク:何のために?
ラナ:美術のためよ。私、そのー、遅くなったけどMet U合格したの。
クラーク:おめでとう。
     どうして僕に教えてくれなかったんだ?
ラナ:あんまり期待してなかったのよ。
   応募したのが遅かったから、受かるとは思ってなかったの。
クラーク:君の成績なら合格しないはずないさ。
ラナ:ギリギリ間に合ったから、もう寮の部屋がないのよ。
クラーク:どこに下宿するんだい?
ラナ:とりあえずクロエのところよ、でも、クラブハウスに行ってみるつもり。
   なんて思われるか分かってるけど、キャンパスから一番近い場所だから。
クラーク:あのさ、中央カンザス大学にはまだ空いている家は沢山あるし…
ラナ:…それにあなたがいるしね。
   でもそこには私が本当に興味があるコースはないわ、特に天文学はね。
   それにそんなに悪い事じゃないわよ。
   しょっちゅう電話で近況を話し合いましょ。
   心配しないで。私たちの関係は変わらないから。

クラブハウス。
全員、階段のところに集まっています。

会長の バフィー・サンダーズがスピーチをしています。

バフィー:名誉ある独創的なメトロポリス大学のクラブハウスにようこそ。
     私たちは大変幸せです。
     とても可愛いく、最高よ。
     ここ数日に渡ってのあなた方の多くは失望してるでしょう。
     でも皆さんが冷静でまともであれば大変素敵な幸運に選ばれるかもしれません、
     そうなればそれは永遠にあなた方の人生を変えます。

クロエの声:
バフィー・サンダーズというトリ・サイ女子学生クラブの会長に会ったわ。
         ところでつまらない事だけど自分の身を守るために名前を変えたわ。

中央カンザス大学。

ファイン:ローマ帝国の最後の日には、富と力は皇帝が望んだ唯一のものだった。
     ローマの善良な市民はどうだろうか?
     彼らは何をしたのか?
     彼らは立ち上がって自らの主と徴兵票を燃やしましたか?
     いや、彼らはコロシアムへ行ったんだ。
     凶悪な男が彼らの世の中を壊していた間彼らは何もできなかった。
     諸君たちも同じような状態に直面するかもしれない。
     問題はこうだ、歴史の中に自分の足跡を残せるか、
     それとも自分よりも強い者によって流されるかだ?

レックスが教室の中に入ってきます。

ファイン:ケント君、君ならどうだね?
クラーク:僕ですか?えーと…
ファイン:ルーサー・コープは君の町のスモールビルの大半を所有している。
     もしルーサー・コープの社長であるレックスが
     危険な思想で君の町を破壊したとしたらどうだね?
     君には彼を止める勇気があるかね?
クラーク:エート…

ベルが鳴り響きます。

ファイン:月曜日までに第3章を読んでおくこと。
     小テストを行う。

クラークと他の学生たちは教科書をまとめて帰ります。
レックスは教授の方に歩きながら拍手をします。

レックス:興味深い講義でした、教授。
ファイン:ノートでもとっていたのかね。
レックス:見所は、あなたは俺を極悪非道な活動者と表現していた。
     自分が言った事について責任を持たないと危険だ。
ファイン:事実でなければただの責任だ。
     私がこの教室で言う事は全て研究の結果だよ。
レックス:俺の事もか?
ファイン:君は表面上の主題に過ぎない。
レックス:俺の表面上をどうわかってるというんです、教授?
     あなたの講義は憶測でルーサー・コープに対してしたものです。
ファイン:悪いが、決して憶測ではない。
     歴史の研究とは、非常に注意深い研究の上に築き上げられている。
     明らかな結論に達する前にさえ。
レックス:そして、あなたの研究源のうちの1つはクラーク・ケントですか?
     アシスタントに雇ったのは知っています。
ファイン:どうして君のような者が、一介の農場の子供の行動にそれほど関心を持つのかね?
レックス:もしそれほどまでに俺の事を知っているというのなら、教授、
     俺がこの学校に多額の寄付をしていることも知っているはずだ。
ファイン:ああ、知ってる。
     私の後期までは影響はない。
レックス:後期を持てればな。

クラブハウス。
夜。

バフィー:あなた方全員、非常に誇り高いはずです!
     あなた方の中の4人があわただしい週末になったわ。
     小さなダイヤの原石を磨くように。
     でも誰もがトリ・サイ適用というわけじゃないわ。
     残念だけどそれは事実よ。
     キャロル、ボビー、スーザン、前に出て。
     あなた方3人は本当にすごいわ!
     でもトリ・サイには合わないわね。
     トリ・サイはあらゆる面で素晴らしくなければならないの。
     それでは、さよなら。
ラナ:えっ?ちょっと待ってください。
   私は入れないんですか?
バフィー:ラナね、きて。あなたは素晴らしいわ。
     もちろん、あなたも一員になってほしい。
ラナ:わあ。ありがとうございます。
バフィー:最初にしなければならない小さな儀式があるの。

女の子たちは牙をむきだすと、ラナは逃げ出そうとします、しかし彼女は捕まえられます。

ラナ:あなたたちは、一体全体何者なの?
バフィー:私たちはトリ・サイ、今までで一番の吸血鬼よ。

バフィーは自分の舌を長い爪で傷つけ血を流します。
バフィーとラナにキスをします。

バフィー:ようこそ、姉妹。

レックスの屋敷。
日中。
レックスが書斎でビリヤードをしているとファイン教授が入ります。

ファイン:ナイスショット。
レックス:立場を知らないといけないな。
ファイン:それが私の過去を探った理由かね。
レックス:なあ、教授。
     あなたは歴史に興味があるだけの男じゃないな?
ファイン:私がただの教授ではないと思っているのかね。
レックス:それじゃ何だ?
ファイン:君は忙しい男だからね、君をしばらく守ろうかと思う。
     私の生きがいだ。
     あらゆる記録、あらゆる業績、あらゆる失敗、私が生まれた日に戻るすべての道。
レックス:そんな事を全て承諾するとでも?

レックスは彼にキューを投げます。
そして彼はキューは受け取るとビリヤードをし始めます。

ファイン:もしそうなら君は大した男じゃない。
     君はチェックして、チェックしぬくことに財産を費やす。
     そして信じているものが真実でなければならないことを確信している。
レックス:それで、何だと思う、俺の信じているものとは、教授?
ファイン:誰もが暗闇に秘密を隠す。
レックス:どうやってそれを知った?
ファイン:脳を使ってさ。興味深い文書だな?
     公表されていない本からだ、
     それには君がキャンパスで疑わしいルーサー・コープの実験を行うために
     大学に資金提供を行っていることを示している。
     学部長がそのことについて何を考えているのかは分からない。
     勝てないゲームは決して始めない方がいい、ルーサーさん。

ファインはレックスにキューを返すと出て行きます。

レックス:(警備員へ)奴の後を追え。
警備員:分かりました。

クロエの寄宿舎。
日中。
部屋の中には運命の壁とクロエのルームメートのカレンがいます。
クロエが入ります。

クロエ:何をしているの?
カレン:改装してるの。
クロエ:カレン、こっちは私の使う方だよ。
カレン:そんなの分かってるわよ、四年も高校で惨めな思いをしてきたんだから。
    Met Uに入学するのを夢に見てたのよ!
クロエ:そうじゃなくて…
カレン:ルームメイトとしてのエチケットを話している間、
    (彼女はラナにスペイン語で何かを言います)
    ここはベティフォード病院じゃないわ、もう行くわ。
クロエ:双頭の猿と一緒の方がましよ。
    いい、ラナ。日が昇ったら眠れる森の美女は起きるのよ、さあ起きて。

クロエの声:OK、この時気づくべきだったわ、その兆候を見逃してたなんて。
      でも誰でも吸血鬼と一年生の女の子の違いを見分ける事はできないわ。

クロエ:(ラナへ)午前中の授業はないの?
ラナ:寝坊しちゃったかも。
クロエ:えっ、初日から遅刻とはね。
    あなたって本当はクラブ向きの人材かもね。

ラナが顔からカバー外すクロエは立ち上がります。
クラークが開いたドアをノックします。

クラーク:ラナはここにいるかい?
クロエ:やあ!ええ、いるわよ。
    大学はいいわよ。
    もし彼女にやる気を出させることができればね。
    私は図書館にいるから、ルームメートをやっつける方法を調べに。

彼女は去ります。
クラークはベッドまで歩いてラナのカバーを取りはずします。

クラーク:昨日の夜は相当飲んだのかい?
ラナ:それが、よく分からなくて。
クラーク:それは楽しかったようだね。
     昨日の夜と今朝電話をしたんだけど、僕のメッセージは聞いてくれた?
クラーク:ラナ、大丈夫か?

ラナはコーヒーを一口飲みます、そしてうんざりしたような顔をします。

ラナ:ああ、もう。死にそうだわ。

彼女は鼻ひくつかせて匂いを嗅ぐとクラークの方に向きます。

ラナ:まあ、あなたってすごくいい匂いがするわ。
   新しいアフターシェイブ?
クラーク:いや、いつも使ってるやつだけど。

彼女は彼の首にキスします。

ラナ:ちょっと分かったことしない。
クラーク:ラナ、僕は…

彼女は彼を壁に押しつけます。

ラナ:黙って、クラーク。
   おしゃべりしすぎよ。

彼女は彼にキスします。

クラーク:ラナ、ラナ。ラナ、止めてくれ。

彼は離れます。

ラナ:私たちはもう高校生じゃないのよ、クラーク。
   変わったの。
クラーク:それは分かるけど。
ラナ:ここは大学よ。少し楽しまないと。計画があるの。
クラーク:それはどういう意味だい?
ラナ:私が言いたいのは、あなたが不安で仕方がないっていうなら、
   私たちの関係を見直す必要があると思うの。

彼女はサングラスをかけて部屋から出て行きます。

ルーサー・コープ。
日中。
宇宙船のそばにファイン教授が近づき、それに沿って手を走らせます。
彼の後を追っていた警備員は銃を彼に向けます。

警備員:そこにある物に触らないでください、教授。
ファイン:これは私の物だ。

剣のようなものが彼の手から出てきて警備員を突き殺します。
警備員は倒れます。

クロエの声:私は吸血鬼をググッてみた。
       それらの文献では日光を嫌い、
       細長い牙を持ちヒトの血液に対する異常なまでの欲望と不死の体をもっている。
       かわいそうなラナはついに最後の一線を越えようとしていた。

クラブハウス。
ラナと他の女の子が飲んでいます。
他の女の子と同じようにラナもわめいています。

バフィー:さあ、勝者を選ぶわよ!
ラナ:彼氏の泣き言を聞いているよりは、ここでこうしてる方がおもしろいわ。
バフィー:トリ・サイはあなたよ、ラナ。
     私たちは朝食にボーイフレンドを食べるの。
ラナ:ええ、そして、朝食に!

皆は乾杯してグラスを置くと、ラナはフラフラと立ち上がります。

ラナ:おっとと、少し落ち着かないと。
女の子:お楽しみはどこ?
バフィー:あなたは今通常の人間じゃないのよ、ラナ。
女の子:私たちの仲間よ。
バフィー:そして、私たちはもう少し刺激的なことをするの。
ラナ:たとえば?
バフィー:こんな風に。

彼女はラナを殴り飛ばします。
するとラナは階段の手すりから落ち下の階の床に落ち首が折れます。
女の子はくすくす笑って階段を駆け降ります。

女の子:あーあ!彼女の顔を見た?
女の子2:まるで…

彼女たちはみんなバカにしたような顔で黄色い声を上げ始めます。
ラナはまばたきし始めるとすくっと立ち上がります。
彼女は手で曲がってしまった頭を元の位置に戻します。

バフィー:ああ、あなたに言わなかったかしら?
     あなたは永遠に死なない体になったのよ。

ラナが微笑むと口元には牙が見えます。

ラナ:すごいわ。

クロエの寄宿舎。
日中。

クロエ:ラナに何があったのか分からないわ。
    でも今日クラブハウスに挨拶に行ったらまだ寝てるって、
    マネキンみたいな顔をした一人がそういったわ。
    三時によ。

農場でクラークは彼女と電話をしています。

クラーク:そうか、僕は二時に電話をしてみたんだけど出ないんだ。
     彼女とは少し間をおいた方がいいんじゃないかと思う。
クロエ:もしかするともっと深刻なマインドコントロールかも.
クラーク:そういう意味だい?
クロエ:私が調べてる情報によると、
    あのクラブハウスに枕投げなんかよりももっとすごい事がありそうよ。
    それに…

クラークは超スピードで彼女の寄宿舎へ来て、彼女は驚きます。

クラーク:やあ。
クロエ:クラーク。
クラーク:どのぐらい分かってるんだ?
クロエ:心臓発作の他に?
    OK、六年前まではトリ・サイは普通の女子学生クラブだったわ。
    新任の寮長が引き継いだの。
クラーク:バフィー・サンダー。
クロエ:ええ、その後Met Uで最も閉鎖的な女子学生社交クラブになったわ。
    毎年他のクラブハウスは沢山の人を受け入れてるわ、
    でもトリ・サイでは一人の女の子だけを選ぶのよ。
クラーク:ラナ。
クロエ:ええ。
    今は彼女もメンバーの一人よ。
    バフィー・サンダーズが引き継いでからずっと、
    誰一人出て行ってはいないの。
クラーク:それがラナの行動と何か関係があると思うか?
クロエ:それを調べる方法が一つだけあるわ。

彼女はトリ・サイのハローインパーティーのビラを手渡します。

クラーク:仮装パーティー?
クロエ:私たちが潜り込んで調べまわるにはうってつけでしょ。
クラーク:仮装はいやだな。

パーティー会場。
女の子の一人がドアへ歩いて行きます。
そしてドアを開けると怪傑ゾロの姿をしたクラークとカトリック系の制服を着たクロエがいます。

女の子:招待状は?
クロエ:ええ。招待状ね。
    ネイルサロンにいたときには持ってたんだけど、日焼けサロンに行ったときには、
    …カルロス、どこにを置いたか覚えてる?カルロス?
クラーク:い、いや、分からないよ。
女の子:招待状がなければ入れるわけにはいかないわ。
    でもあなたが内緒にしてくれるんならいいわよ、カルロス。
クロエ:いいわ、OK。じゃあ…

彼女はパーティーに戻ります。
彼女は振り返りクラークがまだ入口に立っているのを見ます。
女の子は魅力的で彼女は彼の手をとります。

クロエ:行きましょう、カルロス。
クラーク:だから、その、カルロスってなんだい?
クロエ:Cから始まる名前でしょ、自分の名前の頭文字があった方がいいじゃない?
クラーク:そうなのか、悪い気はしないよ。
     マスクがズレてきて…時々周りが見れなくなる。

クロエはラナがカウボーイと一緒にいちゃいちゃしているのは見ます。

クロエ:あなたは二階でも調べにいったら?
    あなたしか見つけることができないかもしれないから。
    私はここで調べてるわ。
クラーク:もしラナに会ったら…
クロエ:…彼女にあなたがここにいるのを教えるわ。

ラナは牙をむき出しにてカウボーイの首に噛みつこうとします。
それを見たクロエは彼女に走りよります。

クロエ:ラナ!

クロエは彼女を彼から引き離します。

クロエ:ラナ、やめて!!
カウボーイ:おい!
クロエ:拳銃で遊んでて。私は彼女に話があるの。

二階では、クラークが日記を見ています。
彼はその間から新聞の切り抜きを引き抜きます。
見出しには「高校生が洞窟でコウモリに襲われ助かる」と書かれています。
バフィーの写真がその記事と一緒に掲載されています。
クラークはそれを取るとバフィーが入っていました。

バフィー:ここで何をしているの?
クラーク:トイレを探してて。

人々が傾れ込みます。

皆:わおっ!!ホットタブよ!

クラークは皆に混じってバフィーから逃げ出しました。
クロエはラナをハウスのパーティーエリアから引き離します。

クロエ:ラナ?!一体どうしちゃったの?!
ラナ:楽しんでるだけよ。あなたもやってみれば。
クロエ:クラークが見てたらどうするのよ?
    ねえ、クラークを覚えてるでしょ?
    あなたのボーイフレンドの、
    誰よりもあなたを気にしてる人。
ラナ:あなたってパーティーを台無しにするのね?
クロエ:ラナ、何がなんだか分からないよ、でもこんなのあなたじゃない。
    本当のあなたならこんな風にクラークを傷つけたりしないはずよ。
ラナ:私…ごめん、クロエ、でもあなたはここに来るべきじゃなかったわ。

彼女は牙をむきます。
クロエが十字架を掲げるとラナは笑います。

ラナ:あら、面白い。これは映画なんかじゃないのよ。

ラナは彼女を噛みます。

クロエの声:たとえ自分の親友でも、空腹の時にはバンパイヤには近づかないことね。

クラークは階下からクロエが彼を呼んでいる声を聞きます。

クロエ:ああ!ああ!クラーク!助けて。

彼は助けるために超スピードで彼女の元に向かいます。
彼はラナが彼女に噛み付いているのを見つけます。

クラーク:ラナ?

彼女はクロエを彼の腕に押しつけて開いた窓から逃げ出します。

病院で。
クロエはベッドで気を失っています。
彼女の咬傷には包帯が巻かれています。

医師:正直に言ってどう治療していいのか分からない。
   彼女に輸血をしたんだが改善がないんだ。
クラーク:彼女がどうかしたんですか?
医師:一番近い症状としては、彼女は狂犬病のようなウイルスに感染しているんだ。
   多分、彼女を噛んだ動物から感染したものだろう。
   そのウィルスは彼女の赤血球を破壊し再生を妨げている。
クラーク:僕らにできることはありますか?
医師:我々としては輸血を続け、彼女を安定させることしかできないな。すまない。

医者は去ります。

クラーク:君はウィルスと戦うんだ、クロエ。負けるんじゃない。

ファイン教授が入ります。

ファイン:彼女は大丈夫かね?
クラーク:教授、どうしてここに?
ファイン:友人の見舞いに来たんだ、だが君の友達よりはいいらしい。
     彼女はどうしたんだね?
クラーク:噛まれたんです。
ファイン:何に?
クラーク:変に聞こえるかもしれませんけど、
     彼女は吸血鬼に襲われたんだと思います。
ファイン:クラーク、吸血鬼なんてものはいないぞ。
クラーク:僕は見たんです、教授。
     彼女は多くの血を失いました。
     そして狂犬病に似た怪しいウィルスに感染したために輸血も効かないんです。
ファイン:狂犬病?

彼は彼女のチャートに気付いてそれを見ます。

ファイン:君の友人のレックス・ルーサーに聞いてみたまえ。
クラーク:レックスに?
ファイン:彼にプロジェクト1138について聞いてみなさい。
クラーク:教授はクロエのチャートを見てそれが分かったんですか?
ファイン:ルーサー・コープの調査からその徴候を認めたんだ。
     君は質問をし続けるのかね、それとも友達の命を救いたいのかね?

クラークは去ります。

クラブハウス。
ラナは他の女の子といます。

バフィー:どうしてあなたはバカなの?
     生かして逃がすなんて、仕留めないといけないのよ。
女の子:それか、あなたの血を飲ませることで仲間にするの。
    そうだ、カルロスに会ったわ。
ラナ:彼の名前はクラークよ。
バフィー:ああ、それで。
     私の部屋の周りをうろついていたのは、あなたが血を吸ってるのを見たからね。
     もう後がないわ。
ラナ:彼は私のボーイフレンドよ。
バフィー:それで?ラナ。
     あなたは永遠に生きるのよ。
     あなたは見たくないかも知れないけど、
     彼は年を取ってシワクチャになっていくわ。
     あなたは特別で、彼はそうじゃないわ。
ラナ:彼に何をするの?
バフィー:ああ、私?ああ、ねえ。
     これは一年生の問題ね。
     クラークを見つけてここに連れてきなさい。
     私たち全員で彼の血を吸うわ。
     さもなきゃ、あなたが私たちの今夜の食料よ。

レックスの屋敷。
レックスは廊下を歩いて来ます。

クラーク:レックス!プロジェク1138って何なんだ?
レックス:そんなのは聞いた事がないな。
クラーク:嘘をつかないでくれ。
     狂犬病ウイルスと関係があるんだろ。
     クロエはたった今それで死にかけて入院してるんだ。
     そしてラナも感染していると思う。
レックス:ラナが?
クラーク:お遊びはなしだ。
     この事について何か知ってるなら手遅れにならないうちに教えてくれ。

彼らはレックスの書斎を歩きます。

レックス:六年前、バフィー・サンダーズという名前の女の子が、
     スモールビルの洞窟で数日間行方不明で大変なことになった。
クラーク:知ってるよ、レックス。
     昔の新聞は読んだ。
レックス:そうか、だが新聞には書かれなかったある事実があった。
クラーク:それは?
レックス:彼女を救出したのはルーサー・コープだ。
     彼女が病院へ運ばれた後、洞窟は変わった特徴を備えている事が分かった。
クラーク:レックス、回りくどい言い方は止めてくれ。
     ルーサー・コープは何をしたんだ?
レックス:隕石だ。
     地下水に染み込んだ水を飲んだ動物たちは次々と感染していった。
     吸血コウモリなどにな。
クラーク:それじゃ吸血鬼を相手にするのか。
レックス:これは不思議でもなんでもない、クラーク。
     これは非常に変わった病気だ。
     ルーサー・コープの研究者の一人が昔噛まれて、
     すばやさと超人的な強さ、明るい光に対する嫌悪と牙が生えてきた。
     彼は人を襲うようになった。
クラーク:何が起こったんだ、レックス?
レックス:彼を治療したあと、彼はソーサリトへ退いた。
     我々は感染症を逆にする血清を作ることができた。
     隕石が血清を活発にした。
     効果的に使うには心臓に直接射ち込まないとならない。
     クラーク、お前は大丈夫なのか?

ラナは天窓を破って中に入ってきます。
粉々になったガラスを撒き散らしながら彼女は手すりの上に跳び上がって歯をむきます。

レックス:ラナ。

彼女は跳び降りレックスを蹴り気絶させます。
そしてクラークを床に倒しクラークの脇にひざまずきます。
クラークはクリプトナイト入りの血清によって弱っています。

ラナ:こんな方法しかできなかったことは残念よ、クラーク。
   でも誰でもいいってわけじゃないの。
   運命って皮肉よね、そうなって欲しくないようになる。
   そして、私たちにはどうすることもできない。
クラーク:ラナ、止めるんだ。
ラナ:愛してるわ、クラーク。永遠にね。

彼女は牙をむいて彼の首の中に沈めます。
そして彼女が放したとき彼女は悲鳴を出します。
彼女は鏡で自分の姿を見るとヒートビジョンで鏡を吹き飛ばします。

ラナ:バフィーは間違ってたわ、クラーク。あなたは特別なのね?

クラブハウス。
ラナはベッドに気を失ったクラークを寝かせます。

バフィー:素晴らしい仕事だわ。
     彼ってなかなかいい男じゃない。
     100パーセントのトウモロコシ畑で育ったカンザス牛ね。
     さあ、いただきましょう。
ラナ:待って。彼と他に何かできることがあるんじゃない?
バフィー:たとえば?
     バーベキューとか。
ラナ:違うわ。
   私たちの仲間にするのよ。

女の子たちは彼女を笑います。

女の子:私たちは女子学生クラブであって、男子学生クラブじゃないのよ。
女の子2:男子はだめよ。
ラナ:分かってないのね。彼は特別よ。
バフィー:許さないわ。どいて!

彼女はラナを追い越してクラークの所に行こうとしますがラナは彼女の肘をつかみます。

ラナ:だめよ!
バフィー:申し訳ないけど!
ラナ:彼は私のものよ。彼に指一本触らせないわ!
バフィー:へぇー?

彼女は部屋の向こう側へラナを殴り飛ばします。
女の子たちは笑います。
バフィーもラナも二人とも牙をむき出しにします。

バフィー:あなたには本当に失望したわ、ラナ。
     あなたみたいなのは、結局トリ・サイにはふさわしくないわね。

彼女はラナに飛びかかろうとします、しかしラナは新しい能力であるヒートビジョンを放ちます。

ラナ:これからは私がルールよ。誰か不服はある?

女の子たちは全員うなずきます。

ラナ:出て行って。出て行ってよ!

女の子たちは走り出ていきます。

ラナはクラークの側に戻ります。

ラナ:クラーク、大丈夫よ。私はここにいるわ。
クラーク:僕の話を聞いてくれ。君は病気なんだ。
ラナ:違うわ、病気なんかじゃない。
   今までこんなに気分がよかったことなんてなかったわ。
   クラーク、あなたの秘密が分かったの。
   あなたの強さを感じたわ。
   だから今度は私の強さを知ってもらいたいの。
クラーク:ち、違う、そうじゃない。
     それに君は誰なんだ。
ラナ:でも、多分そうね。
   あなたが本当の自分を私に隠していたように、
   私もずっとあなたに隠していたかもしれないわ。
クラーク:やめてくれ、お願いだ。
ラナ:あきらめなさい。
   私たちは一緒にいるはずだったでしょ。
   あなたの心の中はそうなる事を望んでるんじゃない。
   永遠に。
   全てはこの一滴の血よ。
クラーク:ラナ、やめろ。

彼女は指の爪で舌を切って彼をキスをしようとします。
しかし彼は血清を彼女の心臓を刺します。
彼女は叫んで気絶します。

クロエの声:そうです、キャンパスとすべての感染した女の子たちは、
      ルーサー・コープによって扱われることになりました。
      そして私のルームメートもそうでした。
      彼女はNYUに移り私はラナともう一度同じ屋根の下にいます。
      クラークとラナに関しては何があっても乗り切れると思います。

クラークとラナ。

クラーク:何が起きたのか少しぐらい覚えているのかい?
ラナ:何も、よかったわ。でも一つだけ、あなたを噛んだとき感じた事があったの。
クラーク:それは何?
ラナ:強さと暖かさと愛でいっぱいだったって事。
   あなたの心にあったことを感じたと思ってるわ。
   そしてこれまでに私の人生の中でこんなにも親しいと感じたことはなかった。
   あなたと一緒にいられないのが寂しわ、クラーク。

彼女は彼にキスします。

レックスの屋敷。
日中。
レックスは飲物をついでいます。

レックス:ラナはどうだ?
クラーク:彼女は元に戻るそうだ、クロエもね。
     あのさ、僕らの間でもめた事は分かってる。
     だけどちょっと言いたいことがあるんだ。
     君の助けに感謝してるよ。
レックス:それはかまわないさ、クラーク。
     それより知りたい事があるんだ。
     どうやってプロジェクト1138を知ったんだ?
クラーク:それがどうかしたか?
レックス:ファイン教授から聞いたのか?
クラーク:教授がどうしたんだ、レックス?
レックス:クラーク、奴は俺を批難した。
クラーク:それが君が教授の講義に立ち寄った理由か?
     教授がルーサー・コープを調べるのを止めさせたいのか?
レックス:奴はまだまだ調べだすつもりだ。
     奴は我社のトップシークレットの文書を手に入れたんだ。
クラーク:教授はただ真実を知りたいだけだ。
レックス:俺には奴がそれで終わるとは思えない。
     なあ、用心しろよ。
     ファインはお前が思っているような人間じゃない。

クロエのプリンター。

クロエの声:話を終わらせた後のとっても面白いことは、
      書き終えただけでおしまいではなく、誰かに読んでもらうこと。

記事を読むカーン。

カーン:うーん。
クロエ:それはいいため息ですか、それとも悪い?
カーン:ああ、いい方よ、もし私たちの新聞がこの記事を扱ったならナンセンスなタブロイド版ね。
    でもここはデイリープラネットよ。
    こんな吸血鬼を倒すようなほら話を載せたらどうなることか。
クロエ:カーンさん、これは作り話じゃありません。
    この人たちは伝説に出てくる吸血鬼なんかじゃなくて、特殊な病気の犠牲者です。
    これを見て下さい、これは完全に研究されてます。
    インタビューも目撃者証言、疾病対策センターの報告、全部。
カーン:うーん。
クロエ:それはどっちのため息ですか…
カーン:黙ってて。困ったわね。
     あなたのこの記事は才能がある事を示してるわ。
クロエ:ありがとうございます。
カーン:でもね、あなたはまだ本当のリポーターじゃないわ。
    誰でもどこかからか出発しないとならないわ。
    デイリー・プラネットにようこそ。
クロエ:えっ、本当ですか!
    本当にありがとうございます!
    どこから出発したらいいんです?
カーン:私が初めてした場所よ、一番下のね。

デイリープラネットの地下に入るクロエ。

クロエの声:彼女は記事を掲載しなかったわ、でも気にしてないの。
       私は夢を掴んだんだから。
       まあ、その、本当は地下室だけど。
       でも、れっきとしたデイリープラネットよ!
       王様や大統領、首相なんかの新聞の記録。
       将来のスーパーヒーローはさておき。
       少なくてもこう思ってるわ、これ以上行く場所はない、
       昇って昇って昇りつめるのよ。
 

おしまい