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SMALLVILLE(スモール・ビル)
邦題:ヤング・スーパーマン

編集後記:今回文字の部分に青色で表示している箇所があります。
       途中画面の色が変化する部分です。
       ネタバレOKの方は反転を→今回の適役グラハムは透明人間になれます。
       そのため透明で行動している時の彼の目線から見た時の部分です。

シーズン5.20FADE(消える)

メトロポリス
日中。
裁判所の前には報道陣達が沢山待ち構えています。
黒塗りのリムジンがやってくると
警官達が防弾チョッキを着て中から降りてきた男、スター・ウィンターを
護衛しながら裁判所へと連れて行きます。
報道陣達はそのウィンターに質問を投げかけますが彼は答えません。
その様子を離れた場所でじっと見ている男、グラハムがいます。

少し離れた場所でクラークとクロエが歩いています。

クロエ:ねえ、クラーク、ペースを上げて…
    きびきび以上、超スピード以下で
    スター・ウィンターがあと15分で証言しちゃうでしょ
クラーク:分かったよ、君の付き人をすればいいんだろ?
     でも何で君のエスコートなんか?
クロエ:そうじゃないわ
    いいと思ってね、小さな裁判所の実地見学なんて
    ジャーナリズム魂に火がつくんじゃない?
クラーク:悪いんだけど…
     (クロエがプレスパスを渡し)
     君の…
     でもエースレポーターなんて諦めたんだ
     トーチを辞めた時から
クロエ:そう、だったらそれが農場から出られる
    パスだと思えばいいじゃない
    クラーク、これからは地獄のような年になるのよ…
    そしてあなたはラナと分かれた…でも
    私が誘わなかったらあなたは納屋でウジウジしてたんでしょ?
クラーク:(立ち止まって)
     待ってくれ、そんなんじゃない
     (プレスパスをつけようとしながら)
     ライオネルが僕の秘密を知って以来
     (クロエはパスを取って付けてあげます)
     いつ爆弾が爆発するのか待ってるんだ

先ほど見ていたグラハムが裁判所に向かって歩いてきます。

クロエ:そう、でもそんなに気にする事ないよ
    導火線に点火しないかもしれないじゃない
クラーク:ライオネル・ルーサーだぞ

グラハムが道路を渡ろうとした時、トラックが走ってきてぶつかりそうになります。
クロエとクラークはそれを見ると、クラークは超スピードで道路へとジャンプし
轢かれそうになったグラハムをつき飛ばし助けます。

クラーク:(起き上がらせ)大丈夫ですか?
グラハム:(驚いた顔で)き、君が助けてくれたのか?
     (プレスパスの名前を確認し)
     感謝の言いようもない
クラーク:僕じゃなくても誰かが助けましたよ
グラハム:(腕時計を見て)すみません、行かないとならないので
     重ねてお礼を言います、本当に。

グラハムが歩き去るとクロエがやってきます。

クロエ:ほら!
    農場じゃこんな事はできないでしょ?
    おかげで、あの人は助かったのよ
    いい仕事じゃない

二人は歩きだします。

裁判所内、面会室。
廊下を警備の警官とウィンターがやってきます。
警官はドアを開け室内を確認します。

警官1:(無線に)面会室、確認
    目撃者は安全に到着しました
無線:了解
警官1:(ウィンターに)
    この部屋には出入り口は一つだけです
    私たちが警備していますので安心して下さい

ウィンターは中に入ると防弾チョッキを脱ぎもう一人の警官に渡します。
ドアが閉まるとウィンターは上着をテーブルに投げネクタイをつけようと
首にネクタイをかけます。
すると突然ウィンターの後ろからグラハムが抱きつきます。

グラハム:お手伝いしましょうか?

グラハムはネクタイを掴みウィンターの首を締めあげ床に倒します。
ウィンターは死にグラハムは持っていたネクタイをウィンターに投げます。
ドアの開く音が聞こえるとグラハムは振り向きます。
警官が中に入ります。
床にはウィンターが倒れているだけでグラハムの姿はありません。

警官1:倒れているぞ!

警官はウィンターに屈みこみもう一人の警官に指示をします。

警官1:倒れている!エリアを封鎖だ!

    息をしていない

ドアの外には色々な人達が中を覗いています。
その中にグラハムもいました。

警官1:救急車を呼んで

ケント家。
日中。
クラークとマーサが帰ってくると
リビングではロイスが50インチのプラズマテレビでTVゲームをしていました。

ロイス:死ね!侍は死ね!

クラーク達は唖然とそれを見ます。

ロイス:これが欲しいの?
    取ってみなさいよ!

クラークは荷物を置いてロイスに近づきます。

クラーク:ロイス!
ロイス:(夢中で気がつかず)
    遅すぎ、ショック!
    将軍、あんたは私がいただくわ
クラーク:ロイス!

ロイスは驚いて振り向きます。
TVゲームはゲームオーバーになります。

ロイス:あら、もう、スモールヴィル
    死んじゃったじゃない
マーサ:どこから持って来たの?
クラーク:いい質問だね
ロイス:カードがどこかにあったわ

彼女はコントローラーを置き探し始めます。

ロイス:クリスマスには早すぎるけど
    ハイサラウンドだったかな
    私がここに着いたとき、配達の人が降ろしてたのよ
    宝くじでも当てたの、スモールヴィル?
クラーク:そんなの知らないよ

ロイスはクッションの後ろからカードを取り出します。

ロイス:(クラークに渡し)
    ここにあった
    「クラーク」へ
    それじゃ…私は仕事に戻るから

クラークは渡されたカードを開きます。

マーサ:誰から?

カードにはボールペン書きで「楽しんで !」と書かれているだけでした。

クラーク:(TVを指し)ライオネルならサインなんてないと思うよ
マーサ:クラーク、結論は急がないで
クラーク:母さん、僕は自分達に関わって欲しくないんだ
     こんなやり方は自分に振り向かせようとするやり方だ
マーサ:でもライオネルがこんな事するとは思えない…

マーサはクラークから離れます。
クラークはカードとTVを交互に見つめます。

デイリープラネット。
日中。
クラークがオフィスに入るとクロエが気付きます。

クロエ:あら、クラーク
    思いもよらない事情で中止された裁判を覚えてる?
    (新聞を見せ)
    目撃者が裁判所の地下で殺害されたの
クラーク:地下で?
     前例はあるのか?
クロエ:無いわ、検察にははね
    (歩き出し)
    この話は司法にとっては致命的ね
クラーク:それって僕に調べろって事?
クロエ:何言ってのよ?
    私のバックアップでしょ?
    いつだって必要な時には助けてくれるじゃない
クラーク:そのおかげか誰かが
     50インチのプラスマTVを送ってきた…
     ギフトカードにはサインはなかったよ
クロエ:クラーク、そんなの問題ないわよ
    競馬で勝ったんじゃない?
    夜、映画でも見ない?
クラーク:まさか。
     全部送り返したよ
クロエ:(がっかりした顔で)そんな!
クラーク:そうなの
     誰から送られて来たかも分からないのに
     受け取るわけにはいかないだろ
     (送り状を渡して)
     メトロプラスマに電話したけど情報は教えてくれなかった
     売上記録から引き出せないかな?
クロエ:(机に座って)
    できるわ
    ライオネルの戦略に思えるんだけど
クラーク:僕も最初はそう考えた
     でも母さんが電話で確認したら、関係ないって言ってる

クロエはPCを操作してメトロプラズマのサイトにアクセスします。

クロエ:出たわ、サンタさんは匿名のようね
    現金で支払ってる
    (クラークに向いて)
    ねえ、ライオネルじゃなきゃルーサー・Jrじゃない?
クラーク:レックスが?
     どうして僕にホームシアターシステムなんか送るんだ?
クロエ:多分、罪の意識を感じて
クラーク:何のだよ?
クロエ:分からないわ
    最近彼とはうまくいってないんでしょ…
    だから高価なオモチャであなたの気を引いてるのかも?
クラーク:彼は共通点を見つけたいって言ってたな
     話しに行ってくる

クラークはオフィスを後にします。
クロエは何か隠しているような顔をします。

ケント家。
日中。
ロイスが部屋で腹筋運動をしながら携帯のハンズフリーで話をしています。

ロイス:取引は何ですか?上院議員
    あなたは子供が嫌いなんですか?
    ケント上院議員は票にはつながらないから
    小指で教科書を切り裂くんです
    ありがとうございます、上院議員
    それでは、はい

電話を終え後ろに倒れるとちょうど頭のところにグラハムが立っていました。
ロイスは飛び起きて空手の構えをします。

ロイス:警告するわよ…
    私は三段の黒帯なんだから
    死んでも責任がとれないって事よ
グラハム:(落ち着いて)
     お手柔らかに
     私はクラークの友人です
     あなたは彼の彼女ですか?
ロイス:めい一杯、否定するわ
    (構えを解いて)
    私はロイス…
    ロイス・レーンよ
グラハム:はじめまして、ロイス
     私はグラハムといいます

二人は握手を交わします。

ロイス:そうなの
グラハム:(辺りを見回し)
     そういえいば…
     プラスマテレビはどこ?
ロイス:あなたがあれを贈ったの?
    私はよせって言ったんだけどね
    「知らない人からキャンディは貰えない」って
    今朝、全部送り返してたわ
グラハム:(ソファに腰掛け)
     それは変だな
ロイス:変なのはクラークよ
    聞いてもいい、どうしてあんな奴に?
    普通なら友達に2万ドルのオモチャなんか贈らないでしょ?
グラハム:普通はね、でも私はするんだ
     クラークはどこだい?
ロイス:いないわ、今はね
    まあ、そんなに長いことかからないと思うけど…
    ブラブラしてたら帰ってくるわよ
グラハム:じゃあ、そうしようかな?

レックスの屋敷。
レックスが廊下を歩いてきて書斎に入ります。
彼はピアノの上のハンドバッグに気づき中二階を見ます。
そこにはラナがいました。

ラナ:セキュリティを強化したのね
   (降りてきながら)
   入る前にかなり言い訳しないといけなかったから
レックス:君の事は許可するよう言っておく
ラナ:(レックスの前に立ち)
   もう待ってられなかったわ
   電話のそばに座ってた
   ワシントンで何か見つけられた?
レックス:まあ、その…誰もが黙秘だ
     ペンタゴンでもホワイトハウスでも
     (机にアタッシュケースを置き)
     ミルトンの存在を確かめることができなかった
     政府の秘密の支局で働いていると言ってたんでしょ
ラナ:私たちが思うより地下なんじゃないの?
レックス:そこで働いていれば少しでも分かる
ラナ:あなたがもらった書類も偽造なの?
レックス:いや、確かめたが意味はなかった
ラナ:この人が何者なのか分からないの?
レックス:ああ、そうだ
     心配するな、見つけるさ
     (ラナを見つめ)
     たった1週間いなかっただけで…
     少しホームシックになったよ
ラナ:何を感じるの、スモールヴィルに?
レックス:なんだろうな?
     牛、トウモロコシ畑、広い土地
ラナ:私もあなたがいなくて寂しかった
レックス:君には見当もつかないだろうな

ラナとレックスはキスを交わします。
入口のところにクラークが立っていて目撃してしまいます。
クラークは唖然としてそれを見つめます。
二人が気づく前にクラークはいなくなってしまいます。
廊下を歩くクラークの顔はショックの色が隠せません。

デイリープラネット。
クラークがクロエのところにやってきます。

クロエ:ねえ!
    この謎は…どうやって誰にも見られず暗殺者が完全密室に入ったのか?
クラーク:(怒った顔で)
     君は知ってたんだろ?
クロエ:(分からず)
    いいえ、それが謎だもの
クラーク:僕がラナの事を聞くと君は嫌そうに話題を逸らしてた
     知ってたんだろ彼女とレックスの事を
クロエ:ゴメン、クラーク。
    でも関わりたいとは思わなかったから
クラーク:君は友達だろ
クロエ:あなたのね
クラーク:君がか?
     ならどうして教えてくれなかったんだ?
クロエ:ラナとも友達だし
    彼女が内緒にしてくれって言ったから
    あなたならそれは分かると思うけど
クラーク:レックスがどれだけ危険なのか知ってるだろ?
     ラナの友達ならあいつに関わるのに手を貸すな!
クロエ:(反論して)ねえ、クラーク、私だって喜んでやったわけじゃない
    ラナはもう大人だよ

クラークは部屋を出て行きます。
クロエは追いかけます。

クロエ:どこに行くの?
    クラーク、どこに行くのよ?
クラーク:ラナは自分が何をしているのか分かってない
クロエ:クラーク、あなたは彼女と分かれたのよ
    それはラナが誰と付き合ってもいいって事なの
    一々あなたの許可なんか必要ないの
クラーク:分かってるさ
     でも彼女が心配なんだ
     傷付くと分かっているのに黙って見てられないよ
クロエ:言いたくはないけど
    これはあなたが口を出す問題じゃないわ

ケント農場。
日中。
クラークは納屋で写真立てに入ったラナの写真を見つめています。
彼は写真立てを机に裏返して置き、机の上から払いのけ、悩んで頭を抱えます。
後ろからグラハムが声をかけます。

グラハム:多分…

クラークは驚いて後ろを向きます。
グラハムは落ちて割れた写真立てを拾います。

グラハム:悪い別れ方でも?
     私にもそういう事があったから
クラーク:あなたは裁判所の前の
グラハム:そして君にプレゼントを贈った者だよ
     どうしてなんだい?テレビは見ないのかい?
クラーク:(立ちあがり)
     待って…
     あなたが贈ったんですか?
グラハム:私の命を救ってくれたからさ
     クラーク・ケント君がいなかったら
     タイヤに頭がこびり付いていただろうね
     (机に写真立てを返し)
     私にできるささやかなお礼さ
クラーク:でも、どうやって僕を見つけたんです?
     名前は言わなかったのに
グラハム:君の着けていたプレスパスさ
     この町は詳しく知ってるからすぐにここが分かったよ
クラーク:スモールヴィルの出身なんですか?
グラハム:仕事でよく来てるからさ
     クラーク
     テレビが嫌なら何がいい?
     私にお礼をさせてくれ
     君のために何かできるはずだ
クラーク:あなたの…
     あなたの言葉だけで十分ですよ
     気持はありがたいのですが
     僕にお礼なんか必要はありません
グラハム:君のためにじゃない、クラーク
     私がしたいんだ
     私は借りを作るのが好きじゃない
     実際…君は私の命を救ってくれた
     少なくとも夕食ぐらいおごらせてくれないか?
     メトロポリスに宿をとっている
     町の外でどうだい?
クラーク:ありがとうございます
     でも本当に結構ですから
グラハム:納屋に潜り込んで…
     一人で…ボウッとしてる
     私にはあまりにいいとは思えないけどね

メトロポリス。
夜。
どこかのホテルのパーティー会場。
沢山の正装してる男女がいます。
クラークはジャケット姿にノーネクタイで会場に入ってきます。

グラハム:(クラークを見つけ)
     さあ、さあ、こっちだ
     そんな弱気な顔はしないで
     来るかどうか心配したんだ
クラーク:夕食に行くんじゃなかったんですか?
     パーティーとは聞いてませんよ?
グラハム:先日仕事がうまくいってね
     それもクラーク、君のおかげだ
     飲み物はどうだい?
     Mojitoなんか?
クラーク:結構です、僕は…
     仕事は何をしてるんですか?

グラハムはクラークを連れて歩きだします。

グラハム:ヘッドハンターだよ
     人材を捜し出すため世界を旅してるんだ
     これも仕事のうちさ
     (バーに着き)
     私のデートの相手に合ってくれないか?

グラハムは後ろ向きの女性の肩に手を置きます。
女性が振り返るとロイスでした。
ロイスは驚いた顔をします。

クラーク:(驚いて)ロイス?
ロイス:スモールヴィル
グラハム:今朝、君の家で会ってね
     彼女に会わずに帰りたくなかったんだ
クラーク:ロイス、ちょっといいか?
ロイス:後にしてよ
グラハム:構わないよ
     ちょっと回ってくるから

グラハムは二人から離れます。

クラーク:ここで何をしてるんだ?
ロイス:ここで何をしてるの?
クラーク:ロイス
ロイス:クラーク、たまたまあの人が気に入ったの
    だから今回は私の事を知らない振りをしてね?
クラーク:ロイス…
ロイス:いいわね!

ロイスはクラークから離れます。
グラハムが戻ってきてクラークの肩に手をかけます。

グラハム:ほら、バルコニーから景色でも見に行ったら
クラーク:(グラハムに連れて行かれながら)
     そのー
     僕は高いところが苦手なんです
グラハム:大丈夫、それだけの価値はあるから

クラークがバルコニーに出て夜景を見ていると後ろから奇麗な女性が声をかけます。

女性:きれいな夜景ね?
クラーク:ええ、そうですね
女性:(握手を求め)私はジーアよ
クラーク:(握手を返し)どうも、ジーア
     僕はクラーク
ジーア:(クラークの手を両手で握りしめ)
    知ってるわ
    あなたみたいな人は…
    彼女がいるんでしょ?
クラーク:僕に?
     僕は…いません
ジーア:見たいと思わない?
    寝室からの眺めの方がバルコニーよりも素敵だって

ジーアはクラークにキスをします。
クラークはキスをされニヤケます。

ジーア:だめかしら?
クラーク:(ニヤケながら)君の事を知らないのに
ジーア:構わないわ
    グラハムがあなたは内気だって言ってた
クラーク:グラハム?
ジーア:彼は楽しんで欲しいって
クラーク:(笑顔から真顔になり)
     あのー…
     すみません、誤解があると思いますけど
     (ジーアの手を振りほどき)
     もう行きます

クラークは会場に戻ります。
会場に戻ったクラークを見つけたグラハムは彼を追いかけます。

グラハム:おいおい、どうしたんだ?
     どこに行くんだい?
クラーク:もしお礼をしたいんだったら対等にしてください
     僕は帰ります
グラハム:おい、クラーク、謝るよ
     ジーアなら君にお似合だと思ったんだが
     私の間違いだった
     思っていた以上に深く傷付いているようだ
     本当に愛していたんだね
     何が原因だい?
     二人のよりを戻そうじゃないか
クラーク:それにはもう遅すぎます
グラハム:決して遅くなんかはないよ
クラーク:彼女はもう別の奴と付き合ってるから
グラハム:それはかなり難しいけど、不可能じゃない
     その運のいい奴は誰なんだい?
クラーク:僕が友達と呼んでいた奴さ
グラハム:それはさぞかし…
     悪い奴だな
クラーク:ああ、でも相手を知ってたら、驚かないはずさ
グラハム:その億万長者が彼女と一緒にいるんだろ
     だが希望はある、クラーク
     うまくいけばな
クラーク:そうならいいけど
グラハム:そうなるさ
     いつもそうしてきた

レックスの屋敷。
廊下をレックスが携帯で話しながら歩いています。

レックス:安心してくれ、ファイン
     近くにある
     こうして話している間にもウイルスは作られている

携帯を切るとレックスは視線を感じて辺りを見回しますが誰もいません。
再び歩き出すと突然グラハムが後に現れてロープをレックスの首にかけます。
レックスは振り解こうともがきながら書斎へとなだれ込みます。
ついにレックスは膝をつきもうだめかと思われた時ラナが入ってきます。

ラナ:(目撃して)レックス!

レックスは気を失い倒れます。
グラハムの姿は消えてしまいました。
ラナはレックスに駆け寄ります。

ラナ:お願い、誰か!

警備の男が二人駆け込みます。

ラナ:救急車を呼んで、急いで!

二人とも急いで書斎を出ます。

ラナ:レックス、大丈夫よ。

ラナは不安そうな顔でレックスを見つめます。

スモールビル・メディカルセンター。
日中。
クラークがやってきて警備員のいる病室へと向かいます。
窓越しに覗くとラナは目覚めていないレックスの手を握り看病をしていました。
クラークに気がついたラナは病室から出てきます。

クラーク:クロエが電話をくれたんだ
     何があったのか教えてくれたよ
     どうなんだい?
ラナ:運よく気管はつぶれなかった
   お医者様が鎮痛剤を打ってくれたわ
クラーク:ライオネルは?
ラナ:シンガポールからこっちに向かってる
クラーク:君は一緒についてるのかい?
ラナ:(少しためらい)目覚めた時、誰かがついてた方がいいでしょ
クラーク:ああ、そうだね
     誰が襲ったのか分かってるのかい?
ラナ:全部警察に話したわ
クラーク:その場にいたのか?
ラナ:本を返しに行った時
   ちょうど襲われているところだった
クラーク:それで…どんな奴だったんだい?
ラナ:黒い髪で 目は黒くて身長は6フィートぐらい
   黒いトレンチコートを着ていたわ
   クラーク、そいつは掻き消えてしまったの

クラークは思い当たるような顔をします。

タロン。
日中。
ロイスがコーヒーにたっぷりと砂糖を入れています。
カップを持って振り返るとグラハムがいました。

グラハム:かなりの甘党なんだね
ロイス:歯医者も同じことを言ったわ
    もう町を出て行ったと思ってた
グラハム:そのつもりだったけど
     ある人を忘れられなくてね
     素敵な笑顔と虫歯のね
ロイス:顔が赤くなってるんじゃないからね
    少し日焼けしてるだけだから
グラハム:君がアロエを塗るのに忙しくないなら
     今夜一緒にコールドプレイのライブに行かないかい?
ロイス:(驚いて)
    今夜?
    ウソ?
    メトロポリスでライブをするの?
グラハム:いや、シカゴだ
     ジェットをチャーターしてある
     機内で夕食を食べよう、イタリアンは?
ロイス:グラハム、出かけたいなら
    ジェットなんて無理しなくても
グラハム:無理なんかしてないさ
     本当の事だ
     私は大企業がスポンサーだからね
ロイス:私もそういった仕事をしてみたいわ
    おもしろそうじゃない
グラハム:そうだね
     でも死ぬほど忙しいよ
     それで返事は?
ロイス:あの…ライブに行くのは好きなんだけど
    ハンバーガーとコーヒーがあればもっといいななんて
グラハム:それじゃご希望にこたえて…
     機内食はハンバーガーにしよう
     6時に迎えに来るよ
ロイス:(嬉しそうに)ガラスの靴でも履くわ

ロイスはタロンを出て行きます。

メトロポリス。
グラハムの泊まっているホテルの部屋。
クラークが入ってきます。
広間に入ると後ろからグラハムが声をかけます。

グラハム:パーティーは嫌いだったのか?
     クラーク、ロイスの事をよく知ってるんだろ?
     プレゼントは物か花かどっちが好きなんだい?
クラーク:レックスを殺そうとしたな
グラハム:私が?
     どうしてそんな事を?
クラーク:僕に恩返ししたいって云ったって病的だ
グラハム:そうか、認めよう…
     レックスから解放すればラナは自由の身だ…
クラーク:警察に引き渡す!

クラークが近づこうとするとグラハムは近くの鉄製の置物でクラークに殴りかかります。
クラークが腕を上げてそれを避けると置物は粉々になります。
グラハムは驚いて壊れた置物を見ます。

グラハム:私だけが秘密を持っているわけじゃなさそうだな

そう言うとグラハムの姿は消え持っていた置物を下に落とします。
クラークは呆然とします。

デイリープラネット。
クロエがノートPCでタイプしています。

クロエ:クラーク、隕石の影響を受けたそいつが
    レックスを殺そうとしたんなら
    多分初めての殺人じゃないわよ
    実は、彼はカメレオンなの
クラーク:カメレオンって誰?
クロエ:殺し屋よ…FBIのNo8、人気急上昇中の
    裁判所での殺人の最重要容疑者よ
クラーク:グラハムを助けた後に起こったんだ
     その犠牲者が目的だったんだな
クロエ:監視カメラにも映ってないから
    手がかりは全く残ってないわ
クラーク:多分隕石の力だ
     スモールヴィルによく来てたって言ってたから
クロエ:(PCで検索しながら)残念だけど、そいう記録は何も残ってないわ
    グラハム・ギャレットでもヒットはない
クラーク:こいつに間違いない
     交通事故から救わなければ目撃者は生きていたのに
     それにレックスも入院する事はなかった
     奴を止めないと
クロエ:言うは易し、行うは難しよ
    見えない相手をどうやって探すの?
    FBIや色んな法執行機関にいた奴だよ
    最後はインターポルに行っていたわ
クラーク:僕は普通じゃないから
クロエ:クラーク、いい気にならない方がいいわ
    こいつはあなたの表面上の事だけじゃなく
    あなたの弱点だって知ってるかもって言ってるの
クラーク:どうして隕石の事を知る事ができるんだ?
クロエ:クラーク、あいつは壁に停まったハエよ
    それに今夜タロンでロイスとデートするって
    (ハッとして)
    電話して警告しないと

クラークはオフィスを出て行きます。
クロエは電話を取ります。
オフィスの端の方にグラハムが立ってクロエを見ていました。

タロン。
夜。
二階のアパートでロイスがシャワーを浴びています。
何かの気配に気づいたロイスはシャワーを止めます。


ロイス:誰かいるの?

ドアの下の隙間に人のいる影が映り彼女は裸のままボディブラシを持ちドアを開けます。
そこにはクラークが立っていました。
彼は素裸で出てきたロイスを驚いて見ます。
ロイスは急いでドアを閉めタオルを体に巻いて出てきます。

ロイス:(手にはブラシを持っています)
    ここで何をしてるのよ?

ロイスは室内を見回します。

クラーク:ロイス、呼んだしノックもしたよ
     どれだけ風呂に入ってるんだ?
ロイス:1時間半ぐらい
クラーク:えっ?
ロイス:(クラークに向いて)
    そうだ!
    あんたじゃないでしょうね覗いてたのは?
クラーク:ロイス、僕はアパートに入っただけだ
ロイス:確かに誰かが覗いていた気がしたんだけど
クラーク:グラハムだ
ロイス:グラハムを非難するの?
    それはないわよ
クラーク:ロイス、奴に会いに行ったらダメだ
ロイス:(怒って)私がデートするといつも邪魔するのはなんで?
クラーク:静かに

クラークはスーパーヒヤリングを使います。
彼は二人以外の心臓の鼓動を聞きます。

クラーク:奴がここにいる

出口の暖簾が風もないのに動き、クラークはタロンへと向かいます。
ドアを開け出るとタロンの中は客でいっぱいでした。
クラークは階段を降り辺りを見回します。
出入り口の辺りに立っていたウエイトレスが突然何かに押されたようになり持っていたトレーを落とします。

ウエイトレス:ちょっと!

誰もいないのに出入り口のドアが開きます。
クラークはそれを見て後を追いかけ外に出ます。
道路工事の先を見るとグラハムが立ってこっちを見ていました。
クラークは超スピードで移動しグラハムに掴み掛かりますが突然力を失います。
グラハムは隕石をクラークに見せます。

グラハム:驚いたよ、壁のハエをしてるとき君の事を知れて
     隕石が降って来たあの日
     私はこの町を通過しようとしていた
     隕石は君の弱点かもしれないが
     私にとっては人生最高の贈りものさ

クラークは弱って地面に倒れます。

クラーク:スモールビルにいたのか、流星群の日に?
グラハム:人生の中で最も幸運な日だ
     君はヒーローになるために力を使っているのか?
     殺しに使えばいいのに
クラーク:僕はあなたの命を救った
グラハム:(クラークに屈み込み)
     プラスマTVを受け取るべきだったな
     だが自分の身を守るためには仕方がない
     排除しないとな、君とレックス
     そしてラナを
クラーク:止めろ
グラハム:私の事を見てしまったんだ、クラーク
     私の仕事では証拠は残してはいけないんだよ
クラーク:そんな事うまく行くはずがない
グラハム:私はいつもそうしている

グラハムは隕石を握った右手でクラークを殴りつけます。
クラークは気を失います。

スモールビル・メディカルセンター。
夜。
レックスの病室でラナが看病しているとレックスが目を覚まします。

レックス:やあ
ラナ:しー!
   声をださないで
レックス:(しわがれた声で)
     無茶はしないさ
     (痛そうにのどを押さえ)
     奴を捕えたのか?
ラナ:いいえ、まだよ
   でも捕まるわよ
   レックス、誰がこんな事を?
レックス:心当たりが多くてな
     俺が死ぬのを見たがっている奴は大勢いる
     だがそう簡単にはくたばらないぞ
     生きていたいんだ
     ありがとう、いてくれて
     (ラナは微笑みます)
     見ての通り、こんな様だ
     誰も来てくれやしない
ラナ:私だけじゃないわ
   クラークが真っ先に駆けつけてきたの
レックス:本当か?
ラナ:ええ
レックス:旧友が集まってくるのが
     死にかけている時とは残念だ
     俺たちの事は話したのか?
ラナ:クラークには関係ないわ、レックス…
   特に真実はね
レックス:あいつの事を怒っているのは知っている
     だがあいつには多少感謝してるんだ
ラナ:怒ってるからじゃない
   気持の準備ができたら言うつもりよ
レックス:ラナ、あいつに別の者から聞かせないでくれ

タロン、ロイスの部屋。
ロイスはドアに付いている鏡の前で服を直しています。

クロエ:ロイス!

クロエがドアを開けて慌てて入ってきます。

クロエ:ねえ、クラークはどこ?
ロイス:全く知らないわ
    突然ここに来たと思ったら、グラハムの事を警告して出てった
クロエ:どこに行ったか分からない?
ロイス:さあ、気にもしてなかったし
    本当の事言うと邪魔でね
    (上着を着ながら)
    ただのデートだっていうのに一々さ
    教えてよ、クラークがどうして私の事をとやかく言うのか?
クロエ:ロイス…
    グラハムは殺人者よ…それもプロの
ロイス:(驚いた顔で)分かった、そうだったの
クロエ:クラークを見つけないと

二人は急いで出て行きます。

タロンの外。

クロエ:クラーク!
    クラーク!
ロイス:ウエートレスは出て行ったって
    そんな遠くまで行ってないはずよ
クロエ:(携帯を操作しながら)
    驚くでしょうね
ロイス:オーイ、スモールヴィル!

クロエが携帯を耳に当てると呼び出し音が近くで聞こえてきます。
二人は不振そうな顔で音のする方、工事現場に向かいます。
土の山の上にクラークの携帯が鳴っていました。

クロエ:クラーク?
    クラーク?
    クラーク?
ロイス:スモールヴィル!

土の隙間からクラークのジャンパーが見えます。
二人は大急ぎで土を手で掻き分けます。

クロエ:大変!
    クラーク!

クラークを引っ張り出し隕石に気づいたクロエは隕石を手に取ります。

クロエ:(ロイスに)代わって

クロエは隕石を遠くに放り投げます。

ロイス:ねえ、クラーク!
クロエ:目を覚まして!
    クラーク、目を覚まして!

クラークは目を覚まします。

クラーク:奴はレックスとラナのところだ

レックスの病室。
レックスは一人でノートパソコンでメールの確認をしていました。

一件目を開くと
[ミルトン・ファイン]
「合成ウイルスの準備は?」と書かれています。
レックスは返信を打ち込みます。
[レックス・ルーサー]
「イエス」

誰かが入ってくる気配を感じた彼はテーブルに上に隠してあった拳銃を握ります。
入ってきたのはラナでした。
彼女は箱を小脇に抱えています。

レナ:具合はどう?

彼はホッとして拳銃を隠します。

レックス:ああ
     (PCを閉じ)
     誰が来たのかと思ったよ
ラナ:(ベッドに近づいて)私よ…
   少しでもホッとすると思って
   (箱を開けパジャマを見せ)
   病院の患者着よりこっちの方がいいでしょ
レックス:いいね

病室の外。
警備の男が突然うめいて倒れます。

病室内。
誰もいないのにドアが開いた事に二人は驚きます。

ラナ:レックス?

レックスは先ほど隠した拳銃を取り出しベッドから降ります。

ラナ:何なの?
レックス:ラナ、後ろに隠れろ

レックスは部屋の中を拳銃を向けて用心します。
部屋にあった器具が動きと彼はその方向に向かって拳銃を撃ちまくります。
拳銃にはサイレンサーが付いていて音は大きくはありませんが弾が当たった物が壊れ大きな音を立てます。
二人は用心しながら出入り口へと向かいます。
その時床に血液がポタポタと垂れるのを見つけます。
突然レックスが殴られ倒れて拳銃を床に手放します。
彼が起き上がると血の付いた半透明の手が拳銃を拾い上げます。
グラハムは姿を現し拳銃を二人に向けます。
グラハムは腹を撃たれ片手で押さえていました。

レックス:ラナ、走れ!逃げるんだ!

二人が廊下に逃げるとグラハムも追いかけてきます。
そこにクラークが入ってきます。
二人はクラークには気づかず床に伏せます。
グラハムが拳銃を撃つとクラークは超スピードで弾を掴み隠れます。
グラハムは床に仰向けに倒れ死んでしまいます。
二人は恐る恐る振り返ります。

ラナ:私の命を守ってくれたのね

クラークはドアの外で二人が抱き合うのを見ながら手を開き掴んだ弾をちらりと見ます。

ケント家。
マーサがリビングで新聞を読んでいるとロイスが入ってきます。

ロイス:おはようございます、上院議員。
マーサ:おはよう
ロイス:良いニュースですよ…
    あなたにリックマン上院議員の投票権が
マーサ:それは良かったわ、ロイス
    それで、あなたどうなの?
    クラークから聞いたわ
ロイス:私?
    私は平気です
    悪名高き殺し屋から足をすくわれなかったのが幸いです
マーサ:彼の本当の姿を知らなくても当然よ
ロイス:そうかもしれません
    でもそれは私の気持ちを引き締めるのに役に立ちました
    否定したいぐらいに
    「アメリカの最重要指名手配者」をひきつけるみたいで
マーサ:それはないわよ
ロイス:前科者記録を見たわけじゃないんだから
    どうしてちゃんとした普通の人に出会えないのかしら?
    毎回、精神異常者なんて
マーサ:ロイス
    あのね…私があなたの年ぐらいの時
    私だって白馬の王子様とはデートしてなかったわ
ロイス:本当ですか?
マーサ:ええ
    私も以前は暗くて不思議なタイプを寄せつけていた
    ジョナサンに会うまではね
ロイス:それなんです
    私のとってのケントさんがいつ現れるのか
    それが分からなかったら
    そしていなかったらって思うと
マーサ:あなたなら分かるわ
    そういった事を経験していくものよ
ロイス:そういった痛みなんかの事が知りたいんです
マーサ:そうね、色んな男性と付き合う事になるでしょうね
    そういう事を経験して自分に合った人を見つけるのよ

デイリープラネット。
日中。
クラークがオフィスのコピー室にいるクロエのところに行きます。
彼はガラスをトントンと叩きクロエに新聞の第一面を見せます。
見出しは「殺し屋カメレオン死す:レポーター、クロエ・サリバン」となっています。
二人ともニコリとします。

クラーク:(部屋に入り)
     おめでとう、初めての第一面じゃないか
クロエ:ええ、全てあなたのおかげよ
クラーク:それとも僕のせい?
     知らない人を助けた事で他の人が死ぬ事になるなら
     それは僕のしたい事じゃないよ
クロエ:他に選択はあるの?
    私には力なんてないけど
    誰かが溺れてればロープぐらい投げるわ
クラーク:それが例え殺人犯でも、クロエ?
     そういう事をしなくても世の中がよかったら?
クロエ:それでもあなたは、そうはできないはずよ
    つまりお医者さんだったり消防士だったり
    そういった種類の仕事についてる人たちなら
    まず助けるわ、何も考えないでね
クラーク:ああ、そうかもな
     でもいつも簡単にいくわけじゃない
クロエ:特に救わなきゃならないのがレックスだったり?
クラーク:君に友情の事を聞くべきじゃなかった
クロエ:あなたは怒ってたから、分かってるわよ
    他の人とイチャついてるのを見るのは
    誰だって気持のいいもんじゃないものね
クラーク:世界中の人が全部レックスだったら?
クロエ:そういう人だと分からない以上あなたは助けるわ
    元彼が誰とデートするかなんて口出しできないわ
    それが筋だもの
クラーク:それがどれだけ辛いか分からないだろう?
     息ができなくなってしまったようだった
クロエ:見ちゃったのは残念だけど
    どれだけ辛かったのか分かるわ
    でもラナは動き始めたわ
    それはあなたもそうし始めてもいいって事よ

ケント家、納屋の二階。
クラークが設置してあった望遠鏡を分解し片付けています。
バッグにしまっているとラナが二階に上がってきました。

ラナ:その望遠鏡、気にいってたんじゃないの?
クラーク:そうだよ
     でも、もう必要ないんだ
ラナ:レックスは退院したわ、今日
クラーク:それはよかった
     幸せ者だね
ラナ:クラーク、前はあなたも私もそうだった
   私は苦しんでないわ
   あなたが正直に言ってくれなかったほどは
   そうはなりたくないの
クラーク:それはいい選択だよ
ラナ:病院で
   本を返すために屋敷に言ったけど
   ウソをついたの
   レックスと私はいつも一緒にいるわ
クラーク:気づいてたよ
ラナ:クラーク、それ以上よ
   私たちはお互いを見ている
   最初に私の口から伝えたかった
クラーク:(長い間があり)
     ラナ、この話を聞きたくないのは分かってる…
     特に僕からは
     レックスを信じちゃダメだ
ラナ:あなたなら信じてもいいの?
クラーク:君が傷つくのは見たくないんだ
ラナ:ヒーローになりたいのは分かるわ、クラーク
   でも本当に…私を守ってくれる必要なんかないの

ラナは階段を下りて行きます。

クラーク:ラナ…
ラナ:(振り返って)
   クラーク
   もう終わったのよ
   あなたがその決定をしたの

ラナは納屋を出て行きます。
クラークはその後ろ姿を見送ります。

 

おしまい