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スターゲートアトランティス シーズン3
第45話「子孫」
3X05 - PROGENY
アトランティス。
ゲイトルームのスターゲイトが稼働しています。
MALPがゲイトの前に用意されています。
コントロールルームでロドニーが報告します。
マッケイ:ワームホール接続。MALP発進。
MALPはイベントホライゾンを目指して進みます。
シェパードはゲイトを見ていました、そしてコントロールルームのバルコニーからロドニーのコンソールへと歩きます。
ウィアーが近くに立っています。
シェパード:これはどんな調査だ?
マッケイ:言ってみれば忘れ去られた研究施設といったとこかな。
データベースではそこでどんな仕事をしていたのか分からない。
見たところでは見捨てられた場所よりも情報がほとんどないんだ。
ウィアー:まあ、有望そうね。
カナダの技術者がコンソールから向きを変えます。
技術者:MALP遠隔測定可能。
環境センサーが生命維持可能と示します。
映像が入ってきました。
ウィアー:スクリーンにだして。
ウィアーとロドニーとジョンはスクリーンに振り返ります。
最初はスクリーンにノイズが映りますが2秒後に、男がMALPを調べようとカメラをのぞき込んでいる画面になります。
数人の人々がMALPを見つめて近くに立っています。
彼らの服装は「眠りにつく前に(S1-第15話)」でエンシェントが来ていた制服によく似ていました。
シェパード:(スクリーンに近づき)こりゃ見捨てられたわけじゃなさそうだ。
映像中央の男はよく知られているスキャンディバイスを持っています。
ウィアー:エンシェント?
シェパード:エンシェントのスキャナーだな。
マッケイ:我々もそうだ。
エンシェントの道具を使えるからと言って、彼らがエンシェントだとは限らないだろ…
男、ニームはカメラに向かって話をします。
ニーム:私はこの機械を送ってきた者たちに話をしています。
もしあなた方が我々に危害を加えようとするならこれ以上来ないでほしい。
しかし友好を望むのなら我々はあなた方を歓迎する。
まもなくその後。
ゲイトルーム。
テイラは装備を整えP90を持って開いているゲイトの前で待っています。
ロノンもやって来て彼女に合流します、そして彼らはチームの残りを待ちます。
彼はブラスターを取り出して銃の曲芸をしながら時間をつぶします。
テイラは寛大にも彼にほほ笑みます。
シェパード:(ロドニーと一緒にゲイトルームに来て)それはしまっておけ。
俺たちは彼らに友好的だと言ったんだ。
ロノンはブラスターをホルスターにしまい悪気なく彼の手を広げます。
デックス:俺は友好的だ。
シェパード:スタンモードにセットしてあるか?
ロノンは再びブラスターを取り出して空中に放り投げ捕えてから設定を変えホルスターに戻します。
ジョンは皮肉に微笑します。
シェパード:もっと友好的に。
ロノンは再びブラスターを玩びな再度ホルスターに入れます。
エリザベスが探検装備を着用して入って来るとロドニーは目を丸くします。
マッケイ:君も来るのか?
ウィアー:エンシェントかどうかは別として、彼らは明らかに先進社会を持っているわ。
彼らと外交関係を結びたい。
シェパード:じゃあ、君が指揮官だ。行こうぜ。
行きましょう。
チームはワームホールを目指します。
チームはワームホールから出てきます。
彼らがゲイトルームの中に入ると彼らは信じられずに周りを見ます。
ウィアー:何が起きたの?
彼らは部屋を見回します。
シェパード:Uターンしちまったのか?
マッケイ:そんな。この場所は、こんな事ってありか。
彼らの後ろのゲイトが閉じます。
エリザベスは振り向いてリングを調べます。
他の壁の窓にはいつも見えている海ではなく幅広い長い廊下が続いていました。
そっちの方から二、三人の人たちが彼女を見ていました。
皆はエリザベスが何を見ているのか注意を引きます。
ウィアー:見て。
他の者たちも向きを変えて見ます。ジョンの目は丸くなります。
シェパード:それじゃあ…ここは俺たちのゲイトルームじゃないんだな。
人々はもっと近く歩きます。彼らの1人はニームです。
ウィアー:こんにちは。
我々は前に機械を送った者です。
友好関係を結びにやってきました。
ニーム:私はニームです。アスランにようこそ。
まもなくその後。
ニームはチームを廊下に連れて行きます。
そこは不透明な窓でストライプが入っていました。
ジョンは小さな声で少し不機嫌そうにロドニーに話をします。
シェパード:俺は自動車ぐらい発明したエンシェントに会いたいんだけどな。
マッケイ:ふーん。
ニーム:(肩越しに見て)目的地はそれほど遠くありませんので。
(再び前を向き)
最高評議会があなた方に会いたいと熱望しています。
ウィアー:あなた達はどれぐらいここに住んでいるの?
ニーム:何千年も前にこのシティーを建築しました。
マッケイ:何だって、君らがここを造ったっていうのか?
ここを見つけたんじゃなくて?
ニーム:造ったんです。
テイラ:それでレイスの問題は今迄になかったの?
ニーム:ええ。
マッケイ:どういうわけで?
ニーム:レイスは我々には無関心です。
マッケイ:(ジョンに)ああ、なるほど?
彼は僕の質問に答えてない。
(ニームに)
申し訳ないが、僕の質問に答えてくれないか。
チームは透明な窓に到着します。
エリザベスは息を飲んで外を見ます。
他の者たちも彼女に合流します。
ウィアー:そんな…
シェパード:ばかな。
シティーの中心はアトランティスとまったく同じで水に囲まれます。
しかし通路が四方八方に外へと広がり、全てのタワーが中央につながっていました。
それらの多くは中央タワーよりも高い多くです。
何百ものタワーが林立し中央タワーの比ではありませんでした。
チームは畏怖して凝視します。
ついにロノンはニームに振り返ります。
デックス:何人がここに住んでいるんだ?
ニーム:百万人です。
マッケイ:(窓から離れ)じゃあ…このサイズの都市を維持するには相当な電力が必要なんじゃないか。
レイスから守るためのシールドの他に、3つのゼロポイントモジュール、それとも4つ?
ニームは彼が何を言っているの分からずに彼を見ます。
マッケイ:あー、そうだった。
ZPMは…唖空間から膨大なエネルギー取り出すための装置だ。
ニーム:ああ、それですか。
もちろん沢山ありますよ。
シェパード:正確に何個かあるんだ?
マッケイ:「正確」な数はどうでもいい。
「沢山」は多いってことだ。
ニーム:正直いって私にも正確な数は知りません。
ただ我々が必要としている以上に持っていると思います。
マッケイ:(希望を抱いて)そうするとそれは君たちが作ったということか?
ニーム:ええ。
マッケイ:(喜び):よし。
シェパード:おい、ロドニー、よだれが出てるぞ。
ニーム:どうぞ。評議会が待っています。
彼は向きを変えて歩き去ります。
ロドニーは意気揚々と彼を追いかけて走ります。
他の者達はひと呼吸おきます。
テイラ:じゃあ、答えが見つかったのね。
デックス:何の答えだ?
ウィアー:彼らがエンシェントかどうかってことよ。
シェパード:そうじゃなかったら俺は文句を言うぜ。
彼はニームとロドニーの後を離れてついて行きます。
会議室。
チームは3つのテーブルが置かれている小さな部屋に連れて来られました。
テーブルの1つは小さく、そこにかなり高齢の男が座っていました。
そのテーブルの両脇に長いテーブルがあり、4人がその後ろに座っていました。
チームは最高評議会のリーダーである男に直面するような形で部屋の真ん中に立っています。
彼の名前はオベロスです。
オベロス:あなた方はどこから来たのかね?
ウィアー:我々は探検家です。ここよりはるかに遠い銀河の出身です。
シェパード:本当に遠だ。実際、あんた達はここからじゃ行けない。
オベロス:どうやって我々を見つけたのかね?
ウィアー:我々はデータベースからゲイトアドレスを見つけ、ここのアドレスでエンシェントの前進基地を見つけました。
マッケイ:だけど情報が何もなかった。
奇妙な事だけど、データベースには君たちのように何百万というエンシェントの社会があることについての情報はなかったんだ。
シェパード:(オベロスに)それはどうしてですか?
オベロス:我々はあなた方が「エンシェント」と呼んでいる種族の生き残りだ。
我々はかつて知識の追求と開化において団結した種族だった。
しかしお互いの意見の相違で我々は我々の道を進んだ。
シェパード:意見の相違とは?
オベロス:彼らは長い対立の時間の中で我々の助言を無視することに決めた。
そして彼らは強大な敵の手にかかってしまった。
テイラ:レイスね。
オベロスはうなずきます。
オベロス:我々は兄弟たちと袂を分かってここに来た、そして何千年もの間ここにいる。
シェパード:それで、あなた達は今までここで繁栄をしていた。
ウィアー:聞きたいのですが、他の人たちが無視することに決めた助言とは一体なんですか?
オベロス:エンシェント兄弟は横柄だった。
レイスは我々と比べれば大いに知性で劣っているのを過小評価してしまった。
しかし数と無慈悲さは我々の比ではなかった。
デックス:もしおたく達が手を貸せば、数で負ける事はなかっただろ。
シェパード:(小さな声でエリザベスに)俺もそう思う。
デックス:(オベロスに)おたくらは兄弟だと言った。
俺たちがどこから来たのか分かってるんなら、俺たちを助けてくれたらどうだ。
ロドニーは「黙れ!」と言うかのようににロノンを見ます。
オベロスは怒ってロノンをにらみつけます。
ジョンは状態を沈静させようとします。
シェパード:あのー、仲間が言いたいことは、そこにはまだレイスが沢山いるっていう事だ。
そして俺たちは奴らと戦っている、だからあなた方に助けを求めているんだ。
オベロス:奴らの絶滅は我々の目標の一つだ。
ウィアー:あなた方は計画があるんですか?
オベロス:ある。
マッケイ:いいぞ!
(にっこり笑って手をたたき)
それを聞きたい。
オベロスは彼を見ます。ロドニーの微笑はたじろぎます。
マッケイ:(不安そうに)あなた達の計画をという意味で。
オベロス:君たちがその計画の複雑さと展望を理解できるとは思えん。
ロドニーはクスクス笑います。
マッケイ:幸いにも、僕は複雑な事を取り扱うのが非常にうまい。
シェパード:そして展望も。
オベロス:あなた方が知る全ては、ある日レイスが存在しなくなるということだ。
シェパード:俺たちが知る全て?
オベロス:検討しなければならない重要な問題がある。
(彼は長テーブルに座っていて立ちあがったニームにうなずきます)
その間、あなた方探検家の皆さんは食べ物と休息が必要でしょう。
我々としてしばらくの間皆さんをここで過ごしていただきたい。
彼は「しばらく」という言葉を強調します
2人の男の警備員がチームの後ろに近づき、ニームが先頭に立ち会議室から連れ出します。
彼らが進みだすとロドニーはニームに追いつきます。
マッケイ:他のエンシェントも横柄なのか?!
ニーム:もしオベロスが横柄だと感じたとしたら謝ります。
シェパード:あらゆる点でな?
ニーム:彼を理解することができるとは思えません。
マッケイ:ああ、彼は何様のつもりなんだ?
ウィアー:ニーム、私は不思議に思っていたんだけど、あなた達は何千年もの間ここにいたの?
ニーム:はい。
ウィアー:じゃあ、その間に私たちの知っているエンシェントのほとんどが高みに登ったのね。
ニームは立ち止まり彼女を見つめます。
ニーム:あなたはアソシエーションを知っているんですか?
ウィアー:ええ、まあ。
実際、純粋なエネルギー体として存在してるけど、
もう私たちの世界には肉体を持ったエンシェントはいないと思ってた。
ニーム:(興奮して)本当なのか。
ウィアー:でもあなた方はその事に興味がないようだけど?
ニーム:いえ、高みの存在になるのは我々の最終目的です…しかしオベロスはまだするべき事があると。
我々はできる事ならそうなりたいんです。
エリザベスはじっと彼を見ます。
ウィアー:あなたと彼は意見が合わないのね?
ニームはしばらく彼女とチームを見てから向きを変えて歩き去り始めます。
ニーム:あなた方のゲストルームはこの方角です。
チームは一瞬お互いを見て彼の後に従います。
ゲストルーム。
夜。
部屋は全員で一部屋でした。
ジョンは窓の外のシティーを眺めて立っています。
ロドニーとロノンはソファーに腰掛け、その前にはエリザベスとテイラが立っています。
ウィアー:多分エンシェントが全てのデータベースを削除するほどの大喧嘩をしたに違いないわ。
テイラ:嘘じゃなければ。
ジョンは振り向き窓から他の人たちに近づきます。
テイラ:皆がアトランティスを発見したように、ここの人達もただこの都市を発見した可能がないわけじゃないわ?
シェパード:驚いく事はないさ。
あいつらは…エンシェントリーには見えない。
ロドニーはしかめっ面をします。
マッケイ:「エンシェントリー」だって?
シェパード:ああ。その言葉を探してたんだ。
ウィアー:(テイラに)あなたは彼らが私たちをだましていると思うの?
シェパード:テイラは正しい。
彼女が言ったようにあいつらも都市を見つけだして、何年も前に引っ越して来ることだって可能性はある。
テイラ:私は彼らが何かを隠していると感じるわ。
ウィアー:レイスを倒す計画以外に?
デックス:計画なんかない。
ウィアー:いいえ…私はそうは思えない。
マッケイ:彼らがもし計画を持っていないなら、どうして計画を持っていたと言ったんだ?
シェパード:あいつらは銀河にいる残りのレイスから隠れる方法を見つけたんだ。
そして他の人間たちとは干渉しないで、自分達だけが生き残れればいいのさ。
デックス:奴らが何者であってもな…
ウィアー:私はその方法を知りたいわ。
会議室。
エリザベスは見張りにエスコートされて入り、オベロスのテーブルの前に立ちます。
ウィアー:私のために時間を割いてくれてありがとうございます。
私はリーダー同士の話し合いで、我々の目的を達するかもしれないと感じました。
オベロスは見張りをちらっと見て合図を送ります。
オベロス:あなた方の目的の達成とは何だね?
ウィアー:我々との外交的な人的支援と貿易の関係の設立です。
オベロス:貿易?
あなたは我々に価値のあるものを持っているのかね?
エリザベスはほほ笑みます。
ウィアー:それは可能です、オベロス。
そしてそれを見つけだす方法がたった1つあります。
でもあなた方は私たちにしていただきたいことは、レイスとの争いに援助して欲しい事をお分かりでしょ。
オベロス:前に言ったが、我々が行動を起こすときは一度に計画を開始するだろう。
ウィアー:その時が来るまで私たちが自分で身を守れるように、我々にツールを供給していただけませんか?
オベロス:ツールとは…?
ウィアー:私たちがゼロポイントモジュールと呼んでいるものです。
それらは私たちの電力源です。
私たちは今あなた方に助けてもらわなければならないほど切迫した状態なんです。
オベロスの目は細くなります。
オベロス:それではあなたのこの定住の地がランシャンのデザインと同じだと思っているんだね?
彼は彼女の後ろに歩き回って彼女と反対方向を向いています。
エリザベスは一瞬中断して彼に正直に話すことに決めます。
ウィアー:はい。
(彼女は彼に振り返って再び彼の正面へと歩き回ります。
私たちはそれを発見しました。
それは無人でした、だから私たちはそこをベースにする事に決めました。
しかしご存じのように、防御機能を使うには膨大なパワーが必要です。
オベロス:このミーティングでのあなたの目的は?
ウィアー:レイスの母船がこの銀河中にいます、それが動力モジュールを必要とする理由です…
オベロス:(中断させ)我々も動力モジュールは手放すことができない。
我々のエネルギー需要はそれらのすべての使用に必要だ。
ウィアー:では避難の場所として私たちをこの都市に受け入れる事は可能ですか?
オベロス:(中断させ)市民の多くは短期間ならあなた方のような時折来る訪問者によって楽しんでいる。
ウィアー:でもあなたはそうではない。
オベロス:そうだ。
まして長期間に渡る滞在の上、大人数などは完全に問題外だ。
ウィアー:今、私たちはレイスと戦い撃退して若干の成功をこれまでに遂げています。
そしてそれは限定された供給と人員だけです…
あなた方の援助があれば、できるかもしれないと信じ…
オベロス:(中断させ)同じ話を繰り返すことに慣れていないのでね。
しかしながらリーダー同士の話し合いだもう一度言おう。
我々が行動を起こす時は一度にレイスを排除するだろう。
ウィアー:あなたが行動を起こす前に、私たちの人間が何人死のうと気にはならないんですか?
あなたは以前に兄弟の最も大きな弱点は彼らの横柄だと言いました。
私はそれが種族において同じだと解釈してもよろしいのですね?
彼女は踵を返し歩き去ります。
オベロスは彼女が去るのを見つめます。
廊下。
エリザベス達は再び完全武装してニームとともに歩いています。
ニーム:あなた方が帰るのは寂しいです。
ウィアー:ええ。私もよ。
ニーム:オベロスは…強情なので。
シェパード:「私」って言葉じゃないんだな。
マッケイ:アンエンシェントリー?
シェパード:それでもない。
ニームとチームはゲイトルームに入ります。
ウィアー:スターゲイトを通ったらすぐにメッセージを送ります。
願わくば初めての…
アスランの見張りが武器を手にして彼らに向かって走ると彼女はひと呼吸おきます。
すぐにジョン、テイラ、ロノンは武器を取り上げます。
一方ロドニーは降伏で直ちに手を上げます。
ニームは動かずに混乱して見張りを見つめます。
オベロスが入って来ます。
彼とエリザベスは一瞬互いを見つめます、そして彼はチームに話し出します。
オベロス:武器を下しなさい。
シェパード:(皮肉に)どのぐらい下げればいいんだ?
オベロス:本当に我々に挑戦する気かね?
ジョンの後ろの見張りが武器でジョンの背中をつつきます。
ジョンは彼らに囲まれて数では勝てず銃で撃たれることを悟ります。
彼は痛々しいほどオベロスにしかめっ面をしてほほ笑みます。
シェパード:はぁ。分かった、床だな。
いやいやながらゆっくりと彼は床の上にP90を置くためにかがみます。
ロノンとテイラも同様にします。
ウィアー:ここでは私たちは歓迎されないと思ってましたが、オベロス。
オベロス:私はね…しかしあなたは私が欲しい情報を持っている。
営倉。
チームは牢屋に閉じ込められています。
そして「ブーン」という音がフォースフィールドを実行していることを示します。
ロドニーは腕を組み目を閉じ隅っこに座っています、残りの者は立っています。
ジョンは格子の外を見ていましたが振り返り皆を見ます。
シェパード:貿易交渉が殺しあいになりそうだな。
ロノンは格子の隙間から手を出そうとしますが感電し手を引っ込めます。
彼は怒りながら手を握って他の者に振り返ります。
デックス:ここから逃げ出す方法を見つ出さないとな。
エリザベスはロドニーに見下ろします。
ウィアー:ロドニー?
マッケイ:(無感情に)んー?
ウィアー:この営倉は私たちのと似てるわ。
逃げ出すことができるんじゃない?
マッケイ:本気で言っているのか?
ここは敵地だぜ。
ウィアー:ええ、分かってる。
マッケイ:まあ、ここから逃げ出す唯一の方法は、最初に格子を破る事だがフォースフィールドが阻んでいる…
彼が一呼吸置くとフォースフィールドが解除され驚いて見上げます。
マッケイ:…から外には。
営倉へのドアがスライドして開くと同時に牢屋のドアも開きます。
ニームは2人の見張りに同伴されて、ワゴンに色々な食べ物を載せて中に入ってきました。
ニーム:食べ物を持って来ました。
マッケイ:(立ち上がり)ああ、ありがたい。
飢え死にしそうだ。
彼はワゴンに向かって歩きます、しかしロノンは彼の肩に素早く手をかけて彼を押しとどめます。
ロドニーは彼を見上げます。
マッケイ:何だよ、いいじゃないか。
僕は腹が減っていると考えられないんだ。
ロノンは彼をさがらせるために肩越しに親指で合図します。
ロドニーは目をきょろきょろさせて下がります。
ウィアー:(ニームに)どうして私達をここに閉じめるの?
ロノンは食べ物に薬などが入っていないかどうかチェックするために味見を始めます。
ニーム:オベロスはあなたともっと話したいと望んでいます。
そして彼はもうあなた方を客人だとは思っていないでしょう。
シェパード:そりゃ、奴が正しいです。
デックス:ああ、話をしたいのならどうしてここに来ない?
彼はもう1つの食物を試みます。
ニーム:来ますよ。まもなく。
シェパード:そりゃいい。
(皆に振り返り)
なあ、みんな?
エリザベスはうなずきます。
ジョンはニームに向きます。
シェパード:質問がある、お前らは一体何者なんだ?
ウィアー:エンシェントだなんて言わないで。
私たちはエンシェントの事については十分知っているし、こんな真似はしないわ。
彼女が話をしている間、ロノンはワゴンにかがんで匂いを嗅ぎながらもう1つの食物を受け取ります。
彼はジョンをちらっと見て合図を送ります。
ジョンはゆっくりと彼にうなずきます。
ニーム:申し訳ないと思っています。
しかし、オベロスがあなたとの話し合いを終えれば、無事に解放される事は確かです。
ロノンは再び立ち上がり、さらに若干の食物を口に入れます。
マッケイ:悪いんだけど、僕らをここに閉じ込めた瞬間から君らへの信頼はなくなった。
ニーム:選択の余地はなかったんです。
ロノンはニームの顔に向って口の中の食物を吹きつけます。
ニームが後ずさりするとロノンは近くの見張りの腹を殴り床に投げ付けます。
ジョンはもう一人をつかんで同じことをします。
一方テイラはニームをけります。
ロノンとジョンは見張りの武器を取り上げ見張り達に向けてます。
ニームはジョンを見上げます。
シェパード:お前もな。
まもなくその後。
テイラがニームにアスランの武器を突きつけた状態で、
チームはニームと一緒に階段を上がり廊下に沿って道を進みます。
ジョンは閉じられたドアの取っ手に手を伸ばし開けます。
ドアが開くとジャンパーが並んでいました。
ジョンはニームに振り返ります。
シェパード:俺としては個人的にあんたの事は気に入ってるんだ、悪く思わないでくれ。
ニームが当惑した顔をしているとロノンが近づいてきてニームの顔を殴り気を失わせます、すると皆が振り向きます。
ジョンは倒れているニームを引きずって中に運びます。
ジョンがジャンパーのコックピットに走り込むと他の皆も続きます。
しかしロドニーは後部区画で天井のパネルを開けて何かをいじっています。
エリザベスが彼に振り返ります。
ウィアー:何をしているの?
マッケイ:ジャンパーがコントロールルームで操作されるのを阻止してるんだ。
驚くぞ。
シェパード:(パイロット席からコントロールを始動させ)ニーム。
マッケイ:(パネルをいじりながら)行け。ゲイトをダイヤルするんだ。
ジョンはホームダイヤルのボタンをたたき始めます。
ゲイトルームのスターゲイトが稼働し始めます。
ゲイトルームの天井が開きジャンパーはゲイトルームに降下し始めます。
ジャンパーが下降し始めるとアスランの警備がコントロールルームに駆け込みジャンパーに発砲をします。
そしてもっと沢山の警備がゲイトルームに入ってきて加勢します。
ジャンパーは床まで下りてきて素早くゲートをくぐります。
アトランティス。
夜。
ジョンがコントロールルームに入って来てコンソールに座っているゼレンカに近づきます。
エリザベスは彼の後ろに立っています。
シェパード:俺たちの新しい友達から連絡は?
ゼレンカ:何もないね。
予定外の接続も、長距離センサーでも確認できないよ。
ウィアー:何とか安全に逃げおおせたようね。
シェパード:それとも攻撃するためにチャンスを狙って時間を待ってるのかもな。
ウィアー:万一に備えて警戒態勢を強化するわ。
でも私たちを追いかける気があれば、とっくにそうしてるんじゃないかしら?
(ジョンは肩をすくめます)
ロドニーの調べているデータベースはどうかしら?
シェパード:俺が見に行くよ。
ウィアー:私はまだ他にもはぐれエンシェントがいるんじゃないかと思ってるわ。
シェパード:もしそいつらがアスランのような奴らだったら、放っておいて俺たちだけでやった方がましさ。
研究室。
ジョンが入るとロドニーがコンピュータに取り組んでいました。
シェパード:どんな塩梅だ?
マッケイ:データベースの中を全部検索してみたけど…
シェパード:まだ何も?
マッケイ:その通り。
シェパード:多分エンシェントは奴らの事を忘れたかったんじゃないか。
マッケイ:ああ、だがたとえアスランに対するすべての参考文献を削除したとしても、何かしらのヒントはあるとは思わないか…
エリザベスの声がヘッドホンに聞こえてきます。
ウィアー:中佐?
シェパード:何でしょう。
ウィアー:すぐにコントロールルームに来て、ロドニーも一緒に。
コントロールルーム。
ジョンとロドニーはスキャナースクリーンを見ています。
惑星の左右から5隻と2隻の船が近づいてくるのが映ります。
マッケイ:母船だ!
シェパード:どうしてこんなに接近するまで?
ジョンとロドニーはラデクの方に歩きます。
マッケイ:もっと重要なことは、どうして今探知できたかだ?
ゼレンカ:分からないね。
全て正常よ。
ウィアー:ステルスモードを。
マッケイ:(コンソールで)今やってる。
ステルスモード使用…オン。
ゼレンカ:(スクリーンを見て)都市のすぐ向こうにいる。
シェパード:ダイダロスはどこにいるんだ?
ウィアー:到着予定はまだ何週間も先よ。
マッケイ:そんな事どうでもいい。
母船が7隻も来てるんだぞ。
たとえダイダロスが来ても何の役にも立たない。
ゼレンカ:奴ら、ここをスキャンしてる。
皆、不安そうに天井を見上げます。
ウィアー:ステルスモードが効いて…
ゼレンカ:攻撃してきた!
外で爆発があります、そしてタワーが揺れ動きます。
立っている者は踏みとどまろうとします。
ウィアー:(ロドニーに)シールドに切り替えて!
もう一度爆発が都市を襲いタワーが揺れます。
マッケイ:だめだ、できない。
シールドジェネレーターがさっきの爆発で壊れた。
シェパード:奴ら俺たちがいる場所を知っていやがった。
ゼレンカ:ステルスモードも解除された!
ジョンはコントロールルームの外のバルコニーに駆け出して都市を見渡します。
空から雨のように攻撃が降り注ぎ、各エリアに影響が出始めます。
近くに攻撃されその衝撃が起こるとジョンはかがみます。
彼は向きを変えてタワーが揺れ動く中よろめきながら内部に走り戻ります。
シェパード:武器が火力を必要だ。
チェアルームに向かう。
彼は行こうとしますがラデクが報告するとストップします。
ゼレンカ:システムがもっと多くの船を探知したね。
シェパード:もっとってどのぐらいだ?
ラデクは恐怖の顔でスクリーンを見ます。
ゼレンカ:15隻。
シェパード:そんなに多かったら戦えないぞ、シールドもないのに。
エリザベスはヘッドホンラジオを作動させます。
ウィアー:皆聞いて。ウィアーです。
全ての人員はゲイトルームに即刻の退去。
(ラデクに)地球にダイヤルして。
ラデクは自分の席からホームダイヤルに急いで行きます。
エリザベスはジョンに向きます。
ウィアー:ジョン、私たちは自滅するわけにはいかないわ。
もう一度爆発が起きます。
ロドニーはスクリーンを見て驚いて二人に向きます。
マッケイ:オートシステムもダメになった。
あと少しでゲイトも使えなくなる。
シェパード:行ってくれ。
俺が手動で爆発させる。
爆発が続きます。
ウィアー:多分レイスは都市を徹底的に破壊するわ。
マッケイ:もし奴らが都市を蒸発させることを望んでるんならもうそれはやってるはずだ。
このまま都市が無人になったら…
ウィアー:…地球への行き方を見つけ出す。分かってるわ。
ジョンは1人で自爆システムを作動させることができるようにするために準備をしていたラデクに変わります。
ゼレンカ:オーケー、君のナンバーを登録して。
用意ができたら、このボタンを押すね。
その時点から数秒で爆発よ。
シェパード:行ってくれ。
マッケイ:待て、待て、待て!
(彼はジョンのところに走ります)
君に押し付けるわけにはいかない、ここはコインで決めるか何かで!
それはだめだ!
シェパード:お前の申し出は嬉しいよ、ロドニー。
だが今すぐ非難するんだ。
もっと多くの爆発が起きます。
シェパード:行ってくれ、全員!
ゲイトルームでは人員が開いているケートの方に走っています。
コントロールルームのエリザベスと他の人たちは階段の方に走ります。
もう一度爆発が起き床に2人の技術者を放り出します。
しかし彼らははい登ってしゃべり続けます。
エリザベス、ロドニー、ラデクがゲイトルームに着くと、ロノンは怪我をした若い女性を運んで中に入ります。
テイラは怪我をした男を連れて後に続きます。
デックス:刈り取りが始まった。
ウィアー:何人捕えられたの?
テイラ:分からないわ。
彼らはゲイトを目指して進みます。
他の人たちが海兵隊員がゲイトに最後の避難者の導くと、ゲイトルームを見回してからイベントホライゾンの中に走ります。
エリザベスはひと呼吸おきます。
コントロールルームではジョンはバルコニーまでひと走りして彼女を見下ろします。
シェパード:パワーもなくなった!
ゲイトを抜けるんだ!
エリザベスは行くことに気が進まず門に向かいますが、最後に後ろを見てからイベントホライゾンに走ります。
爆発が彼の周りで起こるとジョンは自爆制御装置に急いで戻ります。
彼はコードをタイプします、そして「自爆システム」のメッセージが出ます。
ジョンは一瞬ためらってからエンターキーを打ちます。
カウントダウンが5秒から始まります。
ジョンは目を閉じます。
5秒後、都市が爆発すると彼は白い光に包まれます。
アスラン。
檻の中で目をつむって座っていたジョンは絶叫を上げます。
誰かがジョンの額の中に指を長く伸ばし深く突き入れていました。
男がゆっくりと指を引き抜くとジョンの額には傷跡が残っていませんでした。
ジョンはうなって横に倒れこみます。
すぐに彼は少し目を開いて見回します。
オベロスが彼の前に立っています。
シェパード:一体何が起きたんだ?
オベロスはそれには答えず向きを変えて、床の上に横たわっている、
見たところではジョンと似たような事をされて回復したチームの間を歩き去ります。
檻の中にいた4人のアスラン人がオベロスと一緒に出ていきます。
ジョンは片肘をついて起き上がります。
シェパード:(オベロスの背中に)お前らは一体何者なんだ?
マッケイ:奴らは人間じゃない。
マシーンだ。
牢屋のドアは閉まります。
マッケイ:奴らはレプリケーターだ。
アスラン、コントロールルーム。
オベロスはゲイトルームの階段をのぼって技術者にうなずきます。
そのうちの1人がパネルの制御装置を作動させます。
轟く音が聞こえはじめ、そして都市は震動し始めます。
牢屋で、チームも轟を聞くとやっとのことで立ち上がります。
エリザベスは格子に近づき揺れるのを見ます。
ウィアー:何が起きているの?
都市の中心部の周囲では、通路が煙に包まれ始めます。
そして海面からゆっくりと上昇し始めます。
都市の周りには透明なシールドが張り巡らされ空に向かいます。
後に。
ニームとオベロスは2人の女性たちを伴って歩いています。
ニーム:彼らは一体どうなるのですか?
オベロス:我々は必要な知識は彼らの意識からすべてを採取した。
彼らはもう用なしだ。
彼らの命を終わらせることが一番だと思うが。
ニーム:私はそうは思いません。
まだ彼らから学ぶべき点があると思います。
オベロス:彼らから学だと?!
ニーム:はい。
オベロス:(立ち止まり彼に振り返り)それとも彼らが死ねば君の望みであるアソシエーションができなくなると?
ニーム:私は彼らを殺すことには反対です、しかしそれはそれよりいっそう多くです。
私は我々が完全にランシャンの社会についてどのぐらい学び取ったか信じられません。
同じく彼らが他の者達にどれだけこの知識を伝えたのか.。
アスラン女性1:それらは脅迫ではありません、オベロス。
アスラン女性2:我々はそれらの理由ではなく調べ続けることをしなくてなりません。
オベロス:なるほど。
もし望むのであれば彼らを好きにしなさい…
(彼はニームに近づいて厳しい顔で)…しかしその責任は君がとるべきだ。
彼は歩き去ります。
ニームは少し微笑して二人を見ます。
エリザベスは牢屋の格子に背を持たれかけて床に座り、頭に手を置き痛みにため息をつきます。
ウィアー:頭が痛いわ。
ロノンが彼女の近くの床に座っています。
テイラも頭を押さえて立ち、格子に寄りかかります。
ジョンは牢屋の反対側に座っています、一方ロドニーは牢屋の真ん中にゆっくりと歩きます。
シェパード:どうやってここに戻ってきたんだ?
テイラ:ここに戻って来たってどういう意味?
シェパード:俺たちはジャンパーで脱出してゲイトをくぐってアトランティスに戻ってきただろ。
テイラは彼女と同じく当惑している他の人たちを見回します。
シェパード:…少なくても、俺たちはそうしたんじゃないのか?
テイラはゆっくり頭を振ります。
テイラ:それは私が覚えているものとは違うわ.。
デックス:俺が覚えているのは暗い部屋で何時間も素手で戦いあった事だ。
マッケイ:まあ、奴らは明らかに心理調査をするためにそれぞれ違ったシナリオで僕たちの行動から情報を推測したんだろう。
シェパード:だからか、あまりにも簡単に脱出できたのは。
マッケイ:少なくとも君は逃げたようだな。
ジョンは彼を見上げます。
シェパード:お前は何をされた?
ロドニーは心地悪そうに見えます。
マッケイ:あー、拷問を受けた、あまりにもひどい方法で、そして、うーん…あまりにも酷いんで止めておくよ。
デックス:どんな風にだ?
マッケイ:あまりにも酷いんで止めておくと言ったはずだ。
ウィアー:私は今恐ろしい考えを持っているわ。
テイラ:もしそれがまだ起きていたらってこと?
ウィアー:ええ。
マッケイ:それを確実に知るべき方法が必要だ。
彼はジョンが座っているところに歩きます。
一瞬ためらってから彼は指を伸ばしてジョンの頭の脇を激しく突きます。
ジョンは眉をひそめてロドニーの足をたたきます。
マッケイ:これは証明にはならないな。
ニーム:これは現実です、マッケイ博士。
皆が振り返るとニームが3人の見張りを伴って営倉の中に入ってきました。
座っていた者ちは立ち上がります。
ニーム:あなたの心はもう探られてはいません。
シェパード:これが現実だとわかってホッとしたよ。
マッケイ:(しかめっ面で)ああ、僕を悩ませないでくれ。
ニーム:私と一緒に来てください。
まもなくその後。
ニームはある部屋にチームを案内します。
彼が部屋の向こう側に着くと入口は自動的に開き外のバルコニーを見せます。
空は暗く、チームはバルコニーに出て用心します。
ウィアー:宇宙空間にいるのね。
マッケイ:スタードライブか!
彼とジョンはバルコニーの縁まで歩いて都市が惑星を通り過ぎるのを見ます。
マッケイ:もちろん、あの音は聞こえていたさ。
ZPMをすべて使えば、実際都市を飛ばすことはできる。
ニーム:ええ、マッケイ博士。
見ていてください。
ハイパースペースの窓を開けようとしているところです。
都市の先にハイパースペースの窓が開きます、そして都市はその中に入ります。
テイラ:どこに向かっているの?
ニーム:アトランティスです。
(皆が彼に振り返ります)
あなた方の心を調べた結果、アトランティスがまだ存在するという事実を見つけました。
我々はすでにレイスによってアトランティスが1万年前に破壊されたと思っていました。
あなた方は地球からただそこに移住してきただけという事を。
シェパード:どうして俺たちをゲートで転送しておしまいにしなかったんだ?
ニーム:我々はあなた方をアトランティスに連れては行きません。
我々の目的はアトランティスを破壊することです。
ウィアー:どうして?
ニーム:仕返しです。
ウィアー:何のための?
あなた達がかつてわだかまっていた意見の相違?
エンシェントはもうそこには住んでいないのよ。
私たちしか住んでいないわ。
ニーム:意見の相違ではありません、ウィアー博士。
裏切られたのです。
もしありのままの我々の真実を知りたいのなら見せる事ができます。
彼は彼女に手を伸ばします。
ロドニーは警告するように手を伸ばして進み出ます。
マッケイ:エリザベス…
彼を無視してエリザベスは彼を信頼することができるかどうか判断しようとニームの目を凝視します。
ほんの短い間の後に彼女はため息をつきます。
ウィアー:大丈夫よ、ロドニー。
ロドニーとジョンは不安そうに見くばせをすると、彼女は手を伸ばします、そしてニームの手に合わせます。
直ぐに彼らの2人は都市の電力室に現われました。
科学者が働いています、しかし彼らはこっちを気にしていません。
明らかにこれは現実ではなくニームが彼女の心の中に見せているビジョンです。
彼は彼女から手を話して彼女をもっと奥へと導きます。
ニーム:あなた方がエンシェントと呼ぶ種族は、レイスと戦うためにもっと良い方法を必死で探し求めました。
数では勝てなくても技術的には優位である事が彼らにとって利点でした。
まもなく、彼らはあるものを作ることに成功しました。
彼は部屋の真ん中のZPMのスロットに彼女を導きました。
エンシェントの科学者がスロットの上のコンソールに取り組んでいます。
エリザベスはコンソールのスクリーンと科学者が壁のスクリーンを見上げ続けるのを見ます。
彼女は何がスクリーンに表示されているのか見るために近づきます。
虫のような金属製の装置がスクリーンの上にあります。
それは「ホット・ゾーン(S1-13)」で見たものと同じようなものでした。
ニーム:より大きなより強力な武器を作る代わりに、彼らはより小さな機械、
人間の体に入って中から破壊する事ができるものを作ることに決めました。
ウィアー:ナノロボット。
動力室は彼女とニームの周から消え去り、今度は上からスポットライトに照らされた暗い部屋にいます。
ニーム:これらのごく小さな殺人機械で、エンシェントは敵への攻撃を行おうとしました。
技術的には有機体との同化と、自己複製を可能にし…有効な数に増えていきました。
暗い部屋は消え去りニームとエリザベスはアスランの会議室に現われます。
どこからともなくレプリケーター:アスラン人の姿をしたものが現れました。
ニーム:それらはエンシェントを驚かせるほどに進化し数で成長しました。
ナノマシンは組み合って、いっそう複雑な生体を形成するように自らを組み立て、
結局、いちばん身近な最も効果的な形に発展し始めました。
アスラン人の若干が部屋から出ていくと、ニームとエリザベスはオベロスが立っている部屋に行きます。
ニームはオベロスの隣りに歩いてエリザベスに振り返ります。
ニーム:ここまでが我々がどのように生まれたかです。
我々は我々の創造者の姿をとりました、それでも我々は全く彼らとは異なっていました。
彼はエリザベスの方向をにらみつけているように見えるオベロスを見ます。
ニーム:侵略プログラムは我々のコアに残されていました、我々は言いようのない怒りを覚えました。
我々は彼らに我々のプログラムを書き換えるように懇願しました。
しかしエンシェントは武器を欲していました。
そして彼らの科学者は我々がエンシェント人を傷つけることができないように再プログラムをし彼らは実験を続けました。
エンシェントが実験を進めると我々が決して彼らが望んだ武器にはならないと結論を出し、彼らは実験を終了させました。
エリザベスをにらみつけ続けていたオベロスから彼が離れると、今度は大きな轟くような音が始まります。
エリザベスは音のする方を見上げると、彼女は外のどこかにいました。
空は赤く煙で満たされています。
音の正体はオーロラクラスの軍艦で頭上にゆっくりと飛んでいました。
エリザベスとニームは岩だらけの地形に立って船を見るために振り返ります。
遠くないところにアスランの都市があり、数隻の軍艦が都市めがけて砲撃しながら旋空していました。
ニーム:そして彼らは我々を全て破壊し、我々を後に残さないことに決めました。
エリザベスはしばらく目の前の破壊される光景を見つめていると彼女はニームが手を握っているのに気付きました。
彼女は一瞬彼の目を見つめ、それから再び都市の破壊を見るために振り返ります。
ニームは手を開きます、そしてゆっくりとエリザベスは手を引きます。
都市は消滅します、そしてすべてが灰色になります。
ゲストルーム。
チームだけが部屋にいました。
エリザベスは頭痛に額を押さえて座っています。
テイラは彼女の横に座って安心させようと彼女の腕に手を置いて、彼女に濡れたタオルを手渡します。
ウィアー:ありがとう。
彼女はタオルを受け取って額に置きます。
シェパード:(近くにベッドの上に座り)エンシェントは奴らを徹底的に消滅させる事はできなかったようだな。
ウィアー:ええ。
ナノロボットの少数が生き残ることに成功したわ。
マッケイ:それで奴らはもう一度再生をし始めたのか。
テイラ:自己複製するの?
マッケイ:これは大変だぞ。
奴らは数年前にSG-1が遭遇した人工知能を持ったレプリケーターにそっくりだ。
もしかしたら親戚関係かもしれない。
シェパード:その報告は読んだ。
スターゲイトコマンドはレプリケーターを倒すことができなかった。
マッケイ:それが大変だって言ったわけだ。
ウィアー:こことの相違は彼らがエンシェントを模倣しているということだけね。
その上彼らはアトランティスの複製まで作った。
デックス:というより全く同じだ。
テイラ:彼らはどうしてこんな事を?
ウィアー:彼らは親であるエンシェントに裏切られたと思っているわ。
そして今、彼らは人間はすべての親の愛を受けている兄弟として見ている。
彼らはそれ以来ずっと復讐を求めていた。
シェパード:ただどうして俺たちを悪人だと決めつけるんだ。
マッケイ:それはおそらくちょうど2年前に起きたナノウィルスを作った種族として識別したんじゃないか。
ジョンは彼を見上げます。
シェパード:あれば悲惨な事件だった。
マッケイ:(うなずいて)ああ。
テイラ:電磁波でそのナノウィルスをやっつけたじゃない?
マッケイ:今回とは違う。
あの時は単純なEMパルスで混乱させることができる単純なナノウィルスだった。
今回は…あれよりもはるかに大きく複雑で相互依存の有機的な生命体と同じ進化したんだ。
ニームと一緒にいた女性の1人が部屋の中に入ります。
彼女はエリザベスに近づき彼女を見下ろします。
アスラン女性1:気分はどう?
ウィアー:ええ。
女性はチームを見回します。
アスラン女性1:私の後についてきてください。
彼女は向きを変えて部屋から歩きます。
チームは起立して彼女の後に従います。
会議室。
女性が会議室にあるドアを開けると真ん中に奇妙な三角形のテーブルのある小さな部屋があり女性は中に入るように導きます。
ニームともう一人の女性がテーブルの反対側で彼らを待っていました。
ニームは考えているかのように頭を下げ、テーブルの上に手を置いて立っています。
チームを連れて来た女性が二人の元に合流すると彼は頭を上げてチームを見ます。
ニーム:提案があります、我々に大いに役立つことです。
ウィアー:もしその提案を受け入れればアトランティスを救えるというのならお伺いしましょう。
ニーム:その通りです。
(彼は背筋を伸ばします。)
我々は二度目の立ち直りから多くの事を成し遂げました。
我々は創造者の姿をとるように変化して、彼らが作った都市をも凌駕する都市を造り上げました…
それでもなお、我々の進化はこれほどの事を達成しながらまだなのです。
ウィアー:あなたは高みに登ることを望んでいるの。
ニーム:はい。
我々の多くはオベロスのように高みの存在になりたいとは思っていません。
彼らは現在の状態に満足しています。
(彼は同僚を見回します)
しかし我々の中の少数ではありますが文明社会として我々が低迷していることを認識する者達がいます。
アスラン女性1:我々は我々自身の進化を続けようと努めます。
アスラン女性2:本物のエンシェントと同じように究極の達成を模倣するために。
テイラ:彼らがあなた達を裏切ったとしても。
ニーム:彼らは我々の創造者です。
そしてアソシエーションは彼らに匹敵することへの、彼らと一つになることへの最終のステップです。
シェパード:失礼だと思うが…機械である君たちがどうやってそれをするんだ?
アスラン女性1:あなた方とどれほど違っていますか?
シェパード:まあ、俺たち人間は呼吸をして生きている。
アスラン女性2:細胞から成り立ち、エネルギーを燃やし消費し、電気の力によって支配され…
シェパード:おい、俺は高みに登れないとは言ってないぞ。
マッケイ:抽象的な討論は別として、君たちは僕らから何を知りたいんだ?
僕らはアソシエーションの専門家じゃないんだぞ。
シェパード:俺たちは人間を殺すことが愚かな行為だと知っている、それは間違った方法だ。
ニーム:我々はそれを理解しています。
そして我々は猛烈な本能を抑圧するための事を沢山してきました。
しかしそれでもそれは我々の中にまだ残っています。
これが我々がアソシエーションできない理由だと思っています。
シェパード:何を望んでいるんだ、治療か?
ニーム:我々は侵略のための指令を取り除くために我々のベースコードを書き直すことを望んでいます。
マッケイ:(懐疑的に)ふーん。
デックス:どうして自分達でしない?
ニーム:エンシェントは我々が勝手にコードを変えるのを阻止する処置を施しました…
(彼は直接ロドニーを見ます)…しかしあなたならそれができます。
マッケイ:僕?
ニーム:あなたの心を調査した結果、我々はあなたならできることを知りました。
マッケイ:いや、それはおかしい。
僕が覚えているのは苦痛ばかりだった。
デックス:そして俺たちへのメリットは?
アスラン女性2:我々は他の者たちがアトランティスを攻撃するのを阻止するでしょう。
ニーム:そして我々はレイスに対するあなた方の戦いに手を貸すでしょう。
ウィアー:オベロスはそれに同意するの?
ニーム:私はそのプログラミングの結果としてオベロスがアトランティスを攻撃するのだと思います。
我々が彼にそれを証明することができれば変えることができます…
シェパード:(皮肉っぽく)…奴がそれを認めなかったら。
マッケイ:(同じく皮肉っぽく)ハレルヤ。
ニーム:私は全力で彼を説得します。
テイラ:あなたをどうやって信じたらいいの?
ニーム:それは我々があなた方を信じているからです。
この申し出を受け入れてくれるという事は、我々は我々の存在そのものを危険にさらしています。
(彼はエリザベスに振り返ります)
私はあなたが同情するのを見ました、ウィアー博士、我々の苦境を理解する事ができるのを。
我々を救ってください、そうすれば我々はあなた方に手を貸す事ができます。
シェパード:それしかないようだな、選択肢はあまりないようだ。
後に。
コントロールルーム。
エリザベス、ジョン、ロノン、テイラは最初のアスランの女性と一緒です。
彼女は壁のスクリーンを見て、それからチームに向きます。
アスラン女性1:アトランティスに近づいています。
まもなくハイパースペースから出る事になります。
ジョンはコンソールから少し距離を置いて離れ、そしてひそかにコントロールルームにいるアスラン人から分からないようにヘッドホンラジオを作動させます。
シェパード:(小さな声で)聞こえるか、ロドニー?
マッケイ(無線に):ゆっくりと。
シェパード:(小さな声で)お手上げなんじゃないのか?
ロドニーとニームは都市のどこかの研究室にいます。
ロドニーは彼が取り組んでいたコンソールから憤然として顔を上げます。
マッケイ:「お手上げ」とは何だ?!
君は僕がここで何をしているのか分かっているのか?
シェパード:(小さな声で)ニームはお前にプログラムコードへのアクセス権を与えた。
そしてお前は奴らをだますんだろ。
マッケイ:(憤然として)ああ、そうだよ…(彼はニームをちらっと見て、それから真実を認めます)…実はその通りだ。
シェパード:ありがとう。
マッケイ:まだ、ロックを外せない、彼らに打撃を与えるようなことが、ここでいう彼らとはロボットの事だ.。
30億以上の化学物質塩基配列の複雑なコードがあるんだぞ。
DNAの二重らせんを再び組み立て直すようなもんだ。
シェパード:(肩をすくめ)オーケー、それで何分だ、5分か?
マッケイ:(いら立って)それが出来るには時間がかかる…
(彼は話しながらコンソールを見ます)プレッシャーをかけるな…あっ!
彼はスクリーンに何か面白いものを見つけました。
シェパード:どうした?
マッケイ:切るぞ。
マッケイ、アウト。
シェパード:ロドニー、何があったんだ?
(ロドニーが無線を切る音が聞こえます)
ロドニー?
返答がありません。
ジョンはいら立っているように見えます。
後に。
ゲストルーム。
ドアが開きロドニーが中に入ると皆が待っていました。
シェパード:できたのか?
マッケイ:ああ、その通り。
侵略指令をベースコードから取り除いた。
今ニームにアップロードしている、これは僕が才能にたけていた証拠だと付け加えておこう。
シェパード:何で?
マッケイ:オーケー、レプリケーターはそれぞれ別個の行動をする生きものではあるが、
奴らは基本的な指令コードは強力な周波数で緊密に結びついている。
奴らはこれらの周期的な共同のプログラムの更新、あるいは「統合」を持っている、
奴らはそれを新しい情報の交換と呼んでいるんだ。
ウィアー:どうやってニームが他の者に新しいコードを配信するかね。
マッケイ:まさにそのとおり、でも僕がそれに取り組んでいる間に、指令の中にほんの短い間だが奴らを動けなくするコマンドを見つけた。
彼はひとりよがりに微笑します。
シェパード:「見つけた」だけか?
ロドニーの微笑は色あせます。
マッケイ:オーケー。
つまり、奴らの動きを止めるんだ、ポーズボタンを押すようにな、
一時的だから奴らは理解できない。
彼は微笑します。
デックス:どのぐらいの時間だ?
再び、ロドニーの微笑は色あせます。
マッケイ:よくは分からない。
だから「ほんの短い間」と言ったんだ。
シェパード:日単位か?
時間?
分?
マッケイ:まあ、分単位だろう。
それでいいだろう!
シェパード:10分?
20分?
マッケイ:オーケー、分かった。
数字を言って欲しいのか?
分かったよ。
7分31秒だ。
これで満足か?
シェパード:いいや!
マッケイ:(いら立ち)何だって。
シェパード:時間が短すぎる。
マッケイ:数字を言ったんだぞ。
シェパード:もっと大きな数だ。
マッケイ:ああ、だがそれより長い可能性も非常に高い。
シェパード:あるいはもっと短いか!
マッケイ:おい、僕には分からないんだ!
なあ、重要なのは…
ウィアー:(厳しく中断させ)紳士の皆さん、集中して、お願い。
(ジョンとロドニーは共にきまり悪そうに見えます)
それは私たちが逃げるには十分な時間なの?
シェパード:そうじゃないとならないだろうな。
デックス:この場所を爆破しないで逃げても意味はない。
ウィアー:どうやって?
ロノンは向きを変えてロドニーにうなずきます。
エリザベスとテイラは向きを変えて同様に彼を見ます。
ロドニーは気付かなかったというふりをして一瞬の間彼らを無視し、驚いたかのように見上げて指を上げます。
マッケイ:ああ、僕か。
分かったよ。
驚いたな。
どうして僕だけにこんな事をさせるんだ?
彼は嫌そうにジョンにほほ笑んでからしばらく考えて何かをひらめきました。
マッケイ:ZPMをオーバーロードさせたらどうだ。
直ちに彼は向きを変えて部屋から走り去ります。
テイラはドアに向かって歩いて、それから後の他の者に向きます。
テイラ:ニームはどうなるの?
私たちは彼の信頼を利用してるんじゃない?
シェパード:たとえ奴が自分の名誉のためにやったとしても、オベロスがアトランティスを攻撃するのを阻止できるという保証はない。
ウィアー:彼に私達と一緒に来る事を提案するわう、でもこのままこの都市を残しておくことはできない。
後に。
ロドニーは座ってエンシェントの装置を動かしています。
ジョンはロドニーの後ろから右の肩越しに覗き込みます。
シェパード:うまくいくのか?
マッケイ:おい、もちろんだ。
シェパード:どうしてそんなに時間がかかってるんだ?
マッケイ:(いらだって)どうしていつも君は…?
僕は周波数に目盛りを付ける必要があるんだ。
奴らを動けなくするのに、その時全員が動けなくするのを確実にしたい、だろ?
シェパード:全員ならいいね。
マッケイ:オーケー、だったら作業に集中させてくれ?
ジョンは背を伸ばし目をそらします。
マッケイ:ありがとう。
彼は装置の仕事に戻ります。
ロドニーは気付きませんがジョンは後から再び装置を見つめるためにかがみ込みます。
マッケイ:オーケー。
ほら…(彼はジョンが右後ろにいないのを知って、見渡します。
ジョンがどこにいるかの悟って、彼は左後ろのジョンをちらっと見ます。)
ほら、行くぞ5、4、3、2…
部屋の外でドアの両脇に立っていた2人の見張りのアスラン人は普通の業務をこなしていました。
突然全てのアスラン人が動きを止めます。
一瞬後に、入口は開きチームは用心深く用心します。
マッケイ:おい、やったぞ!
シェパード:よくやった。
彼は動けなくなった見張りの1人に近づきそのホルスターから彼の武器を取り出します。
ロノンは他の見張りの武器をとります。
シェパード:オーケー。
ZPMの部屋に移動するぞ。
ロノンは左に武器を向けます。
ジョンが辺りを見回すと、ニームが動かなくなってしまった仲間を見ながら階段を歩いていました。
シェパード:なぜ奴は動いてるんだ?
マッケイ:あいつのコードは変化したからさ。
あいつが他の者に配信するまで、あいつは他の者とは違う存在だ。
ニーム:何が起きたんですか?
ちょうどその時、明るい白い光が辺りを照らします。
テイラ:一体何?
シェパード:ハイパースペースから出たんだ。
デックス:行くぞ。
チームが行こうとすると、エリザベスはニームに近づきます。
ウィアー:私達と緒に来て。
途中で説明するから。
ZPMのある部屋。
入口が開きロドニーが入って来ます。
アスランの技術者がコンソールに座って固まっていました。
チームの残りが入って来るとロドニーは技術者にジェスチャーで示します。
マッケイ:あー、ロノンは、ここを使いたいんだけど、あー…
ロノンは技術者の肩に手をかけて横に彼を床に押し倒します。
マッケイ:(目をきょろきょろさせ)ありがとう。
ロドニーがコンソールに取り組み始めると、ニームは部屋の真ん中のZPMコンソールに歩いて、
頂上から突き出ている3つのモジュールを見てからエリザベスに向きなおります。
ニーム:どうして私があなた方と一緒に行くのですか?
ウィアー:話せば分かってもらえると思うけど。
もし、あなたがオベロスを止められなかったら…
ニーム:私は全力で止めると言ったはずです。
ウィアー:でも成功する事を約束できるの?
ニームはいやいやながら頭を振ります。
ウィアー:ここにいる私達と、アトランティスの仲間の命が危険にさらされてるの。
マッケイ:なあ、君はサブスペースにコンタクトしてマージすることができる。
たとえ君が僕らと一緒に来たとしても、他の者たちに新しいコードを配信することは可能だ。
ウィアー:私達と一緒に来て、ニーム。
アソシエーションはもうあなたのものなのよ。
あなたは引き返す事はできないわ。
ロドニーはコンソールから目を上げます。
マッケイ:くそっ。
テイラ:どうしたの?
マッケイ:オーバーロードさせるには3つ全部のZPMを使わないとならない。
一つぐらいは持ち帰れると思ったのに。
シェパード:今はできるだけの事をするんだ。
残り時間は三分しかない。
マッケイ:おい、僕はいつも言ってる…
気にしないでくれ。
(彼はニームを見ながら指を鳴らします。)
フェイルセーフを削除するアクセスコードが必要だ。
ニームはちらっとエリザベスを見てから向きを変えて、そしてコンソールに近づきコードを入力して背を伸ばします。
シェパード:俺たちの武器はどこだ?
ニーム:途中で回収できます。
彼は部屋からチームを導きます。
まもなくその後。
チームは、再び彼らの武器を持ち、動かないアスラン人で満たされた廊下を走ります。
彼らがコーナーを曲がったとき、ジョンは目の前に立つオベロスを見てP90を構えます。
マッケイ:(オベロスを見て横滑りし)ワオッ!
チームは一瞬の間ためらいます、しかしオベロスが動いていないことを悟ります。
マッケイ:ハッ!
(オベロスに向かって近づき彼の顔を見て微笑します。)
今は威張ってないな、ん?
突然オベロスは手を伸ばしてロドニーの首を掴みました。
デックス:(彼に向かって走り):マッケイ!
オベロスはロドニーを傍らに投げて、次の瞬間、ロノンの顔面をバックハンドで殴りつけ床にロノンを倒します。
ジョンとテイラはオベロスと彼の後ろに立っている見張りに発砲します。
彼らのボディーは銃弾で穴があき後ろへとずれていきますが、彼らはまだ動くことができません。
ロノンは床の上から後部に転がって、ジョンとテイラがオベロスの前から発砲し続ける中、オベロスの後からブラスターを発射します。
ロノンはオベロスの足を蹴り倒します。
シェパード:行くぞ!
ロノンがまだ動くことができないアスラン人に反撃されないようにしながらチームは速やかに立ち去ります。
チームはいくつかの階段を走ります。
シェパード:もう7分半たったのか。
マッケイ:おい、それはおよその数字だ!
彼らはドアを走り抜けます。
ドアが閉まるとジョンは誰も入ってこれないようにドアを開けるパネルに弾丸を撃ち込みます。
2人の警備員が動き出したのをチームが見ると彼らは武器を向けます、そしてちょうどその時テイラは閉じられたドアに振り返ります。
テイラ:シェパード中佐。
皆がドアに振り返ります。
まるでドアが融けているかのように中央がゆがんでいます。
ドアのこちら側に形のゆがんだ物が現われ始めます、そしてさらに人間の形を作り始めます。
形はゆっくりとオベロスの姿に変化し始めます。
オベロスが前へ歩くと、ロノンは警備員の1人を撃ち倒し、それから回転してオベロスに攻撃をかけます。
オベロスは爆発から後ずさりしますが倒れません。
デックス:行け!
チームはさっと立ち去ります。
宇宙空間。
都市はアトランティスに到着しました。
そしてベースから地表に向けて発砲する準備をし始めていました。
アスラン都市の中ではチームが廊下を走っています。
シェパード:ロノン、銃を「攻撃モード」に設定しろ。
ロノンはブラスターの設定を調整します。
デックス:そうだったな。
ジョンは出入り口に走って周りを凝視します。
シェパード:(ロドニーに)オーケー、オーバーロードを始めてくれ。
マッケイ:何だって?
まだだ。
ジャンパーにたどり着くか都市から離れないと…
シェパード:ジャンパーはもうすぐそこだ。
あと少しじゃないか
マッケイ:そうじゃない、分かってないな。
僕は奴らが止める事ができないようにした。
オーバーロードが起きればすぐにここは吹き飛ぶんだ。
シェパード:「すぐに」?
マッケイ:オーケー、いいか、オーバーロードが始まってほんの数秒で…
シェパード:何秒ぐらいだ?
マッケイ:分からないよ。
シェパード:5秒か、10秒か?
マッケイ:また数字を聞く!
デックス:(走ってきた廊下をチェックし)ここから動く必要がある。
シェパード:オーケー。
(ロドニーに)オーバーロードを始めろ。
すぐに!
彼は走り出します。
エリザベス、ニーム、テイラは彼の後に従います。
ロドニーは装置をジャケットから取り出してタイプします。
すぐに自爆アラームが都市の中に鳴り始めます。
チームは走ります。
シェパード:こちっだ!
テイラ:(音に怖がり)この音は?
マッケイ:都市の吹き飛ぶ音だ!
走れ!
ジョンとロノンがチームの安全をカバーするために後ろにつき後に続きます。
ロドニーは閉じられたドアに到着してドアを開けるパネルに手を当てます。
ドアは開きます。
そして近づいてくる警備院に反撃するために出入り口で待っていたジョンとロノンは中に走ります。
彼らは回転しながら最も近くのジャンパーの中に走ります。
シェパード:ルーフを開け、ロドニー。
マッケイ:僕を待つな!
シェパード:俺が言っているのはジャンパーが出られないと…
マッケイ:そんなのはどうでもいい。
オーバーロードはもう始まっているんだ。
今にも爆発するんだぞ。
シェパード:ルーフは開いているのか?
マッケイ:(副操縦士のコンソールをタイピングし)ああ。
行け。
都市の下部、ジャンパーの射出口で、都市は爆発し始めます。
ますます多くの爆発が射出口を包んでいきます。
都市全部の中心が大規模な炎に包まれるとジャンパーは炎の中から空に舞い上がります。
アトランティス。
夕闇。
警備員が外のバルコニーを歩いています。
彼は見上げて火の玉が暗闇に現われると困惑して空を凝視します。
パドルジャンパー。
ジョンは爆発から安全圏に離れた事を悟ってほっとしてため息をつきます。
彼らの後ろの爆発からの光が薄れていくと、ロドニーはフロントガラスから他の者を見るために向きを変えます。
ロノンとテイラは彼とジョンの後ろに席に座っています、エリザベスとニームは隔壁入口の真正面に立っています。
ウィアー:いい働きだったわ…みんな。
(彼女はニームに向きます)
ありがとう。
ニームは彼女に笑顔を向けていましたが笑顔が色あせます、そして彼は頭を下げて床を凝視します。
ウィアー:どうかしたの?
ニームは再び頭を上げます。
ニーム:何かが起きている。
テイラ:それは何?
ニームは再び頭を傾けます。
ニーム:私の星の者達が。
彼らは私が何をしたか知っています。
(彼は他の者を見ます。)
私はリセットされています。
ウィアー:ロドニー、何とかして!
ロドニーはジャケットに手を伸ばして装置を取り出します。
ニーム:もう遅すぎる。
彼らは…
彼は向きを変えて一瞬エリザベスを見ると手を伸ばして両手で彼女ののどをつかみます。
ロノンは跳び上がってニームを彼女から遠ざけようとしてニーム片腕をつかみます。
テイラはエリザベスが窒息するのを見てもう片方の腕にぶら下がります。
ジョンは跳び上がってニームを殴り後部隔壁の床に倒します。
ロノンがブラスターを抜いて向けると、ジョンは隔壁入口を閉めるボタンをたたきます。
マッケイ:奴を放り出せ。
ジョンはすぐに回転して、コントロールに走りボタンをたたきます。
後部区画でハッチが開くと、ニームは恐怖で見上げます。
一瞬後、彼は宇宙空間に吹き飛ばされます。
前の区画ではテイラがエリザベスの介抱をし、エリザベスは咳をしながら座ります。
彼女は咳をし続けながら安心させようとテイラにうなずきます。
ロドニーは副操縦士の席から、彼女の腕に手を置きます。
マッケイ:すまなかった。
僕は…僕は…
彼は言葉の段々と小さくなり聞こえなくなります。
ジョンはパイロット席に戻っていてエリザベスを見ます。
シェパード:大丈夫か?
エリザベスはまだ少し息を切らしていましたが回復して彼を見てうなずきます。
ウィアー:ええ。
アトランティス。
コントロールルーム。
ロドニーとラデクは共にコンソールに取り組んでいます。
ラデクは退屈そうな顔をしていました。
ジョンが中に入ります。
シェパード:どんな塩梅だ?
ゼレンカ:まだ何も。
マッケイ:エンシェントがうまく意図的に全てのデータを隠したのか、それともデータベースからデリートしたのか。
僕は後者だと思うけどね。
ゼレンカ:多分、彼らは本当にアスランの全てを破壊したと思ったんじゃない。
シェパード:あるいは誰にも失敗した事を知られたくなかったとか。
マッケイ:またか。
彼らは自分たちのミスを認めない種族だったわけじゃない。
ラデクは眉をひそめて頭を上げて彼を見ます。
ロドニーは気付きませんがジョンは気づきます。。
シェパード:そうだな!
彼は離れて外のバルコニーに歩きます。
そしてそこではエリザベスが月明かりの夜空を凝視しています。
シェパード:マッケイとゼレンカは情報を求めてデータベースを捜しているよ。
今のところ…何も出てこないけどな。
ウィアー:あのレプリケーター…彼らはもう一度都市を再建し始めているはず。
シェパード:それに俺たちの事を知っているしな。
ウィアー:まあ、今回は私たちが勝ったわ。
これで彼らを追い払えたらいいんだけど。
シェパード:ああ…そうだな。
宇宙空間。
ニームは動かずに宇宙空間に浮いています。
彼は目覚めていて、彼の目には憎悪と裏切りの色を持ってアトランティスをじっと見ていました。
おしまい。