言葉のごった煮>トップへ

スターゲートアトランティス シーズン3

第51話「リターン後編」
3X11 - THE RETURN (2)

回想が終わり。
アトランティス。
夜。
暗く破壊された廊下で、ウォルゼイは床の上に座り不安そうにピストルをしっかり握って震えています。
彼は近くで物音を聞くと立ち上がって音に向かって用心深く進みます。

ウォルゼイ:(ささやき)将軍か?

返答がありません。
彼は暗闇の中を凝視して忍び寄ります。

ウォルゼイ:(もう少し大きな声で)将軍なのか?
オニール:(どこからともなく現われると、ウォルゼイは驚きます)もし私がレプリケーターだっらどうするんです?

ウォルゼイは自分のした事に後悔し息をつこうとしてます。

ウォルゼイ:私の位置を知らせようとしただけだ。
オニール:(きつく)またですか。
ウォルゼイ:申し訳ない。
      こんな事は得意ではないんでね。

ジャックはジャケットのポケットから食べ物を取り出してウォルゼイにそれを手渡します。

オニール:ほら。

ウォルゼイは彼からそれをひったくります。

ウォルゼイ:ああ、ありがたい!
      飢え死にしそうだ!

彼は食べ物の袋を引き裂いて大口を開けて食べ始めます。

ウォルゼイ:これだけしか見つけられなかったのか?
オニール:ああ、いいビュッフェはなかった。
ウォルゼイ:(噛みながら)偵察はどうだった?
オニール:まあ、スターゲイトは見張られている。
     ジャンパー格納庫に行く方法がない。
ウォルゼイ:私たちを探しているのか?
オニール:それは聞き忘れましたな。
ウォルゼイ:まあ、ライフサインがこの破壊されたエリアで働いていないかぎり、
      助けが来るまで何とか持ちこたえないとな。

彼とジャックは壁に背をつけ床に座ります。

オニール:あー、リチャード、 救出はこない。
ウォルゼイ:どうして?
オニール:もし私の通信が届いていたら、ランドリー将軍は都市に核攻撃を加える事になっている。
ウォルゼイ:それは誰が命令をだしたんだ?!

ジャックはため息をつきます。

オニール:私です。

アトランティスコントロールルーム。
ゲイトが開きます。
コントロールルームのレプリケーター振り返ります。

タルス:何事だ?
   シールドを作動させろ。

彼の後ろのもう1人の「男」がコンソールに取り組みます。

シータス:できません。

アソス 居住地。
パドルジャンパーが開いているスターゲイトの真正面でホバリングします。
ロドニーはラップトップを見ます。

マッケイ:確認した。
ゲイトシールドは解除された。
シェパード:この小さな計画がうまくいくことを希望するよ。
マッケイ:ああ、僕もだよ。

厳しい顔つきでジョンはジャンパーをイベントホライゾンに進めます。

ワームホール航行。
アトランティスゲイトルーム。
レプリケーターがゲイトに武器を向けると、ジャンパーはゲイトを通って、
そしてちょうど階段を駆け降りたレプリケーターに激突します。
彼はジャンパーの下に落ちます。
他のレプリケーターはジャンパーに攻撃をかけます、しかしそれはシールドで守られました。
ジャンパーが階段の真正面でうろつく間、彼らが発砲し続ける中ジョンはラジオを作動させます。

シェパード:認証コード、アルファ・6・デルタ・チャーリーNiner。
      オニール将軍、ウォルゼイ、聞こえますか?

廊下でジャックは無線を作動させます。

オニール:シェパード?
     お前なのか?
シェパード:イエッサー。
      場所を教えてください、スターゲイトの近くですか?
オニール:いや、そこじゃない。
シェパード:それはよかった。
      今はこれ以上話ができません。
      2時間後に連絡します。
      シェパードアウト。

彼はラジオを切ってロドニーに向きます。

シェパード:パッケージを落せ。
マッケイ:パッケージ…
シェパード:掴まれ。

皆が身を引き締めます。
レプリケーターが発砲し続ける中、ジョンは後ろの閉じられたスターゲイトを通り抜け後ろの壁をジャンパーで突き破ります。
コントロールルームで、タルスはシータスに振り返ります。

タルス:ついて来い。

彼ら2人はコントロールルームから急ぎます。

ゲイトルームではレプリケーターが用心深くジャンパーから落とされた、自動車のバッテリー大の黒い箱に接近します。
それは不吉なビープを出しています。
彼らが近づくにつれビープ音は高く鳴り響きます。

都市の外では。
ジャンパーが中央のタワーの壁を突き破ると、タワーの天辺が爆発しジャンパーはタワーから後ろ向きに飛びます。
ジャンパーの中のチームは目の前の爆発を見つめます。
エリザベスは微笑をします。
ジョンは肩をすくめます。

シェパード:うまくいったな。

ジャンパーは速度を落とします。
そしてエンジンポッドは活動体制に入ります。
ジャンパーは燃え上がるタワーを過ぎて空へと舞い上がり前へ飛びます。

アトランティス廊下。

ウォルゼイ:爆発音がしたようだが。
オニール:しましたな。
ウォルゼイ:シェパードが都市を攻撃しているのか?
オニール:あいつならいいのですが。

ウォルゼイは眉をひそめます。

ウォルゼイ:どうして2時間後に連絡なんだ?
オニール:分かりません。

地球。
シャイアン山複合センター。
スターゲイト司令部(SGC)。
コントロールルームで、ウォルターはコントロールデスクに座って、後ろを歩いているランドリー将軍に報告します。

ハリマン:23:00になりまし。
ランドリー:(彼を見て)見ればわかる。
ハリマン:イエッサー。
ランドリー:シェパードは私のメッセージを聞いたはずだ、無視することに決めたと想定しなければならんな。
ハリマン:確かめたわけではありませんので、百パーセントそうだとは…
ランドリー:間違いなく聞いたはずだ。
     彼らはすでにペガサスを何とかしようとしてるということだ。
     そうすると私には彼らのIDシグナルををロックアウトして、 個人認証コードを無効にすること以外に方法はない。
ハリマン:しかし、もし彼らが救出に成功していたら…
ランドリー:(中断させ)我々は彼らが成功したかどうか知る術はないんだ。
      私には私への命令が下っている、残念だが従う他ない。
      彼らのIDシグナルを無効にしたら、リー博士を私のオフィスに来るように。
ハリマン:イエッサー。

ランドリーは部屋を去ります。
残念そうにウォルターはタイプし始めます。

アトランティス。
ジャンパーは宇宙空間に出て惑星の周を飛んでいます。

マッケイ:短かい間だったが戻ってきてよかった。
ベケット:(不安そうに)気分が悪くなった。
デックス:(厳格に)気にするな。
ウィアー:いいわ、カーソン、少し深呼吸をして。
ベケット:ああ。
テイラ:オニール将軍に計画を知らせるべきじゃなかったの?
シェパード:将軍は俺たちがここにいることを知っている。
      もう一度都市に近づいたら連絡をするさ。
マッケイ:まあ、言うのは簡単だがやるのは大変だぞ。
     僕たちが受けた攻撃のせいでシールドからステルスに戻すのは不可能になった。
シェパード:「不可能」っていうのはどういう意味だ…
マッケイ:「できない」って意味だよ。
     他にどんな意味があるっていうんだ?
シェパード:まあ、タワーを吹き飛んだときセンサーも一緒に吹き飛んだ事を願うだけさ。
ウィアー:(ロドニーに)彼らはものすごい速さで再建することができるって言ったわね。
     彼らが主要システムを復活させるにはどのぐらいかかるの?
マッケイ:(推測して)2時間ぐらいか?
シェパード:そして塗装して改装してか。
マッケイ:もし僕の計算が正しければ、有利になる。

ビープ音がします、そして頭上のディスプレイがフロントガラスにでます。
ジョンはそれを見ます。

シェパード:奴を見つけたぞ!
      まだチャンスはある!
マッケイ:(ラップトップをチェックし)間違いない。
デックス:(皮肉に)ほかに誰がいるって言うんだ?
マッケイ:そうだな。
     奴のパワーレベルを何とか登録しているからな。
     レプリケーターが奴を見つけださなかったのは少しも不思議じゃない。
シェパード:了解、迎えに行って拾って行くぞ。
     (彼は皆が船の前のセクションにいることを確認するために見回します)
      後ろの隔壁を閉じるぞ。

隔壁入口は閉まります。
ジャンパーは宇宙空間の遠い物体に向かって飛びます、そして後部のハッチを開けます。

テイラ:ニームのせいでエリザベスのナノウィルスが反応するんじゃ?
ベケット:彼は今まで1カ月以上もの間宇宙空間に浮かんでいたんだよ。
     このような過酷な環境では、太陽の放射能を直接浴びてパワーレベルはなくなっているはずだ。
     彼の能力はほとんどなくなっていると言っても過言じゃない。
デックス:奴は死んでいるのか?
マッケイ:「死んでいる」のに近い。
     それに他に方法がないんだ。
     奴は僕らの計画の鍵だ。
ウィアー:分かったわ。
     でももし少しでも動きだしたら…

ロノンは両手にARGを持って安心させるようにガチャガチャと鳴らします。

デックス:心配するな。
ウィアー:ありがとう!

コントロールパネルが再びビープを出すとロノンは隔壁ドアに向きます。

シェパード:つかまえたぞ。

後部のハッチを閉じます。
彼はパイロットの席から立ち上がってカーソンを見ます。

シェパード:席に着いてくれ。

ジョンが隔壁ドアに向かって歩きロノンからARGを受け取ると、カーソンはパイロットの席に入ります。
ロドニーはジャケットの中に手を伸ばしてエンシェントコントロール装置を取り出します。

ベケット:隔壁内は気圧を正常に保たれた。

ロドニーが装置を見るとロノンはもう片手にブラスターを握ります。
そして隔壁入口を開けるために壁制板にエンドグリップを押しつけます。
隔壁入口が開くとロノンとジョンは後部区画の中に武器を向けます。
床の上には目を閉じたニームが仰向けで横たわり、手は胸の上に置いていました。
彼の体と服は霜で覆われています。
ジョンとロノンは一瞬しっかりと彼を見ます、それからジョンはロドニーに顔を向けて合図をします。
ロドニーはため息をつきます。

マッケイ:(小さな声で)オーケー、オーケー、オーケー。

彼は立ち上がってジョンの後について後部区画の中に行きます。
ジョンとロノンが武器を向け続ける中、ロドニーはニームのそばにひざまずいて装置で彼をスキャンします。

マッケイ:オーケー。
     いい状態だ。
     パワーレベルは最小だが、全くなくなってはいない。
     こいつが意識を取り戻す事はない…

ちょうどその時、ニームの片手の指がぴくっと動きます。
ロドニーはぱっと立ち上がります。

マッケイ:おいおい…

ロノンはニームに近づき武器を向けます。
しばらくするとニームの指は動くのをやめて胸の上に落ち着きます。

マッケイ:(不安そうに)僕は…だと思う。
シェパード:すぐにプログラムをロードするんだ。

ロドニーは再び用心深くひざまずいて装置にタイピングを始めます。

アトランティス。
中央のタワーから煙が立ち上っています。
都市の中ではタルスとシータスが別のコントロールルームに歩いて入っています。

タルス:修理はスターゲイトオペレーションで進行中だ、しかし我々は全ての主要なセンサーを失った。
シータス:全ての遠隔操作をこのターミナルを経由して行えるよう設定しようとしているが、
     ここはそれほど多くのシステムを受け入れるようには設計されていない。

彼らは都市の地図に近づきます。

タルス:数人の見張りを都市の周りに配置した。
    もしゲイトシップが戻ってきたら視覚的に検出できる。
シータス:彼らは都市の中で誰かとコミュニケートしていた。
    (彼は地図の上の2つの場所を指し示します)
     捜索隊をこことここに送るぞ。
タルス:エンシェントは全員死んだ。
    私が彼女の心を探ったとき、指揮官はその事実を隠そうとした。
シータス:そこに数人いたのかもしれない。

タルスは頭を振ります。

タルス:それなら我々はわかるはずだ。
シータス:彼らはセンサーが効かないどこかに潜んでいるのかもしれない。
     もしさっき攻撃してきた者達をとらえるなら、先にそいつらを捕えなければならない。

パドルジャンパー。
ロドニーはまだニームの脇にひざまずいて装置で作業しています。
ジョンは近くにしゃがんでロドニーを見ます。

シェパード:どうだ?
      もう終わったのか?
マッケイ:ああ、準備はできた。
シェパード:(立ち上がって)よし。
      それじゃ取り戻そうぜ。

彼は前の区画の中に入ります。

ウィアー:どうしてここからじゃないの?
マッケイ:ここからって?
ウィアー:レプリケーターの無力化よ、ロドニー?
     計画を覚えてるでしょ?
マッケイ:もちろん計画は覚えているさ。
     僕が作ったんだから。
シェパード:(カーソンとパイロットの席を入れ替わり)あー、実際は、ニームを使うことはエリザベスの計画だったろ。
ウィアー:ありがとう!
マッケイ:ほとんど僕が計画をたてた。
     (小さな声で独り言)動かなくするプログラムは僕が作ったんだ。
ベケット:6、7時間動かなくなるって言っただろ。
     どうして今やらないんだ?
マッケイ:ニームのごくわずかのパワーレベルを保たなければならなかったからさ、 さもないとこいつは目を覚ます危険がある。
     ローパワーでは短い時間しかないんだ。
     つまり短時間で行うには近くでやらないとだめなんだ。
テイラ:どのぐらい近づくの?
マッケイ:かなりね。
デックス:ステルスなしでか?
マッケイ:ああ、なしだ。
シェパード:よかったら家に戻るがいいか?
ウィアー:うーん!
     それしかないわね。

ジャンパーは惑星に向かって進みます。

地球。
SGC。
リー博士はランドリーのオフィスにいて将軍の反対側に座っていました。

リー:私はだまされたんです、しかし信じ難かった。
   まるで映画の一場面のようだった。
ランドリー:落ち着いてくれ、ビル。
      その話を聞くために君を呼んだ訳ではない。
リー:私のセキュリティを、これは長い間設計していたものなのに…
ランドリー:(厳格に)そのことは忘れてくれ。
      私は銀河間のゲイトブリッジを不可能にする最もいい方法を君に聞きたいんだ。

ビルはまばたきします。

リー:我々はもうそれを作りましたが。
ランドリー:知っているよ。

ビルは溜息をつきます。

リー:オーケー。
   あー、まあ、そのー… 途中のステーションにマーク9を爆発させれば、可能かと思います。
ランドリー:私もそう思う。
      君にそのマーク9の準備を監督してもらいたい。

ビルは思いにふけって椅子に体を深く沈めます。

リー:ああ。
   いつでもあの計画は取り除けます。
   もちろん、少し時間はかかりますが…
ランドリー:(立って)…待っていらないんだ。
リー:うわーっ。
   それはもったいない。

彼は考え込んでうつむいています。

ランドリー:博士?

ビルは彼を見上げます。

ランドリー:どうしてまだ私のオフィスにいるのかね?
リー:あー、その通りです。

彼は席から立ち上がって部屋から出て行きます。
ランドリーはため息をつきます。

アトランティス。
ジャンパーは雲を通って下の都市を目指して進みます。

シェパード:いいか、あと1マイルほどだ。

ロドニーはニームの横にまだひざまずいています。

マッケイ:オーケー、今からウイルスの送信を始める。
     だが、あー、もう少し近づいた方がいい。

都市のバルコニーでレプリケーターが近づいてくるジャンパーを見つけます。
彼は直ちに仲間にこのニュースを伝えます。
アイリスが開きすぐに5機のドローンが舞い上がってジャンパーを目指して進みます。
船の中では副操縦士の席に座っているテイラがドローンが接近しているのを見つけます。

テイラ:ドローンよ!
シェパード:マッケイ!
マッケイ:まだだ、もう少し。
シェパード:つかまってろ!

ドローンを避けて船を都市に向かうようにジャンパーをぐるりと回します。
ドローンは向きを変えてジャンパーの後に従います。
ジャンパーは大きなアーチを描きながら飛んで、建物のすぐそばをかすめ、タワーの周りで舞い上がると何機かが後に続きます。
ドローンの一機がブリッジ向かって行き軌道を修正する時間がありません。
ジョンはタワーの周りをまた急にそれて上に飛びます。
そしてもう一機のドローンが建物の一部にぶつかり爆発します。
暗い廊下でウォルゼイとジャックは見上げます。

ウォルゼイ:また爆発音が聞こえたな。
オニール:(穏やかに)ええ。
     やってくれたようです。
ウォルゼイ:それは何を意味するのかね?
オニール:何かが爆発したという事です。
ウォルゼイ:だがシェパードがレプリケーターを攻撃しているのかレプリケーターがシェパード達を?
オニール:それを確認しましょう!
ウォルゼイ:彼らはどうやってここに着いたんだ?
      ゲイトゲイトを通ってか?

ジャックはいらだって目を閉じます。

オニール:私は今までずっとあなたの隣りに座っていたじゃないですか。
     どうして色んな情報を得られると思ってるんですか?

いらいらしながらウォルゼイはピストルを下に置いて、ネクタイを外して床の向こう側にそれを投げます。

ウォルゼイ:私はこんな事は得意ではないと言った。
オニール:彼は2時間で戻ると言いました。
    (彼は時計を見ます)
     まだ時間はあります…あと11秒。

近くでより大きな爆発が廊下を振動させます。
ウォルゼイは立ち上がって壊れた家具にしがみつきます。

ウォルゼイ:何があったんだ?

パドルジャンパー。

ウィアー:もしこんな攻撃を続けてたら、都市は破壊しつくされるんじゃ。
シェパード:ドローンを振り切って一番お気に入りの建物には近づけやしない。
      マッケイ!
マッケイ:今やってるよ。
ベケット:でも、何も起きない!
マッケイ:(怒って)これ以上余計なパワーをこいつに与えたら目覚めて皆殺しになるぞ!
デックス:シェパードはずっと逃げ回ってるわけにはいかない。

ジャンパーはまだ3機のドローンに追いかけら、都市の周りを急旋回飛行を続けます。
ドローンの1機がジャンパーのシールドぶつかります。

テイラ:シールド破損。
シェパード:分かってる、もう十分だ。
      別のアイディアがある。

彼は離れて方向を変えて都市の外側に向かいます。
ジャンパーが都市の端に届くと、エンジンを止めジャンパーは海に飛び込みます。
ジャンパーがが水の中に入った途端、ジャンパーを発見することができないドローンは空に舞い上がります。

廊下。

ウォルゼイ:予定を過ぎたぞ。
オニール:まだです。
ウォルゼイ:11秒以上たっただろ。
オニール:ええ。
     でもドラマなんか見てないでしょう…

彼は次第に言葉を小さくします。
ウォルゼイは彼を見ます。

オニール:…サスペンスなんか。
シェパード:(無線で)オニール将軍。
      応答してください。

ウォルゼイはジャックのところにはい登って彼の横に座ります。
ジャックは彼をちらっと見ます。

オニール:どうぞ?
ウォルゼイ:おお、ありがたい!

ジャックは無線を作動させます。

オニール:ああ、我々はここにいる。
     遅かったな。
シェパード:すみません。
      宇宙空間に出なければなりませんでしたので… 凍った物を回収に。

ジャックとウォルゼイは見かわします。

オニール:(無線に)何なんだ。
     今どこにいるんだ?
シェパード:正確にはまだ都市の中にいません。
      水中のジャンパー格納庫へ向かっています。
ウィアー:私たちは水中のジャンパー格納庫から侵入するつもりです。
オニール:ウィアー博士ですか?
ウィアー:(ほほ笑ん)ええ、将軍。
     私もあなたの声が聞けてうれしいですわ。
オニール:私は嬉しいと言った覚えはないが、エリザベス。

エリザベスの微笑は色あせます。

オニール:人を喜ばせるような言葉は、私にはどうもね…
     それよりランドリー将軍が君をこんなミッションに送るとは驚いた。
ウィアー:まあ、ランドリー将軍はこのミッションを認めませんでしたから。
オニール:それじゃ、君は重武装しているSGチームや若い頑健な海兵隊員によって囲まれてはいないのか?

エリザベスは周りに微笑してARGを提起するロノンをちらっと見ます。

ウィアー:シェパード中佐、ロノン、テイラ、マッケイ、私とベケット先生だけです。
オニール:なんだと!
     ベケット先生だと?
     まあ、慰めにはなるな。

カーソンは眉をひそめます。

ベケット:(静かに)それはどういう意味?

エリザベスは彼に頭を振ります。
一方、ロドニーはビープを出すラップトップで作業していました。

マッケイ:ロックを開く準備ができたぞ。
シェパード:我々には計画があります…(彼はチームの残りにしかめっ面をします)…いい案です。
オニール:ああ、中佐、お前ならできるだろう。
     だが失敗したらお前は解雇されるぞ。

ジョンの目は丸くなります。

シェパード:イエッサー…それを楽しみにしておいてください。

ジャックは無線を下げてうんざりしたようにウォルゼイを見ます。

オニール:彼らは計画があるそうだ。
ウォルゼイ:(安心し)聞こえたよ。
      水中の格納ドアを開くんだろう。
      パドルジャンパーが中にある、だからジャンパーベイというんだろ。

ジョンはゆっくりとジャンパーを進めます。

ベケット:(静かに)注意して。
シェパード:ありがとう、先生!

ジャンパーは海底のこぶを飛び越えます。

マッケイ:オーケー。
     外のドアを閉じるぞ。
     (彼は満足そうにスクリーンを見ます)
     よし。
     これから区画の気圧を正常に戻さないとならない、そしたら…

彼のラップトップは否定的にビープを出します。

マッケイ:はぁ?
シェパード:どうした?
マッケイ:僕は何もしていないぞ。

ロノンは調査しようとエリザベスに向かって何かを示します。
一方カーソンはフロントガラスを通して凝視します。

ベケット:水が空になっていない。
マッケイ:ああ、優秀な観察、ありがとう。
ウィアー:それじゃ中に入れないじゃない。

彼女はロノンが彼女に何を見せていたか見ました。
水が隔壁入口の近くの屋根からしたたっています。
ロドニーは向きを変えて、そして恐怖で見ます。

マッケイ:ああ、またかよ。

ジョンはひと目見るために席を立ちます。
カーソンがパイロットの席に着きます。

シェパード:まあ、少しは損害があったってことだ。
マッケイ:こんなはずじゃなかった。
シェパード:お前は「都市の近くに行け」と言ったじゃないか。
      ここが一番近くじゃないか!
マッケイ:ああ、だがまだだ!
シェパード:よし、分かった。
      ドアを開けてくれ、俺が外に出て偵察してくる。
マッケイ:よし。

彼はラップトップに引き返してタイプします。
数秒後、コンピュータは再び否定的なビープを出します。

マッケイ:んーーっ…何だって。

皆が振り返ります。

ウィアー:どうしたの?
マッケイ:(恐れた顔つきで)外のドアを開けることができない。
ウィアー:どうして?
マッケイ:妨害されてるかもしれない。

ジョンは彼をにらみつけます。

シェパード:「かもしれない」?
マッケイ:オーケー、「されてる」だ。
シェパード:(皮肉に)それは残念だ。
マッケイ:ああ、僕も同じ気持ちだ。
シェパード:この計画はうまくいってないな。

後に。
ジャンパーはベイの床に降ります。
空気の泡が船体の側面から出て行きます。
内部では、ジョンが滴っている水を空しく塞ごうとしています。
エリザベスは頭を手で抱え込んでいるロドニーに近づきます。

ウィアー:どこかに手動で動かす装置があるはずよ。
マッケイ:ベイのコントロールルームだ。
シェパード:オーケー、俺が泳いで行って来る。
マッケイ:…こっち側からは閉鎖されている。
シェパード:そうか!
テイラ:多分オニール将軍なら届くんじゃ。
マッケイ:そうか。
    (彼はエンシェントの装置を拾い上げます)
    オーケー、30分くれないか、ニームのパワーレベルを調節してみる。
シェパード:かなりの損害がでているんだぞ。
      そんな時間はないんだ。
      (無線を作動させ)
      オニール将軍?
      力を貸して欲しいんです。

まもなくその後。
ジャックとウォルゼイは無線でロドニーの指示により都市の中を進んでいます。

マッケイ:(ラジオで)オーケー、その先に下へ行くハッチがあるはずです。
     それが見えますか?
オニール:ああ。
     あれだな、見えるぞ。

彼とウォルゼイは床のハッチに向かって歩きます。

マッケイ:コントロールルームはその真下にあるはずです。

ジャックとウォルゼイはハッチを開きます。
はしごが下へと伸びていましたが、問題があります。
ウォルゼイはため息をつきます。

オニール:(無線に)オーケー、少し問題が発生した。

ロドニーは目を見開き顔を上げます。

マッケイ:それは何ですか?
オニール:ああ、下の階は完全に浸水している。
マッケイ:ああ。
     今日はあなたに水泳をするように言ってもいいですか?

ジャックは深呼吸してウォルゼイを見てから彼に無線機を手渡します。

オニール:分かったよ。

オニールはウォルゼイにライフル銃を手渡します。
ウォルゼイはすでにピストルを持っているため、手すりの上に無線機を置いて、不安そうにライフル銃をとります。

オニール:もし何か物音を聞いても叫ばないで、銃を撃ってください。
ウォルゼイ:分かった。
オニール:私でなければそれはレプリケーターです、ためらわないで。

彼はブーツを投げ捨てジャケットを脱ぎます。

ウォルゼイ:(不安そうに)時間がかかるのかね?

ジャックはハッチの縁に近づき水の中を見下ろします。

オニール:あー、水の温度によりますな。

彼は水の中に1フィートほど足をつけるとすぐに足を引っ込めウォルゼイを見ます。

オニール:長くはないようです。

彼は無線を拾い上げて作動させます。

オニール:マッケイ?
     下についたら何をしたらいいんだ?
マッケイ:マニュアル優先にしてください.。
     コンソールの中心にあるはずです。
     中に入ればすぐに分かるはずです。
オニール:分かった。

彼は無線を切ります。

ウォルゼイ:幸運を。
オニール:ありがとう。

彼は手すりの上に無線を返してウエストのあたりまで水につかります。
途中で止まり身を引き締めます。

オニール:よし、行くぞ。

彼は深く息を吸い込み水の中に入ります。
彼は見回してコントロールルームの中の開いている出入り口を通って泳ぎます。
ジャンパーベイを示す1つの壁に窓があります。
ジャックは一瞬の間それを調べてからコントロールコンソールの方に向きます。
それは中央のコラムを取り巻いているいくつかのパネルがありました。
パネルにはあらゆる種類のレバーやボタンが付いています。
パネルの1つには大きな丸いボタンがあります、しかしそのボタンを押しても何も起きません。
彼は絶望してい手を上げて降参し、再び出入り口を通ってはしごに向かって泳ぎます。
上ではウォルゼイが水の中をのぞき込んで床に横たわっています。
ジャックははしごをのぼって水面から顔を出し、息を荒々しくつきます。

ウォルゼイ:やったのか?
オニール:無線を。

ウォルゼイは手を伸ばして無線機を手すりから取りジャックに渡します。
ジャックは無線機を作動させます。

オニール:マッケイ。
マッケイ:やったんですか?
オニール:君はすぐに分かると言ったが、そうじゃなさそうだぞ。
マッケイ:僕は一度も見た事がないんです!
オニール:どういっていいか分からないほど沢山のスイッチ類があった。
マッケイ:それは緊急コントロールです。
     一番目立つ場所にあるはずです。

ジャックは無線を切りウォルゼイに返すときジャックは無線をにらみつけます。

オニール:なんてこった。

彼は再び深く息を吸い込み水の中に入ります。
コントロールルームの中に泳いでいくと、3つのレバーのあるパネルに行きます。
彼は最初のを引っ張ります。
部屋のライトがつきます。
2番目のを引っ張ります。
部屋への入口が閉まります。
彼はもう一度レバーを引きますが入口は閉まったままです。
3番目のを引っ張ります。
入口は開きます・・・。
しかし少ししか開かず、何かに引っかかったようです。
ジャックはレバーのあるもう1つのパネルに泳ぎます。
レバーを引くと窓の向こうのジャンパーベイの水がゆっくりと減り始めているのを見ることができます。
それを見たジャックは満足そうな顔をします。
彼は出口に向かって泳ぎ始めます。
しかし彼がパネルから向きを変えるとすぐに、レバーが元の位置に戻ってしまいました。
ジャックは振り返って恐怖でそれを見ます。
しかし息が続かず出口に向かいます。
ドアの隙間は狭くジャックはドアを強引にこじ開け通り抜ける事ができました。
彼がそこから離れてもドアは開いている状態でいます。
上の階ではウォルゼイが水の中を心配して見つめています。
ちょうどその時ジャックが叫びながら水から顔を出します。

ウォルゼイ:よかった、そんなに息が続くとは思わなかったぞ!
      心臓が止まるかと思った!

ジャックは咳き込みます。

オニール:(弱々しく)私もだ。
マッケイ:(無線で)将軍。
     さっき、ちゃんと動かしたような音が聞こえましたが、 どうして止めてしまったんです?

ジャックは無線をとって作動させます。

オニール:デッドマンスイッチだったんだ。
    (訳注:押し続けないと動かない装置)
     ずっと押さえておかないとだめだ。

ロドニーは席に戻って一瞬の間話をすることができないほど落ち込みます。

マッケイ:それは考えてなかった。
オニール:(皮肉に)本当か?

ジャックはあきらめた顔つきで無線をウォルゼイに返します。

オニール:なんてこった。

彼はもう一度深呼吸して再び水面下に潜ります。
そしてさっきの場所に行ってレバーを引っ張ります。
ジャンパーの中で、ベイの水が引いていく音が聞こえるとチームはフロントガラスを通して見ます。

マッケイ:やった、やってくれたぞ!

水位ははっきりと下がり始めます。

マッケイ:もうほとんどなくなっていく!

コントロールルームではウォルゼイが水面を凝視しています。
しかし何人かの足音が近づいてくるのを聞いて恐怖で見上げます。
足音が近づくと彼は不安そうに見つめます。
突然ロドニーの声が無線から聞こえてきます。

マッケイ:将軍に言ってくれ、あと30秒で…

半狂乱になったウォルゼイは無線のスイッチを切ると立ち上がって、足音の聞こえる方に恐る恐るライフルを向けます。

ウォルゼイ:私ならできる。

水の中ではジャックが目をギュッと閉じレバーにしがみついています。
ジャンパーの中では、彼らは船を出る準備をし、ロノンはジョンにARGを投げます。
ロドニーは無線からの応答を待って心配そうにしています。

マッケイ:ウォルゼイ…?
     ウォルゼイ、応答してくれ。
シェパード:何かがあったんだ。

彼は船の後部に走ってハッチを下げるためのボタンを押します。
ハッチが開き始めると水は十分に引いていて流れ込んでは来ませんでした。

シェパード:マッケイ、お前はここでニームの再プログラムをしろ。
      俺たちはオニール将軍とウォルゼイに合流する、いいな?
      お前の合図を待っているぞ。

彼と他の人たちは外に急ぎます。
ハッチでジャックは喜びの声を上げ浮上します。

オニール:やったぞ!

オニールはウォルゼイに振り返りますが、彼に対してライフルを向けている二人のレプリケーターを見ます。

レプリケーター:動くな。

二人の後ろには後三人のレプリケーターがいました。
そのうちの二人はウォルゼイの腕を掴んでいました。

営倉。
牢の周りのフォースフィールドが外れます。
そしてレプリケーターが牢の中にジャックとウォルゼイを連れて入ります。
ジャックはレプリケーターに肩を掴まれ痛みでしかめっ面をしていました。
レプリケーターはベンチに男性たちを押して彼らを解放します。
ジャックは自分の肩をさすり捕まえていたレプリケーターを睨みつけます。

オニール:おぅ!

タルスとシータスは彼らに近づきます。

タルス:他の者はどこにいる?

ジャックとウォルゼイは一瞬お互いを見てレプリケーターを見上げます。

オニール:誰の事だ?

廊下。
ジョンとチーム(ロドニーは含まず)はジャンパーベイのハッチがある区域を走ります。
彼らはスピードを落とし驚いて辺りを見回します。
床中いたる所に銃弾の跡があります。
それはウォルゼイが銃撃戦をした痕のようでした。

テイラ:捕まったのかしら?
シェパード:ああ、たぶんな。
ウィアー:どちらにしても、すぐに心をスキャンされて情報を知られるわ。

パドルジャンパー。
ロドニーがエンシェントの装置に取り組んでベンチに座っているとジョンの声が無線から聞こえてきます。

シェパード:(無線で)マッケイ。
      ウィルスの転送を急げ。
マッケイ:(いらいらして)できるだけ大急ぎでやってる。
シェパード:レプリケーターはオニール将軍とウォルゼイを捕まえた。
マッケイ:残念だが、そんな事言われたってそんなに早くはできないぞ。

ジョンはしかめっ面をして他の者に振り返ります。

シェパード:こっちだ。

彼らは急いで立ち去ります。

営倉。

シータス:あの浸水した区域で何をしていたんだ?
オニール:背泳ぎ…をね。
タルス:何を企んでいる?
オニール:まあ、引退しようかと…(彼は笑います)…やれやれ、かなり過大評価しているようだな。
     つまりだな、俺はそんなに仕事熱心じゃないだ、 仕事よりも地域活動の方が…あってる。
     それが…健康維持にも役に立つって…知ってるか?

タルスとシータスはお互いを見ます。
彼らは男性たちに向かって引き返しジャックはウォルゼイを見ます。

オニール:そいつは好きじゃないんだが。

他のレプリケーターの二人が男性たちの後ろに来て彼らの肩に手をかけます。

ウォルゼイ:何をするつもりだ?

ジャックは次に何をされるか分かっていてしかめっ面をします。
タルスとシータスは前方へ歩きます。
シータスはウォルゼイの額に指を刺します、他方タルスもジャックに同じことをします。

ジャックの心の中に変わります。
彼は開いているスターゲイトの前にタルスと立っています。
ジャックは普段道理でいようとして、タルスに眉をひそめます。

オニール:何をするんだ?
タルス:心を探る。

ジャックはその区域を見回します。

オニール:(誇らしげに)ここは広々しているだろ?

タルスは手短かに微笑します。

タルス:抵抗するべきあなたの能力には非常に注目に値する、オニール将軍。
オニール:(ほほ笑んで)今回が初めてじゃないんでね、頭に指を入れられたのは。
タルス:もしあなたが私に探しているものを教えないなら、ウォルゼイの方がある。
オニール:何を教えるって言うんだ、周りを見てみろ、温かいとか冷たいとかか?

タルスは再び微笑して目をそらすと、シータスからメッセージを受けとっているようです。

タルス:ああ。
   そうか。
オニール:それとも…暑いとか。

実世界に戻って、タルスとシータスが男性たちの頭から指を抜くと、彼らは痛みでうなります。
男性たちが額を押さえてうなり続ける中、レプリケーターは牢から出て行きます。

ウォルゼイ:こんなのは今迄に経験した事がない。

ジャックはウォルゼイの肩にそっと手を置きます。

オニール:もっと悪くなるぞ。

ウォルゼイは頭を上げて恐怖でジャックを見ます。
ジャックは微笑して同情的に彼の肩を軽くたたきます。

パドルジャンパー。
ロドニーは道具に取り組み続けます。

マッケイ:OK、もしそうなら…(何かタイプし)…こうだ… (装置はビープを出します)
     よし、OK、やったぞ。
     (彼は立ち上がって無線に呼びかけます)
     スタンバイだ。
     (彼はジャンパーの前部に向かって歩きます)
     こいつのパワーレベルを上げたぞ。
     これでこいつを使って…

ロドニーは何かを感じて振り向くと、ニームが立ち上がって彼を睨みつけていました。

ニーム:あなたは我々のベースコードを不法に変更しようとしている、博士。
    二度目のチャンスはない。

ニームがロドニーに向かって近づくと、ロドニーはARGをつかんで彼に発射します。
ニームはごく小さな小片に崩壊します。

シェパード:(無線に)マッケイ?
      応答しろ、マッケイ。
マッケイ:ジャンパーに戻ってくれ!
     新しい計画が必要になった。

中央タワー。
月はほとんど地平線にありますがまだ夜は開けていません。
タワーはすでにほとんど修繕されます。
ジャンパーの中で、ジョンはひと握りのレプリケーターの粉末を見てしゃがんでいます。
彼は粉末を手から振り落として立ち上がると他の者たちに振り返ります。

ウィアー:彼は生き返ったの?
デックス:奴らはオニールとウォルゼイから知ったに違いない。
シェパード:オニール将軍には一度もこの話をしていない。
テイラ:でも明らかに彼らの心は探られてるわ。
シェパード:まあ、俺たちがここにいる事と、ここに入った方法はな。
マッケイ:だからニームを再起動させたんだ、計画Aの事を知って。
ベケット:別の方法で凍結プログラムを作動させることはできないのかい?
マッケイ:だめだ。
     直接レプリケーターにプログラムを載せて広める必要がある。
ウィアー:分かったわ、それじゃこの計画は捨てることね。
     別の計画を練りましょう。

ロノンはARGを持ちあげます。

デックス:じゃあ、こいつで奴らをやればいい、だろ?
     奴らを倒せばいいだけの事だ。
マッケイ:まあ、普通なら僕も君の実力と銃の腕には感服する。
     しかしこれらの武器が使われ、使われたレプリケーターが別のレプリケーターにデータを転送して、
     時間がたてばたつほど、効き目が無くなってしまう可能性がでてくる。

ロノンは一瞬彼を見てからジョンに向きます。

デックス:何て言ってるんだ?
シェパード:つまり免疫がつくってことだ。
マッケイ:正に。
     以前奴らは僕らの事を厳しく批判していたから、お互いとコミュニケートすることが不可能だった。
     だから凍結計画はうまくいったんだ。
     だがこの武器を使えば使うほど武器が効果がなくなる可能性が大きい。
ウィアー:オーケー、それで私たちの選択は?
デックス:俺は一つ提案したぞ。
シェパード:それを…計画Bとしよう。
ウィアー:計画Cはない?

ロドニーは何かをひらめき指を鳴らします。

マッケイ:(ジョンに)
     C4だ 。
     どのぐら持ってる?
シェパード:1梱包だ。
      どうして?
マッケイ:まあ、一か八かだな…
ウィアー:まあ、私たちもそうよ。
マッケイ:グループに分かれる必要がある。
シェパード:俺もそれを提案するつもりだった。
      どうしてだ?
      何を考えている?

バックアップコントロールルーム。

シータス:我々は数では勝っている。
     もし捜索を行えば…
タルス:修理が完全に終わったら、もっと効果的に位置を定めることが可能だろう。
シータス:被害は甚大だった。
     原材料を供給するために我々の船を使う必要があった。
タルス:修理が終わればアトランティスが我々の船となる。

営倉では、ウォルゼイが牢のコーナーに座って居眠りしています。
他方ジャックはベンチの上に横たわっています。
営倉へのドアが開くと彼はすぐに目を覚まします。
レプリケーターの警備員が武器を突きつけドアに向きます。
しかしジョンが走ってきてARGを放ちレプリケーターを崩壊させます。
2番目の見張りが視野に入るとジョンは再び発砲し同じく崩壊させます。
ジョンとロドニーは営倉に走ります。

オニール:そろそろ来るころだと思った!
ウォルゼイ:おお、ああ、ありがたい!
シェパード:(ロドニーに)いいぞ、ここから救出するんだ。
      俺が周りを見張る。

ロドニーが牢のコントロールパネルに歩くと彼はドアに向かいます。
彼がパネルを操作し始めるとジャックは近づきます。

オニール:おい!
     助けてくれてありがとう!
マッケイ:えっ、ああ!
     気にしないでください!
オニール:そうじゃない!
     お前さんが私に「助けてくれてありがとう」と言うべきだろ!
マッケイ:ああ!
     そうでしたね。
     ありがとうございます。
     すぐにそこから出しますから。
     長くはかかりません。

彼はパネルに戻って作業を続けると彼の持っていた装置がビープを出します。

マッケイ:なんだって。
     コードを変えられたぞ。
ウォルゼイ:だが君なら何とかできるんだろ?
      私たちをここから助け出すんだ。
マッケイ:ええ、もちろん僕ならできます。
     ただ少し…時間をください。

彼は作業に戻ります。

オニール:それでレプリケーター凍結計画はうまく行かなかったようだが?
マッケイ:ええ、うまくいきませんでした。
オニール:計画Bはどうなってる?
     ん?
マッケイ:実は、計画Cに移行してるんです。
     (ジャックとウォルゼイはぼんやりと彼に眉をひそめます)
     計画CはC4を使って、もっと聞きたいですか?
オニール:いや、いい。
マッケイ:これだけは言わせてください、
     ダイダロスがあなたの命令を継続して実行することが心配なんです。
ウォルゼイ:どうしてだ?!
      核兵器でアトランティスを破壊する命令だろ?
      もうそれは撤回されたと思っていたぞ!
      どうして元に戻ったんだ?
マッケイ:ええ、それしか方法がないからです。
オニール:お前達がそれを実行するのか?
マッケイ:ええ。
     全てのシールド発生器に爆薬を仕掛けます、
     ダイダロスが到着すればレプリケーターがシールドを作動させる…
ウォルゼイ:…するとC4が爆発し、ダイダロスは都市に弾頭を落とし我々も蒸発する。
オニール:計画Fがありそうだな?
マッケイ:もしベイに戻れれば、安全な距離までジャンパーで逃げる事ができます。
     (彼はためらいます。)
     すなわち、あの水中のドアを開ければですが。
オニール:(憤然として)このドアも開けることができないのにか!
マッケイ:(同じく憤然として)今、やってる最中です!
オニール:ああ。見ればわかる。

ジョンが後方に部屋の中に走ります。

シェパード:お客が来たようだ。
      (ジャックに)すみません、もう一度迎えに来ますから。
マッケイ:おいおい、ここに二人を残すわけにはいかないぞ。
     二人に色々と話しちまった。
シェパード:何を話したんだ?
マッケイ:あー、つまり、ほとんど全部。

ジョンは自分の頭を叩きます。

シェパード:何だって、ばれちまうだろ?!
マッケイ:ここから二人を助け出す時間ぐらいあると思ったからさ!
     (彼はジャックとウォルゼイに振り返ります)
     今の話は忘れてください。
オニール:シェパード、ここから逃げられるうちに脱出しろ。
     これは命令だ。
シェパード:すみません、そうさせてもらいます。
オニール:ああ、分かってる。
     行け。

ジョンとロドニーが急いで営倉から出ると、ウォルゼイはベンチに沈み込み、ジャックは目を閉じます。

ウォルゼイ:それで…我々は蒸発する事に戻ったんだな。

地球。
SGC。
ゲイトルームで、ゲイトは稼働中です。
ランドリー将軍はコントロールルームの中に降りて来てウォルターに近づきます。

ランドリー:何事だ?
ハリマン:アルファサイトのミッドウェイから唖空間通信を受信中です。
     待機しているダイダロスが将軍の命令を待っています。

ランドリーは残念そうにため息をつきます。

ランドリー:オニール将軍の命令をコールドウェル大佐へ伝えろ。
      アトランティスはどんな犠牲を払ってでも破壊するんだ。
ハリマン:(いやいやながら)イエッサー。

アトランティス。
夜明け。
中央タワーは今完全に修復されています。
シルード発生装置にカーソンはC4のブロックを取り付け慎重にケーブルを付けています。

ベケット:よし…できた。

彼は発生器から離れて穏やかに手を上げます。

テイラ:いいわ。
    予定より先行している。
ベケット:完ぺきだ。
     他の場所で皆が終わるのを待とう。

彼はトレーを閉じ部屋を去ります。

別の発生器ではエリザベスがC4を取り付けている間ロノンが監視をしています。

デックス:(性急に)早くしろ。
     誰かが来る。
ウィアー:ほとんど終わったわ。
     (彼女は部屋を見回します)
     一人のレプリケーターにも会わなかったわね。

彼女はトレーを閉じます。

デックス:ああ。気味が悪いな。
ウィアー:ウォルゼイとオニール将軍は何百人もいたって言ってたのに。
     どこに行ったのかしら?
デックス:行くぞ。

彼らは離れます。

別の発生器では、ロドニーがC4の取り付けを行っています。

マッケイ:オーケー、終わったぞ。
シェパード:もう一か所だ…
マッケイ:…それで終わりだけど悲しいな。
シェパード:希望を抱くのは、俺たちじゃない。

ロドニーがトレーを閉じると、騒音が聞こえてきて彼とジョンは共に見上げます。

マッケイ:一体何事だ?

パワーアップしているエンジンのような音が聞こえてきます。
ロドニーは部屋の壁のパネルに急いでやって来ます。

マッケイ:奴らが僕らを追いまわさなかったわけが分かったぞ。
     奴ら今まで都市を修復することで忙しかったんだ。

エンジン音がより大きくなりジョンは見上げます。

シェパード:これは何だ?
マッケイ:奴らはスタードライブを強力にするためにZPMを持って来たんだ。
シェパード:それでこの音か…
マッケイ:…都市が飛ぼうとしている。
     悲しい時間の始まりだ。
シェパード:奴らはまだシールドを作動させないだろうな?
      ほとんどの発生器にC4を取り付けたんだ。
マッケイ:ああ、「ほとんど」な。
     この計画がうまくいくかどうかは賭けだ。
シェパード:どうして奴らは飛ぼうとしてるんだ?
マッケイ:多分、奴らは自分たちの星に戻りたいんだろう。
シェパード:ダイダロスを引連れてか。
      どうやって止めたらいい?
マッケイ:まあ、そのー…

彼の声は次第に小さくなります。
彼は見たところでは何も思いつかないようです。

シェパード:ドローンだ。
      奴らは俺たちにドローンを撃ってきた。
      それはイスが使える状態でパワーが供給されてる。
マッケイ:お前は都市にドローンを撃ち込みたいのかを?!
     それにここはイスには近くないぞ!
シェパード:ああ、だがテイラとベケットは近くにいる。

彼は無線を作動させます。

都市の別の場所で、カーソンは無線機に説き伏せるように恐怖で凝視します。

ベケット:僕に何をさせる気だい?!
シェパード:俺の言うことをしてくれ。
ベケット:(皮肉に)分かったよ、やってみる。
     でももし都市を破壊するような事をしても謝らないからね。
シェパード:スタードライブだ、カーソン。
      スタードライブに集中するんだ。
ベケット:(ため息をついて)分かった。
シェパード:そしてテイラは中に突入する時少し戦う事になるかもしれない。
テイラ:了解、中佐。
シェパード:ARGはできるだけ使うな。
      奴らは免疫を強化するかもしれない。
      実行開始だ…計画Bの。
ベケット:オーケー…もう一度聞いてもいいかい?

ジョンとロドニーは一見を交換します。

シェパード:(無線に)気にするな。
      やってくれ。

まもなくその後。
テイラはイスの部屋の開いているドアを押し分けて通ります。
チェアールームの中にはレプリケーターが四人、二人はイスの近くに、もう二人はドアのそばにいました。
テイラは両手にARGを持ってイスの近くの2人を倒し、すぐにライフル銃に持ち替えて、彼女に振り返った2を倒します。

テイラ:クリア。

カーソンは走ってきます。

ベケット:ありがとう、ご親切に。
テイラ:急いで。

カーソンはイスに飛び込んで作動させます。
イスはリクライニングし、彼は集中するため目を閉じます。

新たに修復されたゲイトルーム。
シータスとタルスと何人かのレプリケーターがコントロールルームの中に急ぎます。
シータス:チェアルームの見張りが倒された。

彼はコントロールパネルを作動させます。

タルス:彼らは何をしているんだ?

チェアルーム。
カーソンは激しく集中します。
外ではドローンのベイアイリスが開きます。
そして3機のドローンが空中に上へ舞い上がって下の海に潜り目的地を目指して進みます。
大規模な爆発があり都市は激しく揺れます。
コントロールルームでレプリケーターはよろけます。

シータス:スタードライブを攻撃された。
タルス :捜索隊と攻撃隊が今、チェアールームに向かっている。
シータス:彼らを生かして捕えろ。

チェアールームではテイラが恐怖で悲鳴を上げるとカーソンは目を開きます。

テイラ:ベケット!

カーソンが見回すとレプリケーターがショックガンでテイラを撃ちます。
彼女が床に倒れるとカーソンはイスからはい出てピストルを抜きます。
しかしレプリケーターはショックガンを向けて彼に近づいてきます。
カーソンは床の上にピストルを置くためにゆっくりとかがみます。

ベケット:オーケー、分かった。これでいいんだろ。

彼が床の上にピストルを置くとすぐに、レプリケーターは彼を差し押さえて部屋から彼を連れ出します。
他のレプリケーターはテイラを引きずり出します。

発生器。
エリザベスは別の発生器にC4を仕掛けています。
彼女が振り返ると目は恐怖で見開きます。
ロノンが彼女に振り返るとすぐにARGを床に落として、ブラスターを引き抜きます。
彼は近づいてくるレプリケーターに何発かの銃弾を発射します、しかしそれは効果がありません。
別のレプリケーターがエリザベスに近づきつかみます。
ロノンは二人のレプリケーターと力比べになります、しかし彼ではかないません。
1人がロノンの髪をつかんむとロノンはバランスを崩します。
するともう一人が彼の足をけります。
彼らはロノンをつかみ引きずって行きます。

別の発生器では、ロドニーがトレーを閉じると、何人かのレプリケーターが彼とジョンに対してショックガンを向けます。
するとロドニーはすぐに手を上げます。

シェパード:これで生き残る事ができるな。
マッケイ:僕もだ。

レプリケーターは二人の武装解除します。

レプリケーター:行け。

営倉では。
ジョンとロドニーが乱暴に牢の中に投げ入れられます。
チームの残りがすでにそこにいます。

レプリケーター:他の牢から囚人を連れて来こい。

ジョンは立ち上がります。

シェパード:みんな、大丈夫か?
ウィアー:今のところはね。
ベケット:僕もだ。
デックス:どうしてまだ殺されないんだ?
シェパード: おそらくレクリエーションために心の分析研究でもするためじゃないか。
      みんな、終わったのか…?
テイラ:完了したわ。
ウィアー:私たちも…際どかったけど。
デックス:(ジョンに)お前らは?
マッケイ:ああ。
     ちょうど終わったところだった。

フォースフィールドが解除されドアが開きます。
ジャックとウォルゼイがタルスに連れられて合流します。

タルス:本当に我々を止めることができるとでも思ったのかね?
シェパード:もちろん、思ってたさ。
      そうじゃなきゃ、どうしてここに来る必要があったんだ?
オニール:中佐?
     お前をクビにしなければならないのか?
シェパード:違います。
      我々が戻るのを楽しみにしていてくださいと言ったはずです。
タルス:君たちの計画を恐れていたよ、シェパード中佐。
    もう知ってしまったがね。

皆は向きを変えて非難がましくウォルゼイを見ます。

ウォルゼイ:奴は私の額に指を入れたんだ。
      どうやって抵抗できるっていうんだ?
オニール:まあ、私は目を閉じてイギリスの事を考えるのが好きだ。
タルス:ウォルゼイ氏は我々に知る必要があるべき全てを教えてくれた。
    仕掛けられたC4は全て取り除かせていただいた。

それを証明するためにレプリケーターが袋を開けてC4ブロックの1つを引き抜きます。
ジョンはしかめっ面をします。

タルス:ダイダロスが到着して破壊される事を恐れていた。

エリザベスは目を閉じて振り返ります。

タルス:君たちの計画は失敗した。

コントロールルームからシータスが報告します。

シータス:タルス。
     ダイダロスが接近している。
タルス:予想通りだ。
    シールドを作動しろ。

シータスはシールドを作動させる制御盤に向かって手を伸ばします。

突然彼のスピードが落ちます。
そして今までに起きた出来事を巻き戻して、ロドニーがジャンパーで皆に話している場面へと戻ります。

マッケイ:(ジョンに)
     C4だ 。
     どのぐら持ってる?
シェパード:1梱包だ。
      どうして?
マッケイ:まあ、一か八かだな…
ウィアー:まあ、私たちもそうよ。
マッケイ:グループに分かれる必要がある。
シェパード:俺もそれを提案するつもりだった。
      どうしてだ?
      何を考えている?
マッケイ:もしARGで奴らを破壊するつもりなら、全員に撃たないとならない。
     僕たちが1ダースも撃てば奴らは気づくはずだ。
シェパード:それじゃ何か、同じ場所に一同に集めるつもりか?

ロドニーは萎えたように彼を見ます。

マッケイ:(皮肉に)お利口さんだよ…
     大規模な爆発を都市に送る方法をみつけたんだ。
     (彼は皆を見ます)
     僕についてこい。

回想は少し進みます。
ロドニーはチームをシールド発生器の1つに連れてきます。
彼はカーソンにARGを手渡して、C4ブロックを取り出しケーブルで結びます。

マッケイ:アトランティスは10のシールド発生器を持っている。
     それで…(彼はケーブルを発生器に接続します)
     …もし分解銃から結晶のインタフェースをつなぐことができれば…
     (彼はARGから結晶を抜いて外します)
     …シールド発生器そのものがARGになる。
     都市全体を大規模なアンチレプリケーター波で包む事が可能だ。

彼は発生器の中に結晶を押し込みます。

シェパード:オーケー、それでチームは分かれるって事だな。
マッケイ:正に。
     これからその方法を教えるから、間違えないように聞いてくれ。
     クリスタルトレーを引き出してARGから結晶を取り出すんだ。
     それを右から3番目のスロットに置く。
     左からの3番目のシンボルがクリスタルトレーを活性化させる。
     (3番目のシンボルをトレーの前部の上に押し付けるとスライドして開きます)
     これでOKだ、分かったか?

回想は進みます。
チームは小さなグループに分かれ動き出します。

テイラ:他の皆がシールド発生器に取り組んでいるのを見つかったらどうするの?
マッケイ:その事は考えておいた。
     そのためのC4さ。
デックス:これを爆破するのか?
マッケイ:そうじゃない。
     奴らに偽情報を流すんだ。
シェパード:そうか。
      これは前にお前たちを変化させようとした、輝くおもちゃだぞって言うのか?
      捕まったら意味がない。

テイラとエリザベスは共にロノンが理解したかどうかと思ってロノンを見ます。
彼は当惑しているかのように眉をひそめます。
チームは行動を起こします。

回想は営倉でロドニーとジャックの会話に進みます。

マッケイ:ええ。
     全てのシールド発生器に爆薬を仕掛けます、
     ダイダロスが到着すればレプリケーターがシールドを作動させる…
ウォルゼイ:…するとC4が爆発し、ダイダロスは都市に弾頭を落とし我々も蒸発する。
オニール:計画Fがありそうだな?

回想は進みます。
ジョンとロドニーは営倉から急いで立ち去っています。

シェパード:オニール将軍は疑ってたな、だがウォルゼイは信じたようだ。
マッケイ:僕は子供のころ演劇賞を受賞したんだぞ。
     もし僕がその道に進めばものにできたはずだ。
シェパード:そうすればいいじゃないか。
マッケイ:何だって?

回想は進みます。
ジャックとウォルゼイは牢でひざの上に持たれ、再び彼らの額にタルスのとシータスの手が伸びています。
レプリケーターが手を引き抜くと男性たちはうなって痛みに頭を押さえます。

シータス:シールド発生器を点検する必要がある。
     そこに仕掛けられているC4を取り除くんだ。 
オニール:(皮肉にウォルゼイに)抵抗しなかったのか。
ウォルゼイ:(怒って)こんなのは得意じゃないと言っただろ。

回想はシータスがコントロールルームから営倉のタルスに報告する瞬間に動きます。

シータス:タルス。
     ダイダロスが接近している。
タルス:予想通りだ。
    シールドを作動しろ。

シータスはシールドを作動させる制御盤に向かって手を伸ばします。
今度は彼の手は普通に動きます。
彼がコントロールを押すとシールドが都市の上に広がります。
シールドが完全に張られた瞬間、波が下方へと流れます。
そして都市中いたる所でレプリケーターは崩壊します。
タルスと仲間のレプリケーターが粉々になるのをジャックとウォルゼイは驚いて凝視します。
ジョンは満足げな微笑を浮かべます。

マッケイ:やった!
     機能したぞ!
     機能するなんて思ってなかった!
ウィアー:ロドニー、やったわね。
マッケイ:まあ、グループの努力だ。

ジョンはC4の袋を拾い上げてロドニーにそれを投げます。

シェパード:古い計画Dが今回はうまくいった。
      ちょっと待っててくれ。

彼とロノンは牢を出て安全を確認しに行きます。

ウォルゼイ:申し訳ない、何が起きたんだ?
マッケイ:シールドを巨大なARGに変えたんです。
オニール:私は分かってたよ!
ウォルゼイ:知っていたのか?
オニール:私はカーターがコードをクラックするのをいやって言うほど見てきたからな、
     マッケイがドアに細工をしているのが分かった。
ウォルゼイ:彼がか?
      私は完全に信じてた。
テイラ:それが重要だったんです。
ウォルゼイ:ちょっと待ってくれ…君たちは私を利用したのか?
ベケット:あなたは生きているじゃないですか、それでいいでしょう。

ロノンが戻って来ます。

デックス:おい、もう大丈夫だ。
ウィアー:オーケー、コントロールルームに行ってダイダロスと連絡を取らないと。

彼女とテイラ、ロドニー、カーソンはロノンの後に急ぎます。
ジャックとウォルゼイはゆっくりと立ち去ります。
彼らが行くときジャックはウォルゼイの肩に手を置きます。

オニール:いいだろ、リチャード?
     何も問題はない。

ウォルゼイはあまり嬉しくなさそうですがうなずきます。

ウォルゼイ:ありがとう。

ハイパースペース。
ダイダロス。
ブリッジではクレインマンがコールドウェルに報告します。

クレインマン:大佐。
       アトランティスからのメッセージを受信しました。
コールドウェル:アトランティス?
        レプリケーターからか?
クレインマン:いいえ。
それがシェパード中佐の認証コードなんです。
コールドウェル:チャネルを開いてくれ。
        (クレインマンはそうします)
        中佐、君だという証拠を示してくれ。
シェパード:まあ、それはそうですね。
      認証コードアルファデルタチャーリーNiner6。
コールドウェル:そのコードはもう正当ではない、中佐。
オニール:おい、コールドウェル。
     ジャック・オニール准将だ。
     これなら正当かね?
コールドウェル:滅相もありません。
ウィアー:都市のシールドは下げています、スティーブン。
     (彼女は従おうとするロドニーにうなずきます)
     もしあなたがお望みなら、私たちをチェックしにチームを送ることができるわ。
     全てを説明するから。

コールドウェルはしばらくの間それについて考えて、それからクレインマンを見ます。

コールドウェル:下に転送ビームで海兵隊員チームをおろしてくれ。
クレインマン:了解。
コールドウェル:面白い説明を聞こうじゃないか。

アトランティス。
日没。
ジャックはエリザベスのオフィスに入ります。
以前と同じようにそれは正確に修復されていました。
しかしその中には家具がありません。
そしてもちろん彼女のすべての身の回り品は爆発で破壊されてなくなっています。
エリザベスは飾りのない壁を見つめています。
彼女がジャックが近づいてくるのに気づき向きを変えます。

オニール:落ち着いたかね?
ウィアー:簡単だから、壁に飾り付けること以外はね?
     (彼女は部屋の周りをジェスチャーで表現します)
     少しスパルタ式の方が好きなの。
     (彼女はブリッジに立ち去ります。)
     でも元の状態に戻した上スターゲイトオペレーションまで再構築するなんて、
     レプリケーターはいい仕事をしたわ。
     あなたはどうなの?
     検査は?
オニール:見たところではミニミニロボットが血液の中で泳いではいないようだ。
ウィアー:はぁ!
     それはそうよ。
     (彼女はしっかりと彼を見ます)
     で、何の用なの?
オニール:ああ、ジャンパーでSGCに帰ってから、家で熱いシャワーを浴びてきた。
     それからここに来たんだが…
ウィアー:私はもう少し自己本位に考えていたわ。
     (ジャックは彼女に眉を上げます)
     私のチームはこのアトランティスにいてもいいの?

ジャックはしかめっ面をします。

オニール:エリザベス、もしそれが私次第だとしたら…
ウィアー:あなたに従うわ。
オニール:…そうか。

今度は眉を上げるのはエリザベスの番です。

オニール:君はここに残れる。

エリザベスは微笑します。

ウィアー:本当に?
オニール:君はおそらくまだIOAからゴム印を貰わないとならないだろう。
     だが君はウォルゼイのバカを救った。
     そして君は私に対して公正な仕事をしたので、私はそれを問題にはしない。
ウィアー:本当にありがとう、全員を代表してお礼を言わせて。
オニール:おい、君は私を救うために戻って来たんだろ。
ウィアー:うーん!
     ええ、そうよ。
オニール:それなら今度はカーターを連れて来ることを考えるんだ。

エリザベスは微笑します。

オニール:お帰り。

彼は彼女から離れて出ていこうとします、しかし彼女は腕を彼の首に回して彼を抱きしめます。
ジャックは一瞬ためらってから両手で彼女を抱きしめ穏やかに軽くたたきます。
彼女は彼を解放して彼にほほ笑みます。
彼は微笑してから歩き去ります。
エリザベスは喜びの笑顔でゲイトルームに向いて都市を見渡します。

おしまい。