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スターゲートアトランティス シーズン4
4X08 - The Seer
4X08 − 預言者。
アトランティス。
サムのオフィス。
テイラはサマンサ、ジョン、ロドニーとロノンと話をしています。
テイラ:彼らはVedeenansと呼ばれてる。
今までに聞いた事はあるけど、一度も会った事はないの。
時々銀河の人たちと貿易をするけど、ほとんど人とは交わらない。
カーター:どうして彼らを訪問したの…?
テイラ:彼らのリーダー、デイボスという名前の人が素晴らしい予言者だと言われてるの。
マッケイ:超能力者だっていうのか?
テイラ:どんな力を持っているのか全ては知らないけど、
未来を垣間見る事ができるって噂されてるわ。
マッケイ:おい、冗談だろ!
テイラ:信じてないのね。
マッケイ:まあ、考えればね
あー、信じてない。
なあ、機械や科学のご時世で問題外だろ。
つまり十分な予見さえあれば結果を予測することはできる。
しかし超能力なんて問題外だ。
テイラ:疑う気持ちは分かるわ。
アソスの中でもその噂は信じられなかった。
(サムに向き)
でも私自身のために知りたいんです。
カーター:あなたはこのデイボスっていう人が、
アソス人たちに何が起きたのか教えてくれるかもしれないと思ってるのね?
テイラ:(頷いて)それがどういう事か分かりますけど…
数週間探して何の手掛かりも見つからないとなると。
カーター:ロドニー、アソスを調査に行ったチームからの情報は?
マッケイ:あー、まあ、まだ調査中のようで、
今のところまだ何も見つけてない。
シェパード:コンピュータで何もかも分かるとは思えない。
分かってるのは、村人達が跡形も無く消え失せたって事だけだ。
サムは頷いてテイラに向きます。
ゲイトルーム。
ジョンとロドニーは準備を整えて入って来ます。
マッケイ:言ってもいいかな?
これは完全に時間の浪費だ。
シェパード:お前ならそう言うと思ったよ。
彼らは稼動中のスターゲイトの前で立っているテイラとロノンに合流します。
シェパード:いいさ、テイラが言うには、
その人達は少し神経質らしい。
どこからともなく4人の重武装した見知らぬ人間がやってきたら
信用なんかできないだろ。
だから俺達は子供に接するように行動するんだ。
彼らはイベントホライゾンの中に入ります。
ワームホール旅行。
VEDEENA 。
チームはゲイトを通って出てくると、村人が6人、D.H.Dの脇に立っているのを見て驚きます。
彼らは武装はしていなく、笑顔で驚いていもいません。
かなり若い女性がチームを歓迎します。
LINARA :ようこそ。
あなた方はアトランティスから来たのですね。
シェパード:(テイラに)全然驚いているようには見えないぞ。
マッケイ:(テイラに)僕らが来る事を言ってないんだろうな?
テイラ:一度も連絡をとった事なんてないわ。
LINARA :私の名前はリーナです。
シェパード:(彼女に微笑み)ジョン・シェパード中佐だ。
LINARA :存じております。
皆さんの事はよく。
まもなく来るだろうと思っていました。
ジョンの微笑は色あせます。
アトランティス。
ゲイトルームで、リチャード・ウールジーがスーツケースを引っ張って、ゲイトを通って来ます。
サムは彼を迎え出ます。
カーター:ウールジーさん!
旅はどうでした?
ウールジー:まあ、ミッドウェイステーションの検疫検査場で1日費やすのは無駄だし、
ダイダロスで3週間も掛かるのもなんだしね。
彼とサムは彼女のオフィスに向かって階段を歩いてのぼります。
カーター:まあ、その隔離期間は I.O.A の主導の下で用意されたものですし。
ウールジー:この基地に広まった伝染病に備えてね。
実際、ミッドウェイはペガサスと銀河間の唯一の架け橋だ。
用心深くなっても当然だろう。
とにかく、君のこれまでの3カ月の評価をする時間をくれたまえ。
カーター:分かりました。
それで私はどうすればいいですか?
ウールジー:実際必要なのは忍耐力だ。
しかし君も知っての通りここでは私はオブザーバーだ。
基地内の日常オペレーションに口を出すつもりはない。
カーター:そうですか?
へえ、そうだといいんですけど。
ウールジー:まあ、I.O.A.はアトランティスに対して官僚的な立場から干渉を行ったが、
思うような結果にはならなった。
そして、個人記録によれば私の立場は評価者がいいという事だ。
時にはお節介だがね。
彼はきまりの悪い笑い方をします。
ちょうどその時スターゲイトはダイアルインし始めます。
チャック:(コントロールルームから)予定されていないオフワールドからの接続。
カーター:失礼。
彼女はコントロールルームに入ってチャックのコンソールに行きます。
ウールジーは彼女の後に従います。
チャック:シグナルを受信中。
M2R-441に行っているロビンズ大尉です。
カーター:ああ。
(ウールジーに)彼らは最近調査に行った星に医療用品を運んでいるんです。
(チャックに)つないで。
チャックは装置を作動させて彼女にサインを出します。
カーター:大尉、こちらはカーター大佐。
何の報告?
ロビンズ:(無線で)ここで少し情報が得られました、大佐。
地元の人によれば、刈り取りの数日後にもう一隻のハイブが現われたそうです。
連中は生き残った村人を誰も殺さずメッセージを残しました。
カーター:メッセージ?
ロビンズ:そうです。
見たところではこのレイスはシェパード中佐と会見したいそうです。
VEDEENA 。
シェパード達は村人達と歩いています。
シェパード:それじゃあ、デイボスが俺たちの来る事を知っていたと言うのか?
LINARA :彼はあなた方が来るビジョンを見たのです。
彼に会わせる前に知っておいて欲しい事があります。
彼は非常に重い病気なんです。
私たちの医者はできる限りの事をしましたが、十分ではありません。
私達は希望を持っていました、もしあなた方が先祖の都市から来るならと…
シェパード:…俺たちなら助ける事ができるかもな。
LINARA :永遠にあなた方に感謝し続けます。
テイラ:彼はあなた達にとってとても必要なのね。
LINARA :私達は彼に命を助けられました。
2年前に彼はレイスが来るというビジョンを見ました。
私達は蓄えを集めて、北の山の洞窟に逃げる時間がとれました。
深い地下洞窟からでさえ私たちを捜し回る船の音が聞こえました。
結局は帰って行き、二度と戻ってはきませんでした。
誰一人、村人達は刈り取られなかったのです。
シェパード:立派だ!
LINARA :もちろん、私にとってはそれ以上です。
彼は私の父親なんです。
後に。
グループは集落に着きました、そしてLinara はチームをテントに連れて行きます。
LINARA :お父さん?
アトランティス方達が会いに見えました。
デイボスは大きな木の根から切り取られた王位のような椅子に座っています。
彼は疲れていて気分がすぐれなく見えますが、Linaraとチームを微笑して向かえます。
デイボス:ああ。
どうぞ中へ。
あなた方を待っていましたよ。
どうして来たのかも知っています。
彼は冷笑を浮かべたロドニーを見ます。
デイボス:あなたは疑っていますね。
マッケイ:身振りなど基本的な理解を持っていれば、
誰でもそれぐらい話せるだろう。
デイボスは彼に手を伸ばします。
デイボス:私の能力は他の人たちに私の見ているものを見せる事ができる。
ロドニーは手を振って不安そうに彼の申し出を辞退します。
ジョンは彼を見ます。
シェパード:まあ、お前は懐疑論者だからな。
彼はデイボスに向かって頭をぐいと動かします。
ロドニーは顔をしかめます。
マッケイ:分かったよ。
いやいやながら不安そうに、彼はデイボスに近づき、
躊躇いがちに手を伸ばして手を掴みます。
デイボスはぎゅっと手を握ると彼の目を閉じます。
デイボスが彼にビジョンを送るとロドニーは喘ぎます。
ビジョン。
ロドニーはオフワールド装備をしてライフル銃を持ち、他のメンバーと森を歩いています。
彼らは高いアーチ道のある古い廃墟の中に入ります。
廃墟に入ると、レイスの見張りが隠れている場所からでてきて彼らを囲みます。
チームは武器を掲げます、しかし数が多すぎました。
テントで。
デイボスが手を離すとロドニーはよろめきます。
デイボスは椅子に戻って疲れ切って座り込みます。
シェパード:(ロドニーに)何が起きたんだ?
マッケイ:ぼ、僕はビジョンを見た。
DEX :何の?
マッケイ:僕らがレイスに捕まる。
Linara に解放されながら座るデイボスをジョンは見つめます。
アトランティス。
会議室。
シェパードたちとはサム、ウールジーがいます。
カーター:あなたが見たのは古代の遺跡で霧の深い森に覆われた星だと言ったわね。
マッケイ:僕が見たのはその通りだ。
サムは眉を上げウールジーに向きます。
マッケイ:何?
カーター:あなたが行っている間、
M2R-441の人達が最近レイスが来たという報告があったの。
彼女はジョンに向きます。
カーター:顔の印の様子からすると、
あなたが去年ジェナイから逃げるのを手伝ったレイスみたい。
シェパード:昔の相棒か?
カーター:(頷いて)彼はあなたに話があるみたいだわ。
もう先発隊を彼が待ち合わせ場所に提案したアドレスに行かた。
興味深いのは、マッケイがビジョンで見た星みたいなの。
デックス:で、信じるのか?
テイラ:デイボスは私たちが来る事を知ってた。
カーター:アソスの事は聞いたの?
テイラ:チャンスがなかった。
ロドニーにビジョンを見せた後、彼は倒れたから。
シェパード:彼らは俺たちが彼を助けられるだろうと期待してた。
カーター:ケラー先生を送りましょう。
シェパード:その間、確実に彼が正しいかどうか知るたった1つの方法がある。
待ち合わせ場所に行って確認するんだ。
サムは頷きます。
ウールジーは彼女を見てから咳払いをします。
カーター:何か付け加えたい事でも、ウールジーさん?
ウールジー:前に言ったように、私はオブザーバとしてここにいる。
サムは頷いて目をそらします。
ウールジー:しかしあなたが尋ねるのならば、
それは賢明ではないと思うがね。
私はマッケイ博士の懐疑心は少し理解できる。
しかしその神秘主義のビジョンは必要なくても、
そのレイスを信頼できるはずがない。
(ジョンに向き)
君は故意にトラップに入ろうと言うのかね?
シェパード:(指差して)その通り。
ウールジーは当惑してサムに向きます。
ロドニーも同じように当惑しているようです。
M2R-441。
ロドニーが見たビジョンの通り事が進んでいます。
オフワールド装備を着用しライフル銃を持つロドニーは森をシェパードたちと歩いています。
マッケイ:こんなはずはない。
DEX :お前が未来なんか見る事は不可能だと言ったんじゃなかったのか。
マッケイ:ああ、それを考えていたんだ。
量子不確定性は必ずありそうな予見を見る事についての可能性があると分かった。
まるでブラック・ジャックみたいに。
次にどんなカードが来るか分からない。
でもカードを配る者が有利にする事はできる。
そして率直に言って、18が来ると思いつく事のようだ。
シェパード:ダブルダウンの10かもしれないぞ。
チームは継続して遺跡に着きます。
マッケイ:待ってくれ。
この場所だ。
この場所で起きたんだ。
彼らがアーチに接近すると、レイスの見張りが隠れている場所から出てきて囲みます。
チームは武器を掲げます、しかし数が多すぎます。
「Common Ground」でジョンと逃げたレイスが現れます。
レイス:武装せずに来るはずだったが。
シェパード:ああ。
申し分けないな。
彼らの頭上にジャンパーが二機、姿を現します。
レイスは見上げてからジョンに向いて唸ります。
ジョンは申し訳なさそうなふりをして肩をすくめます。
アトランティス。
サムは稼動中のスターゲイトを通して無線でジェニファー・ケラーと話をしています。
ウールジーはコンソールのそばに立っています。
カーター:先生、患者はどう?
Vedeenaで、ジェニファーはデイボスのテントにいます。
彼女はデイボスとLinara から離れサムと話をします。
ケラー:分かったのは、彼は一種のリンパガンに罹っているようです。
ここでの治療は無理です。
ウールジー:彼のビジョンと関係がありそうな物理的な異常は見つかったかね?
サムは不審そうに彼を見ます。
彼は申し訳なさそうに手を上げます。
ウールジー:すまない。
習慣で。
ケラー:そのような分析装置は持ってきてませんから。
カーター:そうね、彼を連れてきたら?
ケラー:分かりました。
あー、ただ明確にしておきたいんですけど、
彼の命を救おうとしてるのか、彼を研究するために?
サムがウールジーを見ると彼は顔を背けます。
彼女は眉をひそめます。
カーター:(無線で)あなたが帰ってくるまでに診療所の準備をしておくわ。
カーターアウト。
営倉。
ドアが開きジョンとロノンが入って来てオリへと行きます。
レイスは内のベンチに座っています。
レイス:これが信頼関係か?
DEX :俺達を待ち伏せしていたくせに。
レイス:お前達を襲うつもりは無かった。
だがお前達の懐に飛び込む以外、協力を得られるとは思わなかったからな。
(立ち上がり)
中立の立場で話し合いをしたかっただけだ。
シェパード:「話し合い」だ?
レイス:お前達と連絡を取った理由は、
お前達の助けが必要だからだ。
少し俯いて少し笑います。
そして信じてもらえそうないと分かり再びジョンを見ます。
レイス:一度一緒に逃げたではないか。
シェパード:二度とゴメンだがね。
レイス:また一緒に行動するだろう。
シェパード:ああ、また予言か。
俺が欲しいのは…
レイス:知っているように、レイスは戦争状態にある。
その敵がレプリケーターである事も知っているだろう。
シェパード:よく知ってるよ。
レイス:我々は奴らの攻撃命令をリセットするウイルス兵器をばら撒いたが、
全く機能していない。
シェパード:何が言いたいのかはっきり言えよ。
レイス:マッケイ博士が、レプリケーターのプログラミングを変えるため、
ベースコードを変更した事はレイスの間でよく知られている。
知っていようがいまいがどうでもいいが、奴らはそれ以来ウィルスに抵抗を持ってしまった。
再び効果を得るためにマッケイ博士が行った変更を知る必要がある。
シェパード:お前が知らない事は他にもあるぜ。
お前達自身が自分の尻に火をつけた事が嬉しいよ。
レイス:お前達はまだ奴らの新たな戦略を知らないからだ。
DEX :何の話だ?
レイス:奴らは我々の重要な弱点を知ってしまった。
我々の食料源だ。
奴らは人間を滅ぼし始めた。
サムのオフィス。
サムはジョンとロドニーと話をしています。
カーター:彼が真実を話していると思う?
シェパード:アドレスを教えてくれた。
レプリケーターが破壊したという惑星の。
カーター:データベースにある?
マッケイ:えーと。
M5S-768だ。去年そこに行ってる。
そこは産業革命前の社会だった。
カーター: M.A.L.P を送って。
マッケイ:オーケー。
まもなくその後。
M.A.L.P.がゲイトルームでゲイトを目指して進みます。
ウールジーはバルコニーからそれを見てから、
サムとシェパードたちがスクリーンを見ている場所に近づきます。
マッケイ:M.A.L.P.からの遠隔測定を受信。
やるぞ。
スクリーンは M.A.L.P.のカメラからの映像に変わります。
星は夜で画像は薄暗くなっています。
しかし集落は壊滅的で誰もいません。
マッケイ:ライフサインはない。
ウールジー:どうしてレイスではないと言い切れるんだ?
マッケイ:M.A.L.P.が残存放射線を検出している。
エネルギーサインはレプリケーター武器と一致しています。
あいつは真実を話してたんだ。
テイラ:その星に何人住んでたの?
マッケイ:5万から7万5千人ぐらいだ。
医務室。
デイボスはベッドの上に横たわってスキャナー検査を受けています。
ジェニファーがスクリーンを見ている間、Linara は彼の横に立っています。
LINARA :機械で何をしてるのです?
ケラー:彼の体細胞をスキャンして異常を検査してるの。
正確に悪い場所が分かれば希望も持てる。
LINARA :それで父を治すことができるんですか?
ケラー:最善を尽くすわ。
スキャナーはシャットダウンします。
そしてジェニファーとLinara はデイボスが起き上がるのを手伝います。
デイボス:娘を許してください、先生。
娘は不確かさに対処することに慣れていないもので。
私はその点で娘を甘やかして駄目にしたのかもしれない。
ケラー:ええ、あなたの能力の事は聞きました。
驚きですわ。
デイボス:私は色んなものを見る事ができます。
しかし残念ながら自分自身の運命は見る事ができない。
ロドニーのラボ。
ロドニーはジョンと話をしています。
マッケイ:もし攻撃コードの効力をなくしていなかったら、
決してこんな事にはならなかった。
シェパード:それは俺が許可したんだ、ロドニー。
マッケイ:でも元々は僕のアイディアだ。
ZedP.M.は手に入れた、エリザベスもいた。
僕らはただ逃げ出せばよかったのに、僕が余計な事を言ったから。
シェパード:こんな事になるなんて思ってもみなかったからだろ。
マッケイ:確かにそうだけど。
致命的な動脈瘤を起こしたナノウィルスを覚えているか?
僕はいつもレプリケーターがその陰にいると思ってた。
シェパード:ああ、だがお前は証明はできなかっただろ。
マッケイ:ああ、でも奴らが人間をどう思っているのか知っていた。
これは僕らのミスだ。
こんな事になるのを予測するべきだった。
サムとウールジーが入って来ます。
カーター:ジョン、ロドニー。
あのね、その知らせを受け入れ難い事は分かるけど、
今はそれに焦点を合わせないと。
次はどうするのか考えて。
マッケイ:最も明確な解決はもう一度攻撃コードをシャットダウンする事だ。
ウールジー:できるのかね?
マッケイ:僕らだけじゃ無理だ。
カーター:レイスも必要?
マッケイ:ああ。
カーター:囚人のレイスは?
彼は何を提案しているの?
マッケイ:まあ、奴は最初に攻撃コードの効力をなくした
オリジナルのウイルスを持っていると言ってる。
でも今回は変更されててレプリケーターのベースコードにアクセスできない。
理論的に、僕らの知っている事と奴の知っている事を合わせて、
もう一度奴らをシャットダウンするために共同しないと。
ウールジー:それは明らかに問題外だ。
皆が彼を見ます。
ウールジー:最後にレイスに協力した時、何が起きたのか忘れたのか?
カーター:状況は変化してる。
それに妨害されると?
ウールジー:君の言うとおり状況は変化した。
シェパード中佐、君は最も多くあのレイスとの関わりがあるが、
君はこれをどう思う?
シェパード:それはあなたの言う事ではないと思いますが。
ウールジー:上役と連絡を取ってくる。
彼は部屋を去ります。
サムは後悔の念に満ちて他のものにほほ笑みます。
サムのオフィス。
サムはウォールスクリーンを見ています。
ジョンが中に入ります。
シェパード:たった今確認がとれました。
二つの別の星が壊滅してます。
これで計3つだ。
カーター:(ため息をついて)何人死んだの?
シェパード:まだ推論ですが。
カーター:何人?
シェパード:105万。
サムは再びため息をつきます。
カーター:そしてこれは始まったばかりって事ね?
(ジョンは頷きます)
彼らにやめさせる事は無理そうね。
シェパード:ああ。
ウールジーは?
カーター:I.O.A と連絡を取ったわ。
今問題を話し合ってる。
シェパード:ほう!
まあ、彼らはそれが得意だからな!
言い争って口論するだろう、でも最後にはエリザベスの時と同じように、
君に責任を擦り付けるんだ。
カーター:なんであなたが嫌がったのか分かったわ。
ねえ、ジョン、ウールジーは1つ正しい事を言った。
あなたは誰よりも、特にこのレイスについて多くを知ってる。
経験を持ってるわ。
シェパード:まあ、デートしたわけじゃないけどな。
サムは微笑します。
カーター:彼を完全に信頼する事はできない。
私が知りたい事は、少なくとも少しの間、
彼に協力するリスクを負う価値があるのかどうか。
あなたしかそれに答える事はできないわ。
ジョンはそれについて考えて俯きます。
ちょうどその時サムの無線が作動します。
ケラー:(無線で)カーター大佐、ケラーです。
カーター:どうぞ。
ケラー:見て欲しいものがあるんですが。
カーター:行くわ。
医務室。
サムは入って来てコンピュータの前に座っているジェニファーに行きます。
彼女がデイボスのいるベッドに視線を向けるとLinaraが側に立っていました。
カーター:彼はどうなの?
ケラー:あー、良くありません。
先ほど痙攣を起こしました。
なので鎮静剤を投与しました。
実際、彼を連れてくるにはあまりにも手遅れで。
今できることは彼の痛みを少しでも軽減させる事しかできません。
でも彼の生死に関わらず…もう手はありません。
サムはうなずきます。
ジェニファーはモニタに向きます。
ケラー:これを見てください。
これは彼の脳のスキャン結果です。
異常に高いシナプス活量が見えます。
これはマッケイ博士がアセッション装置にかかった時とよく似ています。
ただ極端ではなく彼の場合とは異なっています。
多分彼は初めからこうだったんでしょう。
カーター:生まれつきこうだと言ってるの?
ケラー:(頷いて)彼は100万人に一人の遺伝子の異常です。
ああ、ところでウールジーさんがこの結果のコピーを要求してきました。
カーター:申し訳ないけど、先生。
好き嫌いに関わらず、これは重要な情報だわ。
彼には私たち自身の未来の進化過程かもしれない。
Linara が近づきます。
LINARA :先生?
父が目覚めました。
ジェニファーとサムは彼女の後に従いデイボスの枕許に行きます。
ケラー:気分はどう?
デイボス:(身を起こして)大分よくなった、ありがとうございます。
カーター:どうも。
私はカーター大佐です。
デイボス:あなたがここのリーダーですね。
カーター:まあ、この基地の中ではそうです。
デイボス:大変な仕事でしょうね。
カーター:(ほほ笑んで)毎日ではありませんが。
デイボス:分かりますよ。
私自身も自分の星では権限を持っていた。
カーター:あなたの方が少し有利かも。
デイボス:あなたが思っているほど、未来を垣間見る事は助けにはなりません。
しかしあなたに見せたいものがある。
彼は彼女に手を差し出します。
サムは不安そうに見ます。
カーター:あー、まだ具合が悪いのに。
私は…結構です。
休んでいてください。
デイボス:私をここに導いた理由があるのです、大佐。
どうか。
彼は再び彼女に手を伸ばします。
いやいやながらサムは手を握ります。
デイボスは目を閉じます、そして彼が彼女にビジョンを送るとサムは喘ぎます。
ビジョン。
レプリケーター軍艦がアトランティス上空を飛び、
ドローンが都市に放たれます。
ドローンはあらゆるタワーに激突し、残骸が都市の下方に雨のように降ります。
内部ではあちこちで被害が出て、壁が崩れ人々は逃げ惑っています。
外では、ドローンの一つがメインタワーの中央部へ激突します。
タワーは半分に折れ崩れていきます。
医務室で。
ビジョンが終わると、サムは恐怖の目でデイボスを凝視します。
カーター:なんて事なの!
ケラー:どうしたんです?
何を見たの?
サムは見開いた目でデイボスを見つめています。
彼は疲れ切り、同情的な目で彼女を見ます。
デイボス:申し訳ない。
サムのオフィス。
サムはジョンとウールジーにビジョンで何を見たか言いました。
ウールジー:レイスを信頼するのをやめるべきだ。
シェパード:俺はそうは思わない。
ウールジー:マッケイ博士の見たビジョンは的中した。
シェパード:俺は気にしないね。
言わせて貰えば、レプリケーターはまだこの都市を破壊していない。
カーター:多分ロドニーは正しいわ。
デイボスが見る事ができるのは起こり得そうな未来なのよ。
ウールジー:彼の実力はかなりのものだ。
私としては大いに起こり得ると言うほかない。
カーター:それを避ける事が難しいと?
おそらく、10のうち9つは同じ未来になるでしょう。
今、残念だけど、私が見たビジョンではその状況にさえなってません。
レプリケーターがなぜ攻撃してきたのかさえ分からないんです。
ウールジー:それは明白ではないのかね?
我々は彼らに対してレイスと協力する事を考えている。
カーター:そうなるとは限りません。
ウールジー:かなり安全な前提条件だ。
今の我々の目標ではない。
シェパード:その通りだが。
この銀河の人達の運命は、俺たちのせいだ。
ウールジー:にもかかわらず、我々の優先順位はこの遠征の安全性のままでいる。
そして君は私と同じぐらいレイスを信頼できない事も知っている。
シェパード:そうじゃないかもしれないだろ?
ウールジー:いや、報告書を読んだ。
奴は君がジェナイの刑務所から逃れるのを手伝った。
その報酬として君は彼を解放した。
君の決定が後悔にならないように望むよ。
チャックが出入り口に来ます。
チャック:カーター大佐?
問題が起きました。
サムはコントロールルームの中に彼について戻ります。
ジョンとウールジーは彼らの後に従います。
チャック:長距離センサで定期的にハイブの動きを追跡してますが、
通常であれば何も問題は無く、
いつも通過するだけなんです。
彼はコンソールに座ってウォールスクリーンを作動させます。
チャック:数分前に、これが突然コースを変えました。
まっすぐにこちらに向かって来る軌道です。
ウールジー:我々がここにいる事は知らないはずだが。
シェパード:奴らが知ってるはずは無い。
彼は踵を返し部屋を出て行きます。
営倉。
ドアが開きジョンがオリに向かって進みます。
シェパード:お前は一体何をした?
レイス:何の話だ?
シェパード:こっちに向かって来る船がいる。
レイス:ああ。
私のシグナルを拾ったのだろう。
シェパード:シグナルとは?
レイス:セティダの友人に尋ねてみろ。
奴ならよく知ってるはずだ。
シェパード:亜空間追跡装置か。
レイス:私にはそれが移植されている。
シェパード:検出されなかったぞ。
レイス:ここに私を連れて来た後、作動させたからな。
船は私の計画を完了するために必要だ。
レプリケーターのウイルスはデータバンクにある。
ここに到着したら、仕事を始められる。
シェパード:ここに着いたら、俺が吹き飛ばしてやる。
彼は向きを変えて部屋を去り始めます。
レイス:今それは賢明でない。
そのハイブは私に忠実だ。
差し当たりアトランティスの場所を知っている唯一の者たちだ…
ジョンは立ち止まり、引き返します。
レイス:しかしもしお前が攻撃をするなら、
銀河中のハイブにここの座標を送信するだろう。
ジョンはオリに戻って来ます。
レイス:我々が不和である理由はないはずだ、ジョン・シェパード。
我々はお互いを必要としている。
ロドニーのラボ。
サムとジョンが中に入ると、ロドニーはコンピュータに取り組んでいます。
カーター:ロドニー。
あなた一人でレプリケーターの攻撃コードをシャットダウンできるの?
マッケイ:今までそれを調べてたんだけど、どうやら無理らしい。
シェパード:お前が最初にそれを作動させたんだろう?
マッケイ:まあ、あれは簡単だった…まあ、実際は難しかったけど、
難しいというよりは…
カーター:ロドニー。
マッケイ:レプリケーターは元々組み込まれた命令を実行しているだけだ。
つまり、やつらはこのために造られたんだから。
僕が再始動させるより、レイスが止めたことの方がもっと難しいんだ。
カーター:でもレイスの助けがあれば、それができるの?
マッケイ:もし奴が本当にオリジナルのシャットダウンウイルスを持っていれば、
できると思う。
サムはジョンを見ます。
シェパード:奴らは攻撃されなければ、
ここの位置を他のハイブに知らせないと命令したと言ってる。
カーター:信用できる?
シェパード:他にこっちに向かって来る船はあるか?
カーター:いいえ。
シェパード:それなら、
差し当たり、奴は真実を話している。
外のバルコニー。
デイボスは医療用の着衣の上にバスローブを着て外の風景を眺めています。
テイラは彼に近づきます。
テイラ:ケラー先生がここにあなたがいるかもしれないって。
デイボス:彼女は少しぐらいなら散歩してもいいと言ってくれた。
彼は都市の風景をじっと見ます。
デイボス:これは壮観ですね?
テイラ:ええ。
デイボス:私は死ぬ前に、ここで大きな役割を果たす事になると知っていた。
テイラ:今はそんな事を言うのはいけません。
デイボス:ケラー先生は献身的な熟練した医者だ。
しかし彼女が何も言わなくても、何を考えているのか、
予言など必要もなくともわかる。
私の時間は終わっている。
テイラは悲しい顔で都市を見渡します。
デイボスは彼女を見ます。
デイボス:君は私に何かを聞きたいのだろう?
テイラ:私がなぜあなたの星に行ったのか分かってるんですね。
デイボス:君の仲間たちの運命を聞きたいのだろう。
テイラ:ええ。
デイボス:君に話す事ができるのは、
彼らはまだ生きている…
テイラの顔は希望に輝きます。
デイボス:…しかし彼らは暗闇に覆い隠されている。
君は彼らを捜し続けるでだろう。
しかし君の状態で続けられるとは思えない。
テイラ:私の状態?
デイボス:君は命を宿しているね?
テイラ:はい。
デイボス:他の人たちにそれを隠している。
テイラ:それは事情があって。
デイボス:なるほど。
もっと沢山聞かせて上げられなくて申し訳ない。
テイラ:いいんです。
ありがとうございます。
デイボス:それでは私をカーター大佐のところに連れて行ってはくれないか。
テイラ:はい、もちろん。
こちらです。
彼女は彼を支え連れて行こうとします。
歩きだすと彼が呼吸困難に陥ります。
テイラ:デイボス?
デイボスは床に崩れ落ちます。
テイラはデイボスを支えながら、ヘッドセットを作動させます。
テイラ:テイラです、医務室どうぞ。
医療班を。
デイボスはぎゅっと彼女の手をつかみます。
彼が彼女にビジョンを送ると、彼女は息が止まります。
ビジョン。
コントロールルームで、ロドニーは目を大きく見開きスクリーンを凝視します。
マッケイ:問題発生だ。
チェアルームで、ジョンはコントロールチェアにで座っています。
シェパード:ドローンを発射する。
彼の手がイスのコントロールパネルに伸びたとき、彼は集中して目を閉じます。
宇宙空間でハイブが爆発します。
ビジョンが終わると、テイラはショックで凝視します。
デイボスは彼女の手を放して気を失います。
会議室。
ウールジーは部屋の周りをゆっくり歩きながらサムとシェパードたちに話をします。
ウールジー:テイラの見たビジョンは私が始めから言っていた事を明確にしただけだ。
カーター:もしハイブを破壊したら、
レプリケーターを止めるチャンスを失います。
ウールジー:他に選択はないかもしれない。
別の事でその船が破壊をもたらすだろう。
シェパード:もしそれを信じるなら、アトランティスが破壊されると信じてる。
なら荷物をまとめて逃げ出した方がましだ。
こうしたらどうだ?
ロドニーのコンピュータにプログラムを受信してから、
奴らの船を吹き飛ばすってのは。
カーター:裏切られるまえに、裏切るってこと?
DEX :奴らはレイスだ。
誰も安心して眠れやしないだろ?
ジョンは肩をすくめます。
カーター:ロドニー、レイスの助けなしでやり遂げる事ができる?
マッケイ:(自信を持ってほほ笑み)
オリジナルのウイルスを持ってれば、間違いなく。
カーター:本当に約束できる?
マッケイ:(クスクス笑って)まあ、その…
彼は椅子の上で落ち着かずもじもじしながら微笑は色あせます。
マッケイ:無理。
テイラ:それだけじゃないわ。
もし早くハイブを破壊しなければ、メッセージを送る時間を与える事になる。
カーター:分かったわ。
私自身がレイスに会うわ。
彼女は立って部屋を去り始めます。
カーター:ウールジーさん。
彼女は彼に向きます。
彼は不安そうに彼女を見ます。
ウールジー: 私も一緒に連れて行くのかね?
カーター:あなたはI.O.A.に可能な限り正確な報告をするんでしょ。
ウールジー:(いやいやながら頷き)もちろんだ。
サムはジョンの脇を通り過ぎる時、彼にニコリと微笑みドアに向かいます。
ウールジーがイヤイヤそうに彼女の後を追っていくのをジョンは微笑します。
廊下。
ウールジー:私は一度もレイスの顔を見た事がない。
カーター:まあ、それじゃ楽しみが増えましたね。
彼らは営倉のドアに着きます。
そしてサムが海兵隊員に頷くと彼は壁のパネルに手をかざします。
ドアが開くとウールジーはサムにジェスチャーで表現します。
ウールジー:レディーファーストだ。
にやにや笑いながらサムは部屋に入り内部の海兵隊員の1人を見ます。
カーター:開けてちょうだい。
フォースフィールドが切られオリに近づくとドアが開きます。
ウールジー:ダメだ!
カーター:問題ありません。
サムとウールジーがオリの中に入るとレイスは立ち上がります。
2人の海兵隊員がレイスのショックガンを向けてレイスの後ろに歩き回ります。
もう1人の海兵隊員は地球のピストルを構えてサムの後ろに立っています。
カーター:私はサマンサ・カーター大佐。
レイス:お会い出来て光栄だ。
レイスは不審そうにウールジーを見ます。
ウールジー:リチャード・ウールジーだ。
カーター:あなたが我々との共同作戦を提案したのは分かっています。
レイス:それはなにより。
カーター:以前にもこのような事があったけど、
いい結果にはならなかった。
レイス:お前達は裏切られたのだ。
私を信じろ、お前達の不本意は理解する。
カーター:計画を遂行するなら、我々の主導の下行います。
あなたの船が軌道に残ってるけど。
もし僅かでも軽率な動きをすれば、破壊する事になるわ。
レイス:それで構わない。
カーター:プログラムは我々のラボの、
ネットワークに繋がっていないコンピュータにダウンロードするわ。
全ての作業はこの基地内で行う。
あなたは厳重な監視下に置かれ、我々がウイルスを保持する。
レイス:レプリケーターのネットワークにアップロードする事は容易ではない。
やり遂げる自信はあるのか?
カーター:前にもやった事がある、もう一度するだけよ。
レイスは一瞬、考えてから頷きます。
レイス:認めるとしよう。
だが忘れるな、お前達のためでもある事を。
カーター:うまくいったらね。
その後どうなるのかしら?
レイス:ジェナイに囚人として囚われている間に、
私はレイスの中での地位を失った。
少数の忠実な部下以外何も残ってはいない。
ウールジー:君はこれで地位の回復を狙っているのかね?
レイス:ある意味では。
カーター:遅かれ早かれ敵同士に戻るって事ね。
レイス:そうだ、だが今ではない。
協定は成立か?
カーター:成立よ。
レイス:握手するのが人間の習慣だったな。
レイスは彼女に右手を差し出します。
サムがその手をじっと見下ろすと、海兵隊員全員が武器を掲げて撃鉄を起こします。
レイスは笑い始めてその手を振り回します。
レイス:ただの冗談だ。
レイスは再び笑います。
ウールジーは怒ってサムに向きます。
ウールジー:自分が何をしているの忘れないように。
彼は部屋をとび出します。
サムはまだクスクス笑っているレイスを見てから向きを変えて彼の後に従います。
レイスは満足そうにため息をつきます。
宇宙空間で。
ハイパースペースウィンドウが開き、ハイブが新しいランティアを目指して進みます。
コントロールルームで、チャックは報告します。
チャック:レイス船がハオパースペースから出てきました。
カーター:武器にパワーを送ってる?
チャックはモニターをチェックします。
チャック:いえ。
こちらに送信してきています。
カーター:(ヘッドセットを作動させ)ロドニー、聞こえる。
ロドニーのラボで、レイスの言語がモニタに流れ出ています。
ロノンは彼と一緒です。
DEX :それはなんだ?
それがスーパー兵器なのか?
マッケイ:まあね、何を期待していたんだ?
DEX :でっかい大砲だとかそんなもんだ。
モニタは「送信完了」と示します。
ロドニーはヘッドセットを作動させます。
マッケイ:サム。
完了した。
手に入れたぞ。
コントロールルームで、ジョンはサムを見ます。
シェパード:今俺がチェアルームに行けば終わらせることができるぞ。
カーター:危険は侵せないわ、ジョン。
彼女は再びヘッドセットを作動させます。
カーター:セキュリティ、レイスをマッケイ博士のラボに連れて行って。
後に。
レイスはロドニーのラボにいます。
レイスは腰に厚い革ベルトを巻かれ、そこには短い鎖で両腕を固定されていました。
コンピュータの前に立ちモニタを見ています。
レイス:ダメだ、これは全く違っている。
ロドニーは後ろのコンピュータに座って振り返ってレイスを見ます。
マッケイ:どういう意味だ?
レイス:(頭だけ回し)結果を収集する前に、式の全ての値を反映させるべきだ。
マッケイ:冗談だろ?! 。
周知のデータポイントを使って方が推定するより楽だろ。
レイス:それではエラーを誘発するだけだ。
マッケイ:何だって?!
レイスは彼に覆いかぶさるように屈みます。
部屋にいる海兵隊員は警告するように武器を掲げます。
レイス:私の手が自由なら、手を貸すことができるのだが…
マッケイ:(不安そうにいや、結構だ。
自分でできる。
ありがとう。
レイス:好きにしろ。
背筋を伸ばしモニタに顔を戻します。
ロドニーは仕事に戻ります。)。
サムのオフィス。
サムとウールジーは話をして平机に座っているとロドニーが駆け込んできます。
マッケイ:あいつは何か隠してる。
ウイルスの一部が欠けてるんだ。
レプリケーターのベースコードの変更で影響を受けた事は確かだが、
それを機能させるために必要なサブルーチンがない。
まあ、僕じゃなきゃ気付かなかっただろうけど…
まあ、僕でよかったよ。
兎に角あいつは確かに何かたくらんでる。
ウールジー:分かってるよ。
マッケイ:分かってるって?
それはどういう意味?
カーター:数分前に、もう1隻のハイブがアトランティスに向かっているのを見つけたの。
ロドニーのラボ。
ロノンはブラスターをレイスの胸に押し付けています。
ジョンとロドニーは近くに立っています。
レイス:誓って言うが私が企んだ事ではない。
シェパード:別のハイブにここの位置を伝えただろ?
レイス:お互い信頼し始めていたのときに、なぜ裏切る必要がある?
マッケイ:僕らが、本当に?
ウイルスの一部を隠してだろ。
レイスはシッと息を漏らします。
レイス:小さな部分だ。
我々の仕事を完了させるのに不都合は何も無い。
喜んで残りを送信してやる。
DEX :俺は今すぐこいつを殺したいぜ。
シェパード:俺もだ。
ロドニーは「それはお前の仲間次第だ」と言うようにレイスを見ています。
レイス:お前達がウイルスを持ち逃げして、
我々に敵対しないとは言い切れまい。
シェパード:お前がそう考えているのが情けないよ。
(レイスはクスクス笑います。
DEX :問題なのは、お前がウソをついた事だ。
お前の船についてウソをついてないとどう説明する?
レイス:レイスは多くの部隊に分かれている。
それぞれが疑いと不信を持ってな。
この仕事を完了する前に、別のハイブを呼ぶ必要はない。
ロドニーは指を鳴らします。
マッケイ:だからだ。
だから奴らが来たんだ。
こいつの船を追ってきたんだよ。
考えてみれば、単独で無人の星を旋回しているハイブがいれば、
他の連中だって眉根をしかめるはずだ…
(レイスを見て少したじろぎます)
もし眉があったらだけど。
レイス:1つの方法がある。
都市をステルスモードにするのだ。
サムのオフィス。
サム、ジョンとウールジーはそこにいます。
ウールジー:もし都市を覆い隠すならシールドは失われる。
攻撃されればひとたまりもない。
カーター:もし彼が真実を話しているなら?
都市を隠さなければ、位置を知られてしまう。
ウールジー:奴は初めから我々と駆け引きをしていたんだ。
これは始めから仕組まれていた事だ。
シェパード:分かったが、ちょっと待ってくれ。
前にあなたはレプリケーターが都市を破壊すると言っていた。
今はレイスがそれをしようとしていると言っている。
どっちなんだ?
ウールジーは応える事ができずサムを見ます。
サムはジョンに向きます。
カーター:もう一隻のハイブがここに着くまでどれぐらい?
シェパード:2時間だ。
医務室。
Linara がデイボスに水を手渡していると、サムが近づきます。
カーター:具合はどうです?
デイボス:大佐。
また会えて嬉しいが、もうあなたにこれ以上未来を見せる事ができません。
この薬は心を鈍くします。
カーター:それはいいんです。
私がきた理由は、ビジョンについて少し質問をしたかったからです。
気分がよければですけど。
デイボス:もちろん。
カーター:今まで間違ったことはありますか?
デイボス:いいえ。
カーター:未来の出来事が変わったり、避ける事ができた事はありますか?
デイボス:残念ながらありません。
カーター:ご自分の星での刈り取りの時は?
デイボス:ただレイスの船が到着したのを見ただけで、
それは正確に起きました。
マッケイ博士が見たビジョンは起きました。
しかし彼の解釈が正しくなかったのです。
カーター:(しかめっ面をして)私が見た物も解釈が違うと?
デイボス:私は判断はしません。
しかしそれが起こるであろうことは知っています。
カーター:受け入れがたい事です。
未来は前もって決定されいて、未来は変わらないと仰るんですね?
デイボス:両方とも真実でしょう。
多分未来はそれを形づくる人たちによって前もって決定されている。
私がこの都市に足を踏み入れた瞬間に、1つの事が明らかになりました。
銀河は岐路に立っている。
かつてこれほど多くの世界の未来が揺れ動くのを見たことはない。
後に。
ジョンはコントロールルーム外のバルコニーいるサムのところにいきます。
シェパード:ハイブがまもなく来る。
カーター:知ってるわ。
あなたはチェアルームに行って。
シェパード:それでどうする気なんだ?
カーター:今、決定するのは困難な状態ね。
シェパード:問題は何なんだ?
多くの情報があるのに?
カーター:そうかしら?
シェパード:判断するにはより多くの情報が必要だろ。
複雑に絡み合ったビジョンを見せられた後だ。
いい方に転ぶか、悪い方に転ぶかだろ?
カーター:まあ、そのビジョンのおかげでレイスに捕まるのを避けられたわけだけど。
シェパード:もしマッケイがビジョンを見ていなかったら、
何の準備もしていない状態で罠に掛かったかもしれない。
カーター:「未来はそれを形づくる人たちによって前もって決定されている」
シェパード:そりゃ何だ?
カーター:なんでもない。
シェパード:なあ、専門的にはウールジーが正しい。
この都市の安全性は最優先事項だ。
それに基づけば決定はたった1つだ。
できるだけ早く両方のハイブを始末する事だ。
カーター:で?
シェパード:ここの住民達を助ける気がないなら、
俺達は出て行けばいいだけだろ?
残った者達がどうなろうと、俺達は安全じゃないか?
カーター:それが安全ね。
それともレイスと共に何百万という人達を救うか。
これまでの決定は簡単だったわ、私達自身のことだから。
でも今は、今度の決定はこの銀河の存亡に掛かってる。
シェパード:この基地の皆はここに残ると決めた。
皆も君を信頼しているからそうしたんだ。
サムはうなずきます。
カーター:もし失敗したら…
シェパード:俺は準備に入る。
彼は内部に戻ります。
サムは自分の判断を考えてバルコニーに留まります。
コントロールルーム。
サムは戻って来ます。
カーター:ロドニー、都市を隠す準備をして。
マッケイ:了解、皆、聞いたな。
さあ、やるぞ。
彼も他の人たちも自分の職務を果たそうと仕事に戻ります。
ウールジーは彼らを見回し、明らかに残念そうに見えます。
彼はサムに近づきます。
ウールジー:私に理解できるのは、
後にステルスからシールドに変えるのに少し手間取るのでは。
何も今すぐでなくても。
カーター:そうです。
ウールジー:それでもしこの行動方針を公約するなら、戻ることはできないぞ。
カーター:私は残念ながらそうではないと思います。
二隻目のハイブがここに着くまでにはまだ若干の時間があります。
望むのであればミッドウェイに戻る事ができますが。
ウールジー:だがそうなれば私の報告は可能な限り徹底的ではなくなるだろう?
彼は少し微笑します。
サムは後方に微笑します。
チェアルーム。
ジョンは椅子に座り寄り掛かります。
シェパード:所定の位置についた、大佐。
カーター:了解。
ロドニー、状態は?
マッケイ:今ステルスを起動する。
都市は視界から消えていきます。
医務室。
デイボスは、鼻にカニューレをつけて、息苦しそうに呼吸しています。
Linara は様子を診ています。
LINARA :お父さん?
お父さん?
彼女は振り返って叫びます。
LINARA :先生!
先生、父を助けてください!
ジェニファーは走ってきます。
ケラー:デイボス?
デイボス?
デイボスは前を息苦しそうに前を見たまま返事をしません。
Linara は泣き始めます。
LINARA :お父さん?
デイボスの心臓モニターはいっそう急速にビープ音を出し始めます。
すると彼の目は閉じ、モニターは単一音に変わります。
LINARA :(すすり泣いて)いやよ!
ケラー:ごめんなさい。
Linara は父親の手を握り顔を伏せてすすり泣き続けます。
惑星の上で、ハイパースペースウィンドウが開きます。
そして新しいハイブが到着します。
マッケイ:ハイブがハイパースペースから出てきた。
彼はサムとウールジーを見上げます。
マッケイ:これだ。
彼はモニタを見ます。
マッケイ:最初のハイブが送信している。
おそらくここで何をしていたのか説明してるんだろ。
シェパード:(チェアルームから)おい、何が起きているんだ?
マッケイ:待機してくれ。
カーター:ロドニー?
マッケイ:連中はまだ話をしているだけだ。
彼のコンソールがビープ音を出します。
マッケイ:おいおいおいおい、ちょっと待ってくれ。
問題が発生した。
シェパード:何なんだ?
何が起こっているんだ?
マッケイ:両方とも武器にパワーを供給しだした。
ウールジー:なんて事だ!
シェパード:それなら、ドローンを発射する。
ジョンは手をコントロールパネルに伸ばし目を閉じます。
カーター:ジョン、待って!
彼は手をパネルのすぐ上で止め再び目を開きます。
カーター:もう少し待って。
ウールジー:正気なのか ?!
我々を撃とうとしてるんだぞ!
カーター:黙って、ウールジー。
ウールジーは一瞬彼女を睨みつけてから顔をそむけます。
ウールジー:シェパード中佐。
I.O.A.の第一級の資格で、私がこの基地の指揮権を発動する。
直ちにドローンを発射するんだ。
ジョンは何をするべきか不確かな状態でパネルの上で指を曲げます。
カーター:命令は撤回よ!
彼女はウールジーに向いて彼を睨みつけます。
カーター:もう一言でも言ったらここから出て行ってもらいます。
マッケイ:待ってくれ。
何か変だぞ。
ハイブ同士で攻撃しあってる!
カーター:本当なの?
マッケイ:間違いない!
お互い一歩も引かずだ。
宇宙空間では並んだハイブ同士が打ち合いをしています。
一方のハイブは猛攻撃に耐え切れず爆発します。
同じく、そのショックウェブをまともにくらいもう一隻も誘爆してしまいます。
コントロールルームで、ロドニーはモニタを見ながら唖然とします。
マッケイ:相打ちだ!
後から来たレイスが話を聞かなかったんだな。
カーター:どちらかの船が亜空間通信を送らなかった?
マッケイ:ああ、そうだった。
彼はモニタをチェックします。
マッケイ:送ってない。
助かった!
サムは微笑してウールジーに向きます。
彼は手を口に当て、もし自分が指揮をとっていたらどうなっていたか悟って、
驚いた顔で目をそらします。
サムは無線で話をします。
カーター:ジョン、解除していいわ。
シェパード:(イスを元のポジションに戻し)喜んで。
その後。
医務室で、2人の海兵隊員がストレッチャーで部屋からデイボスの覆われた遺体を運び出しています。
Linara は悲しげに見守りながらテイラに近づきます。
LINARA :Vedeena に戻って父を私たちの慣例どおり埋葬します。
テイラ:家に帰るのはいいことよ。
LINARA :他の皆が父なしでどうなるのか。
父はいつも私たちを害から守り、危険を警告してくれていた。
(再び泣き始め)
私は生まれて初めて未来が怖くなりました。
テイラ:(彼女の肩に手を置き)未来が分からないからといって、
恐れる必要は何もないのよ。
自分を信頼するの、そうすれば未来はおのずと開けてくる。
Linara は頷いてから父親の後に続くために振り返ります。
ジェニファーはテイラに近づきます。
ケラー:彼は興味深い人だったわ。
TEYLA: Yes.
テイラ:ええ。
彼は私が妊娠している事を知っていた。
ケラー:本当に?
あのね、まもなく同じくように他の人達も分かる時が来るわ。
皆に話さないとね。
テイラ:分かってる。
営倉。
オリのドアが開き海兵隊員達が入ってきます。
外ではショックガンを向ける者、銃を構える者、そしてレイスを拘束する用意をした者がいます。
ジョンが入って来るとレイスは立ち上がります。
レイス:私の船を破壊する事でやっと信用したのか?
シェパード:いや、そうじゃない。
俺はまだお前を信用してはいない。
(海兵隊員に)
こいつをラボに連れて行け。
仕事が待ってる。
海兵隊員はレイスを追い立てるようにすると、レイスはいらだってうなります。
ゲイトルーム。
ウールジーは帰るためスーツケースを引っ張って開いているゲイトに歩きます。
サムは近くに立っています。
彼は立ち止まり彼女に向きます。
ウールジー:まあ。
なんともはやだ。
カーター:(頷いて)ええ。
ウールジー:念のために言っておくが、
私は正しい判断をしたと思ってるよ。
カーター:あれは誰にとっても難しい状況でした。
ウールジー:1つ疑問があるんだが。
君はあの2隻のレイスの船がお互いを攻撃するのが分かっていたのかね?
カーター:分かりませんでした。
報告に書きますか?
ウールジー:そうしない方がよさそうだ。
サムは少し微笑します。
ウールジー:あまりにも徹底的過ぎるのもどうかと思う。
カーター:その通りですね。
ウールジーはイベントホライゾンに入ります。
サムは彼が思いにふけって行くのを見て微笑します。
そしてジョンちょうどやって来ます。
二人は話しながらゲイトルームを出て行きます。
シェパード:ウールジーは?
カーター:ああ、もう行ってしまったわ。
シェパード:そりゃないだろ。
まださようならも言ってないのに。
カーター:マッケイは?
シェパード:レイスと仕事を再開した。
だが俺がこのウイルスがうまく働くかどうか疑問だ。
カーター:私はこれが無駄にならないと願うわ。
シェパード:まあ、俺達は生き延びて、場所も隠しおおせた。
まだ何らかの価値があるさ。
カーター:ふーん。
シェパード:君はまだあのビジョンの事を考えているのか?
カーター:頭から離れないのよ。
デイボスが見たものは全て実現してる。
シェパード:おそらくもっとずっと先の事さ。
カーター:あるいは明日本当になるかも。
シェパード:そうだな!
それで他に何か新しい事は?
おわり