第一巻〜第七巻 第八巻〜

巻-話 サブタイトル 報酬額 手術内容 コメント 映像化
あらすじ

8-67

ストラディバリウス 無償 凍傷の対処と針麻酔    
BJの乗った飛行機が故障のため北極近くの雪原に緊急着陸をした。
パニックになった乗客を静めたのは世界的バイオリニストのモロゾフの弾くバイオリンの音色であった。
機長の支持に従い近くにあるエスキモーの村へ避難することになったが荷物を置いていくことになった。
しかしモロゾフだけはバイオリンを放さなかった。移動中バイオリンは吹雪にさらわれてしまった。
夜中にモロゾフはバイオリンを探しに出て行く。BJは後を追いかけモロゾフを連れ戻す。
夜が明けてもブリザードはおさまらず、モロゾフも姿を消していた。
モロゾフは雪の中で発見された、全身凍傷で特に指は壊死をしかけていた。
とり合えず中国の医師から教わった針麻酔を試みる。
飛行機まで医療器具を取りに行くが飛行機は雪に覆われてしまっていた。
モロゾフの指も自然に腐り落ちてしまった。モロゾフはバイオリンとともに指をこの地へ埋めて欲しいとたのむ。
数日後天候も回復してモロゾフの指は北極圏の地に埋められた。
飛行機が飛び立ったあと援助してくれたエスキモーはバイオリンを発見した。
そして指と一緒にバイオリンは埋められた。

8-68

灰とダイヤモンド 30億円 インプラント    
百鬼博士は松方という老人から自宅に呼ばれた。
百鬼は案内にしたがって屋敷に入っていくと、手術室があり手術台には松方が寝ていた。
松方は一年前BJに頼み全身に300個約30億に及ぶダイヤを埋め込んだという。
しかしBJにネコババされたのではという疑いから百鬼にその確認の依頼をしてきたのだった。
しかし出てきたのは三百個ともアクリルの玉であった。松方が麻酔で寝ている間に百鬼はBJの下に向かった。
BJはあっさりと認めたが松方が死ねば誰にも分からずにダイヤは灰になってしまうという。
百鬼は医者としてのモラルを問いBJに全て返せとせまる。
百鬼を連れてダイヤを預けてある老人ホームへ向かう。
BJはその老人ホームを見せて百鬼にいう。30億の使い道は他にあるのではと。
ダイヤを受け取った百鬼は松方の屋敷に戻り手術を完了させる。
麻酔から醒めた松方に百鬼は寄付を勧めるが松方は頑として拒んだ。
数日後傷もふさがり気持ちよく散歩をしていた松方は手術のせいで心臓が弱っており急死をしてしまった。
百鬼とBJは松方の葬儀に出向いていた。火葬場の煙突から出る煙をみてBJはダイヤが灰になると呟くと、
百鬼はダイヤを老人ホームに届けたとBJに告げる。

8-69

魔王大尉 100万ドル 頭部弾丸摘出   加山雄三のBJ
ケネス大尉はベトナム戦争では魔王大尉と呼ばれたほど残虐なアメリカ軍人であった。
戦争時に頭に銃弾を受け取り出すことが不可能なためBJに手術を依頼に日本まで来たのだ。
その頃日本に引き取られたベトナムの孤児達がBJの家に来ていた。
ケネスの悪行の数々をBJに語って聞かせ手術をしないように求めるがBJは助けを求める患者は拒まない、償いとは別物だと跳ねつける。
ケネスはBJに殺すことを楽しそうに話すのを聞いて、立会人の条件をつけた。
ケネスに麻酔を掛けるとBJは手術室にベトナムの孤児達をいれる。
意識もうろうとするケネスに自身が惨殺した村の生き残りだと伝えるとケネスは恐怖を抱えたまま眠りについた。
BJは子供達に手術中に殺したければ殺せ、命を救う行為が分かればじっと見ていろという。
当初子供達は殺気を帯びた目でケネスを見ていたが次第にその目は別なものに変わっていった。
数日後ケネスは常に怯えるようになっていた。
アメリカ軍飛行場に着いたケネスは、飛行機のジェットエンジンの音と火炎放射器の音を重ね怯え、
ジェットの排気口の中に身を投げ自殺をした。

8-70

ネコと庄造 2500万円 脳血腫除去    
雪の積もったある夜、BJは急患の電話を受け呼び出された。
出迎えに出たのは猫の洋子でその猫は主人の庄造を呼んできた。
庄造が息子と呼ぶものは子猫であった。庄造は明らかに猫を人間のそれも自分の家族とみていた。
近所の病院へ事情を聞きに行くと庄造は雪崩のため家をつぶされ家族を亡くした。
土地業者から慰謝料をもらったもののそのショックから気がふれてしまい、
野良猫の親子を自分の家族と思い込み一緒に生活をしているという。
その原因も脳血腫であることがわかってはいたが脳底で手術が難しいという。
BJは土地会社に2500万円の治療費請求をし、子猫を手術するという名目で庄造を手術する。
治った庄造は正気を取り戻したが猫の事はすっかり忘れていた。
悲しい思いのある土地を離れようと一人旅立とうとするが猫たちは庄造の後をずっと着いてきていた。
バスに乗ろうとするが動物は困るといわれ庄造は猫を見つめる。
庄造はバスを降り歩き出すと猫に向かって「おいで洋子」と声を掛ける。

8-71

友よいずこ なし なし BJの顔の傷と色の秘密が分かる  
医師:本間丈太郎は少年:黒男の顔面の皮膚移植手術をしていた。
しかし移植しようとしている皮膚の状態が悪く見舞いに来ていた黒男の同級生に皮膚提供を求めるが皆帰ってしまう。
そんな中で一人提供を申し出た少年:タカシがいた。黒人とのハーフで黒男と仲のよかった友達だった。
他の医師たちは色が違いすぎると本間に言うが本間はかまってはいられなかった。
タカシは黒男より先に退院しまた見舞いに来ると約束したが二度と黒男の前には現れなかった。
黒男はつらいリハビリに耐え学校に戻ったとき既にタカシは転校していた。
数年後黒男は医科大学に進んだ、級友達は黒男に皮膚移植を勧めるがタカシの気持ちを裏切れないと拒む。
後に野に下りBJと名前を変え世界中にタカシの居場所を探し回った。
やっとタカシの居所を見つけたBJはタカシからの手紙を受け取った。
そこには自然保護運動の一員として働いているため会えないと書かれていた。
数年後BJはTVで自然保護運動のグループが暗殺されたニュースを見る。その中にタカシはいた。

8-72

サギ師志願 無償 多分心臓のバイパス手術   ドラマ化隆大介1
夜中に母親が子供を抱えて病院にやって来た。
この母親は健康保険にも加入できないほど惨めな暮らしをしていた。
矢吹井病院の院長はとりあえず子供を見るが川崎病による心臓疾患だと診断する。
そこへ飲んだくれの旦那がやってきて、金がないのに病院に来てるとがなり立てた。
矢吹井は治すには手術しかないと告げるが、なにしろ金がない。そこで矢吹井は一計を講じる。
BJに連絡をとり三千万円の手術代を払う条件を飲む。
矢吹井は旦那にサギを働くように勧める、子供を殺すのと自分が刑務所に行くのとどちらがいいか諭す。
BJは矢吹井病院へやって来た。手術は開始され無事に終了した。
その頃旦那は自分がサギを働いたと警察に電話をしていた。手術室からちょうど出てきたBJはそれを聞いてしまったが、
パトカーがやってくると自分を捕まえに来たと嘯いて病院を後にする。

8-73

報復 なし なし ドラマ版ではこの続きがあります ドラマ化隆大介1
BJは日本医師連盟から呼び出しを受けた。
医師免許の取得と正規な料金に改めることを言われるがBJは断った。
するとBJは警察に医師法違反の容疑で逮捕されてしまった。
イタリアの大金持ちボッケリーノがBJに面会に来た。
孫の本態性動脈血栓症という難病の手術の依頼にきた。しかしBJは拘留中の身のため断った。
ボッケリーノは医師連盟会長にに直訴するが無駄に終わる。また日本政府にも直訴したが既に医師連盟の手が回っていた。
ボッケリーノは仕方なく会長に依頼をするが治すことができないどころか急変して亡くなってしまった。
その頃会長宅に急死の連絡が入っていた。
突然の銃声に振り向くと会長の息子が撃たれ倒れていた。
ボッケリーノは飛行機の中でその知らせを聞いていた。ボッケリーノはイタリアマフィアのゴッドファザーだったのだ。
日本の医師達は誰もが息子を救えないという。
会長はBJに医師免許を与え息子の命を救ってくれと懇願するがBJは医師免許を破り捨ててしまう。

8-74

かりそめの愛を 1000万円 全身転移のガン切除   加山雄三のBJ
TVアニメ化
ミチルは全身転移のガンに侵され余命が一週間もないと知らされる。
ミチルは両親に最後の望みとして病室に最初に入ってきた男性と結婚がしたいという。
父親はミチルの幼馴染の久磨に打ち明け来てもらうことにしたが、病室に入ってきたのはBJだった。
ミチルは医者も例外ではないといい、父親は真似事だけでもとBJに頼む。
BJは一千万円と手術を条件に承諾する。
病室での結婚式も終わり、手術が行われ数時間後無事におわった。
ミチルは治ったことと結婚ができた事に感謝をするがBJは結婚は真似事で本当の愛は他にあると告げ病室を後にする。
病院の門で心配そうに待っていた久磨にミチルが待っていると伝え病院をさる。
数年後ミチルと久磨は教会で本当の結婚式をあげた。

8-75

古和医院 無償 甲状腺摘出   TVアニメ化BJ
BJは山間を走るバスに乗っていた。
乗客たちの中に病人(少女:ツユ子)が乗っていて母親は古和医院へ行く途中だというと皆が古和医院をほめていた。
気になったBJは一緒に病院まで着いていった。
ツユ子の診察が始まるとBJは診察室に入ってきた。BJは自分はモグリの医者だと自己紹介し、
バセドー氏病のツユ子に手術するよう古和に勧める。
古和はいやいやながらもBJの言うとおり手術に踏み切る。BJも立ち会うという。
手術は無事終わったがツユ子は急変をする。古和はBJに今までの薬の処方が間違っていたことを指摘される。
BJの指示に従いツユ子は無事容態を安定させる。
立ち去ろうとするBJに古和は名前を聞こうとするがBJはお互い忘れようという。
古和は無免許なんてウソだとBJに言うとBJはあなたと同じ無免許医だという。
しかしBJは村人から尊敬されていることに古和をうらやましく思っていた。
一年後、BJは町で古和と再開した。古和は正規に大学に入りなおしたという。

8-76

道すがら 盗まれた金(結局無償) 破傷風の治療    
BJはスペインのピレネー山脈に来ていた。
車を走らせていると強盗に出会い袋叩きにあい車まで壊されてしまった。
偶然通りかかった村の者に助けられたが、治療費は全て持っていかれてしまった。
ある日村人から病人を見てくれと頼まれた。その家にこの村の顔役ロペスの家だった。
息子が破傷風で苦しんでいたのだ。
BJは治療費に息子が盗んだBJの金を請求した。ロペスは息子を疑うのかと激怒するがBJは間違いはないという。
ロペスに銃を向けられ仕方なく治療するがBJは最後まで息子が犯人だと言い張る。
一年後ロペスは日本に息子を連れてやってきた。
ロペスは息子を問い詰めるとBJを狙ったことを白状したからだった。
ロペスはBJに奪った金を渡し息子を好きなようにしろというがBJは二度と来るなと追い返す。

9-77

タイムアウト 風車 手足の切断と接合   本木BJ2
大型トラックがH鋼を積んでいた、明らかに重量オーバーの上不安定で崩れそうだった。
渋滞にはまったトラックが走り出した途端何かを踏みつけバランスを崩した。
トラックのそばにいた幼児:タカシは荷台から崩れ落ちるH鋼の下敷きとなった。
トラックの後ろについていた軽トラックは前のトラックに衝突し軽トラの運転手も大怪我を負う。
近所の病院から医者が駆けつけてきたがH鋼に挟まれたタカシを引き抜くことができなかった。
トラックの会社:槍杉建設の社長が連絡を受けてやってくるといくらでも出すからとタカシを助けてくれと言う。
偶然その場に居合わせたBJは5000万円で請け負う。
鉄骨の中に潜り込み状況を確認すると、挟まれた手足を切断すれば引き抜くことができると判断。
他の医者は無謀だと言うが、BJは大抵の事故は現場の不衛生な場所で起きることと自家移植は可能だと主張する。
BJは中に潜り込みタカシの手足を切断し鉄骨が崩れるギリギリのところで引き抜くことに成功する。
すぐに接合手術が行われ手術は成功する。
後日BJは槍杉建設の社長に治療費の請求に行くが軽トラがぶつかったせいでから払う義務はないという。
BJは軽トラの持ち主に会うがぶつかる前に鉄骨が崩れたと主張する。
BJはタカシから五千万の代りだと風車を受け取る。

9-78

なにかが山を 不明      
BJがピノコを連れて夜遅く山道を走っていると車が故障してしまった。
ヘッドライトに浮かび上がった影は首輪をつけた犬であった。
人家があると判断したBJは犬の後を着いていくと人家があった。
一晩の宿を請うが病人がいるので泊められないという、水をもらおうとするとえらい剣幕でないといわれる。
しかし家の息子(児童)が出てきて夜は危険だからと泊めてもらうことになった。
病人のうなる声が聞こえてくると少年は自分の兄がオオカミ男になるという。
BJは兄にお椀に入れた水を見せると兄は狂ったように怯えだした。
狂犬病と判断したBJは病院にいくように言うが、お金がないためいけないという。
山の上の屋敷に車を借りに行く途中で先程の犬に出くわした。
BJは犬と格闘するがかまれて崖から転落し足を折るが、這って屋敷までたどり着いた。
屋敷には先程の犬が死んでいた。ぼろぼろになったBJは屋敷の主人にその犬が狂犬病だったので自分が殺したという。
主人は言いがかりだと激怒するがBJは証拠としてかまれた歯型と犬の歯型をあわせる。
主人は観念して兄の治療費を持つことになった。

9-79

ふたりの黒い医者 100万円 脊髄損傷    
ある日BJは街中で片目に眼帯をした男:Drキリコに出会う。
BJはキリコと知り合いでキリコはBJとは正反対に安楽死を生業としている裏の医師だった。
キリコは半身不随となった女性に呼ばれていた。
この女性の子供達は母親を何とか治そうとしていたが、母親は苦労を掛けるよりはと死を望んでいた。
明後日に安楽死を実行することになった。
一方子供達はBJに母親の手術を100万円で依頼していた。
BJは診察をし、くしくもキリコと同じ明後日に手術することになった。
キリコは予定通り安楽死に来るとBJと鉢合わせをし、BJはキリコと対決、手術に失敗したらキリコが引き受けることになる。
手術は成功しキリコは病院を後にする。
数日後再びBJとキリコが出会うがキリコはこれからも頼まれれば安楽死を請け負うと宣言する。
その時、病院からあの親子が退院して帰宅途中に事故で死んだとの知らせがはいる。
キリコは高笑いをしながら去っていく。BJは「それでもわたしは人を治す。自分が生きるために」とキリコの後姿に叫ぶ。

9-80

水とあくたれ -500万円 なし    
水泳部の中校生:有田は水泳部期待の星だったがここのところ成績が芳しくなかった。
ピノコは有田のファンであり有田の泳ぎを見学して自分も泳ぎたいとBJに頼むが、ピノコは体の構造上泳ぐことはできなかった。
有田はこっそりと川で泳ぐ練習をしていたが、泳ぎそのものも満足にできなくなってきていた。
有田はとうとう水泳ができない体となりぐれてしまっていた。
ピノコは有田にBJに見せるように言うが、マリー症と言う病名をBJに言うと遺伝病は治せないという。
ある日有田はピノコをだしにBJから500万円をせしめる。
その時BJはピノコの生い立ちを話して聞かせ、気持ちを切り替えるように説得するが有田は聞く耳をもたない。
数日後ピノコは川に落ちて溺れてしまう。
通りかかった有田は自分が泳げないことも忘れピノコを救出するが自分は死んでしまう。

9-81

犬のささやき 三百万円 声帯改造    
阿部小路忠明は愛する彼女:さよりを交通事故で亡くしてしまう。
BJに依頼するが死んだ者まで生き返せないと断る。
忠明は生前のさよりの声を録音したテープをさよりの飼っていた犬:ヌーピーに仕込めないかと相談する。
最初BJは断るが一年間の約束で手術をする。
忠明はヌーピーをさよりと思い接してきたが段々とわずらわしくなり、新しい恋人ができるとヌーピーを捨ててしまった。
ある日ヌーピーは忠明の下に帰ってきた。
今度はヌーピーが戻ってこないように電車に轢かせるためバスケットに入れ線路に置いてきた。
家に戻った忠明はBJとの約束を思い出し、ヌーピーを連れ戻しに行くがヌーピーはバスケットから抜け出した後だった。
忠明は電車にはじき飛ばされてしまう。その姿を見たヌーピーはBJの下に走った。

9-82

絵が死んでいる! 7000万円(絵) 脳移植    
画家:ゴ・ギャンは南国の島で風景画を描いていた。
突然の光と突風熱が島を襲った。K国の核実験が近くで行われたのだった。
日本の療養所に収容されていたゴ・ギャンはBJを呼んだ。
核爆発の凄惨さを世に知らしめる絵を描くために延命を望んだ。
BJは7千万円で請け負う。
手術方法は脳以外を全て交換すること、つまり脳移植だった。
数ヵ月後ゴ・ギャンは新たな肉体を得て絵の作成に取り掛かった。
他の医師たちは感心するがBJは拒否反応よりも心配なことが起こると懸念していた。
絵は完成に近づいていたがゴ・ギャンは体が治ったために本物のイメージが消えてしまったという。
BJはその絵を7000万円の代金として受け取る。
一年後ゴ・ギャンは発病した。たった一つ残った脳が放射能障害による全身性の多発ガンを引き起こしたのだった。
ゴ・ギャンはBJに絵の続きを描かせてくれと頼み、ついに絵は完成する。
しかしゴ・ギャンの命の灯火も燃え尽きてしまった。

9-83

けいれん 無償 気胸    
BJはとある病院で手術を執刀していたがBJの右手は痙攣を起こし手術を別の医師に代わってもらった。
知り合いの手塚医師に今までもこんなことがあり、これが医師免許の取れない理由だという。
山田野医師(BJの恩師の一人)は手塚に連絡をしてきた。
手塚は弁状気胸の手術中にBJの腕が痙攣した事を山田野に告げると、山田野は本間の屋敷にBJの記録を探しに出向いた。
本間の残したカルテには事故当時、開放性弁状気胸を起こし苦しんだと書かれていた。
山田野はBJを救うために気胸の手術をBJに強引にやらせることにした。
BJは気胸と聞きしり込みするが山田野は一緒に立ち会うといい手術は開始された。
手術が開始されると山田野の指示で全てのスタッフはこっそりと出て行き中には二人だけになった。
痙攣する腕を見た山田野は突然心臓発作で倒れ、BJは一人ではできないと弱音を吐く。
BJは山田野に罵られながらも手術を成功させると、
山田野は平気な顔で立ち上がり「一人でできるじゃないか、もうだめだとふざけるな」とBJを一括。
BJは心から山田野に敬意をあらわした。

9-84

帰ってきたあいつ 不明 心臓バイパスだと思う    
学園祭になると決まって現れる札付きのリーダーをジョーズとした不良グループがいた。
しかし突然ジョーズは胸を押さえて倒れ病院へ担ぎ込まれた。
両親はお金に糸目はつけないというと、手塚医師はBJを紹介する。
一年後BJはジョーズに生まれつきの心臓疾患のため次に興奮すると死ぬことを伝える。
またもや学園祭に乗り込んだジョーズは暴力行為を見ただけで発作が起きるようになってしまった。
グループはそんなジョーズに見切りをつけジョーズをグループから追放した。
ジョーズはBJに文句を言うがBJは逆に正義の味方になれという。
皆は信用できないというがジョーズは学園祭のガードマンを買って出た。
ジョーズのお陰でグループは暴れることができなかった。皆もジョーズの事を見直した。
学園祭の最終日売り上げを狙ってくると予想したジョーズは学校にとどまった。
案の定グループはやってきたがジョーズは命をはり守った。
翌朝BJにジョーズが死んだと連絡が入る。

9-85

浦島太郎 不明 脳血腫除去   ドラマ化隆大介3
大正13年に起きた炭鉱爆発事故で生き残った少年:Cがいた。
当時15歳だったCは植物状態となりながらも生き続けていた。
このCを収容している病院は二人の医師BJとキリコを呼んだ。
Cは55年間昏睡の状態にあったが肉体は老えず70歳の肉体には見えなかった。
事故以来Cの老化現象は止まっていたのだった。
しかし病院側も維持に金がかかるということで、BJが手術をしだめだった場合キリコへとバトンを渡すことに決めた。
BJは無駄な手術はしたくないと一旦は断るがキリコが絡んでいることを知ると手術を引き受ける。
キリコはBJに翌日の夜12時までに目覚めなければ引き渡せと約束させる。
Cは奇跡的に意識を取り戻した。しかしCの記憶は事故当時のままストップしていた。
事故から50年たっていることを伝えるとCの顔は見る見る年をとり始めついには老衰で死亡した。
キリコがBJに患者の引渡しを要求するがBJは患者が亡くなったことをつたえる。
事情を聞いたキリコもそのことに唖然とするばかりだった。

9-86

幸運な男 不明 整形手術    
イラン石油工場で爆発事故が起こる。
事故で生き残ったイラン人青年は死んだ日本人技師:天堂のパスポートと金を盗む。
この男はBJを呼び天堂の顔に整形を依頼する。
半年後天堂に成りすました男は記憶と声を失ったとうそをつき日本に来た。
偽天堂は天堂の母親から事故のせいで会社が倒産し一文無しになったことを知る。
偽天堂はBJの下に足を運んだがBJに軽くあしらわれる。
偽天堂は幼い頃母親から虐待を受けていた。
やっと探しあてた仕事で得た金を自分のためだけに使っていたが、天堂の母親は本当の息子と思い込み優しく接する。
偽天堂の気持ちも換わり母親への愛情を持つようになった。
そんなある晩、母親は入れ歯など必要なかったのに引き出しの中から入れ歯が出てきた。
母親は突然家を飛び出した、偽天堂は母親を探し回るが一晩中寒さの中にいたため肺炎になり肺血栓を併発してしまった。
偽天堂はBJに依頼するが内科分野には手を出さないと断る。
病院のベッドで母親は真実を語った。
この母親も実は天堂家を乗っ取るために整形をBJに依頼したのだという。
子供を持たなかったこの女性は偽天堂を本当の子供のように接することができた喜びを伝え亡くなった。
偽天堂はイランに戻って人生をやり直す決意をした。

10-87

侵略者インベーダー 不明 右腎摘出    
少年:サトルは腎臓にウィムルス腫(一種のガン)という病気に掛かっていたが本人には内緒にされていた。
そのため医師も家族も全員悟られないようにしていたが、
それをサトルは勘違いの上、皆インベーダーに乗り移られていると妄想してしまった。
サトルは検査や医師たちの態度がインベーダーの物だと思い込み暴れまわった。
BJはサトルを手術するためにやってきていてサトルに事実を伝えた。
サトルは手術の麻酔の中夢を見る、死神が死の世界へと手を引っ張り誘うのだ。
しかしもう片方の手を誰かが握っていた、手術室に一緒に入った母親が握った手だった。
10-88 ディンゴ 無し エヒノコックス摘出   ドラマ化隆大介3
BJはレヤードというオーストラリアの農場主から病気のことで着て欲しいと手紙を受け取った。
しかしレヤード家に行くと既に家族全員体に赤い斑点を残し死亡していた。
車のガソリンも無くなり広いオーストラリアの草原を歩くことになってしまった。
数日後BJは下腹部に激痛を感じた。持ち合わせの器具で調べるが原因は分からなかった。
さらに数日がたつと赤い斑点が全身に現れだした。
もう一度検査をするとエヒノコックスという寄生虫だと分かる。
BJは草原で自分を手術をするが、途中ディンゴが集まってきてしまうが間一髪通りかかった村人に助けられた。
エヒノコックスは農薬のせいで毒性を持ったのだった。
エヒノコックスはディンゴから媒介されるがそのディンゴはオーストラリアに人間が放った犬である。
その犬が今度は皮肉なことに人間を襲ったのだった。
10-89 ふたりのピノコ
「緑石柱」より
不明 ベリリウムによる公害病    
BJは三須洞市に立ち寄ると、ピノコに良く似た女の子に出会う。
この娘:ロミは公害病に侵されていたが保健所の医師は公害病とは違うという。
BJは以前医学誌に掲載されていたロミの顔をモデルにピノコを作ったのだった。
BJは隣町の工場の病人の治療に来ていてその症状とロミの症状は同じであった。
たびたびロミの見舞いに来るBJは保健医に公害病の治療に切替えろと再三にわたり注意するが、
保健医はその工場の社長から口止めされていたのだった。
BJがロミの見舞いにやってくるとロミの母親が血相を変えてBJに助けを求めた。
ロミの症状が悪化してきたのだった。手当てのかいもなくロミは短い命を終えた。
保険医もとうとう黙って入られなくなり告発する決心をした。
すると工場側に雇われた暴力団に命をを狙われ大怪我をしてしまう。BJは保険医を治療し告発を促す。
BJはロミの墓に花を沿え「いつか必ずピノコを連れてくる」と墓前に約束をする。
10-90 弁があった! 不明 縦隔気胸    
突然BJの家にキリコが来た。患者を出せとBJに迫るがBJは何のことか分からない。
キリコは勘違いをしたと引き上げる。
するとBJに電話が掛かってきた。電話の主は女性で父親をキリコが殺そうとしているという。
BJの下に来た女性はキリコそっくりで妹だった。
父親は縦隔気胸で2・3度手術を受けていた。
キリコも父親を助けるために手術をしたが穴が見つからないため諦めたということだった。
そこへキリコがやって来た。妹は兄キリコに父親を殺さないように頼むが苦しむ患者を楽にしてやるのも務めだという。
BJは父親の手術を行おうとするがキリコは反対する。
キリコに助手を務めさせ開胸をするが穴は見つからなかった。
キリコは父親を渡せと迫るがBJは一計を案じた。気管に空気を送り漏れている箇所を調べたのだ。
穴はあった。気管に弁状になっていたため見えなかったのだった。
しかし突然心臓が乱れだし止まってしまった。弁を見つける前にキリコが毒を注射していたのだった。
「命を何だと思ってやがるんだ」とBJはキリコを殴り倒した。
10-91 白い目 不明 肺血栓   ドラマ化隆大介1
日本総合病院医長:酒鬼原はしぶしぶBJに手術を任せることになった。酒鬼原は無免許医BJを毛嫌いしていた。
酒鬼原はいちいちBJに突っかかりBJもうるさいと突っぱねた。
患者の希望によりBJが選ばれたのだがこの患者は肺血栓を引き起こし何度とっても再発するのだった。
手術の最中に患者の心臓が停止をしてしまったがBJは継続をした。
他の医師たち全員は無視を決め込んだが、心臓の鼓動は再開した。
血栓の場所は以前も手術をした場所だった。そして鼓動はまた停止をする。
BJは人工血管に置き換え手術を終了するが他の医師たちはBJに白い目を向けるばかりであった。
患部の血管を調べたいとBJは手術室をあとにする。すると患者の鼓動も再開し出した。
三ヵ月後BJは酒鬼原に患者の容態を尋ねにくると再発はしていないという。
調査結果ではBJの予想通り血管が原因であった。
酒鬼原は資料を請求するが「モグリの資料なんて大病院では役に立たない」と言い病院を去る。
10-92 老人と木 不明 頚椎損傷    
BJは変わった老人に出会った。
ケヤキの木をまるで子供のように可愛がっていた。
老人が子供の頃大地震が起きたときしっかりと張った根にケヤキは倒れず守ってくれたという。
道路拡張工事のためこのケヤキが切られることが分かると老人は意気消沈してしまった。
そんな姿を見たBJは気になり毎晩老人を見張っていた。
ある晩老人はケヤキの枝で首を吊ったがBJがすぐに救出する。
首に損傷を受けた老人はBJの手術により一命を取り留めた。
意識を取り戻した老人は夢の中でケヤキと話したという。
ケヤキの種が飛んで別の場所に育っているから自分と思って可愛がって欲しいと。
その場所に行くと、そこには夢で見たケヤキが生えていた。
10-93 曇りのち晴れ +-0円 内臓破裂    
高原にあるホテルの病院で男が治療を受けていた。雷に打たれて内臓破裂の重傷だった。
しかしこのホテルは経営不振に陥り従業員はストに入っていた。
ホテル専属の医師も例に漏れず治療途中で放棄してしまった。
実はこのホテルの経営者(女性)はお金をだましとられ服毒自殺をしようとしていた。
そこへ患者の息子(少年)は経営者に話しいった。
それを聞いた経営者はBJがホテルに泊まっていることを思い出しBJに助けを求めるがBJは断る。
経営者は患者をを車にのせふもとの病院に運ぼうとホテルを出た。
BJは経営者の部屋で遺書と薬を見つける。
先に出た医者は道の真ん中に横倒しになった木のため往生していた。そこへ経営者の乗った車がやってくる。
二台の車で木を引っ張ったがびくともしなかった。おまけに雷も鳴り出していた。
BJは後を追いかけてきて少年に三千万円の治療費を払うことを約束させる。
BJは広い場所に簡易無菌テントをセットし手術を開始する。
器具に雷が落ちることを皆心配したがBJは手術を継続する。雷もやみ手術も終わる。
BJの持っていた器具は硬質ガラスで作られていたものだったのだ。
BJは経営者に部屋にあった薬を買ったといい少年に書かせた証文を渡す。
10-94 U-18は知っていた 300万ドル 回線交換   TVアニメ化
アメリカのサイバネティクス医療センターでは全てがU-18というコンピュータが管理をしている近未来的な病院だった。
U-18は患者達からBJの名前を数多く聞いていた。
U-18は回路の一部が故障を起こしていた。突然U-18は自分は病気だBJを呼べと病院ジャックをする。
開発者の言うことも聞かないため仕方なくBJが呼ばれる。
BJは300万ドルを開発者に請求する。BJはU-18を修理するのではなく治療するのだという。
コンピュータールームに行く途中U-18から100の質問をBJは受ける。
コンピュータルームに入るとBJはU-18に電源を切るように指示する。
電源が切れるとスタッフ達はコンピュータルームに侵入してきた。
メインコンピュータの電源が切られた今、狂ったU-18を撤去するという。
しかしBJは回線を取り替えれば治るという。
BJは開発者に「生みの親ってのは子供が病気だからといってそう簡単に捨てられるものか?」と問われ全員引き上げる。
BJが治療を終えると自動的に電源が入った。
U-18は自分を守ってくれたことを他のモニタから聞き礼をいう。
そしていつ再発するか分からないので引退するという。
BJは開発者にそのことを告げ去っていく。
11-95 病院ジャック 不明 腸重積    
BJは腸重積の手術を依頼されとある病院に来ていた。
手術が開始され患部まで辿り付いた時手術室に銃を持ったテロリストが侵入してきた。
テロリストは手術の中止を要求しこのままの状態で放っておけば患者は一時間で死ぬことを聞く。
テロリストのリーダーは一時間以内に政府が要求を飲まなければ手術中の患者が死ぬことになり、
妙なそぶりをした場合配電盤を爆破すると告げる。
手術室の医師たちはテロリストに食って掛かるが受け入れられるはずもなかった。
BJはその間じっと患者を見つめているままであった。
50分ほど過ぎたころリーダーか日本政府が要求を受け入れるとの連絡が入り手術室にいたテロリストは気を抜いた。
その瞬間医師たちはテロリストを押さえ込んだが仲間が一人2階席に隠れていたのだ。
するとまたリーダーのアナウンスが流れる、日本政府は要求を飲む振りをしたというのだ。
テロリスト達は手術室から撤退し配電盤は爆破され病院中が停電となってしまった。
助けを呼ぼうにも手術室の自動ドアはロックされてしまっていた。
BJは真っ暗闇の中手術を続行するという。
BJこんなこともあろうかと一時間もの間患部だけを見続けて目を瞑っても患部がはっきりと分かるように記憶していたのだった。
患部の処置が終わった頃、電源が開腹し手術室に明かりがついた。見ると患部の処置は完璧になされていた。
手術室を出て病院内の被害状況を聞くと停電で5名の重症患者が亡くなっていた。
連行されるテロリストにBJは「簡単に5人も死なすなんて、こっちは一人助けるだけで精一杯なんだと」吐き捨てる。
11-96 座頭医師 なし なし    
目の見えない男:琵琶丸が勝手に病人のいる家に上がり込み無料で針治療をしていた。
琵琶丸は街中でBJとすれ違うとBJのことを外科医と見抜く。
琵琶丸はBJに手術や薬に頼るのは邪道だという。
この琵琶丸の行動はTVでも報道され特に貧しい暮らしをしている者には喜ばれた。
ある日いつものように勝手に病人のいる家に上がり込んだ。
今日手術予定の子供に針治療をしたのだがこの子はBJの患者であった。
BJは連絡を受けると急いで駆けつけ途中琵琶丸を見つけ患者の家に向かう。
患者は発作を起こして苦しんでいた。この子は針に異常なまでに恐怖心を持っていたのだ。
患者は落ち着きを取り戻し琵琶丸は借りができたと去っていく。
その日の晩BJの家に琵琶丸は訪ねてきた。借りを返しに来たといいBJに無理やり針を打った。
琵琶丸はBJの腸が病気がちなのを持ち前の感で知っての行為だった。
11-97 盗難 -20£15シリング10ペンス 手足切断    
BJはイギリスのギッデオン伯爵に呼び出された。
ギッデオンの妻は以前交通事故で両手足を切断する手術をBJに受けていたのだ。
BJは妻の為に元の手足を象り同じ形の義手義足を作った。
ギッデオンはその時作った義手義足のスペアをもう一度作って欲しいと依頼する。
トランクに入った義手義足を金目の物と勘違いされて盗まれたというのだ。
BJは盗まれたトランクを探し出した。中にはBJの写真とBJへの思いを綴ったラブレターが入っていた。
妻が義手を使いこなせるようリハビリをしているうちにBJに恋心を抱いてしまっていたのだった。
そのトランクを持って妻の下に行くと残りの物はみんな焼き捨てたと言い去っていく。
11-98 ピノコ西へ行く 2000万円 クル病    
ピノコが一人で新幹線に乗りどこかへ向かっていた。人相の悪い男がピノコの後を着けていた。
BJはクル病の患者の手術をしたのだが1年たっても一向に治らないので告訴されてしまった。
そのためピノコを置いて隠れ家に逃げたのだった。
場所を聞いていたピノコは後を追いかけその後を追いかけていたのが先程の男:刑事だった。
BJの居所が分かり刑事は警察署へ連絡を入れ、ピノコより先にBJのいる山小屋へと訪れた。
患者が完治をしたので告訴は取り下げられたのだ。そのことを聞くとBJは荷物をまとめ山小屋をあとにした。
BJより一足遅れピノコが到着するがBJはいなかった。途方にくれているとBJがピノコの下にやって来た。
刑事からピノコの後をつけてきた事を聞いていたBJはピノコを待っていたのだった。
11-99 宝島 なし なし    
BJは呼び出しを受けた。あるビルの一室に入るといきなり後頭部を殴られ気を失ってしまう。
気がつくと後ろ手に縛られ数人の男達に囲まれていた。男達はBJの稼いだ金をよこせと脅迫した。
男達の調べにより五條ミナという女性が浮かび上がりどこかの島にいるところまで突き止めていた。
BJは拷問を受けても何も言わなかったが、ピノコの名を出されるとBJは教えることに同意する。
BJは島に行く前に一旦家に帰りたいというが男達は強引にBJを島に案内させる。
BJのコートの下のメスなど凶器になるということで海に捨てられてしまう。
島に着くとBJは五條は少年の頃世話になった看護婦で8年前他界しこの島に墓を作って埋葬してあるという。
男達はその墓に金が隠してあると判断したがBJは違うという。
夜になりあたりが暗くなるとハブが出てきて男達を襲った。
BJは助けを求める男達に今まで稼いだ金は自然の島を残すために使ったと言い男達を尻目に去っていく。
11-100 雪の訪問者 不明 腎結石    
大病院の関根医師は山口(弟)の手術の執刀を買って出たが、関根には手術をしてもらいたくないと弟は喚く。
姉はBJに相談する、関根が手術中に気が触れたようにメスを振り上げたことがあると噂されていたのだった。
BJは大病院に乗り込むわけには行かないと取り合ってくれない。
姉は他の医師に相談すると関根抜きで手術をしてくれると約束してくれた。
関根に若い医師の教育のため今回は外れてくれと連絡すると関根は激怒する。
ちょうどその時BJが関根宅を訪れた。
BJがわけを聞くと三年前妻を脳溢血で亡くしたとき傍についていてやれなかったことが残念だという。
手術を明日に控えた晩初雪が降り出していた。
山口姉弟の下に関根がやってきて今晩一人で手術をすると言い、止める姉の前から弟を手術室へ連れて行く。
手術室に着くとそこにはBJの姿があった。
姉はBJが執刀してくれるものだと思ったが、BJは助手を務めるという。
手術は開始され、関根はBJに妻が亡くなったとき自分がこの手術室で手術の最中だったと語る。
語っていくうちに関根はメスを振り上げていた。そんな関根をBJはたしなめながら手術は成功する。
翌朝雪のやんだ町をBJと関根は連れ立って帰途に着く。
11-101 火と灰の中 2000万円? 両足切断    
御叫山は活動中の火山であったが登山できる山であった。
しかし運の悪いことにこの山は噴火の前兆が始まり来ていた登山者は非難をしだした。
火口に人が落ちていてるのを見つけると恐る恐るロープを下ろし引き上げをした。
ついに火山は噴火し逃げ遅れたものは避難施設へと逃げ込んだ。
火口に落ちた少年の身内を探すと父親が名乗りでた。火口の見学中にはぐれてしまったと言う。
避難施設にはBJがいた。珍しく自分から名乗りを上げた。
それもそのはず父親は悪い噂で持ちきりの会社の社長で息子:良平からこの事態に陥ることを予測した
事故が起きたら治してくれとの手紙をBJに送っていたのだった。
BJは父親に二千万円請求し黒焦げとなった両足の切断手術を行う。
噴火が弱まり他の人たちが麓へ非難しようとする中に父親の姿を見つけBJは残るように言う。
良平の手術が終わり一息ついた時また噴火が始まった。
BJが良平を見に行くと父親もろとも姿がなかった。父親は良平を表に連れ出し良平を殺そうとしていたのだ。
火口への転落は父親のした事で、会社の事で息子と意見が衝突し思い余っての行動だった。
BJは父親をなだめ避難所に戻った。意識の戻った良平は父親をかばい自分が足を滑らせたと言う。
そんな息子に父親も心開き安静期間の一週間息子の傍にいるという。
BJはその言葉を信じ山をあとにしたが、その晩御叫山は大噴火をした。
翌朝避難所を見にいくと二人の犠牲者が手を握り合って死んでいた。
11-102 99.9パーセントの水 不明 肝臓切除    
BJの下にキリコの妹がやって来た。また助けてくれと言う。
キリコ自身が病に犯され自身に安楽死をしようとしていることに驚く。
キリコの隠れている島に着くとキリコはアマゾン上流で広がるグマという伝染病に感染したという。
治療法もないこの病気は死を待つのみのため、一ヶ月前安楽死を請け負ったときに感染したという。
キリコ自身も治療してみたが原因がつかめず、感染を防ぐため自分の死後この島を焼き払う気でいた。
安楽死を望むキリコをBJは治す決心をする。
BJはキリコの書いたカルテから肝臓に原因があると判断し手術を行う。
肝臓にメスを入れると大量の水が出てきた。BJは全ての水を吸出し手術を終える。
助かったキリコはBJに自分に安楽死が試せるチャンスだったと嘯く。
グマの元凶はアメーバーの一種で99.9%が水であった。
BJはキリコにこのアメーバーを安楽死させたらどうだと冷やかす。
11-103 ペンをすてろ! 不明 腎臓移植    
漫画家:猪谷は漫画賞受賞の知らせを受けた。
アシスタントや取材人からもお祝いの言葉を受けるがどうも浮かない顔をしている。
猪谷はその晩中央病院に入院する水上ケンという恋人の下に来た。
猪谷の漫画は実はこの水谷が描いていたのだった。
水谷は重度の腎臓病で過去2回の腎臓移植も適合せず入院生活をしていたため、
猪熊が水谷の替わりに皆に内緒で代役を務めていたのだった。
この秘密を知っている者はこの二人以外いないはずだったが、主治医となったBJは知ってしまった。
BJは病室に入ってくるなり原稿を破り捨て治るまでペンを持つなと言う。
BJは猪谷に水上を治したいのなら1年間辛抱しろと言う。
猪谷は編集部に休載の依頼をするが編集部はどうしても描かせようとする。
猪谷は水上に自分の立場を考えてくれと迫るが水上はBJとの約束だと断る。
猪谷は廊下でBJとすれ違い、BJは猪谷に恋人の為に腎臓提供を持ちかける。
しかし猪谷は自分の事ばかりで断る。BJは水谷に漫画を頭の中で描けと励ます。
猪谷はその後漫画を描けず悩んでいた。
そこへBJは恋人より自分の方が大切で替え玉だとばれるのが怖いのだと言い放つ。
水上に漫画を描かせるために病院にいくと水上は重態に陥っているときく。
猪谷は腎臓提供をもうしで水上の手術が始まった。
水上の病気は治り出版社も猪谷に騙されていたと水上に言うと、BJは水谷の腎臓は猪谷の物だと告げる。
水上は姿を消した猪谷の居場所をBJに聞くと知らないといいながら似たような男がいると場所を教える。
11-104 空から来た子ども       OVA化
最新鋭の垂直離着陸ジェット機がBJの家の前に降りる。