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スターゲートアトランティス シーズン3

第41話「敵の敵は味方?中編」
3X01 - NO MAN'S LAND (2)

08.2.14多少手直ししました。

回想が終わり。
ダイダロスがレイス母船から攻撃を受けています。
反撃を試みますが火力が違いすぎます。
ブリッジではジョン・シェパードが指令席に座っているスティーブン・コールドウェルの後ろに立っています。

シェパード:何機かF−302を貸してください、奴らのハイパードライブを攻撃すれば
      時間稼ぎができるかもしれません。
コールドウェル:やってくれ!

ジョンはブリッジから走り出しますがコンソールが爆発し身をかがめます。

クレインマン:シールド60パーセント!

ジョンはブリッジから走ります。

まもなくその後。
4機のF−302が格納庫から飛び出して母船を目指します。
ジョンはF−302の一機を操縦しています。

デルタ2:指令を。
シェパード:デルタ3と4は俺たちをダーツから援護しろ。
デルタ2:了解.。

F−302は母船を目指して進みます。
ジョンの機体から母船に向けてミサイルが発射されます、しかしミサイルは母船のはるか手前で爆発します。
F−302は追いかけてくるダーツを交わし飛び続けます。

デルタ2副操縦士:敵機の半分はデルタ3と4を追いかけています。
         残りは我々の機の後ろです。
デルタ2:発射。
     ジェネレーターがいかれた。
シェパード:合図するまで後をついてこい…行くぞ!

彼は上に飛んでミサイルを発射する準備をします。

シェパード:フォックス4。

彼は母船の近くのダーツのグループに向かってミサイルを発射します。
ミサイルはダーツに命中し、ジョンは残骸の中を縫って飛びます。

シェパード:やったぞ。
      次のターゲットに移る。

ダイダロス。
デイブ・クレインマン大尉が報告します。

クレインマン:シールドが20パーセント以下です。
コールドウェル:シェパード中佐、機体を船に戻せ。
        ここからできるだけ早くジャンプする必要がある。

ジョンのF-302はほとんど母船に到達していました。

シェパード:2分待ってください。
      奴らのハイパードライブをシャットダウンできます。
コールドウェル:君が奴らの武器をシャットダウンすることができない限り我々には不利だ。

F−302。
ジョンのスクリーンには後ろに二機のダーツが示されアラームが鳴ります。

シェパード:くそっ!
      デルタ2、俺は目標がハイパードライブ入る前に攻撃を開始する援護しろ。
デルタ2:了解、リーダー。
     今向かいます。

ダーツはジョンの302に向かって飛んできますがデルタ2からの攻撃でダーツは破壊されます。
デルタ2は残骸の中をすりぬけます。
パイロットは見回します。

デルタ2:残りのダーツが母船に引き返します。
シェパード:最大スピードが出せるか?
デルタ2:できません。
シェパード:ダイダロスに戻れ。
デルタ2:了解.。

ダイダロス。

クレインマン:母船がハイパースペースの窓を開けています。

二隻の母船がハイパースペースの中に姿を消すのをコールドウェルはフロントガラスから凝視します。
彼は立ってブリッジの前部に歩きます。

コールドウェル:奴らは一体?
クレインマン:F−302、三機がダイダロスに戻ってきます。
コールドウェル:シェパードは?
クレインマン:中佐の機はありません。
       スクリーンで見えるのは…残骸だけです。
コールドウェル:中佐のビーコンは?
クレインマン:ありません。
       中佐は消えました。

コールドウェルは目をそらします。

コールドウェル:理解した。

F-302。
ジョンは空気マスクを外して船のキャノピーを通して見上げます。

シェパード:オーケー。
      こりゃ初めてだ。

F-302は母船の下の隙間に潜り込んでんでいました。
二隻の母船はハイパースペースの中を航行しています。

アトランティス。
コールドウェルと二人の部下がエリザベス・ウィアー博士に報告するためにコントロールルームに入って来ます。
テイラはウィアーと一緒にいました。

ウィアー:コールドウェル大佐。
     修理の状況は?
コールドウェル:進行中だ。
        さっきの戦闘で貴重な人員を失った。

テイラは顔を伏せます。
エリザベスの顔は深い悲しみに満ちています。
明らかにそれはジョンの消失について話されていました。

ウィアー:そうですね。
コールドウェル:申し訳ない。
ウィアー:それはこちらも同じです(彼女は頭を下げると感情を押し殺します)
     でも今は嘆き悲しむ時ではありません。

彼女はコールドウェルとテイラをオフィスに導きます。
ラデク・ゼレンカ博士も続いて入ります。

ウィアー:ランドリー将軍に概要を説明しました。
     一時間後にこの事に対する回答を確認して将軍から指示を仰ぐことになってます。
コールドウェル:戦艦は壊れ深刻な数の死傷者がでている。
        どんな考えがあるのか知らんが、しかし…
ウィアー:私としては大佐にすぐ引き返して欲しいと思っています。
コールドウェル:何だって?!
ウィアー:奴らがまだ追跡できる距離にいる限り、我々は少なくともできるだけの事はしないといけません。
コールドウェル:ハイパースペースでは奴らを途中で捕えることができないことを知っているだろ。

エリザベスはラデクを見ます。

ウィアー:ラデク?
ゼレンカ:まあ、奴らは我々のデータベースからオーロラのミッション報告を盗みだした情報からFTLドライブをアップグレードした…
コールドウェル:そのようだな。
ゼレンカ:…でも、船は本質的には有機体ね。
     奴らはハイパースペースから出たあと回復のために休憩する時間が必要よ。
ウィアー:それはどこで、いつ?
ゼレンカ:あー、ええ。
     計算するのに少し時間が必要ね。
ウィアー:やって。
ゼレンカ:オーケー。

彼は部屋を後にします。

コールドウェル:なあ、ウィアー博士、あなたと同じくらい気持は一緒だ、だがダイダロスはまだ戦える状態じゃない。
         シールドの損傷は激しく、いくつかのデッキにはアクセスできない。
         たとえ追いついたとしてもどれほど長く持ちこたえる事が出来るかわからんぞ。
ウィアー:それはオリオンも同じです。
テイラ:レイスのコンピュータ・ウイルスを取り除いた後、再起動しました。
コールドウェル:それならダイダロスより悪い状態じゃないか!
ウィアー:それでも飛ばなければなりません、そして母船に追いついたときには戦える状態にします。
コールドウェル:もしできなかったら?

エリザベスは決心が固い顔をして彼に向かって踏み出します。

ウィアー:現在、奴らが地球についてしまったら、SGCには戦える戦艦はありません。
     奴らを地球に行かせてはいけないの、スティーブン。

コールドウェルはこらえて、一瞬目をそらしてから彼女に振り返ります。

コールドウェル:私に何をしろと言っているのか分かっているんだな。
ウィアー:ええ。

コールドウェルはうなずいて、考えて、目をそらして、それから彼女に向きます。

コールドウェル:まだ少し修理が必要だ。

テイラはこれが自爆作戦であるであろうことを悟って目を伏せます。
エリザベスはコールドウェルを見つめます。

ウィアー:あなたがしなければならないことをしてください。

コールドウェルはうなずいて歩き去ります。
エリザベスはコールドウェルに命令を強制しなければならなかったことが嫌でテイラと目を合わせます。

ハイパースペース。
レイス母船食物貯蔵庫。
ロドニー・マッケイ博士とロノン・デックスはまだ繭の中にいます、そしてそれは今帯ひもで覆われています。
男たちの顔だけが見えています。
ロノンは気持に忠実に自由になろうともがいています。

マッケイ:奴らには分からないはずだ。
     たとえ奴らがどうにかして地球の場所を推論したとしても、分かるはずがない…(彼は、考えて中断します)
     …奴ら母船計画と一緒に何かをダウンロードしたんじゃ、スパイウェアのようなものを。
     ポルノをダウンロードしたときのように…(彼はロノンの方をちらっと見て)
     …音楽だ!音楽をダウンロードしたときのように!
     (ロノンはもがき続けて心に留めていません。)
     だとしたら…僕のせいか。
     僕が地球の破滅に責任がある。
デックス:もしそれを回避できる者がいるとすればお前しかいない。
マッケイ:ありがとう!
     分かってくれて!
デックス:今はそんな事を心配してるときじゃない。
     集中しろ。
マッケイ:何に集中するんだ?!
     何に集中しろって言うんだ?!
     こんなところに閉じ込められてるんだぞ!
デックス:ここから出る事だ。
マッケイ:ああ、その通りだ、もちろん!
     どうして思いつかなかったんだ?!
     もちろん。
     ここから抜け出して…うーん…だめだ、動けない。

ロノンは帯ひもを通して抜け出そうともがき続けます。

マッケイ:こりゃどんなにもがいても無駄だな。

F−302。
ジョンはスクリーンを見ています。

シェパード:オーケー。
      ずっとここに座ってるわけにはいかないな。

彼はコンソールの画面に触ります。
メッセージがスクリーンに現れます:ドッキング解除?
下にはイエスとノーのボタンが現れます。
ジョンはイエスのボタンに手を伸ばしますがまだそれに触れません。

シェパード:ハイパースペースの中だっけな、何が起きるか分からんぞ。

彼はノーのボタンに指を動かします。

シェパード:本当にいいのか?

突然頭の中にロドニーの声が聞こえてきます。

マッケイ:ハイパースペースフィールドが我々の世界と同じだとは限らない・・・。
ゼレンカ:僕はただフィールドの中だけの話をしているんだ。
     (彼はジョンを見ます)
     君はどう思う?

ジョンは微笑します。
どうしてジョンが微笑しているのか、隣のテーブルに座っているかわいい女性が彼を誘うように微笑んでいました。

ゼレンカ:中佐?
シェパード:ふーん?
      何だ?
      うん。

彼はうなずきます。

マッケイ:聞いてないよ。

回想は終わります。
ジョンはため息をつきます。

シェパード:もっとちゃんと聞いておくべきだったな。

彼はノーのボタンを押します。

母船の中。
マイケルは女王の部屋へと廊下を歩きます。
女王は玉座に座って別のレイスと話をしています。
マイケルが玉座に近づくと女王はそのレイスに何か言って下がるように頭をぐいと動かします。
そのレイスが歩き去ると彼女はマイケルを見下ろします。

女王:マイケル?

彼女は軽蔑の声で人間に与えられた名前を使います。

マイケル:私に話しておくべきでした。
     (女王は不審そうに彼を見ます。)
     我々がアトランティスを裏切るつもりであったことを。
女王:お前は奴らに同情を感じているのか?
マイケル:いいえ。
     しかしなぜ教えてくれなかったのかと。
     私がそれが実行可能な方法であったと信じたから、奴らの計画についてあなたに話しました…
女王:(間があり)お前がまだ有用かもしれないから、生かしているだけだ。
    だが私はマイケルを恐れている。奴らがお前を変えた事によってためらうなどという心を持ったことをな。

マイケルはその言葉に戸惑いを見せ向きを変えて歩き去ります。

地球。
シャイアン山複合センター。
スターゲート司令部(SGC)。
コントロールルームではスターゲートが開いています。
コントロールルームのモニタにはエリザベスが映っていてハンク・ランドリー将軍に報告しています。

ウィアー:およそ1時間でレイスはハイパースペースを出るでしょう…。
     (彼女はボタンを押します、そして星間図がスクリーンに現われます)…ここです。
     ここはペガサス銀河のすぐ外です。
     ここで奴らは15時間滞在することになるでしょう。
     もしダイダロスとオリオンが飛べば14時間、最速でならそれ以内にその座標に着くことが可能です。
ランドリー:ぎりぎりだな。

エリザベスは合意でうなずきます。

ウィアー:ぎりぎりです。
ランドリー:分かった。
      今、国際監督アドバイスはこの問題について手短に説明して欲しいと君を待っている。
ウィアー:いつダイアルインしましょうか?
ランドリー:勘違いせんでくれ。
      今すぐという意味だ、大統領自らの指名だ…
ウィアー:(間があり)できません、今はまだ。
ランドリー:君の都合は聞けんのだ。
ウィアー:ここでする事がまだあるんです…
ランドリー:博士。
      君がすべきことは今すぐ、そのゲートを潜り抜ける事だ。
      皆が私のブリーフィングルームで君を待っている。

エリザベスはためらいます。

ランドリー:ウィアー博士?
ウィアー:分かりました。

彼女は彼女の苦境に同情して苦笑いするランドリーにうなずきます。
エリザベスは座っているコンソールからラップトップコンピュータを回すと立ってテイラに振り返ります。

ウィアー:テイラ。
     いくつかのチームがミッションから戻ってくるわ。
     皆が帰ってきたら、全てが終わるまでゲートトラベルは見合わせます。
テイラ:分かりました。

エリザベスはランドリーの映像が映る壁のスクリーンを見て、コントロールルームを見回してからテイラを見ます。

ウィアー:そしてダイダロスの準備ができたらただちにダイアルインして。
テイラ:分かってます、エリザベス。
ウィアー:そうだったわね。
テイラ:戻ってくるのを待ってます。
ウィアー:ありがとう。

彼らはお互いほほ笑み、エリザベスは歩き去ります。
テイラはコンソールに座ります。
エリザベスは階段を降りゲイトルームに行くと、最後にルームを見回して、イベントホライゾンの中に足を踏み入れます。

ワームホール。
SGCゲイトルーム。
エリザベスはゲイトを通ってタラップを歩きます。
ランドリー将軍が下で待っています。

ランドリー:地球にお帰りなさい。
ウィアー:ありがとうございます、将軍。
     (皮肉に)ここに帰れて光栄ですわ。
ランドリー:分かるよ!

彼らは向きを変えてゲートルームを後にします。

ウィアー:将軍は私が命令に服従しないと考えたことはないんですか?
     もしそうなったら。
ランドリー:だが君は正しい決断をしたじゃないか。
ウィアー:我々は今、最大の危機の真っただ中にいるんです、将軍。
     これは大変な…
ランドリー:(彼女の話しを遮り)私の話を遮らないでくれ、エリザベス!
      召集命令は私が出したわけじゃない。
ウィアー:誰が命令したかは問題じゃありません。
ランドリー:もし大統領からの命令だと言ったら?
ウィアー:信じません。
ランドリー:そうだろうな。
      だがあと数週間で、我々のドアの前に人類を食べるエイリアンが来る。
      大統領は君自身の口から説明を受けるか、IOAの要求に応じること以外に選択はなかった。

彼らはコントロールルームに着きました。
エリザベスはブリーフィングルームに続く階段をじっと見て、深くため息をついてから再びランドリーを見ます。

ウィアー:それで彼らは真実以外に何を?
ランドリー:批難と、責任転嫁だ。
ウィアー:正直に言ってどのように返答するか分かりません。
ランドリー:彼らは官僚だ、エリザベス。
      君にとっては朝飯前だろ!

ハイパースペース。
母船。
マイケルは廊下に沿って歩きますが、突然彼の前に2人の見張りが現れ阻止されてます。

マイケル:仕事だ、私がしなくてはならない。

彼は見張りをにらみつけますが動きません。

マイケル:どけっ!

見張りはまだ動きません。

マイケル:(怒って)俺は何もするなってか?

見張りは返答しません。
マイケルはしばらくの間、見張りを睨みつけてから、向きを変えて歩き去ります。

食物貯蔵庫。
ロノンは繭の帯ひもにまだ苦闘しています。
ロドニーは完全にまだ繭の中にいます。

マッケイ:なあ、いいか、こいつは実際、非常に快適だ。
     驚くほど暖かい、背骨全体を指圧されてるみたいだ。
     人類の終わりを目撃するには良い場所じゃないか。
デックス:無駄話はエネルギーの無駄使いだ。
マッケイ:オーケー、もし魔法の妖精が降りて来て、願いを一つ叶えてくれると言ったらどうする?
     僕らはまだ母船の中にいる、おそらくスターゲートは言うまでもなく、
     惑星さえない2つの銀河の間の何もないハイパースペースを移動してるだろう。
     だから何なんだ?
     想像の翼を広げて家の飛んで帰りたいってか、ロノン?
デックス:お前はここであきらめるのか、俺は諦めないぜ。
マッケイ:おお、そうか!
     僕もだよ。
デックス:そうだろ!

彼は苦闘し続けます。

宇宙空間。
二隻の母船がハイパースペースから出てきます。
F-302からジョンは星を見上げます。

シェパード:オーケー。
      少しやってみるか。
      (彼は通信機をオンにします)
      ロノン、ロドニー、聞こえるか?

通信機はロドニーとロノンから外された武装の中にありテーブルの上にありました。

シェパード:(無線で)ロドニー?
      一か八かだと分かっているが、聞こえてるんなら応答してくれ。

マイケルが通信機の置いてある部屋にいます。
彼は窓のそばにのベンチに座っていましたがシェパードの声を聞くと部屋のドアに歩いて閉じます。

シェパード:(無線で)もし無線機の近くにいるんなら、応答してくれ。
      お前たちのいる場所を教えてくれ。

マイケルは無線機を拾い上げて作動させます。

マイケル:シェパード中佐。
     君なのか?

F-302のジョンは驚いて凝視します。

シェパード:お前は誰だ?
マイケル:マイケルと言えばわかるだろ。
シェパード:すまなかった。
      違った番号にかけたみたいだ。
マイケル:ロノンとマッケイ博士はまだ生きている。
シェパード:お前ら二人をどうするつもりだ?
マイケル:二人を取り返したいんなら、話を聞いてくれ。
     君がどうやって乗り込んできたのか知らないが、
     友人たちを探しているんなら、彼らと連絡を取るために船を停止させる必要がある。
シェパード:もしお前が本当に助けてくれるんならやってくれたらいいだろ?
マイケル:奴らに気付かれる。
シェパード: 奴らって?
マイケル:私を信じてほしい、君が騙されていたように、私もまた騙されていたんだ。
シェパード:ほう、それは知らなかった。
      俺は騙されていたのか?
マイケル:そうだ、中佐、君たちが私にした事によって誰も私を仲間だと思わなくなってしまった。
シェパード:ほう。それが理由か、仲間外れにされたから。
マイケル:議論している時間はない。
シェパード:もちろんだ。
      空気がもってあと三時間しかない。
マイケル:どこにいるんだ?
シェパード:知りたいのか?
マイケル:君をそこから誘導するためには、どこにいるのか知る必要がある。
シェパード:お前さんを信用しろっていうのか?
マイケル:選択の余地はあるのか?
シェパード:ああ…そうだな、お前さんが正しい。
マイケル:これ以上長くここで生き続けられるとは思えない、私はもっと生きていたいんだ。
     君も生きていたいのなら、自分のいる場所を教えてほしい。
シェパード:俺はあんたらの船を爆破しようと、F-302で母船の外にいる。
      それでもまだ助けてくれるか?
マイケル:腹にあるハイパードライブジェネレーターを狙え。
     うまくいけば有利になるだろう。
シェパード:ああ。それは俺もそう思った。
マイケル:それから、発見される前にすぐに行動することを提案する。

SGC。
ブリーフィングルーム。
エリザベスはIOAの3人のメンバーの反対のテーブルに座っています。
リチャード・ウォルゼイ、SHEN大使とイギリスの大使。

ウィアー:レイスのリーダーは我々に時間稼ぎのためのシナリオを提出しました。
     問題解決を速めるためにファイルを配布しました。
SHEN :そして奴らの思惑通りに進んだ。
ウィアー:…ええ。
ウォルゼイ:正直にお願いします、ウィアー博士、我々は奴らがとった全ての行動について報告するように言ったはずだ。
SHEN :そして我々は彼女の推薦を支援した、と思いましたが。
     (彼女はエリザベスを見ます。)
     しかし明らかに我々は全ての事実を掌握はしていなかった。
ウィアー:我々はそういうつもりではありませんでした、大使。
ウォルゼイ:それであなたはレイスが地球に来るのを阻止するためにどういった処置をとりました?
ウィアー:あなたが私を招集したとき、私は母船を止めるための措置を行いました。
イギリス大使:どのように?
ウィアー:我々が持てる全てで。
SHEN :それは賢明だったの?
ウィアー:ランドリー将軍に私は戦うことを伝えました、オリオン艦隊を考慮に入れて、
     南極大陸の武器のプラットホームはマーク2ジェネレーターで起動し、
     地球の唯一の防衛であることを知らせました。
     現在、奴らがまだアトランティスの手の届く範囲にいる間に、奴らを止める方がはるかに良いと信じています。
ウォルゼイ:レイスが到着するとなれば、南極の武器を動かすためにダイダロスでZPMを地球に送り返した方が良かったのでは?
ウィアー:ダイダロスは最初の戦いでひどい傷害をこうむりました。
     フルパワーでの長距離航行は問題外です…そしてレイスの船がどれぐらい速くなったか分かりません。
SHEN :あなたは自分のミスを償うために船の乗組員の命を危険にさらすつもり?

エリザベスは一瞬頭を下げます。
ウォルゼイは彼女の質問の台詞が気に入らなくてShenをちらっと見ます。
それからエリザベスは再び頭を上げその顔には決意が見られました。

ウィアー:ダイダロスは緊急修理を行なって、アトランティスの軌道にいます。
     まだZPMを積み込む時間はあります。
     しかしどんな計画があろうともダイダロスに1時間以内に軌道を出るように要求するでしょう。
イギリス大使:もし時間が許せば我々に話し合う時間をくれないかね。
ウィアー:ダイダロスとオリオン両方の準備が整い次第、私はアトランティスにSGCへ連絡するように指示しました。
     (彼女は立ち上がって)
     もしあなたがたが私の命令をくつがえしたいんならどうぞ、でもその前に私をクビにしなければならないでしょうけど。

彼女は歩き去ります。

母船。
食物貯蔵庫。
ロノンはまだ苦闘しています。
ロドニーはまだ何もしていません。
彼は静かにロノンというより自分に言い聞かせます。

マッケイ:奴らは僕らに何をすると思う?
     たぶん、僕らを食べるんだ。
     つまりそれは…奴らがすること。
デックス:そうはならない。
マッケイ:そうだな。
     (彼は少し元気になります。)
     おそらく地球では何らかの手筈をするはずだ…
     (彼は再び熱意を失います)…
     どのみち死ぬ運命だ。
     僕らが閉じ込められていれば攻撃されて生きたまま焼き殺されるんだ。
     まあ、生きたまま焼き殺されるか窒息だ。
     生きたままで一番悪いのは…レイスに食われるか、焼き殺されるかだ。
     正直言ってその最悪のシナリオは考えてなかった。
デックス:黙ってろ。
マッケイ:オーケー、何が分かるって言うんだ?

ついにロノンは片腕を外すことに成功します。

マッケイ:何をしてるんだ?

ロノンは手にナイフを持っていて、それでひもを切り開き始めます。

マッケイ:どこにそんなものを?!

必死にロノンは帯ひもを切り裂きます。

デックス:これを手にするために手を自由にしようとしていたんだ。
マッケイ:僕を殺す気か?!

ロノンはついに脱出します。
彼はロドニーの繭に歩きます。
彼はまだ大きいいくつかの帯ひもが彼の体に括り付けれています。

デックス:多分、もしあんたが1分以上黙ったならそうしてやるよ。

マッケイ:何だって?!
     僕を刺すつもりか!     
デックス:俺たちが死ぬの希望がないのって言ったらな。
マッケイ:まあ、今は希望がある!

ロノンは少し微笑してロドニーの繭の縁に帯ひもをカットし始めます。

デックス:いいか?
マッケイ:(悲しげに)まだだ!

ロノンは帯ひもの側面を削りとるように皮をむきます。
ロドニーは抜け出そうとしますが何ともなりません。

マッケイ:少しの手伝ってくれよ?!

ロノンは彼をつかんで彼を引き出します。
ロノンと同じようにロドニーもまだ大きな帯ひもの塊がくっついています。

マッケイ:おお!
     やっと出られた!
デックス:戻るつもりか?
マッケイ:いや!
デックス:それじゃどうする?

彼は体にくっついている帯ひもを引きはがそうとし始めます。

マッケイ:何だって?
デックス:どうやって脱出する?
マッケイ:(体についたひもを見下し)無駄だ…

彼はいらいらして見上げます。

デックス:何だ?
マッケイ:これ以上死ぬ話はするなと言ったが。
デックス:マッケイ?
マッケイ:なあ、いいか、やっと戒めから脱出できた。
     それがどうした?
     僕たちはまだ船の中だ、どうやって脱出するんだ…生き残るために。
デックス:お前なら何か思いつくだろう。
マッケイ:思いつくとかそんな問題じゃない…
デックス:お前なら何か考え付く。
マッケイ:わかった。
     とにかくここから離れよう。

ロノンは体に着いた帯ひもを引きはがします。

マッケイ:僕のもとってくれないか?
     (ロノンは彼の帯ひもを引っ張り始めます。)
     背中の方にあるんだ。

彼らは食糧庫から離れながらロノンは帯ひもを引っ張り続けます。

地球。
SGC。
コントロールルームで、ウォルター曹長がコントロールデスクに座っています。
エリザベスはアトランティスからの連絡を待ち詫びて部屋を歩きまわっています。
ウォルゼイが入ってきて彼女に近づきます。

ウィアー:それで、どうなりました?
ウォルゼイ:まだ議論の最中だ。
ウィアー:そうなの。

エリザベスはしかめっ面をします
ちょうどその時スターゲイトが稼働し始めます。

ウィアー:アトランティスからよ!
ハリマン:ワームホール接続。

カナダ人の技術者の声が無線で聞こえてきます。

技術者:こちらアトランティス。
     ウィアー博士の予定通り接続しました。

ハリマン:待機してください、アトランティス。

エリザベスはウォルゼイを見ます。

ウォルゼイ:まだ決定はしていない。
ウィアー:ウォルゼイさん、私と意見が合おうが合うまいが彼らは責任をとるつもりはありません。
     それどころか誰かに責任転嫁するつもりです。
     私はこの命令を下します、犠牲者が出ようとも。
     やらねければならないんです。

ウォルターがエリザベスを見上げます。

ハリマン:マム?

エリザベスは一瞬の間状況を考慮して、マイクロホンに進み出ます。

ウィアー:テイラ?

アトランティスコントロールルームでテイラは待っています。

テイラ:はい、エリザベス?
ウィアー:コールドウェル大佐に予定通り計画を遂行するように言って。

テイラは頷きます。

ウィアー:そして気をつけるように。
テイラ:分かりました。

ダイダロス。
コールドウェルは廊下を歩いています。
彼はヘッドホン無線機を作動させます。

コールドウェル:ハミョウド、状況はどうだ?

エンジン・ルームでアスガードのハミョウドが報告します。

ハミョウド:シールドは完ぺきだ。
      一部ルートを変更した。
      パワーを安定して長時間の航行を可能にするために。

コールドウェルはクレインマンに向きます。

コールドウェル:ミサイルにマーク3を搭載しろ。
クレインマン:それは核兵器では。
コールドウェル:分かっている。
        ハイパースペースから出たらミサイルの安全装置を解除するんだ。

彼らはブリッジに着いて座ります。

クレインマン:それは非常に難しいです。
コールドウェル:なんとかやってくれ。
クレインマン:イエッサー。

ダイダロスの上に船の影が現われます。
コールドウェルは無線で話をします。

コールドウェル:ローン少佐、我々はT-0に接近している。

影は所定の位置に飛ぶオリオンでした。
種々の人員がラデクを含めてコンソールにおいて忙しく動き回り、ローン少佐はブリッジの司令椅子に座っています。

ローン:ゼレンカは行けると言っていますが、現時点でできる限りの事をしておきたいのですが。
コールドウェル:武器とシールドを直すために途中13時間あるんだ、だが我々はウインドウを作ったので今すぐ行く必要がある。
        行くのか、中止するのか?
ローン:行きます。
コールドウェル:よし。
        (パイロットに)私に続け。
        3、2、1、発進。

ハイパースペースの窓がダイダロスの前に現われます、そして船はそれに飛び込みます。
数秒後、オリオンは自分で作り出したウインドウに飛び込みます。

母船。
F−302。
ジョンは最後の準備をしながら無線に話しかけます。

シェパード:マッケイとロノンがいるエリアはここの上だと言うのは間違いないか?
マイケル:間違いない。
     幸運を。
シェパード:ありがとう!
      公園の散歩は…俺を襲おうとしているモンスターでいっぱいなんだろうな。
マイケル:理解できないな。
シェパード:気にするな。

彼は酸素マスクを着けて、離脱かドッキング解除を尋ねているスクリーンに手を伸ばします。
彼はイエスのボタンを押します。
スクリーンは離脱のメッセージに変わります。

シェパード:オペレーション「一か八か作戦」開始。

F-302は母船の腹部のハイパードライブジェネレーターに飛びます。
ジョンはジェネレーターにミサイルを撃ち込み大規模な爆発を起こします。
船の中では、船が揺れマイケルは踏ん張ります。

シェパード:目標破壊。
マイケル:できるだけ早くもう一機の母船を停止させろ。
     すぐに戦闘機が飛んでくるぞ。

実際ダーツは両方の母船からジョンの船を目指して飛んできていました。

シェパード:オーケー、お前さんが言っていたのはこれか?
マイケル:私はハイパードライブを狙うように言った。
シェパード:それは分かってる!
マイケル:私にはどうする事もできない。
シェパード:冗談だろ!
      ダーツを止めろ。
マイケル:私の言葉に耳をかたむけないだろう。
シェパード:これでは助けになってない、マイケル!

ジョンはダーツからの攻撃を避けようとして逃げ回りますが数が多すぎます。
運悪く敵機の攻撃を受け片翼を吹き飛ばされF−302は宇宙に投げ出されます。

地球。
SGC。
エリザベスは廊下を歩いています。
ウォルゼイは彼女に急いで追いつくこうとします。

ウォルゼイ:ウィアー博士。

エリザベスはちらっと振り返って歩き続けます。

ウィアー:何の用ですか、ウォルゼイさん?
ウォルゼイ:会議の決定が出た。
ウィアー:それはちょうどよかったわ!
ウォルゼイ:あー、そうだ。
      彼らはあなたに結果を報告しようと待っているが。

彼は後方のブリーフィングルームに親指を向けます。
エリザベスは笑って、そして歩き続けます。

ウィアー:ええ、彼らならそうすると思います。
ウォルゼイ:何だって?

エリザベスは手短かに彼を見ます。

ウィアー:何でもありません。
     私はそこに座ってこの二年間の決断に文句をつけられ、自分たちのせいじゃないと言われるたくはないんです。
ウォルゼイ:ウィアー博士、私があなたに対して敬意を払っています。
      しかしIOAに関する限り、あなたは雇われているわけではないでしょう。

エリザベスは歩くのをやめて彼に振り返ります。

ウィアー:もしレイスが地球に来たら、私が自分の仕事を続けるのは当り前のことです。

彼女は向きを変えて歩き去り始めます。

ウォルゼイ:もしあなたの計画が成功したなら?

エリザベスは立ち止まり彼に向きます。

ウィアー:それより私は自分の仕事をしたいの、成功させるためにね。
     彼らにはそんな力がないのがわかったから。
     実際現時点で、我々ができる事は何もないわ、でも待つことと何が起きるのか見ることはできる。

彼女は歩き去りながら肩越しに言います。

ウィアー:でも私は最大限の努力はします!

宇宙。
母船の1つに翼の折れたF-302が漂流しています。
母船の中では若干のレイスの見張りが廊下を歩いています。
見張りが通過した途端、ロノンとロドニーは隠れていた場所から顔を出します。

マッケイ:半日以上歩き回ってるんだぞ、一つも出口が見当たらない。
     なあ、何か食べないと腹が減ってきた。
デックス:計画がある。
マッケイ:お前が?本当に?
デックス:お前はこの船について全部知ってるはずだな?
マッケイ:多分。どうして?
デックス:もし俺がコントロールパネルに連れて行ければ、この船にどれだけの損害を与えられる?
マッケイ:どういう意味だ?
デックス:エンジンに負担をかけて船を爆破することができるか?
マッケイ:それはどういう脱出方法だ?!
デックス:脱出計画だとは言った覚えはない。
マッケイ:じゃあ、どういう計画だ?!
デックス:お前はもう助からないと言ってたな。
     なら奴らも道連れにするって事だ。
マッケイ:(悲しげに)食料になるよりヒーローとして死んだ方がましだな。
デックス:それでできるのか?
マッケイ:ああ、おそらく。
デックス:そうこなくちゃな。

母船の別の場所ではジョンがF-302から搬送され、レイスの見張りに引きずられています。
ジョンは非常にふらふらで、足がもつれていました。
マイケルが近づくと見張りはショックガンをつきつけます。

レイス:お前はここにいるべきじゃない。
マイケル:女王が私に囚人の尋問をするように言った。

レイスは「お前が?!」と言うかのようにマイケルを見つめます。

マイケル:もし文句があるなら女王に…

レイスの顔は気落ちした表情になります。
明らかに彼は女王と会話をしたくないようです。
彼は見張りに命令します。

レイス:そいつを解放しろ。

見張りはジョンを放します、そして彼は前方へつまずきます。
マイケルはジョンのジャケットをつかんでレイスに振り返ります。

マイケル:ここからは私が連れていく。

見張りはジョンを放し、マイケルは他のレイスが見えなくなるまで銃をジョンに押しつけます。
数秒後、ジョンはまだ立ち直っていませんでした。

シェパード:俺は心配したぞ。
マイケル:君が遅かったからだ。
     友人たちを見つける前に輸送船を見つけだす必要がある。
シェパード:ロノンとマッケイを見つけてからだ。
マイケル:今、向かっている。

彼は地球製のピストルをコートから取り出してジョンに手渡します。

シェパード:今…(彼はピストルの打ち金を起こします)…俺が助けてやるからな。

ハイパースペース。
ダイダロス。

クレインマン:10秒でハイパースペースから離脱。
コールドウェル:目標を補足したらすぐに発射しろ。
        私の命令を待たなくていい。
クレインマン:5、4、3…

宇宙空間、母船は数百のダーツに囲まれています。
ハイパースペースの窓が開きます、そしてダイダロスが現れます。
直ちにダイダロスはすべてのミサイルを発射します。

クレインマン:ミサイル発射されました。
コールドウェル:ダーツは?
クレインマン:ものすごい数です。
       ミサイルを途中で破壊しようとしています。
コールドウェル:(静かに自分に)いいタイミングだ、オリオン。

ダイダロスから発射されたミサイルは膨大な数で母船に向かっていきます。
ミサイルは母船に届く前にダーツに撃ち落とされますが、そのうちの一つが母船に届き大爆発が母船の前部で起きます。

内部では船が揺れる、ロノンとロドニーはつまずきます。

マッケイ:一体何ごとだ?!!

他の場所ではアラームが鳴り響き、マイケルとジョンはコントロールパネルに走ります。
マイケルはパネルを始動させて見ます。

マイケル:君の船が攻撃を開始した。
     最初の攻撃でこの母船は重大な傷害を与えられた。
シェパード:いいぞ!
マイケル:もう一隻は損傷がない。
     反撃を続けている…
シェパード:(性急に)解説を続けるつもりか、それとも脱出するのか?

マイケルは左右の廊下を見て決断します。

マイケル:こっちだ。

彼らは走り去ります。

ほかの場所では、ロノンとロドニーが走っているレイスから身を隠していました。

デックス:船が戦闘態勢に入った。
マッケイ:誰と?
デックス:どうでもいいことだ。
マッケイ:僕たちにとっては重要だ!
デックス:なぜ?
マッケイ:もし味方の攻撃なら、生き残るチャンスが出てきたからさ。
デックス:もしそうなら味方を勝たせるためにこの船に損害を与えるのを手伝ったらどうだ。
     今だ。

彼らは急いで立ち去ります。

ダイダロス。

クレインマン:武器はすべて使い尽くされました。
       レイス母船の1隻に重大な傷害を与えましたが、もう一隻は…

彼のコンソールがビープを出すと、彼はひと呼吸おきます。

クレインマン:大佐、オリオンが到着しました。
       もう一隻の母船が妨害しています。
コールドウェル:奴らはミサイルを発射したか?
クレインマン:いいえ。
コールドウェル:セキュリティチャネルを開け。

二隻目の母船はオリオンに総攻撃をかけます。
シールドがきいています。

コールドウェル:ローン少佐、今が攻撃のチャンスだ。
ローン:イエッサー、私も同じことを考えました。
    しかし、攻撃ができないんです。
    ゼレンカ!
ゼレンカ:やってる、do prdele!

最後の二語はチェコ語で乱暴に言います。

ローン:パワーをシールドから武器へ移行するのに手こずっています。
コールドウェル:君たちの方に接近している母船がある。
ローン:はい、見えてます。
    待機してください。
    (彼は立ち上がってラデクの元に行きます。)
    博士、ここで我々を殺す気ですか。
ゼレンカ:(急速に)オーケー。
     もう少しだ、もう少し。     
ローン:ドローン発射!

数十機のドローンがオリオンの頂点から飛び出します。
ドローンはダーツを避けて母船の1つに向かって押し寄せます。
一方別の母船がオリオンに発砲します、そして二つのミサイルがシールドを通り抜けて船の最上部に着弾します。
オリオンは離脱しドローンが母船に着弾します。

クレインマン:大佐。
       もう一隻の母船がオリオンに攻撃を移しています。
コールドウェル:阻止しろ。
クレインマン:オリオンはシールドを持っていません。
       間に合いません。

母船。
マイケルとジョンは食物貯蔵庫に進みました。
マイケルは引き裂かれた2つの繭を見ます。

シェパード:どこにいるんだ?
マイケル:すまない。
     もう食べられてしまったようだ。

ジョンは繭に近づき見ます。

シェパード:いや、見ろ。
      内側から切られている。
      逃げ出したんだ。
マイケル:それなら船のどこかにいるはずだ。
シェパード:驚いたな。
マイケル:どうした?
     彼らの目的が分かるのか?
シェパード:もし俺がロノンだったら、この船を沈めようとするに違いない。
      マッケイが一緒だったら…
マイケル:この先ににコントロールステーションがある。

彼らは急いで立ち去ります。

宇宙。
母船はオリオンに猛攻撃を行います。
ダイダロスは母船に攻撃しながらオリオンに向かって飛びます。
オリオンでは至るところで爆発が起き、ブリッジではラディクがコンソールで半狂乱になって働いています。

ローン:もう一度発射だ、ゼレンカ、できるんだろう!
ゼレンカ:できるかどうか分からないね!
     (彼は別のコンソールに走って見ます。)
     損傷個所が多すぎる!
     船を捨てる必要がある!

ゼレンカはブリッジから退避しようとしますがローンが引き留めます。

ローン:おい!博士!
    聞いてくれ!
ゼレンカ:(振り返り)最初の攻撃の時シールド機能を犠牲にした!
     この船はいつ爆発してもおかしくない、少佐!

ローンは爆発しているブリッジを見回して無線を開きます。

ローン:コールドウェル大佐。
    我々はできる限りの事はしましたが終わりです。
    ダイダロスに至急転送してください。

ダイダロスのブリッジはオリオンと大差ありません。
しかしコールドウェルはクレインマンに叫びます。

コールドウェル:こちらに転送するんだ!

母船。
ロドニーとロノンはやっとコントロールステーションに着きました。
ロノンが近くで監視をしている間、ロドニーはステーションで作業をしています。

マッケイ:こいつらのオペレーティング・システムはひどいものだ。
     僕がDOSを覚えていたことを神に感謝して欲しいね。
     (彼は2つのボタンに触れて、ロノンに振り返ります)
     僕を信じて任せてくれ。
デックス:もう終わったのか?
マッケイ:オーケー、この船は破損が激しすぎる。
     何に負荷をかけていいんだか見つけるのに苦労するぞ。
シェパード:マイケルにやらせたらどうだ。

ジョンとマイケルが中に入ってくるとロドニーは驚いて見つめます。
ロノンは袖から直ちにナイフを引き抜いてマイケルに向けます。

シェパード:まぁまぁ、まぁまぁ、まぁまぁ、まぁまぁ。
      こいつは俺たちの味方だ。
マッケイ:どうやってここに来たんだ?!
シェパード:ハイパースペースに入る前に、母船の船体にしがみついたんだ。
デックス:いい判断だ。
シェパード:(ほほ笑んで)一度見せたかったぜ。

もう一度爆発が船を揺り動かすと皆が見上げます。
ジョンはマイケルに振り返ります。

シェパード:ダイダロスに行かないとな。
マッケイ:ダイダロス ?
     ダイダロスはここに来ているのか?
マイケル:最初に輸送機に行く必要がある。
デックス:お前をどう信頼したらいいんだ?

マイケルは彼を見て近づきます。

マイケル:それは私が君たちを信頼しているからだ。

マイケルはロノンにショックガンを差し出すとロノンはそれを受け取ります。
二人は一瞬お互いを見つめます、それからマイケルは踵を返し先頭に立ちます。
すぐにロノンはブラスターを引き抜いてマイケルの背中に向けます。
ジョンは彼の手をつかんでそれを押し下げます。

シェパード:俺が言っただろ。

彼はマイケルの後に従うために踵を返します。
ロドニーは彼の後に従います。
ロノンは一瞬のマイケルの背中を睨みつけてから後に続きます。
彼らは廊下を進みます、しかしロノンはロドニーを追い越して、ジョンのジャケットをつかみ振り向かせます。

デックス:俺は信用できない。
シェパード:他にいいアイデアでもあるのか?
デックス:ああ。
     俺たちだけで船を奪い取り、奴をここに置いて行くんだ。
シェパード:俺たちが生き延びるには奴が必要だ。
マッケイ:それに、僕たちだけじゃ無理だ。
     レイスのダーツを解析するだけで何日もかかったんだ、この船はもっとかかる。
デックス:奴を信用できない。
シェパード:ああ、それは分かる。
      お前はレイスを憎んでいるからな。
デックス:奴は特にな。

ジョンはため息をついてロドニーに振り返ります。

シェパード:無線を立ち上げる事ができるか?
      できるだけ早くダイダロスと連絡を取りたい。
マッケイ:やってみる。
シェパード;やってくれ。

彼はコンソールに向きます。

マイケル:待ってくれ、我々が出て行った瞬間、奴らは間違いなく攻撃をかけてくる。
マッケイ:そりゃ、いい!
     段々悪くなる一方だ。

宇宙空間。
輸送船が母船から出てダイダロスを目指して進みます。
そしてオリオンが爆発します。

ダイダロス、ブリッジ。
爆発が至るところで発生し、ローンはブリッジでよろけながら指令席にいるコールドウェルに進みます。

ローン:申し訳ありません。
    最善を尽くしたのですが。
コールドウェル:謝る必要はない、少佐。
        (クレインマンに)ダーツの攻撃に備えてレールガンを用意。
        私が命令するまで打つな。
        それまで前方のシールドにパワーを向けておくんだ。
クレインマン:通信が入っています。
       一隻のレイス船から、たぶん輸送船です。
       母船から出てきてこっちに向かってきています。
       こちらの周波数に同調しています。
コールドウェル:一体何をするつもりだ?
ゼレンカ:多分、こっちの降伏を。
コールドウェル:違うだろう。
        音声をだせ。
シェパード:(無線で)こちらはジョン・シェパード中佐です。
      認証コードアルファ7、タンゴ3。
      どうか応答してください。
コールドウェル:チャネルを開け。
        (クレインマンは切り替えます)
        シェパード中佐。
        まだ、生きていたのか。
シェパード:感動している場合じゃありません!
      レイスの輸送船にマッケイ、ロノンとマイケルがいます。
コールドウェル:マイケル?!
シェパード:イエッサー。
      それで気にいってもらえると思う計画があるんですが。
      しかしその前に我々に攻撃してください、時間がありません。
クレインマン:輸送船に標準を合わせます。
コールドウェル:ブリッジに直接彼らを転送するんだ。

ジョン、ロドニー、ロノン、マイケルはブリッジに転送されます。

シェパード:大佐。
コールドウェル:中佐、君の言う計画とは一体?
マイケル:奴らのコードを無効にした、だが気づかれるのは時間の問題だ。
シェパード:(コールドウェルに)原爆を母船に転送するんです。
コールドウェル:最初の攻撃で全ての弾頭を使い切ってしまった。
クレインマン:母船からダーツが発進します。
コールドウェル:集中砲火をするんだ!

レールガンがダーツに向かって発砲されダーツは爆破されます、ダイダロスは母船を目指して進みます。
離脱できたダーツも爆発に包まれています。
ダイダロスは母船からの攻撃を防ぐため旋回します。
シールドは役に立ちません。
母船が発砲するとブリッジでは大規模な爆発が起きます。
大きな爆発が起き操縦士の一人は怪我を負って席から放り出されます。
コールドウェルはブリッジ後部のクルーに振り返ります。

コールドウェル:消火を急げ!

クルーが急いで火を消しだすと、ジョンはパイロット席に飛び込んで船を飛ばし始めます。
ロドニーはブリッジの後部にあるコンソールでコンピュータタブレットに行きます。
コールドウェルはクレインマンに向きます。

コールドウェル:報告しろ!
クレインマン:計画はうまくいきました。
       母船への誘爆が始まりました。
       母船からの攻撃が停止しました。
シェパード:やりましたね、大佐。
コールドウェル:うまくいってよかった。
        船の状況は?
クレインマン:シールドは完全にアウトです、空気が流出。
コールドウェル:全ての損傷のある隔壁を閉鎖。
クレインマン:イエッサー、しかし最後の爆発で生命維持装置が壊れました、バックアップも反応していません。
       現時点で息ができるのは奇跡です。
デックス:どういう事だ?
マッケイ:9時間弱で全員窒息死するっていう事だ。

しばらく後。
ロドニー、ラデクとクレインマンは廊下を歩いています。
パネルがスパークする度にラデクはかがみ続けます。

ゼレンカ:シールドと武器のことを心配しなくてもよければ、二酸化炭素ろ過システムを作るためにシステムから部品を取ることができるかも。
マッケイ:どんな間に合わせの装置でもいい、二酸化炭素の除去ができればな。
ゼレンカ:やってみる価値はあるだろ。
マッケイ:ああ。
     だが、いずれにしてもこの船にどれだけの電気技師と溶接の技師がいるんだ?
     (彼はクレインマンに向きます。
     誰がいるか教えてくれ。
クレインマン:チームは全員デッキに集まっています。
マッケイ:よし。
     (彼らは部屋に入ります、そしてロドニーは皆にほほ笑みます。)
     みんな聞いてくれ。
     何人分の装備があるんだ?

クルーマンは呼吸機を包みから取り出しています。

クレインマン:全部で20。
マッケイ:何人の船内にいるんだ?
クレインマン:約2百名。
マッケイ:それじゃ全員呼吸器をつけるのは無理だ。
クレインマン:残念ながらそうだと思います。
マッケイ:オーケー、全員で生命維持装置システムの修復を行うわけにはいかない。
     できるだけ優秀な者が必要だ。
クレインマン:ここに集まった人員は…
マッケイ:そう、僕もその1人だ。
ゼレンカ:いくつのレベルがアクセスできないんだ?
クレインマン:7つです。
ゼレンカ:オーケー、その場所に呼吸できる大気があるかどうか見つけだす必要がある。
     その閉ざされたエリアから1時間ぐらいの空気は取り出せるかもしれない。
マッケイ:だがその場所から必要とする酸素を移すことはできないだろ。
ゼレンカ:ああ、でもできる事は…
マッケイ:…キーパネルが操作可能であったとしても、シェパードに302で外から確認してもらわないと。
     (彼は呼吸器の1つを拾い上げます。)。
     僕がやる。

彼とクレインマンは部屋を去ります。
ラデクは呼吸器を手に取り顔に被せて酸素を吸い込みます。

F−302。
ジョンはダイダロスの周りを飛んで調べています。
空気がいくつかの場所から漏れていました。

シェパード:このセクションは完全にだめだな、ロドニー。
      空気なんか残っちゃいないぜ。
      船外活動通路はどうだ?

パネルを溶接しているロドニーは酸素マスクを下げます。

マッケイ:宇宙服がそのあたりのセクションにあるんだ。
シェパード:了解。前にも聞いた。
マッケイ:受信してくれ。

ラデクはロドニーに話をするため酸素マスクを下げてコーナーに来ます。
クルーの数人のメンバーは極めて薄い空気を節約するため静かに床の上に座っています。

ゼレンカ:慣性パワーを試してみた・・・
マッケイ:ああ。やったよ。全部試した。
ゼレンカ:唖空間通信は?
マッケイ:僕たちは2つの銀河の中間にいるんだ、ラデク。
     アトランティスに帰る船はないんだ。
     たとえ修理してメッセージを地球に送れても、ここに救出に来るまで何週間もかかる。
ゼレンカ:救出の事は考えてなかったね。
     僕はただレイスを止めた事と、誰が犠牲になったのか知らせようと思った。
マッケイ:そりゃ見上げた意見だ、しかし僕としては空気を得ることに最後まで息をする事にささげたいね。

マッケイは何かを思い浮かべ頭を上げます。

マッケイ:ちょっと待てよ。

ダイダロス、ブリーフィングルーム。
ロドニーはコールドウェル、ジョン、ロノン、マイケルにミーティングを召集しました。
座った方がよさそうなのに彼らは全員立って、十分な酸素を得ようと激しく呼吸しています。

マッケイ:一光年以内の場所に呼吸ができるレイスの船がある。
コールドウェル:そのレイスの船にはレイスがいるだろう、博士。
シェパード:それでも我々はやるしかありません。
      チームを転送してください。
マイケル:数では勝てないぞ。
シェパード:まあ、ここにいても死んでくだけだ。
      チャンスを掴むさ。
マイケル:中佐、私は君の勇気を称賛する、しかし間違いなく死ぬだろう。
     ガスを使わなければな。

ロドニーはその考えを思いつかなかった事に驚いて彼を凝視します。

マッケイ:そうだ、その通りだ!
     それならいけるぞ!
マイケル:レトロウィルスガスは奴らを事実上無害にできる。
シェパード:(コールドウェルに)機内にまだありますか?
コールドウェル:ああ、まだある。
        マイケルがジャミングコードを停止できれば…
マッケイ:…やっと戦いが終わる!
シェパード:ガスをビーム転送して待てばいい。
      時間がたてば奴らも戦う意思はなくなるはず。
マッケイ:そうだ、奴らの記憶がなくなるからな!
     これで助かるなんて思ってもみなかった!
コールドウェル:もうほとんど呼吸できる空気がなくなっている。
        レトロウィルスを転送するにしてもそこに行くまで最低10時間はかかる。
シェパード:じゃあ、302にクルーを乗せていくっていうのは。
      (マイケルに)もしうまくいったら、母船を操縦できるか?
マイケル:できる。

ジョンはコールドウェルを見ます。

シェパード:何かありますか、大佐?

コールドウェルはヘッドホンを作動させます。

コールドウェル:ワープだ、一光年以内の母船を目標。
クレインマン:(無線で)イエッサー。

SGC。
エリザベスは彼女に割り当てられた部屋に座っています。
ランドリーは開いているドアにノックします。
エリザベスは立ち上がります。

ウィアー:何か?
ランドリー:いや。
      まだ連絡はない。
      (彼は部屋の中に入ります)
      テストの結果、マーク2ジェネレーターと南極の椅子なら見込みがある。
ウィアー:(再び座り)「見込み」そうは聞こえません。
ランドリー:エンシェントの兵器を使えば敵の母船を撃退できるだろう。
      だが、そのためにはドローンを全て使い尽くすことになる、我々の秘密兵器がな。
      どちらかといえばそうはしたくない。
      それをどうやってIOAに伝えるか?
ウィアー:お分かりになっているはずです。
     IOAに誓わせたらどうですか?
ランドリー:(クスクス笑って)いや。彼らがそうするとは思えない。
ウィアー:それはそうでしょうね。
ランドリー:君はこの銀河を離れている。
      (彼はエリザベスの反対に座ります。)
      ウォルゼイはほとんど隔週にここにきている。

エリザベスは一瞬彼を見て前方へ寄りかかります。

ウィアー:私は彼らが私に引退するように言うのではと思います。
ランドリー:まあ、もしそうなら君はノーと答えればいい。

彼は彼女にほほ笑みます。
彼女は少し微笑を返して、下を向いてから再び頭を上げます。

ウィアー:私は大変な事をしてしまいました、将軍。
ランドリー:ああ、そのようだな。
ウィアー:それに優秀な人材を失いました…
ランドリー:(中断させ)だが君はIOAとSGCへ喚起を続けているじゃないか。
ウィアー:それとこれとは。
ランドリー:成功は終わりではない。
      (彼は立ち上がります)
      失敗は致命的なものではない。
      重要な事は継続する勇気だ。
      そして私は君ならそれが出来ると思ってる。
ウィアー:チャーチルですね?
ランドリー:ああ。
      最後の部分以外はね。
      私から君へだ。

彼らはお互いにほほ笑みます。

ランドリー:少し眠っておきなさい、エリザベス。
ウィアー:はい。

宇宙空間。
ダイダロスと母船が宇宙空間に漂流します。
ダイダロスの中ではクルーの大部分が床の上に座るか横たわっています。
少数のクルーが呼吸器を着用して修理をし続けます。
ロドニーも同じく呼吸器を着用し、しかしそれでも息があらく汗で覆われブリッジでよろけます。
コールドウェルとクレインマンは席についてかろうじて意識があります。
ジョン、ローン、襲撃チームはコントロールセンターの後ろに床の上に座ってライフル銃を持っています。

クレインマン:(弱く)二酸化炭素レベルが危険状態です。
コールドウェル:(弱く)ガスは効くんだろうな。
シェパード:選択の余地はありません。
      (彼が立ち上がるとチームも同じく立ち上がります)
      我々は出撃します。

彼はうんざりしたように見えるチームを導きます。
ロドニー、ロノン、マイケルは彼らの後に従います。

母船。
チームは廊下の中に転送されます。
彼らは深呼吸をして、用心深く動き出します。
彼らはまもなくレイスが床の上に横たわっているのを見いだします。
ジョンはその一人に近づきます。
その顔は今や人間です。
ジョンはその顔の前で手を振り回します。
それは弱くかすかに動きます。
ジョンはその側に横たわるもう一人のレイスに近づき、足でそおっと仰向けに返します。
同じくそれも人間になっていましたが動きません。
ジョンはそばにしゃがみます。

シェパード:何人かは死んでいるな。
ローン:同士討ちか。
声:何が起きたんだ?

チームはその声のする方にライフル銃を上げて向きを変えます。
それは混乱してこっちを見ている人間になったレイスです。

シェパード:大丈夫だ。
      問題はない。
      (彼はチームの一人に向きます)
      集める場所を見つけて生存者をそこに移動させるんだ。

軍人はうなずきます。

マッケイ:女王の部屋がそっちにあるはずだ。

彼は指さします。
そして彼とジョン、ロノンとローンはその方向に向かいます。

女王の間。
女王は床にうつ伏せに倒れ顔は見えませんでした。
ジョンたちはそのエリアをチェックして用心深く入って来ます。

シェパード:おい?

ジョンとローンは女王に向かうと、女王はかすかに動きました。

シェパード:大丈夫か?
ローン:生きているようです。
    もう大丈夫だ。

ローンが彼女を助け起こそうと手を伸ばします。
彼女が頭を上げると、女王はまだレイスのままであることを悟りましたが遅すぎました。
女王はローンの喉をつかみ空中に彼を引っ張り上げます。
女王は吠えて彼を食べるために手を上げます。
ジョン、ロドニー、ロノンは女王に発砲して撃ち倒します。
女王はローンを落として、そして目を開けたまま仰向けで絶命しました。
ローンは落下によって息を切らし転げまわります。

ローン:女王には効かなかった。

ロドニーは目を大きく見開いて凝視します。

マッケイ:あっ。ベケットが女には免疫があるとか言っていたな。
ローン:そんな。
    私が殺されかける前に思い出してくださいよ、ロドニー。
マッケイ:たった今思い出したんだ。
軍人:(無線で)シェパード中佐。
    今のところレイスには出くわしません。

ロドニーはローンを助け起こすために手を伸ばします。

シェパード:了解。
      (彼は無線のチャネルを切り替えます)
      こちらシェパード、ダイダロスどうぞ。
コールドウェル:私だ。
シェパード:こちらに乗組員を送り込めます。
      全員人間になりました、空気もあります。
      危機を脱出できます。

つづく